2021-01-01から1年間の記事一覧

30日から新年3日までお休みです

大変な事の多い一年だった。 打たれても 打たれても強い私たち。 こうやって人間は長い歴史を作ってきたんだと思う。 もう一度 私達の住む小さな青い惑星に 愛を語ってみないか? 30日から 来年の1月3日までブログをお休みします。 2022年 寅年もよ…

大雪の日

近所 27日4時 昨日 今日と たっぷりと雪が降った。 ニュースでは 彦根が大雪だと報じているが 私の住んでいる村は もっと大雪だ。 うちの小屋の屋根も周りも 車の上も 厚い雪で覆われた。 停電が3回 光ファイバー回線が切れて インターネットとテレビが…

ドイツのシュトーレン

業務スーパーのシュトーレン 業務スーパーの欧米輸入菓子。 ロシアのクッキー ベルギーのアップルパイやワッフル スペイン ポーランド フランス アメリカ イタリア ノルウェー スエーデン ドイツ等々。 どれを食べても がっかりしない。 そして 11月の終わ…

琵琶湖畔 冬枯れの木々

琵琶湖西 新旭 琵琶湖畔に茂る木々は 自然に生えて 大きくなった。 そばに車の道路が出来ても 元の姿をよく残している。 春から 夏にかけ 深い緑が塊のようになり 秋 冬になれば 葉が落ちて 細やかな枝の 銅版画の様な姿になる。 車で出かける時は いつも急…

甘塩味のクッキー

ブルターニュ風ケーキが美味しかったので それをクッキーにしてみよう。 塩味のよく効いた バターの香りの高いお菓子だ。 同じレシピで 形を小さくしただけ。 普段のお菓子はバターではなく キャノーラオイルを使う。 このクッキーは 焼いた後に有塩バターを…

アケビの蔓に 山帰来の赤い実

トミコさんから 赤い実があるけど 採りに来るか? と電話がかかってきた。 雪の降る数日前だ。 そこは明るい林道の側。 山帰来の赤い実が覗いていた。 8、9年履いている 皮の編み上げ靴の裏はツルツルで 坂を昇り降りする時に 見事に滑って転げ落ちた。 ズ…

雪が降ると 必ず思い出す本

雪が降ると 必ず思い出す本 数冊。 「大草原の小さな家」の続編「長い冬」に描かれる アメリカの歴史に残るー40度の大雪の冬を インガルス一家は力強く乗り切る。 「イングランド田園讃歌」 イギリス オックスフォード郊外の 美しい田園の広がる小さな村に暮…

オチヨさんの家

オチヨさんの家 午後4時前 夕方 オチヨさんの家に用事があって行った。 95歳か96歳か 家事をこなし 朝食の用意をし 冬以外は自分用の畑で野菜を作り 春には山で蕨を山ほど採り 人生で8回 新鮮なマムシの心臓を食べ それで元気なのだという あの オチヨ…

今冬初めの雪

18日 朝 夜から降り始めた雪。 目覚めて 窓から見えたのは 思ったよりも ずっと深い雪景色だった。 ドアを開けて表に出ると 除雪された道に 又 雪が積もり始め 車のタイヤの美しい跡が残る。 昼を過ぎても まだ降り続き 屋根から重い音を立てて 雪が落ちて…

深夜の雨

15日午後4時半 深夜に雨が降り始めた。 朝 目が覚めると 雪が降っているかも知れない。 二日前の夕方の空。 南の空に浮かんだ雲が 淡いバラ色に染まっていた。 私の大好きな こんな雲の表情。 明日からしばらく 灰色の日が続くはず。 この 心躍った夕空を…

月の宵

夕方5時半 タイチさんの家を出たのが 夕方の5時半過ぎ。 暗い道を 食パンと豆大福の入った袋を持ち 200メートルも離れていない うちの小屋まで歩く。 タイチさんの奥さんは 私が帰り際に 必ず何かのお土産を持たす。 今日は食パンと豆大福。 すでに暗い…

形のいい枯葉

杉の人工林の暗さは 歩いていても 気持ちまでもが暗くなる。 黄色や茶色や赤の葉っぱの木々なら どんなに明るい空間だろう。 山の中に倒れている広葉樹は 風化した様さえ 美しい。 林道を埋める茶色の杉の枝 日陰カズラの緑 そして 山の上から飛んできた広葉…

ココアケーキ

ココアケーキ ココアがタップリの ケーキの種を パウンドケーキ型に流し 大きめの胡桃を上に載せる。 190度で35分かけて焼く。 焼き上がりのビジュアルは シックな美しさ。 ココア色の毛糸で編み 片方の肩に 胡桃色のボタンをつけた ココアケーキ見たい…

夕暮れ

1日に何度か見上げる空。 重くのしかかる雨の日 風の強い 雲が走り去るような日 心が下向きになる。 夕方の 薄い雲の向こうに 白く輝く月は半月。 忙しなかった今日も 穏やかな空を見上げて やれやれだ。 湿った木を燃やす 焚き火の煙が谷筋に漂う。 人の気…

思索的松ぼっくり

雨の日に 足元に転がっていたのを ズボンのポケットに入れ 持ち帰った松ぼっくり。 しっかりと身を閉じ 頑なな姿 テーブルの上で 考え込んでいた。 冬がやって来て ストーブに薪をくべる。 頑なな松ぼっくりは ゆっくりと笠を広げ その姿は やはり思索的。 …

モロコの佃煮

モロコの佃煮 琵琶湖西の北部 近江今津。 美味しい 佃煮を売っている。 水飴と醤油で しっかりと煮詰めた ご飯のお代わりを必ずしてしまう 魔物のような味だ。 モロコ 氷魚 あゆ しじみ どれも美味しい。 琵琶湖西 近江今津 琵琶湖は北に行けば行くほど 水は…

果汁100% みかんジュース

段ボールの箱の底に 食べ忘れたみたいにあった 小さな早稲のみかん。 届いた時は 頑張って食べた。 酸っぱくて 淡白な味のみかんは 箱の底で 数週間の忍耐の日々を過ごす事になる。 今日 久しぶりに顔を出したみかんは 美しい蜜柑色の皮と果肉と そして 豊か…

大根 蕪のピクルス

かぶらのピクルス 沢山 沢山の大根 赤蕪 白蕪をもらう。 新聞紙に包み 北側の日の当たらない所に 大事に保存しても 新鮮さは日々失われて行く。 そこで 私は貰えばすぐに 次から次へと切り 塩を降り 水が上がれば ピクルスにする。 大根は拍子木に 蕪は厚め…

鳥たちは言葉を持つ

私がドアを開け 表に出る。 頭上から ジジジジーとシジュウカラが鳴く。 この鳴き声に意味がある事を知ったのは数年前。 NHKのテレビ、ラジオ番組。 京都大学の鈴木俊貴さんが シジュウカラの鳴き声に 言葉があり 文法もあると検証した話を聞き 見た。 「蛇 …

輝く金星

金星 日が暮れて 焚き火をしながら 外の用事を続けた。 キンと冷えた夜気の中 火の暖かさと灯りが嬉しい。 南の空には金星が明るく光る。 黒い杉の木の上に光る星。 ゴッホの星と糸杉みたいだ。 薄く靄のかかった黒い空。 砂を撒いた様に光るいつもの星は 今…

深く息を吸う

夜の間に雪が降り 朝には ポタポタと雫となって落ちた。 葉の落ちてしまった枝の向こうに 透けて見える空。 その空は青く 広がる雲は白い。 吹く風は 冷たく顔にあたり 景色も 空気も 清らかな冬の色になった。 深く息を吸う。 冷たい空気が 体の隅々にまで …

居心地のいい場所

仕事場の棚 小さな仕事場なので ストーブに薪をくべれば すぐに暖かくなる。 今日の様な 冬の初めの 寒く 冷たい日でも 仕事場の中は とても居心地がいい。 住み着いている 親指ほどのヒメ鼠が 足元をスススーと慌てて走り 木のドアの下の隙間から 表に出て…

初冬の朝

紅葉 降り出した強い雨で 少し残っていた紅葉の葉 銀杏の葉は すっかり落ちるはずだ。 山の中を西から東へ流れる川の谷筋を 風が上ったり 下ったりする。 10代に読んだ ヘルマン・ヘッセの 「春の嵐」の最初に 荒々しい風の描写があった(様に思う)。 風…

恒例 芋煮会

気まぐれな昨日の天気と違って 今日は冷たいがいいお天気だった。 10年は続いているだろうか 恒例の芋煮会。 京都から友達が5人やって来た。 トミコさんから貰った 小芋と大根を使った芋煮は コクがあってとても美味しい。 それを 友達が丁寧に作る。 ヨ…

冬がやって来た

図書館の裏の堤から 氷雨 雹 霰が 降っては止みの1日。 冬がやって来た。 そして 除雪車がいつもの山際に待機した。 「タイヤをスタッドレスに替えないと」と 急に気忙しくなった。 冬の準備を何もしてない気がして 今になって慌てている。 昼過ぎ 図書館に…

山帰来の赤い実

山帰来 これが最後の赤い実だ。 山帰来の赤い実。 何種類もの木の実は 鳥の好物。 すでに 枝にそれはなく 山帰来の大きな粒の赤い実だけが 低い広葉樹の細い枝に囲われたように 絡んで揺れている。 枯葉になった丸い葉 鋭い棘のある蔓 大粒の赤い実。 棘が軍…

水仙の芽

水仙 会う人が皆 「寒いねぇ」と言う。 でも 薄いライトダウンを着れば なんて事はない程度の寒さだ。 毎日 広葉樹の葉が 風に吹かれ 踊るように落ちてくる。 それらの葉が重なった所に 瑞々しい緑の水仙が芽を出した。 12月の終わりから 3月の終わりまで…

黄色の葉っぱ 赤い実

樫の幼木の枝に 乗っかかるようにして 絡まっていたのは ガマズミの赤い実だ。 そして 私の履いているワークブーツの 足元に落ちていたのは 大きな黄色の葉っぱ。 強い北風 南風に吹かれて散り 山の中 道の脇に積もった 茶や 黄の葉っぱは 冬の始まりを語る…

大豆とひじき

茹がいた大豆 賞味期限が遠に切れた乾燥大豆。 鋳物の鍋に入れ 水をたっぷりと。 3、4時間の後 ストーブの上にかけた。 コトコトと数時間。 後は フリースの膝掛け2枚にくるみ 一晩置いた。 次の朝 膝掛けをめくると まだ熱い鍋の中で 大豆はふっくら。 …

遠い日の話

私の前に在る石は 哲学的な風貌で 背筋を伸ばし前を見つめる。 近くの山から持ち帰った 太い樅の木で作った台の上に 裏の河原で見つけた哲学石。 共に静かに 夕方の微かな光を受けている。 息づかいまでが聴こえるような空間で 飾り気のない 二つの物が 遠い…