2015-01-01から1年間の記事一覧
今日も みぞれの様な雪が降った。 この地球の上で 天災があり、人災があり、戦争があり 国を捨てて長い道のりを歩いた人達がいる。 恐怖や空腹で泣いている子供の映像を見るたび この暖かい家の中で 冷たい冬を過ごせる自分の 幸運を思い感謝している。 今日…
阪急電車「西院」と「西京極」の間にある踏切。 人も車も何もなく 鉄の4本の線路が一つになる 遠近法の見本。 不思議な空間だ。 そして 私鉄とJRの沿線の風景は どこか違う。
(採石場) 昨日から黙々と 年賀状に住所を書いて やっとポストに投函。 そして図書館へ。 借りていた本を返し 予約の本を受け取り 棚からお正月に読む小説を1冊借りた。 採石場の4台の重機も今日はなく お正月休みに入ったのかな。 この冬2回目の雪が降…
(私の作ったシチュー) 洋食屋をしてる友達が タンシチューをお土産にくれた。 タンはともかく シチューの濃厚な旨味。 久しぶりに食べ物で感動した。 作ろう 私もシチューを作ろう。 何十年も作らなかった ブラウンルーを作って。 いつものハインツのとは…
京都五条通りの西にあるAEON。 買物をして表に出ると 西の空に 今まさに隠れようとしている太陽が。 いつ迄も眺めていたいのに すぐに姿を変えてしまう。 帰り道。 京都の北の山で「遭遇」した ETの自転車が飛んでいた あの月が 山の後ろから昇って来た。 暖…
2週間程前に 京都のパン屋さんで 小さなシュトーレンを二つ買った。 大きい方が 売り切れだったから。 食べたいのを我慢して 食器棚に置いていた シュトーレンを 薄く切った。 紅茶にクローブを入れて煮立てた。 薬のような香りの熱い紅茶と 沢山の木の実や…
友達の個展で買った陶の猫。 犬だと思った。 赤土にシャモットを混ぜて形を作り 白い磁器土のドベを刷毛で塗る。 そして 窯の中で 1230℃で焼きしめられた。 画廊の棚に ちょこんと立っていた 手のひらに乗る程の でも少し重い 小さな猫。 今は 明るい窓…
夕方、まだ明るいうちだったが 急に街に行く用事が出来た。 用事が済み スーパーに立ち寄る。 柚子がカートに山積みにされているのを見て 「ああ、今日は冬至か・・・」と気が付いた。 昨日まで覚えていたのにね。 帰り道、 夜の霧の中を ゆっくり、ゆっくり…
昔は 筏を組んで杉や檜を 琵琶湖まで運んだ川。 今は サラサラ、コロンコロン、ポコポコと 木琴の様な音をたてて 私の前を流れて行く。 色は透明な翡翠色。
「おっ!」と 心の中で声をあげた。 南の空に広がった 見慣れない雲。 羊雲?、鰯雲? いや、少し違う。 冷たい朝の空気が 少しやわらいだ朝に 地面から水蒸気を上げている時。 きりっとした雲に 思わず見とれてしまった。
大根を沢山もらうので せっせ、せっせと切っては ストーブの上に吊るして乾かしている。 数日前に一回目が乾き切った。 干し大根の出来上がり。 今は2回目を乾燥中。 もし、私が砂漠で行き倒れたら この大根みたいに しぼんでしまうんだろうなと 上からぶら…
来年の干支は申。 1220℃で堅く焼きしめた猿の陶鈴。 振るとカラン、コロンと音がする。 夜に降った今冬初めての雪に ちょこんと座って 上を向いて笑ってもらった。 シャッターを押して 年賀状の写真の出来上がり。
町起こしをしてはいるがそれらしい気配もない。 「びれっじ」が唯一の町起こし。 草木染め工房、カフェ等の活動をしているらしい。 カフェや手作り工房がある「びれっじ」。 街から移住してきた人達がやっている。 写真を撮っていたら 「何を撮ってる?、ど…
勝野には溝が走っている道が多い。 その水はとても透明だ。 かつて、ここで洗い物をした名残なのか? 誰かに聞いてみよう・・・と思っても 誰も歩いていない。 とても気に入った小屋。 透明な浪板の壁。 ドアや窓はアルミサッシ。 作業小屋かな? 周りの家や…
滋賀県高島市勝野は、湖西の北に位置し、琵琶湖に近く、古くから人が住み着いた所だ。 湖と比良山系の間に土地が広がり、水も豊富で、歩いてみると中々興味深い街だった。 勝野の名酒「萩の露」 琵琶湖畔の美味しい米と水の賜物。 立派な造り酒屋の風格を感…
(午後5時前) 「冬至十日前」あたりから 日暮れが少しずつ遅くなるのを実感する。 午後5時前でもまだ空は明るい。 これからが冬本番なのに すぐそこに春が来たかのような嬉しさを感じる。 「双子座流星群が見える」と夫が言う。 双子座とオリオン座の間を…
フリースを着たり 厚めの靴下をはいたりする頃になると バタークッキーを焼く。 暑い頃には見向きもしないお菓子。 バター、砂糖、小麦粉と卵黄だけの簡単なレシピ。 でも 味わいは芳醇だ。 熱い紅茶かコーヒーで食べる時の ささやかな幸せ。
冬の嵐が通り過ぎた。 今の季節にはなかった 強い風と雨が 楢の最後の葉っぱを 落としてしまった。 まだ少し 機嫌が悪そうな 枝の向うに広がる空。
南東の空に 真っすぐな跡を残して 飛んで行く飛行機。 どこから飛び立ち どこに行くんだろう。 飛行機のシートに座って聞く 機長の話す"destination"と言う言葉が とても好きだ。
高い空を旋回する鳶を見る 道ばたの草花を見る ウィンドゥの中を見る 歩いている人を喫茶店の窓から見る 街を歩きながら看板を見る 無意識にじっと見る だからだろうか 初めて会った人も 初めて行った土地も 私の頭の中にしっかりと 記憶されている。 忘れて…
高校3年の体育の授業で来た。 何十年も前の冬だった。 大阪から浜大津まで京阪電車で。 そして、江若鉄道で琵琶湖に沿ってマキノへ。 電車の窓から見る沿線は 寂しい冬の田舎の景色だった。 様変わりした今。 温泉施設が出来 リフトで上る上級者用のゲレン…
メタセコイアの並木の両側に 広がっている果樹園。 栗、柿、梨、林檎、葡萄・・・さつまいも 花梨(かりん)の向うの木は何? 木の名前の漢字は魅力的だと思う。
滋賀県湖西の北 マキノにあるメタセコイアの並木道。 黄金色のトンネルが3キロ近くずっと続く。 ウィークデーなのに 沢山の人がカメラを持って 並木の下を歩いている。 12月初めの よく晴れた平和な一日の今日。
細い刃の様な青い葉が 風に吹かれていた 夏の日。 茶色に変わったススキの葉に 風は同じ様に吹いているけれど 今、懐かしく思い出す あの、青い匂い。 つい この間の事なのに。
私の大好きな山帰来の赤い実。 野葡萄の蔓を輪にして そこに挿した。 ドアの横の壁に取り付けると 地味なコーヒー色のセーターに 赤いブローチをつけたみたいだ。
車の為の道が出来ると 誰も通らなくなった 山の中の細い道。 わずかに残る その細い道の脇に 土俗的なお地蔵さんが二つ。 いつの間にか 一つが倒れて ただの石に戻っている。 「立て直したらあかんよ。 お地蔵さんは今修行中なんやから」 と、村の奥さんが言…
ヤブツバキの赤い花が たわわに咲き誇る頃には 花の傘に守られる様に 暖かそうに地面を被う 落ち葉の頃には ほっこりとして見える かわいいお地蔵さん。 「いつからここにいるのかな?」 と村の人に尋ねる。 「昔からあるよ」と答える。
友達が渋柿を送って来た。 お嫁さんの御両親からの贈り物。 それのおすそ分けだ。 「一週間程お日さんにあてたら甘くなる」 その通りにしてみたよ。 2日程前に「どうだろう?」 とワクワクとして皮をむき、食べてみた。 口の中に渋い幕が張り付いた。 そし…
村の奧さんから「大根を助けてくれる?」 と電話がかかって来る。 軽トラで駆けつけ50本。 洗って、皮をむき、切って、 紐で結わえて吊るしていく。 ストーブの上の 真っ白の、瑞々しい大根。 カラカラに乾けば 欲しいと言う人には 持って帰ってもらったり…
「幻想的」な風景。 こんなのを言うんだろう。 山や樹を被っていた 白い靄。 太陽が山の向うから 顔を出すと スーッと消えてしまう。 朝8時までの 静かで贅沢な時間。