冬がやって来た

図書館の裏の堤から 氷雨 雹 霰が 降っては止みの1日。 冬がやって来た。 そして 除雪車がいつもの山際に待機した。 「タイヤをスタッドレスに替えないと」と 急に気忙しくなった。 冬の準備を何もしてない気がして 今になって慌てている。 昼過ぎ 図書館に…

大豆とひじき

茹がいた大豆 賞味期限が遠に切れた乾燥大豆。 鋳物の鍋に入れ 水をたっぷりと。 3、4時間の後 ストーブの上にかけた。 コトコトと数時間。 後は フリースの膝掛け2枚にくるみ 一晩置いた。 次の朝 膝掛けをめくると まだ熱い鍋の中で 大豆はふっくら。 …

鳥の羽

カケスの羽 鳥の羽を数枚ずつ 透明の袋に入れ 鳥の名前と 採った場所を記した黄色のシール。 二十歳前の男の子が カメラと双眼鏡を持ち 県境の峠に登り 鳥を視る。 そして 峠 近くの山 家の近くで羽を集める。 黒と水色の縞のカケスの羽 美声ではないが 眼力…

質素な農具小屋

うちから8キロ離れた国道から 数メートル上った所にある 打ち捨てられた 小さな農具小屋。 欅が大きく枝を広げた影の下 錆色の小屋は 気持ちの良い秋風と光を受けている。 ゆらり ゆらりと揺れる欅の枝 紅い蓼の花は俯き加減 近くを通り過ぎる 車の音も遠く…

秋の早い夕暮れ

夕方 6時を過ぎると もう あたりは暗い。 「つい この間まで7時を過ぎても明るかったのに」 と 毎日思う。 山の暗闇を明るく照らす LEDの街灯。 この街灯の下で 最近は姿を見せない狐を スポットライトのように照らしていた。 元気でいるのか? 見上げれば…

ワクチン接種に行った

8月8日 余程私は このキャンプ場が好きなのだろう。 この川にかかる橋を渡るたびに 写真に撮りたくなる。 8月8日。 新コロナワクチン 2回目接種の日だ。 人口五万にも満たない小さな市なので 難なく 予約は取れた。 車で片道40分の接種会場に行く途中…

夏の風景

7月18日 午後 比良山系の上に どっしりと覆い被さる雲と 鮮やかな田の緑。 むっとする空気が 夏なのだと思わせた。 私が着ている 深緑の大きめのTシャツは 周りの風景と同じ色だ。 新コロナワクチンを打ちに 琵琶湖岸の町まで行った。 その帰り道に 車の…

「落石注意」 ヒルに注意!

「落石注意」と大きく書かれたもの そして 黄色の地に黒で 石が転がり落ちているのが描かれたもの。 そんな交通看板が 細い山道に いくつも立っている。 いつ上から 転げ落ちてくるか分からない石に 注意するのは無理だ。 霧雨が降る今日の午後 その看板の先…

川に沿ったキャンプ場

キャンプ場 午後5時半 どこのキャンプ場よりも 壮観な眺め。 川に沿って ずらりと車が並び 日が暮れかかると 焚き火の火が テントの数だけ燃える。 キャンプ場から バーベキューのいい匂いが漂う。 橋の上を走る車の助手席から 私は スマホで素早く写真を撮…

図書館の裏から 比良山系

桜の木の下で ココアを啜り クッキーを齧る。 そして 川向こうに比良山系の姿がある。 琵琶湖側から見ても こちらから見ても どっしりとした山の姿。 その山腹に 満開のこぶしの 白い花の塊が 点々と見える。 キャンプ場の 淡い緑の柳 白い桜。 山の姿は 春…

図書館の裏の桜

「ミッドタウン」の図書館裏 学校 郵便局 図書館 公共の会館 道の駅 小さなスーパー ガソリンスタンド そして村でたった一つのコンビニ 等々 そこを うちでは「ミッドタウン」 と よんでいる。 その図書館の裏に咲く桜は 咲き誇るでもなく 川の堤に沿って ひ…

走る 白い雲達

おい おい 何をそんなに慌てて 青い空を 流れて行くの? まるで子犬が戯れ合うように 形を変えて走る 小さな雲達。 雪を被った林や山は そこからどんな風に見えるの。 小さな赤いトタン屋根の 私を雨や風 雪から守る小屋。 煙突から立ち昇る煙が見えるかな?…

山の村の目覚め

凍った苔も 枯れた葉も 淡い緑色の木苺の葉も 夜に降った粉雪を被り 水溜りには氷が張った。 キーンとした空気が 小屋を包み込み 昼間は賑やかな 鳥の声も聴こえない。 谷筋の山の村は 太陽が山の向こうから 顔を出すのを 静かに声を潜めて待つ。 陽の光の輝…

凍った一日

温泉に行く途中 九日。 仕事場の花瓶の水が カチンカチンに凍った。 花瓶の花は 氷に捕まり びくともしない。 表のバケツの水も凍った。 バスタブの蛇口から 湯が出ない。 シンクの蛇口からは 温かい湯が出るのに。 辺りは凍ってしまった。 「温泉に行こう」…

今年も行きたい紅葉の峠

裏の山 夕方 日が暮れる前の 山の彩りは 紅葉の盛りには 後一息だが 朝目覚めて 見上げる山は 少しづつ 色を深かめる。 今日も沢山の車が うちの前を行き交う。 峠の紅葉狩り。 分水嶺の峠の 橅の葉は 今は どんな色だろう。 私が行く時は いつも葉は落ちて …

明るい秋の日差し

明るい秋の日差しの下 ふっと 足を止めて 眺めていたくなる景色に出会う時がある。 静かな沈黙しているような世界。 じっと 耳を澄ますと 鳥の鳴き声 川のせせらぎが聞こえる。 細い道の奥に 静かな人の気配。 煙突から細く立ち上がる煙が それを知らせる。 …

細い田舎道

うちから車で10分 我が限界集落の生活道路は 細い県道である。 鹿や熊が 人間より多いこの地の道路を 頻繁に車が通る。 雲一つない空は 日本晴れ。 空気のいい山の中へ ほんの少し色づいた紅葉を見る為に 街から 車でちょっと一走り。 深夜に うちの前を走る…

鯖のへしこのおにぎり

私の住んでいる地域は 典型的な限界集落だ。 かつて 賑わった村に小学校が2校。 そのうちの一つは廃校になり もう一つは街から移住してきた家族の子供が三人。 生徒より 先生の人数が多い。 そんな 自然に溢れた村の学校の ゆったりとした教育の一環として…

山の中に佇む小屋のような家

雲一つない1日だった。 空気もカラリと こんな日は滅多にない美しい日。 うちより車で10分程の集落へ。 紅葉にはまだ早いが ススキの穂が輝く道を 奥へと急ぐ。 薪ストーブの煙突から 煙が立ち昇るのは とてもいいものだ。 木々の間に埋もれたような家から …

梨の木をもらいに

霧の様な雨が降る。 周りの緑は雨の滴で重そうだ。 夫はチェーンソーを軽トラに載せ 奥の集落に いそいそと出かけた。 奥に住んで 山仕事をする「弟君」と共に 「卵のケンジさん」の太い梨の木をもらいに。 何故 ケンジさんは梨の木がいらないのか? 林業を…

村の山に分け入る(2)

炭焼き小屋 家は向かい同士。 生まれた時から いつも一緒。 そんな二人が 毎年炭を焼く小屋がある。 数年前 幼友達の一人が 亡くなった時 号泣したというもう一人が 未だに炭を焼いている。 90歳に近い この地のネイティブ男子だ。 小屋の扉は鍵もかからず…

村の山に分け入る(1)

私は山の中を流れる川に沿って点在する 村の一つに住んでいる。 車の離合が困難な県道を 横に入れば 杉の人工林と 雑木の鬱蒼と茂る 深い山 森の世界だ。 山の仕事をしている「おとうと君」が その深い山を案内してくれた。 そぼ降る雨の山の中 ヒルに血を吸…

枯れ草の匂いと赤トンボ

田んぼ近くを歩くと 草を刈った後の匂いがする。 窓を開けて 車を走らせている時も 枯れ草の匂いで 草刈りに気づく。 とても健康的な匂いだ。 小屋の近くの田んぼも 稲刈りまで 後少し。 もう少しで 黄金色に変わる。 山の中を流れる 清らかな水で育つ米は …

猿は天敵

野菜を作っている人にとって 猿は天敵である。 鹿や猪は 畑に柵や網をめぐらしておけば 侵入される事は少ない。 何十匹もの群れで移動する猿は そうはいかない。 知恵が働くからだ。 トミコさんから 先日貰った きゅうり なす。 これらは 猿の食べ残しという…

治水ダムと橋

堰提(治水ダム) うちの側の谷は カワガラスの棲み家の谷だ。 川の面を高速で低空飛行し 直角に曲がって 谷を遡る。 どこに巣があるのかは知らない。 谷に沿って歩いても 30分もあれば突き当たり 急峻な山道が上に伸びる。 林道の脇の細い谷水が 枯れる事…

地域振興券で鯖寿司

鯖寿司 私の住んでいる市が 市民一人に1万円の 地域振興券を支給したのは1ヶ月ほど前。 最初は鰻を食べに行き 2回目は蕎麦を食べた。 手打ちのざるそばは 期待以上だった。 さて 次は? 名物 鯖寿司にした。 村の「ミッドタウン」の 小さな食料品店。 法…

地域振興券でうなぎ

人口約5万人の 小さな市に住んでいる。 琵琶湖に沿った平野(と言うには狭い所だが)と 林業を生業としている山の村。 人の少ない所だ。 先日 一人1万円相当の地域振興券なるものが 郵便で届いた。 うちは二人なので2万円分。 この券はスーパーマーケット…

帰って来た杉 檜

カンナをかければ 立派な建築材として もう一度使える杉や檜の廃材が 2トンのダンプで 時々 うちに運ばれてくる。 それに残された釘は 四角の古い手作りだ。 釘抜きで丁寧に抜き 「取っておこう」 大きく古い家の面影を残す 渋い色の丹を塗った柱や梁。 よ…

柔らかで 生き生きとした苔

私の住んでいる集落では 表玄関のそばに 必ず日本庭園がある。 若狭式庭園とかで 由緒あるものだそうだ。 雪に痛めつけられてはいるが 大きな松。 桜 ツツジ 馬酔木 百日紅等が これも 又 雪に痛めつけられている。 その痛々しい姿の木々を 労わるかの様に …

夕方の景色

暖かい1日だと 天気予報ではいうが うちのあたりは まだ雪に覆われている。 夕方の靄のかかる景色は 寂しくもあり 幽玄の風情もあり 中々良いものだ。 暗い鉛色の川の流れの音と共に 今日はこの一枚を皆様に。 それでは 又 明日。