2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

1日の始まり

今日 朝7時半 太陽が山の向こうから顔を出す前 朝の空気は冷たく それは気持ちのいいものだ。 早起きの鳥たちは 様々な声で話をしている。 鳥の鳴き声が 言葉を持つと知ってから 私は 鳥たちの声に 注意深くなった。 すると 道端の花さえも 何か話している…

手紙を書くには 万年筆が欲しい

7月29日 午後 数日前に京都へ行った。 勿論 この時期に遊びにではないが 用事のついでに 鳩居堂に立ち寄り 封筒便箋 一筆箋など 何点かを買い求めた。 和紙の 模様がないシンプルなもの。 手紙をよく書く人への お礼にちょうどいい。 私はパソコンを使う…

自家製ピクルス

塩をまぶした新鮮なきゅうりに 軽い重石をその上に乗せて 数時間。 水が出たら 軽くペーパーか布で拭く。 鍋にたっぷりの酢に 砂糖 塩 胡椒を加える。 そこに スライスした玉ねぎと丁子(クローブ)も。 あれば月桂樹の葉や 鷹の爪。 煮立たせて つんと酢の…

暮しの手帖の料理本(2)「一皿の料理」

前回の料理本が 家庭のお惣菜、おかずの数々であるなら 今回のは 当時大阪ロイヤルホテルの料理長 常原久彌のプロの技である。 プロの技を 分かりやすく 家庭でもちゃんと作られるように 実に上手い語り口で 作り方が綴られている。 「おそうざい十二ヶ月」…

暮しの手帖の料理本(1)「おそうざい十二ヶ月」

暮しの手帖の料理本「おそうざい十二ヶ月」 懐かしい花森安治のフリーハンドの字。 私の20代の頃から ずっと家にあった。 地味な織の写真の ハードカバーの装丁。 中に紹介されている 201ものお惣菜も 地味な 当時の母の味。 「大根ととりだんごの煮込…

夕方の草刈り 

7月24日 太陽が山陰に隠れ 涼しくなる頃から そして ブヨ(ブト)が現れる 夕方5時半ごろまでの間。 私は毎日 少しずつ 草刈りに精を出す。 長靴 虫除けスプレー等の完全装備。 草刈機のブンブン回る刃は 固いススキの茎も 細い木の幹も どんどん刈って…

ビオラを写真に撮った

去年の秋に 貰ったビオラ それは5株か6株。 冬は雪の下で眠り 春の終わり頃 急に成長を始めた。 丈が伸びて 小さなかわいい花が沢山咲き続けた。 そして 今 盛りは過ぎて 立っていた茎は 地を這い 咲く花もポツリポツリだ。 いつまで ビオラは咲き続けるの…

冷たい夜の空気

午後 7時過ぎ 夕方5時ごろ 太陽が山陰に入ると すっと 涼しくなる。 昼間のジリジリ照りつける太陽と 吹き出す汗が嘘のようだ。 長い梅雨が明け 付け替えた白の薄い木綿のカーテンが 夜の冷たい風にふわりとなびく。 小屋の屋根にも冷たい夜露。 ラジオか…

今日の昼ごはん 素麺

湯がいた太めの小豆島の素麺を 蛇口からほとばしる伏流水で 洗い冷やす。 ザルにあげた素麺は 上質な艶を放つ。 煮卵に 焼きピーマン。 湯むきしたトマト 塩揉みしたきゅうり その上に 塩揉みしたみじん切りの玉ねぎ。 酢を少し回しかける。 木綿豆腐の冷奴…

気持ちのいい空間

7月19日 午後 小屋の中でも 30度あった。 扇風機を回して 昼ご飯を食べた。 山の中では これだけで十分に涼しい。 細いくねくねの山道を車で15分 郵便局に行く。 春の淡い緑の山や林は 今は 蒸せるような濃い緑。 川では 何人もの鮎釣りが 長い竿から…

夏の風景

7月18日 午後 比良山系の上に どっしりと覆い被さる雲と 鮮やかな田の緑。 むっとする空気が 夏なのだと思わせた。 私が着ている 深緑の大きめのTシャツは 周りの風景と同じ色だ。 新コロナワクチンを打ちに 琵琶湖岸の町まで行った。 その帰り道に 車の…

黄色の花 ヒグラシの音色

強い風と雨に叩かれて 痛めつけられたんだね 折れた黄色の花びら。 小屋のそばに咲き始めた その黄色の花は 今度は 草刈機で 「あっ」 という間に刈られてしまった。 災難続きの黄色の花。 小屋に持ち帰り たっぷりの水の花瓶に挿した。 梅雨が明けた今日は …

木苺のジャム

野性の木苺ジャム 木苺のジャムを作った。 小屋の周りの木苺を摘んだ 小さな一瓶の 濃い紅のジャムだ。 鳥と分け合った と言うのは嘘ではないが 草むらにいる蛇が 怖かったのも本当だ。 手の届く枝から少しづつ 毎日摘んだ。 摘んでは冷凍庫に保存していた …

「極北の動物誌」 ウィリアム・プルーイット著

およそ 20年ほど前 朝日新聞の書評で知り買った。 1960年代初め アラスカの大地を 核実験場開発計画から守り 故国を追われた動物学者 ウィリアム・プルーイット。 簡単な著者の経歴に興味を持った。 勿論 アラスカの大自然に 憧れたのは言うまでもない…

「枯れた植物」 続き

栃の実 昨日の「枯れた植物」の続き。 toikimiさんが 私の栃の実を表現した「頑固ジジイみたいな実」 を 二度見に行ったと ブックコメに書いておられた。 写真の中の小さな栃の実では 頑固ジジイ風が分からないであろうと 今日 アップで撮った。 どうだろう …

枯れた植物

手元にある枯れた植物。 松ぼっくり 樅の実 栃の実 杉の実 どんぐり 百合の花 コアジサイ 等々 松ぼっくり 樅の実 濡れると開いた種子が閉じる。 栃の実は 厚い殻に守られ ある日 それが割れて 四角い 頑固ジジイみたいな実が現れる。 枯れた薄い茶色の百合…

エゴの実

エゴの実 久しぶりの青空を 見上げたその先に 産毛に包まれた 淡い緑の 小さな木の実。 6年ほど前に 小さなポットに植わっていた 数センチ位のエゴの若木をもらった。 花が咲いたのも 気がつかないほどの 放ったらかし。 葉の色が 黄色に変わる秋に お腹の…

山の植物も動物もびしょ濡れだ

雨降りが続くと キノコが喜ぶ。 山法師が植わった小さな植木鉢に 小さな 小さなキノコがいた。 ふっくらした 苔の間に すくっと立っている。 それを見つけた私が喜んだ。 山法師の葉っぱの下に まるで 雨宿りでもしているみたい。 今日も一日中 雨が降った。…

雨靴を履いて 少しの散歩

7/8 夕方 雨靴を履き 傘をさして 少しだけの散歩。 1日 小屋の中だったから。 泥色の川面から 白い靄が上がる。 小屋の中の洗濯物が 乾かないのも当たり前。 だから時々 ストーブに薪を燃やす。 冷気と湿気の ひんやりとした冷たさに 炎の暖かさが心地いい…

陶の箱

枯れた木の実と松ぼっくり そして コアジサイの砂色の花。 それらを 陶の箱に入れ 蓋を閉めると 軽い音がした。 もう一つの箱には 白の貝殻。 強い雨の音を聞きながら 小さな小屋の中で ゴソゴソと用事を済ます。 こんな日の雨の夕方は ひぐらしの声も聞こえ…

ハンカチの木の実 コアジサイの枝

ハンカチの木の実 コアジサイ 小屋の周りは 緑で埋まっている。 雨に打たれた木の枝は 重そうに下を向き ヒメジョオンは 盛りが過ぎた。 床も 壁もしっとりと 黴が生えるのは もう一息。 ハンカチの木の実は この間 図書館の側で拾った。 アスファルトに転が…

京都行き

7月4日 京都 友達の陶の個展の最終日。 京都に行った。 新コロナで迷った挙句の展示。 友達もお客もマスクをして モゴモゴ話す。 「すごくいい」と 私が言うと いつも通り 謙遜する。 久しぶりの京都の真ん中は 蒸し蒸しと暑い。 本屋も 画廊も かつてあっ…

幸せな猫の話を読んだ

用事があって 山を下る。 JRの駅界隈に行くまで ずっと緑の山 田んぼ 広い川が続く。 広い緑の空間に 「ああ気持ちがいい。」 用事を次々と済ませ 最後は図書館に本の返却。 返却した本の中 一冊の雑誌に 金井美恵子の面白い文があった。 猫の話。 金井美恵…

「落石注意」 ヒルに注意!

「落石注意」と大きく書かれたもの そして 黄色の地に黒で 石が転がり落ちているのが描かれたもの。 そんな交通看板が 細い山道に いくつも立っている。 いつ上から 転げ落ちてくるか分からない石に 注意するのは無理だ。 霧雨が降る今日の午後 その看板の先…

撫子(ナデシコ)の花

撫子(ナデシコ) 濃いピンクのナデシコの花。 一株掘り出して貰った。 こんな風に 小屋の周りの花は 野草か 貰った花ばかり。 道路側のビオラのそばに植えた。 ビオラはどんどん伸びて 小さな花を沢山つけている。 その横にちょこんと座っているナデシコは …

枇杷(びわ)

時々 友達がくれるビワの実は 不揃いで 傷がある。 それを 水でざぶざぶ洗い 指で皮を剥き齧る。 酸味のある甘い果汁で 指が濡れる。 艶々とした明るい茶色の種が 小鉢の中に貯まる。 土に蒔いた沢山の種は 二つ三つと芽を出し すくっと伸びて葉をつけるのだ…