花 樹木

灰色の日

ウツギの枯れた実 雪と雨の灰色の日。 灰緑色の 毛糸の帽子を被り 外に出る。 コローの絵の灰緑。 アイルランドのアラン編み。 私が そんなふうに 思っているとは誰も知らないだろう。 どこにでもある 普通の毛糸の帽子。 ビービーと鳴きながら 川面すれすれ…

松ぼっくりと私

「ん・・・?」と 私は立ち止まる。 枯れたシダに引っかかった 枝のついた松ぼっくり。 見上げた空に 松の木は見当たらず どこから やって来たのか。 そして いつから ここにいるの? 強い北風の吹いた日に 高い松の枝から離れ 空を舞いながらの 短い旅。 小…

枯れた花のセピア色

ブルーミストフラワー 若い頃 それは もう随分前になるが 枯れた花 ドライフラワーを 好んで飾っていた。 スターチス バラ ストック どんな花も 最後には壁にぶら下げて よく乾けば 大きな広口のガラス瓶に入れた。 その嗜好は今も残り 道を歩いていても 枯…

灰色の空の下

まるで 考えて立っているかの様に 幹を 程よく曲げ 枝を捩っている柿の木達。 北から吹雪いた雪を受け止める。 灰色の空の下 何かを話しているように立っている。 それは 私の心に届くのだ。 立ち止まった私は 腕を組み 枝を抜ける風の声を聴く。 灰色の日は…

雪の中から 枯れた花

雪の中から 顔を出す 細い茎と枯れた花。 白い紙に 焦茶色でさっさと描いた様だ。 首を傾げて じっと耳を澄ましている。 ざーざーと流れる川の音を 聴いてる様に見えないか? 空は暗い灰色 細かい 湿った雪が 風に吹かれて 私の顔にあたる。 そんな時に 道を…

藪柑子(ヤブコウジ)夢を見ながら春を待つ

ヤブコウジ(藪柑子) 雪の消えた崖のあちらこちら 小さな赤い実のヤブコウジが顔を出す。 「おや! まだいたんだね」 色のない世界で 小さな赤い実は 探さなくてもすぐ分かる。 山の中 崖の辺り 朽ちた葉や 茶色の杉の葉の間で ひっそりと生きている。 又 …

枯葉を生ける

道路の脇も 山の中も 小屋の周りは 茶や黄 紅の葉ばかり。 昨日の強い風で 山の木々の葉は 一気に飛んでしまった。 からりと乾いた フォルムのおもしろい葉 大きな葉 色の違う葉。 それらを 数枚持ち帰る。 水を入れない 白い花器に 大きな黒い葉を。 茶色の…

落葉 土に還る準備

小屋の周りの落葉樹は 貰ったり 勝手に生えてきたり 山から持ち帰り植えた物ばかり。 中々大きくならないなぁ と 思っていたら 最近は 急に上に伸び始めた。 暗い針葉樹が山を覆っている。 小屋の周りが落葉樹ばかりなのは 少しでも明るくと思っての事だ。 …

小さな秋の風情

サルスベリの葉とココアクッキー 櫟(クヌギ) 楢 栃・・・ 茶や黄色の落葉が多い 小屋の周り。 その中で 一際目を引く 紅色。 白い花の咲くサルスベリの葉だ。 「おお 私を感動させるんだね」 たくさん拾い 箱にでも詰め 保存して 思いついた時に愛でたい。…

晩秋のチカラシバ(力芝)

チカラシバ(力芝) 紅葉は今が盛り。 澄んだ冷たい空気の日々は 一年で一番気持ちの良い時だ。 コアジサイの明るい黄色の葉 漆の濃い赤の葉 ガマズミの紫と赤の混じった葉。 小屋の周りの鮮やかな彩り。 夏の日照りの下 黒い穂を上に向けて 頑張っていたチ…

ハンカチの木の落ち葉

ハンカチの木の葉を 一枚 二枚と数えて拾い 図書館で受け取った 本の上に大事に置いた。 家に持ち帰った シックな色の葉っぱ達。 雨や風に晒された 深い美しさ。 茎をつまみ 眺め ベンチの上に 一枚づつ置いた。 風に吹かれて 飛んで 小屋の周りに辿り着き …

ハンカチの木

ハンカチの木 図書館の南側の壁に 丸い実と 形のいい葉っぱの木が2本。 「かわいいなぁ」と思った。 ハンカチの木だ。 その花は見た事がない。 長い間 図書館に通っているのに そして その花は 白い とても美しい花だ というのに 気がつかなかったなんて。 …

淡い茶色と灰色のサルノコシカケ

サルノコシカケ科 小屋の周りの 少しでも湿気のある山陰。 立ち枯れで倒れた広葉樹の幹に 重なって並んでいるのは サルノコシカケ。 淡い茶色と灰色の 薄いキノコだ。 不思議な造形。 木々の間を通って差し込む光が 積もった枯葉を照らす静かな所。 腐葉土の…

内気なベニバナボロギク

ベニバナボロギク アフリカで生まれ 世界のあちらこちらに根を張り 子孫を増やし こんな 山奥の草地一面にも まるで 先住民の様な顔をして住み着いている。 花弁は薄い黄色と 上部はオレンジ色。 余程内気な性格なのか いつも下を向いている。 花は開かず ず…

秋という季節

ガマズミ 朝 ドアを開けて表に出ると アスファルト道路が 黒く雨に濡れていた。 夜の間に 音もなく降り 草木も露を含んだ 美しい姿になった。 そして この空気の冷たさ。 秋が始まったばかりなのに まるで 初冬の寒さが 首筋から入り込む。 ストーブで湯を沸…

暖かい冬の為の勤労(2)

軽トラで片道40分余りの道を5往復。 かなりの距離だ。 そうやって 運んだ雑木の枝達。 道沿いに積まれた枝、枝、枝。 林業の村の住人達は興味津々だ。 どこの木か?がまず気になり そして 樹皮を見て 何の木かを言う。 樫の枝を見て 「これは最上級の炭にな…

暖かい冬の為の勤労(1)

薪ストーブで暖をとっている。 だから 薪の調達には 一年中気を配っていなければならない。 薪に最適の雑木や 燃え尽きの早い針葉樹 建築業者の廃材 梱包の木の箱 うちでは何でも燃やす。 「雑木でないとダメだ」などと 言っていたら 薪はすぐに尽きてしまう…

彼岸花が咲き始めた

彼岸の頃に ちゃんと咲くので彼岸花。 田んぼや畑の畔に咲く様は やはりこの赤い花でなくては。 そして 花びらから 長いシベが優雅に揺れる。 標高の高い 私の住む集落。 平地で彼岸花が散る頃に 咲き始めるのだ。 見慣れた花なのに 赤い花の群れに気がつく…

松ぼっくり ドングリ

樫のドングリ 秋を探して 歩いている訳ではない。 山の中に住んでいると あちらこちらから 「こちらですよ」と 声をかけてくるのだ。 まだ青い 樫のドングリ。 硬くて ギザギザの葉に守られて。 クヌギのドングリは もうすでに 綺麗な茶色になって 下に落ち…

綿毛の飛ぶ季節

沢山の白い綿毛が 風に吹かれて飛んでいる。 それは まるで雪の様だ。 昨日は ピューピューと そして 今日は フワリフワリと。 窓や ドアの網戸にひっついて うちに止まったり 何処か 遠くに行ってしまったり。 映画「さすらいのカウボーイ」での1シーン。 …

気持ちのいい朝

急にやって来た秋。 冷たい空気の中から 秋の虫の リリリリと言う 心地よい鳴き声? 羽音? 8時過ぎて 山の向こうから やっと顔を出した太陽は 淡いブルーの空を流れる雲を輝かす。 昨日の雨で 露を含んだ木々の枝は ゆらり ゆらりと風に揺れる。 何もかもが…

雨の日の朝

お隣が草刈機で草刈りを開始。 今の季節は 刈っても 刈っても草は伸びる。 安定したエンジン音。 湿った空気を通して届く この苦い香りは何だ? 花の散ったドクダミの 体に良さそうな香り。 昨夜から降り始めた優しい雨で 草木も花も アスファルトの道路も …

植木鉢の中のヤブコウジ(藪柑子)

小屋の周りのあちらこちら。 秋になると 赤い実をつける。 とても可愛い。 名前はヤブコウジ(藪柑子) 又の名を十両。 小指ほどの大きさのものを 土をつけて 持ち帰り 小さな植木鉢に植えたのは 去年の秋だったか? 時々水をやり 様子を見てはいたが 強い風…

白い秋の花 オトコエシ(男郎花)

オトコエシ(男郎花) 秋の七草の一つ 黄色の花をつけているのは オミナエシ(女郎花)。 真っ直ぐの茎に 粟粒の様な白い小さな花を付けているのが オトコエシ(男郎花)。 この花の名前をどれだけの人が 知っているだろうか。 清々しい色と すくっとした姿…

漢方薬の野草 ゲンノショウコ 

ゲンノショウコ 白の5枚の花びら 薄紫のしべ。 濃いピンクの花も咲く。 繁殖力が強く 放っておけば一面の 可愛い花の原っぱになる。 葉や茎を刈り取り よく乾かして 煎じる。 胃腸薬などよく知られた漢方薬だ。 せっせ せっせと刈り 天日でよく乾かし 屋根…

白い野の百合

集落のあちらこちらに 白い百合の花が群れて咲いている。 太い一本の茎から 幾つもの花をつけたのもあれば 風が吹けば すぐに倒れそうな 細い茎の 小さな花まで。 広い原っぱに ピンクのゲンノショウコと競う 白い百合の花の群れ。 しばし立ち止まり その美…

気持ちのいい雨だった

午後6時 久しぶりのいい雨だった。 朝 目覚めた頃から 夕方まで。 シャワーの様な 気持ちのいい雨。 元気なく 下を向いたり 枯れかけていた 草花や 色褪せていた 木の葉。 たっぷりの雨に洗われ 「おう すっきりした」 と 喜びの声。 雨の止んだ夕方に 山を…

クマツヅラ(熊葛籠)の抵抗

クマツヅラ 淡いピンクの花が 道路の脇に あちらこちら 群れて咲いている。 薊の様な強い自己主張もせず 細い茎と 小さな花が 風に揺れている姿に 足を止めて 覗き見る。 どこから見ても ハーブの風情だ。 これを 小屋のそばに植えたら・・・ と 一株掘って…

北米原産 ブルーミストフラワー

ブルーミストフラワー どこからか種が飛んできて うちに根付いた。 薄紫のふんわりした花の名前は ブルーミストフラワー。 とても強靭で 繁殖力が旺盛 雪に押しつぶされても 耐えて春を待つ。 あちらこちらに移植したが そこでも 土をしっかりと捕まえ 綺麗…

淡いピンクの可愛いミントの花

ミントの花 無農薬自然農法で 野菜作りをしているチャックの助っ人 イスラエル出身 インド在住のオラム。 去年の暮れ 2ヶ月のステイの終わりに 私に持って来たミントの苗。 植木鉢に植えて放っておいたが 繁殖力の強いミントの性で どんどん大きくなった。 …