自然

ミョウガ讃歌

ミョウガ(茗荷)の花 初めて ミョウガの花を見た時 その意外性に驚いた。 健康的なミョウガのその先に 淡いクリーム色の花びら。 「ミョウガに花があるなんて!」 小屋の周りに 集落の畑のあちらこちらに 草丈1m程のミョウガが群生している。 その茎の一番…

梨の木をもらいに

霧の様な雨が降る。 周りの緑は雨の滴で重そうだ。 夫はチェーンソーを軽トラに載せ 奥の集落に いそいそと出かけた。 奥に住んで 山仕事をする「弟君」と共に 「卵のケンジさん」の太い梨の木をもらいに。 何故 ケンジさんは梨の木がいらないのか? 林業を…

昨日拾った松ぼっくり

箱の中には 道で拾った 私のコレクションが一杯。 ドングリ 栃の実 メタセコイアの実 松ぼっくり 杉の実。 そのどれもが 茶色で固い。 松ぼっくりは 雨が降ると 手を閉じる。 メタセコイアの実は 景気良くはぜる 線香花火の様だ。 幾つかを ベージュ色の鉢に…

松ぼっくり ドングリ

樫のドングリ 秋を探して 歩いている訳ではない。 山の中に住んでいると あちらこちらから 「こちらですよ」と 声をかけてくるのだ。 まだ青い 樫のドングリ。 硬くて ギザギザの葉に守られて。 クヌギのドングリは もうすでに 綺麗な茶色になって 下に落ち…

綿毛の飛ぶ季節

沢山の白い綿毛が 風に吹かれて飛んでいる。 それは まるで雪の様だ。 昨日は ピューピューと そして 今日は フワリフワリと。 窓や ドアの網戸にひっついて うちに止まったり 何処か 遠くに行ってしまったり。 映画「さすらいのカウボーイ」での1シーン。 …

気持ちのいい朝

急にやって来た秋。 冷たい空気の中から 秋の虫の リリリリと言う 心地よい鳴き声? 羽音? 8時過ぎて 山の向こうから やっと顔を出した太陽は 淡いブルーの空を流れる雲を輝かす。 昨日の雨で 露を含んだ木々の枝は ゆらり ゆらりと風に揺れる。 何もかもが…

雨の日の朝

お隣が草刈機で草刈りを開始。 今の季節は 刈っても 刈っても草は伸びる。 安定したエンジン音。 湿った空気を通して届く この苦い香りは何だ? 花の散ったドクダミの 体に良さそうな香り。 昨夜から降り始めた優しい雨で 草木も花も アスファルトの道路も …

植木鉢の中のヤブコウジ(藪柑子)

小屋の周りのあちらこちら。 秋になると 赤い実をつける。 とても可愛い。 名前はヤブコウジ(藪柑子) 又の名を十両。 小指ほどの大きさのものを 土をつけて 持ち帰り 小さな植木鉢に植えたのは 去年の秋だったか? 時々水をやり 様子を見てはいたが 強い風…

大胆な季節の移行

今年の季節の変わり目は 実に大胆だ。 緩やかに 次の季節に移行するのではない。 春から 突然梅雨の長雨が続き 「ああ もう雨は沢山だ」と思ったら 夏の異常な暑さに 体も心も疲弊した。 そして 今度は突然の秋だ。 例年になく 使い続けた扇風機の 羽につい…

村の山に分け入る(2)

炭焼き小屋 家は向かい同士。 生まれた時から いつも一緒。 そんな二人が 毎年炭を焼く小屋がある。 数年前 幼友達の一人が 亡くなった時 号泣したというもう一人が 未だに炭を焼いている。 90歳に近い この地のネイティブ男子だ。 小屋の扉は鍵もかからず…

村の山に分け入る(1)

私は山の中を流れる川に沿って点在する 村の一つに住んでいる。 車の離合が困難な県道を 横に入れば 杉の人工林と 雑木の鬱蒼と茂る 深い山 森の世界だ。 山の仕事をしている「おとうと君」が その深い山を案内してくれた。 そぼ降る雨の山の中 ヒルに血を吸…

枯れ草の匂いと赤トンボ

田んぼ近くを歩くと 草を刈った後の匂いがする。 窓を開けて 車を走らせている時も 枯れ草の匂いで 草刈りに気づく。 とても健康的な匂いだ。 小屋の近くの田んぼも 稲刈りまで 後少し。 もう少しで 黄金色に変わる。 山の中を流れる 清らかな水で育つ米は …

ホッと一息

7日 午後5時 台風余波の強い風が 消えたのが 夕方4時ごろ。 雨の間に垣間見えた 深い青色の空に 走る様な流れる雲。 ホッと一息ついた。 NHKFM「夜のプレイリスト」 ジャズギタリスト 小沼ようすけが選んだ ジョージ・ベンソンの「ブリージン」 それを深…

マリーゴールドがドアのそばで咲いている

ニュースの半分が台風情報だ。 近畿地方のここは 暴風圏から離れているが 山の杉や広葉樹が風で波打ち その音が恐ろしい。 そんな中 風の音の合間に 秋の虫の鳴き声が聞こえる。 ホッとする。 昼間に2時間近い停電があった。 友達が立ち寄り 「今年は心の落…

早くなった夕暮れ

午後6時半 いつの間にか 日暮れが早くなっている。 ついこの間まで 7時を過ぎても 明るかったのに。 お正月から 一気に秋になった様な せわしない 日々の連続だ。 風に吹かれて ススキや花の綿毛が 雪が降っている様に 舞っている。 美しいなぁ。 早くなっ…

ほんのひと時の 穏やかな夕暮れ

午後6時 夕方4時ごろ 激しく吹いていた南風が パタリと止んだ。 息苦しいくらいの湿気。 時折降ってくる雨。 そして 西から東へと 勇壮な様で流れ行く雲の群れ。 美しい。 トンビがピーヒョロと鳴いている。 高い空をゆっくりと旋回しながら。 台風が去り …

白い秋の花 オトコエシ(男郎花)

オトコエシ(男郎花) 秋の七草の一つ 黄色の花をつけているのは オミナエシ(女郎花)。 真っ直ぐの茎に 粟粒の様な白い小さな花を付けているのが オトコエシ(男郎花)。 この花の名前をどれだけの人が 知っているだろうか。 清々しい色と すくっとした姿…

漢方薬の野草 ゲンノショウコ 

ゲンノショウコ 白の5枚の花びら 薄紫のしべ。 濃いピンクの花も咲く。 繁殖力が強く 放っておけば一面の 可愛い花の原っぱになる。 葉や茎を刈り取り よく乾かして 煎じる。 胃腸薬などよく知られた漢方薬だ。 せっせ せっせと刈り 天日でよく乾かし 屋根…

白い野の百合

集落のあちらこちらに 白い百合の花が群れて咲いている。 太い一本の茎から 幾つもの花をつけたのもあれば 風が吹けば すぐに倒れそうな 細い茎の 小さな花まで。 広い原っぱに ピンクのゲンノショウコと競う 白い百合の花の群れ。 しばし立ち止まり その美…

気持ちのいい雨だった

午後6時 久しぶりのいい雨だった。 朝 目覚めた頃から 夕方まで。 シャワーの様な 気持ちのいい雨。 元気なく 下を向いたり 枯れかけていた 草花や 色褪せていた 木の葉。 たっぷりの雨に洗われ 「おう すっきりした」 と 喜びの声。 雨の止んだ夕方に 山を…

ブドウからシルクロードに思いを馳せる

送られてきた 沢山のぶどう。 ざぶざぶと洗い ガラスの鉢に入れた一人分。 薄紫の大きな粒 若緑の茎の瑞々しさ。 口に放り込んだ実の 豊かな甘さは言うまでもない。 ギリシャ料理のドルマスは ぶどうの葉でひき肉を包んだ ロールキャベツの様な料理だ。 秋に…

ぴょんと飛び跳ねる鮎

昨日 クマツヅラの花に気がついたのは 道路に沿って流れる川を見ていた時だ。 その川の中から ぴょんと飛び跳ねる鮎。 それが何回も繰り返される。 川の中では キラキラと日の光を反射させて 動いている鮎の群れ。 捕虫網で さっと掬えば 沢山の鮎が取れる筈…

クマツヅラ(熊葛籠)の抵抗

クマツヅラ 淡いピンクの花が 道路の脇に あちらこちら 群れて咲いている。 薊の様な強い自己主張もせず 細い茎と 小さな花が 風に揺れている姿に 足を止めて 覗き見る。 どこから見ても ハーブの風情だ。 これを 小屋のそばに植えたら・・・ と 一株掘って…

ホッと一息 明日に備える

北の窓 ドアから 北風がいい具合に吹き込む。 木綿のカーテンが 気持ち良さそうに 揺れている。 数日前の汗が止まらない 苦しい暑さは 一時休止。 足元を見れば ピンクや白の ゲンノショウコが 一つ二つと 花を咲かせ 夜になると 秋の虫がジージーと鳴いてい…

北米原産 ブルーミストフラワー

ブルーミストフラワー どこからか種が飛んできて うちに根付いた。 薄紫のふんわりした花の名前は ブルーミストフラワー。 とても強靭で 繁殖力が旺盛 雪に押しつぶされても 耐えて春を待つ。 あちらこちらに移植したが そこでも 土をしっかりと捕まえ 綺麗…

若いカボチャ

若いカボチャ 大きくて 甘いカボチャは 全部猿に食べられた と言う話。 黄色の大きなカボチャの花は印象的だ。 そして 小さな緑の果実のような 可愛さを持つカボチャは 艶々としている。 猿も食べない 小さなカボチャは 惜しげもなく捨てられ 私はそれを貰っ…

暑い1日の終わり

小屋の周りの山の緑は 益々 濃くなっていく。 夕方 見上げた空は そよとも吹かない風で 枝も葉も動かない木々の向こうに 小さな雲を浮かべていた。 ヒグラシが いつもの様に 夕方の時を知らせ 川にテントを張った若者の 弾ける声が遠くに聞こえる。 暑い動か…

少し心に残った事

11日 京都東山三条辺り 1週間ほど 気ぜわしい日々が続いた。 その中で 心に残った事を記しておこう。 10日 買い物に行く途中 幾つかのキャンプ場を通り過ぎる。 沢山の車 テントで埋まったキャンプ場。 それはまるで 難民キャンプの様だ。 小さなテント…

青い羽を持つアオゲラ

朝 網戸のドアを開け 表に出る。 向かいの山から コンコンコンと軽い規則的な音。 おお なんと久しぶり! 夜に橋の上で思索する狐より もっともっと 出会いの少ない キツツキだ。 一年に一度か二度。 川の向こうか 向かいの山か 軽い音を響かせる。 時折 道…

1日の終わり

午後7時頃 山の中の村でも 昼間は汗びっしょりだ。 昼ごはんの時には 扇風機を回す。 窓から吹き込む風が 心地よい。 ヒグラシが鳴き始めると 小屋は山の影に入る。 空気がスッと冷たくなり 裏の焚火用の石の炉から ゴミや枯れ草を燃やす 白い煙が立ち昇る…