
枇杷の青い葉一枚を ガラスの瓶に挿していたら
いつの間にか 渋いが明るい茶色の葉になった。
「小屋」の周りには
白と赤のゲンノショウコが群れている。
その花を4本手折り 葉をちぎっていい形にした。
花器に花を生けるように そっと枇杷の葉の上に置いた。
午後の強い風が止み 軽い葉っぱとかわいい花は
夕暮れ近い陽の光の下で 静かに目を瞑っているようだ。
数日間 秋のいいお天気が続く。
空の雲は絹のようで 半月が昼間の空に浮かぶ。
おお 又 半月の時がやって来た。
銀の器に入れた 上質なバニラアイスのような姿。
それを 銀のスプーンで掬って食べるのは誰だ?