前回の料理本が
家庭のお惣菜、おかずの数々であるなら
今回のは 当時大阪ロイヤルホテルの料理長
常原久彌のプロの技である。
プロの技を 分かりやすく
家庭でもちゃんと作られるように
実に上手い語り口で
作り方が綴られている。
「おそうざい十二ヶ月」と共に
この本も私の若い頃から家にあった。
今のフランス料理 カフェの料理のように
料理が盛られた皿に ソースで模様を描いたりしない。
大倉陶園や マイセンの上品な皿に
料理そのものが載っている。
そして 文を読んでいくと
その料理の由来から 上手く出来るコツまで
実に楽しい。
私はこの本で
西洋料理とは「これだ!」を感じた。
今でも旬に作る きゅうりのピクルスは
この本のレシピだ。
魚から肉 そしてデザートまで
100程のレシピと それにまつわる話
楽しい花森安治のイラスト 写真などの
260ページの重い料理本。
今読んでも とても楽しい本だ。
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昨日の「おそうざい十二ヶ月」について。
ブックマークコメントに何人かの方からコメントを頂きました。
マイナーな当ブログの少ない読者さまの中で、「持っていますとか、実家にありました」のコメントには驚きました。
id:grisellaさん 「結婚の時のお祝いにもらいました」
id:harienikkiさん 「母が暮しの手帖の愛読者だった」
id:okirakutontonさん 「実家にありました。まだあるかなぁ。」