2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

蕪への愛を話そう

トミコさんの畑 良く肥えた黒い土からのぞく 蕪の赤い姿が逞しい。 大きく 長い 葉っぱは 浅黄色から濃緑。 上にすくっと伸びる。 蕪は物語性のある姿をし それゆえに 見る者に何かを話しかける。 ストーブの上に置かれた青い鍋。 たっぷりのスープに浮かぶ …

小さな黄色いカボチャ

手のひらに載る 小さな黄色いカボチャ。 形も色も いかにも収穫の秋だ。 緑のカボチャも好きだが 黄色のカボチャの姿には 特別な愛着を感じる。 ハロウィンは 私には関係ないが 黄色のカボチャは「本家本元」の ハロウィンの意味を思い起こさせる。 秋の収穫…

薪棚の整理 楽しい発見

小屋の中でも 外でも 油断すれば 物が増えて 大変な事になるのは同じだ。 薪用に貰った木を積む場所 それらを整理し 保管する場所 薪を割る場所 割った木を積む場所 と まめに整理しなければならない。 薪棚の整理は面倒な作業だが 楽しい発見もある。 乾い…

今日も又 平和な美しい1日だった

朝から暗くなるまで ずっと 青い空。 時々 雲も流れる。 空の下 カワガラス セキレイが 鳴きながら飛び交う。 夜に カーテンを少し開け 覗き見る空に 輝く明るい月。 落葉の準備のできた木々の上に うっすらと夜露。 今日も又 平和で美しい1日だった。 __…

今日も又 平和な美しい1日だった

朝から暗くなるまで ずっと 青い空。 時々 雲も流れる。 空の下 カワガラス セキレイが 鳴きながら飛び交う。 夜に カーテンを少し開け 覗き見る空に 輝く明るい月。 落葉の準備のできた木々の上に うっすらと夜露。 今日も又 平和で美しい1日だった。

働き者の薪ストーブ

よく乾いた薪。 それらは 去年に割ったもの。 ストーブの中で ゴーゴーと音を立て燃えている。 ヤカンも 元気に湯気を出し 蒸気機関車の様に しゅっぽ しゅっぽと 楽しい音を立てる。 お茶も コーヒーもこの湯でいれ ストーブの上に置いた網で パンを焼く。 …

かわいい赤い実 冬苺

冬苺 もう 冬苺の季節なのか? 小屋の周りの崖に 丸い葉っぱをつけた蔓を這わせて 透明な赤い実が 顔を見せた。 蔦の葉っぱの赤は渋い色で 冬苺の実の赤は鮮やかな色。 私は可愛いなと感じる。 薄暮の時 明るく光る 半月が 東から 西に移行する。 月の光に照…

小浜行き

23日 福井 小浜港 カモメ 小浜に行くのは嬉しい。 用事で小浜に出かける 夫のキャリーに同乗した。 車で片道1時間余りの距離だ。 日本海に面した若狭の海は 半島や岬に 抱かれた様に 広い空の下にある。 古い町並みが残り 高いビルもなく 海の香りがし 空…

一枚の色褪せた 赤い葉っぱ

20日 小屋の近くで 本の間からハラリと落ちる 色が褪せた赤いメープルの枯葉。 それは コーヒーの豆を買いに入った 店の前のメープルの赤い落ち葉だ。 「旅の思い出に」と拾い上げた。 忘れた頃に ひょっこり顔を出す 本の間に挟まれた押し葉達。 必ず 旅…

美しい 木のつく漢字

樫 去年か その前の年かの薪の切れ端を 朝晩 ストーブで燃やしている。 一度 乾燥してしまえば 雨に濡れてしまってもよく燃える。 この季節は こんな切れ端の薪で 小さな小屋は充分に暖かい。 今は 軽トラで運んで来た 山梨 紅葉 栗 榊 欅 樫 の枝や幹が山盛…

淡い茶色と灰色のサルノコシカケ

サルノコシカケ科 小屋の周りの 少しでも湿気のある山陰。 立ち枯れで倒れた広葉樹の幹に 重なって並んでいるのは サルノコシカケ。 淡い茶色と灰色の 薄いキノコだ。 不思議な造形。 木々の間を通って差し込む光が 積もった枯葉を照らす静かな所。 腐葉土の…

小屋の中は 冬仕様

初冬の様な寒さが やって来た後の今日 小屋の中は すっかりと冬仕様に変わった。 薄い白木綿のカーテンを外し 白のカーテンの上に ベージュのカーテンを吊るす。 冬の寒気が少しでも入り込まない様に。 磨いた窓ガラスの向こうに見える 色の変わりかけた木々…

写真の中の景色

見慣れたいつもの景色。 スマホのカメラを通すと 違って見える。 ほら 今見ている山肌を 姿を変えながら 朝霧が駆け上がる。 稜線の黒い木の影が 薄くなったり 隠れたりする。 淡い雲におおわれた空。 電線 電話線 光ファイバーが 空間を切り取る。 パソコン…

韓国映画「詩人の恋」

「詩人の恋」というタイトルから どんな男前が主役をするのかと思いきや 全くどこにでもいる様な 目立たない男優だった。 その男優の名前はヤン・イクチュン。 名作「息もできない」の監督 脚本 俳優を務めた 異才ヤン・イクチュンだ。 「息もできない」では…

蓬莱山と雲と(2)

12日 午後5時 蓬莱山の上を流れる雲が 余りに美しく 車を止め写真を数枚撮った。 前を見ると 雲がわずかに 赤みを帯びて来た。 夕焼けがそこまで来ている。 道路脇の桜並木は 落葉が始まった。 東から 西に真っ直ぐ伸びた道。 道の向こうから現れた車のヘ…

蓬莱山と雲と

12日 午後5時の蓬莱山 買い物からの帰り道。 車から見る蓬莱山の 穏やかで美しい姿。 なだらかな山の裾野は 琵琶湖に続き 日が暮れると ロープウェイの明かりが 下から上へと続いている。 それは 暗闇の中で 遠くに見える 心休まる明かりだ。 車で出かけ…

朝の「音」三重奏

12日 朝 毎朝 ストーブに薪を燃やす日々になった。 3個のヤカンから景気良く 湯の沸く音と 湯気が立ち上がる。 夜から鳴き出した こおろぎが 未だ 小屋の中で鳴いている。 FMから流れ出るピアノ曲。 毎朝 何かをしながらぼんやりと聴く。 曲名は知らない。 …

即席麺と小芋の煮物

湯がいた小芋を貰った。 冷蔵庫の中にあるものと 一緒に炊こう。 こんにゃくは味がよく滲みる様に手綱に 竹輪は味の補いに。 薄く切った生姜を数片も。 厚い鉄鍋で ほっこりと炊けた。 鉢に盛られた 小芋 こんにゃく 竹輪。 何と地味な彩り 何と土俗的な ア…

ノーベル文学賞 ルイーズ・グリュック

昨日 雨の日 暗くて 馬鹿げたニュースの数々。 又 日本に向かっている台風。 雨雲レーダーで見る日本列島は 何と小さな国だろう。 テレビニュースが伝えるのは そんなものだ。 そんな 私に飛び込んできた アメリカの詩人ルイーズ・グリュックが ノーベル文学…

内気なベニバナボロギク

ベニバナボロギク アフリカで生まれ 世界のあちらこちらに根を張り 子孫を増やし こんな 山奥の草地一面にも まるで 先住民の様な顔をして住み着いている。 花弁は薄い黄色と 上部はオレンジ色。 余程内気な性格なのか いつも下を向いている。 花は開かず ず…

ふらりと寄った「畑(はた)」の棚田

「畑(はた)」の棚田 車でどんどんと 集落の細い急な道を上る。 写真集や ポスターで 格好の被写体になる 棚田へと出かけた。 車から降りて これがそれか?と見る棚田は 全くの「素」の顔をして 明るい陽の光の下に広がっていた。 山の中腹のこの村は 家も …

秋という季節

ガマズミ 朝 ドアを開けて表に出ると アスファルト道路が 黒く雨に濡れていた。 夜の間に 音もなく降り 草木も露を含んだ 美しい姿になった。 そして この空気の冷たさ。 秋が始まったばかりなのに まるで 初冬の寒さが 首筋から入り込む。 ストーブで湯を沸…

暖かい冬の為の勤労(2)

軽トラで片道40分余りの道を5往復。 かなりの距離だ。 そうやって 運んだ雑木の枝達。 道沿いに積まれた枝、枝、枝。 林業の村の住人達は興味津々だ。 どこの木か?がまず気になり そして 樹皮を見て 何の木かを言う。 樫の枝を見て 「これは最上級の炭にな…

暖かい冬の為の勤労(1)

薪ストーブで暖をとっている。 だから 薪の調達には 一年中気を配っていなければならない。 薪に最適の雑木や 燃え尽きの早い針葉樹 建築業者の廃材 梱包の木の箱 うちでは何でも燃やす。 「雑木でないとダメだ」などと 言っていたら 薪はすぐに尽きてしまう…

English Pastoral(英国の牧歌)ジェームズ・リーバンクス著

ジェームズ・リーバンクス(James Rebanks)著 9月に出版されたばかりの英国の本。 今年一番と言う謳い文句。 「English Pastoral」は 精密な美しい絵の表紙が魅力的だ。 ジェームズ・リーバンクス リーバンクスは600年に渡り 先祖代々イギリス湖水地方に…