花 樹木

梅雨の合間

小さな植木鉢に 私は小屋の周りの 苔やら羊歯を植えている。 日照りが続くと 苔はすぐに茶色に変色する。 それがどうだ 今の様子は。 ボサボサの髪が伸び放題の 不精者みたいな苔や草。 青々とした羊歯 名前を知らない草も 小さな鉢の中で 何倍も大きくなっ…

私を引き止めた 一本の地味な花

小雨の時に 傘をさし ぶらりと歩いている時。 たった一本の地味な花が 私を呼び止めた。 道の脇に 雨をまとって重そうに 下を向いていた 白い花。 見方によれば 薄い紫。 降り続ける雨に 茎も折れそうなのに そうでもない。 下を向いているからと言って 物憂…

曇り日の夕刻

柿の小さな実を守っている 柔らかな葉っぱを 齧ったのは誰だ? 親指の爪くらいの 小さな実。 木の下に入ると 若い緑の葉っぱに すっぽりと覆われる。 木漏れ日がキラキラ。 風がそよそよと吹くと その輝きが揺れる。 川の流れる音 頭上から届く トンビの鳴き…

蚊取り線香の煙 薪ストーブの炎

私が寝ている間に 大雨が通り過ぎた。 朝 目覚め 川を見ると 速い水の流れは 少し濁り 奥の山の辺りも強い雨が降ったのだ。 降ったり止んだりの後は 青い空に変わり 草や木々の葉っぱに 滴が丸く震える。 遅い日暮れが終わり 暗くなると 谷筋辺りに 1匹の蛍…

自然は素直だ

台風でなぎ倒された 人工林の杉の一部。 その後から 雑木の若い緑色が顔を出したぞ。 太陽の光が届けば そこから ぐんぐんと雑木の広葉樹が伸びて来る。 自然は素直だ。 土から水を 腐葉土から栄養を 光から力をもらい ただ上を目指す。 私の目の前に広がる …

木や花が喜ぶ雨

灰色の空から 雨が降り続き 強い南風が 夕方まで荒れた。 雨水をたっぷり吸った 生き生きとした緑。 葉や花から 滴が落ちる。 川の水が増える程の雨ではなく 木や花が喜ぶ雨。 生物の一員である私も喜ぶ雨。 傘をさして ちょっと歩いてみようか。 待っていた…

木苺の素朴で謙虚な美しさ

木苺 野苺 この言葉の響きと字面。 日本語の美しさを感じる。 赤い実の木苺の まだ若い実は固い緑だ。 白い花が満開に咲いていた時から 私は この木を見続けていた。 黄色の木苺は 草叢の間で ひっそりと実をつけている。 一つ 二つ 指でちぎり口の中で プチ…

爽やかな甘い香り コアジサイ

コアジサイ(小紫陽花) 「いい匂いがする」 と 京都からやって来た友達が言った。 空気が香るのは 山に野に咲く 満開の花の香りだ。 小屋の前の山には 満開のコアジサイが 山の奥にまで続いている。 そして それは 杉の木々の間を 薄い紫と 緑の葉っぱで埋…

ジギタリス 又の名を狐の手袋

(Google画像から) 「ジギタリス」という名前より 「狐の手袋」の方がふさわしい。 ピーターラビット の大事な脇役。 森の中 家の周り ジギタリスは ピンクの釣鐘状の花を 重そうに 縦に連なっている。 イギリスの湖水地方の ピーターラビット の村。 その…

色のある世界

紅空木(ベニウツギ) 自然のサイクルは 不思議だ。 去年 あちらこちらで 咲き誇った 山吹の花が 今年は 緑の中でひっそりと顔を出す。 崖に這う様に生えている 今年のアカモノの 白の釣鐘の花は リンリンと今にも音を出しそうだ。 朝焼け 夕焼け 空の青 雲…

冬と初夏の日

緑色が少し濃くなった。 葉が大きくなったので 山の量が増えた様に こんもりしている。 灰緑色だった楢の葉は 明るい緑に変わった。 シャガの花が地表を覆う。 見事だなぁ。 日々 山の色を変えていく速さに とても追いついて行けない。 夜には まだ ストーブ…

飛び去る季節

雨が上がった今日は 益々 緑が萌えている。 柔らかい葉っぱが 輝いている。 芽立ちの葉の群れが 風でゆらりと揺れる。 一番いい時は あっという間に 飛び去る。 慌て者の日々に 「待って」と手を振って 追いつこうとしても 後ろを振り向きもせず 足早に立ち…

夕方から降り始めた雨

ミズタビラコ(水田平子) 今日は夕方から雨が降り始めた。 大雨でないのが嬉しい。 草や木 そして土が潤う 優しい雨だ。 朝 目覚めれば 又 木々の緑が濃くなっているだろう。 そして 花の硬い蕾が いつ開こうかと 顔を上に向けているはずだ。 気持ちの良い…

心が騒がしい日々

「萌え出る」 周りの山の木々を見て思う。 その木々の間を 鳥達が飛び交い 川の上を 鴨のつがいが 羽をせわしく 羽ばたかせ 真っ直ぐに飛んで行く。 木苺の花が満開で 淡いピンクの石楠花の花は終わった。 濃い黄色の山吹は そろそろ咲き始めた。 歩く私の後…

アケビ(木通)の二つの籠

あけび(木通)の花 アケビの蔓で作った籠を 二つ持っている。 一つは 小さな状差し。 葉書などを入れる為の物だ。 21才の時に買った。 今は 切った古布を入れ 冷蔵庫のドアに下げている。 贅沢とは反対の 質素な物が好きなのは この当時から。 それは 今…

小屋の周りの自生植物

木苺の花 小屋の周りに 自生の植物達が 今を盛りと花をつけている。 それらは ターシャ・チューダーの広大な土地に 整然と植えられたものではなく あちらから こちらからという風に 勝手気ままに芽を出し 花をつけるのだ。 道路側の白い木苺の木は 上に伸び…

紫の花 アジュガ

アジュガ チエコさんが亡くなって 3年か4年か。 年月の流れるのが早く 記憶が曖昧だ。 チエコさんの庭に 見事に群れて咲いていた 青みがかった紫の情緒ある花 アジュガ。 一株貰って植えておいたその花が なんと律儀に 初めて咲いた。 宿根草のアジュガは …

春に咲くりんどう ハルリンドウ

ハルリンドウ(春竜胆) 小屋のそば 車が頻繁に走る生活道路に ハルリンドウは群れて咲いている。 離合で車が道の端に寄ったら・・・ 「危ない 危ない」 根は浅く張り それを 3株持ち帰る。 小屋のそばに植え 水をたっぷりやった。 この花が 朝寝坊だと分か…

枯れた花達

花のない季節に 枯れた花を 白の花器に生けていた。 白い百合 紫蘭 オダマキ 紫陽花 紅うつぎ 花は枯れても美しい。 急にやって来た 春なのか 初夏なのか 汗ばむ日々に 一斉に咲き出した花達。 小屋の周りの 数種類の新緑の木の枝を切り 口広の白の花器に た…

スノードロップ(マツユキソウ)

スノードロップ(待雪草:マツユキソウ) 蕨を摘んでいなかったら 出会わなかった 白いベルの形をした スノードロップ。 川の側の 枯れた羊歯の間から 頼りなげに 細い茎を伸ばし ゆらりゆらりと揺れていた。 沢山の花を付けた 満開の八重桜の下。 無垢で謙…

小さな羊歯(シダ)

羊歯や苔は 原始を思わせる植物である。 少なくとも 私にとっては。 人間がまだこの地球に存在しない大昔 湿気の多い土地に 苔は産(む)していたであろうし 羊歯は巨大な葉っぱを 大きく広げていたであろう。 人類の祖先である 不思議な形をした鳥が 大きな…

瑞々しい葉と花と

今年の様に寒い春でも ちゃんと芽を出し 花をつけて咲く。 手入れもしない土の スギナが密生する そんな所にだ。 トミコさんの家の周りから 引き抜いてきた花も 赤と黄色の可愛い姿で 少しづつ株を増やしながら 毎年咲いてくれる。 強い南風と冷たい雨が上が…

夕方になって雨が上がった

午後5時 夕方になってやっと雨が上がった。 霙まじりの雨が冷たかった。 ドアを開け 表に出て 見上げると 明るく広がる青空 木の枝に 連なる雨の滴 木の柔らかい葉っぱの芽吹き これこそが春の姿だ。 山肌に沿って駆け上がる 白い山霧の動き。 冷たい空気が…

テーブルの上 小さな明るい世界

昨夜の強い風に 小屋の周りに咲き始めた水仙が 折れたり 切れたりした。 アイボリー色の 花びらには土が付いていた。 これは惨めだ と 手折り グラスに挿し テーブルの上に置いた。 縦長の木のテーブルの上 小さな明るい世界。 それは 分厚いメキシコの グラ…

春という季節

4月17日 「白い辛夷の花が咲いた」 と 喜んでいたが 今年は あっという間に その時を 逸してしまった。 白い辛夷と 淡いピンクの山桜が 同時に咲く年もある。 今日 出会えた 山を彩る 春の木々。 車を止めて 見上げる 霞か 黄砂か ぼんやりとした空。 厳…

忘れな草

忘れな草 95歳、現役の農婦オチヨさんの蔵の周り。 見事に咲き誇っていた忘れな草。 それを 一掴み引き抜き うちの小屋の前に移植した。 1年前の事だ。 ヒョロヒョロと頼りなく 挙げ句の果てに うっかり者の私に刈られてしまった。 青い星の様な花が 溢れる…

黄色い花のナムル

蕪の黄色い花房と さっと湯を回しかけた香り高い三つ葉。 白の小鉢に治まる。 麺つゆに酢とチリペッパー そして ごま油。 スプーンでクルクルと混ぜ花にかけた。 花ナムル。 去年の暮れに沢山貰った蕪。 へたを植えたら 花が咲き 切り取って 花器に生けても …

桜の花がやっと咲いた

山には辛夷(こぶし)が満開。 まだ 木の葉のつかない木々の山の中で 白い辛夷の花があちらにも こちらにも。 遠くから見ると曇った様に見える 嬉しくなる春の花だ。 そして 桜の花がやっと咲いた。 しっかりと萼についている 淡いピンクの花びら。 その花達…

赤蕪 白蕪の黄色の花

大根や蕪を切った残りのヘタ を 土に埋めたのが 雪のない時だった。 それが 葉を付け その葉を摘み 味噌汁の具にしたりした。 今 小屋の周りの あちらこちらに 黄色の菜の花みたいな花が ゆらりゆらりと群れて揺れている。 綺麗な赤い色の蕪を 酢漬けにした…

やっと咲いた藪椿

ヤブツバキ やっと咲いた 藪椿。 鎮座するお地蔵さんを守る様に 枝を大きく広げる 太い幹の立派な木。 紅色に黄色のシベ。 数えきれない蕾の中で たった二つの椿の花。 満開になれば 怖い様な迫力で 見上げる私を覆う。 艶のある緑の葉は 風でゆさゆさと 大…