自然

雪の姿

溶けた後に 又 降った雪。 強い北風で横に吹く雪。 朝 目に飛び込んできた 軽くて薄い雪。 数日前までの 陽気に浮かれて 飛び出してきた 草の芽を そっと守る雪。 振り返した冬の日 と 言うより やっと 普通の2月の冬だ。 冬の初めに降る雪は 「ああ これか…

枯れ色のコアジサイと緑の葉っぱ

春の花には まだ早い季節だ。 広葉樹の枝に残った茶色の葉っぱ そして 蕾みたいに固く丸まった 小さな次世代の広葉樹の葉っぱ。 常緑樹の緑の葉っぱ。 見回してもそんなものだ。 コアジサイが枯れて群れている。 葉の形が「いいなぁ」と 名前も知らない常緑…

美しい風化していくもの達

雪が溶けた地面に残された 杉の葉と実は とても シックな色合いと風合いをしている。 手の平に載った杉の実は コロコロと転がり 葉っぱはイガイガとする。 しっとりとした 松の木の台に それらを載せ 小さなコアジサイの枯れ花を二つ。 土の上で朽ちていくは…

柔らかで 生き生きとした苔

私の住んでいる集落では 表玄関のそばに 必ず日本庭園がある。 若狭式庭園とかで 由緒あるものだそうだ。 雪に痛めつけられてはいるが 大きな松。 桜 ツツジ 馬酔木 百日紅等が これも 又 雪に痛めつけられている。 その痛々しい姿の木々を 労わるかの様に …

自然の行いは 私たちにはどうする事も出来ない

「もう雪は降らんだろう。2月も終わりやから」 と 人は言う。 雪が窓の外に壁の様になり 凍った道を ガリガリ音を立てながら 車をそろそろと走らす。 そんな 冬もあれば 今年みたいに 雪の少ない 暖かい年もある。 ああだこうだと言うのはやめよう。 自然の…

地味に美しい枯れたアザミ

小さなピンクの花だったはず 加賀のアザミ。 山の崖に根を張り ゆらゆらと揺れる。 今は 渋い色の萼と生成の糸の様な花びら。 その美しさは 深い輝きを放つ。 暗い灰色の空の下で 地味に美しく下を向いている。

霧の後は雨の一日

朝 周りの景色が見えない程の霧だった。 屋根からぽたりぽたりと雨だれが落ちる。 そして 霧は濃く薄く 動いては姿を変える。 遠くの峰が見えていたと思えば 今はもう深い白の世界だ。 夕方から 雨になり 小屋を取り巻く世界は 湿度おおよそ100%。 だが …

白のペンキ塗り

川の色が鉛色なのは きっと 空の色を映しているからだろう。 暗く 寂しい川べりを ぶらぶらと歩いているのは 物好きな私だけだ。 さて 今日も私は 白のペンキを塗った。 仕事場の汚れた壁。 ローラーや刷毛でスースーと撫でると 黒く汚れた壁が 明るく変わる…

雪から顔を出した緑

一日中降り続いた雨に 崖の雪は溶け始め 緑の苔 アカモノ ツツジ シダ 顔を出し ポトリポトリと滴が落ちる。 冷たい雨の中 傘をさし スマホを落としそうになりながら カシャリっと撮った。 その一枚を見ていただき 今日はこれで。

何も変化のない今日だった

朝寝坊してしまった。 屋根の雪は20センチ程。 たっぷりと載った雪で 重そうにしなる 木の枝。 夕方 4時ごろに 雪が止み 青空が見えた。 小屋の周りのあちらこちらを雪かき。 二時間。 昨日と同じ様な日だった。 暗くなってから カレーを鍋いっぱいに作り…

詩情豊かな南画の様だ

深夜に 屋根から積もった雪が落ちる。 ザーッ ドン。 秋にトタン屋根にペンキを塗った。 その効果はテキメンだった。 ペンキを塗っていない屋根は まだ 雪は積もったまま。 明日も良いお天気が続くと テレビの天気予報で言っている。 やり残した雪かきに精を…

今年 初めての雪の日

2月6日 まだ外は薄暗く ぬくぬくと温かい布団の中で聞く ゴトンゴトンという 除雪車の音。 窓のカーテンを引くと 目に飛び込んできた 白の世界。 40センチの雪が 屋根の上 車の上に厚い。 何もかも 白に覆われ 車のタイヤの音も 雪に吸収されてしまう。 …

明るい太陽は気持ちを強くする

昨日の半月 今日は予報通りの雪が降る。 暗い景色に 心まで沈む。 と いう訳で 昨日の半月の写真を見ていただこう。 東の山の向こうから 顔を出した小さな半月。 高いところに浮かんで 下を見ている。 街に住んでいた頃 太陽 月に 「やあ やあ」なんて 挨拶…

フキノトウが出ている!

蕗の薹(フキノトウ) フキノトウが出ている! 小さな蕾は 柔らかい衣のような薄皮で包まれて。 淡い萌黄色の衣だ。 形といい 色といい これは やはり 日本の植物の顔をしている。 いつもなら 雪の下で眠り 雪解けを待ち やっと3月の終わりに顔を出す。 ど…

「泰西名画の様だ」

「泰西名画の様だ」 昇りかけた朝日の輝きが 山や木を煙ったような色に変える。 葉の落ちた木の枝は細やかで ススキの原は黄金色に輝く。 細い筆で 丁寧に色を重ねた風景画。 川から飛び立つ鴨の 激しい羽音が 静寂を破った。 明るい1日の始まりだ。

山川異域 風月同天

「山川異域 風月同天」 別の場所に暮らしていても 自然の風物は繋がっている 日本の長屋王が唐に送った 1000着の袈裟に刺繍されていた 「山川異域 風月同天」 これに心を動かされた鑑真和尚が 日本行きを決意したとか。 その8文字が 重慶への日本からの支援…

苔のエネルギー

今日も一日 青空と曇り空の合間に シャワーの様な雨が降っていた。 強い風と冷たい雨で 心は沈んでしまいそうだ。 雨の合間に 植木鉢に苔を植えた。 生き生きとして 清々しい苔の緑。 緑色の植物は 目に心に優しい。 苔を植える時に 手のひらに伝わる ふわふ…

名残りの冬イチゴ

冬イチゴ 実は食べられて 萼だけが残る。 鹿か鳥のおやつになった? 少し残った赤い実を 名残りの冬イチゴ・・・ と、私はよんでいる。 お正月前には 沢山の赤い実が 崖に這っていたものだ。 木苺は どれも甘酸っぱく 見つけると 私はすぐに食べる。 「危な…

暗い青色の実 アオツヅラフジ

アオツヅラフジ ぶどうに似た暗い青色の実。 ふっと見つけた時 驚き 感動しない人はいるだろうか? 少なくとも 私は驚いた。 いつも歩いてる道に こんな完璧な姿の実が隠れていたなんて。 青く茂った広葉樹の葉が 茶色に変わり その葉が落ちると 姿を現した…

枯葉の間の赤い実 ヤブコウジ

ヤブコウジ(藪柑子) 窓の外 塀の様に積まれた雪の壁。 今年は それを谷まで運んで捨てなくていい。 雪のない冬は実に楽だ。 そして 雪のない山の崖 秋の名残があちらこちらに 顔を覗かせている。 広葉樹の枯葉の間で ひっそりと首を傾げている 藪柑子(ヤ…

冷たい雨の冬の日

昨日は霧で 今日は一日 小糠雨だった。 しょぼしょぼと降る雨で 傘をさそうか どうしようかと 考えながら 傘を広げた。 川沿いに道を歩く。 木の枝に雨粒が連なり 苔にも丸い水の玉。 顔を近づけて見る。 バタバタと 川から飛び立つ鳥の群れ。 私の方が驚い…

雪はまだ降って来ず

今日は一日 小糠雨が降り続いた。 雪はまだ降って来ず 車のスタッドレスタイヤが 泣いているのか 喜んでいるのか。 例年なら 黄色と赤のスノーダンプで 積もった雪を谷に捨てるのに 汗をかいている頃だ。 雪がないと楽だと 会う人は皆そう言うが その言葉の…

柿の木の枝

柿の木 灰色の雲に覆われた空に 柿の木の枝を広げた様が スリーピーホロウの妖怪みたいであったり 又は 身体中を巡る血管のようでもある。 明るい満月の冬の夜。 土も草も凍り 山も川も白い光に浮かび上がる。 そんな夜に 鹿やフクロウと一緒に この柿の木を…

春の目覚めは どうぞここで

コアジサイ(小紫陽花) 初夏に 山の中や 道路脇に 淡い紫の花をつける コアジサイ。 雪のない 今年の冬は 細い枝が折れもせずに 枯れた花をつけたまま 手を広げている。 枝はとても柔軟で ポキっと折れない。 籠でも編めるだろう。 小さな固い葉の塊は 枝に…

心を鎮める音

細い木や枝が 群れて 絡まり その後ろを流れる川の サラサラと言う音が心地よい。 山からは 少なくとも 3種類の鳥の鳴き声。 小屋の前を ゆっくりと走る軽トラ 赤い郵便配達の車。 そのエンジン音が軽い。 遠くから響く チェーンソーの唸る声。 山に囲まれ…

霜はあっという間に溶けるはず

朝 7時過ぎにドアを開け表に出る。 一面の霜の原。 バケツに張った氷を コンコンとノックしても 沈みも割れもしない。 空気はキンとして 太陽はまだ山の向こうだ。 さあ 暖かい小屋の中で 紅茶を飲んで ジャムを塗ったパンを食べよう。 お日様が 山の向こう…

草の微かな香り

春になると いつも土筆(ツクシ)で覆われる 小さな 小さな丘状の地。 雪のない今年 そこは草や苔で覆われ 私風に言うならば 「いい感じだ」 ストローみたいな 枯れた草の茎 深く暗い赤の草の葉 淡い緑の苔 人の手で創作していない たまたま偶然にこの地に根…

一滴の伏流水

艶やかな緑の羊歯(シダ)と 細かで柔らかい苔。 地下を流れる伏流水で命を繋ぎ 杉の木陰でひっそりと 何も言わない。 コロコロと言う音で あたりを見回すと 緑の崖から 流れ出す清らかな伏流水。 軽やかな音を奏でる マリンバの様だ。 この水が川に注ぎ 琵…

植木鉢のミント

緑の少ない季節に 黒い土にヒョロヒョロと あるいは逞しく 茎を伸ばしているミント。 いつもなら 重い雪の下で冬眠してるはず。 元気なしっかりとした 茎と葉のミントを選び 手折る。 腐葉土を入れた植木鉢に それを そっと詰め込んだ。 温かいお日様の光を…

茶色に変わった葉っぱ

鮮やかな黄色の銀杏の葉も 赤い紅葉の葉も。 木から離れた葉は いつもなら 深い雪の下に 眠っているはず。 雪のない今年は 雨や露に濡れて 形だけを残し 薄い茶色に変わってしまった。 それらは やがて 形を無くし 私が気づかずに その上を歩いても 声を上げ…