花 樹木

テーブルの上 小さな明るい世界

昨夜の強い風に 小屋の周りに咲き始めた水仙が 折れたり 切れたりした。 アイボリー色の 花びらには土が付いていた。 これは惨めだ と 手折り グラスに挿し テーブルの上に置いた。 縦長の木のテーブルの上 小さな明るい世界。 それは 分厚いメキシコの グラ…

春という季節

4月17日 「白い辛夷の花が咲いた」 と 喜んでいたが 今年は あっという間に その時を 逸してしまった。 白い辛夷と 淡いピンクの山桜が 同時に咲く年もある。 今日 出会えた 山を彩る 春の木々。 車を止めて 見上げる 霞か 黄砂か ぼんやりとした空。 厳…

忘れな草

忘れな草 95歳、現役の農婦オチヨさんの蔵の周り。 見事に咲き誇っていた忘れな草。 それを 一掴み引き抜き うちの小屋の前に移植した。 1年前の事だ。 ヒョロヒョロと頼りなく 挙げ句の果てに うっかり者の私に刈られてしまった。 青い星の様な花が 溢れる…

黄色い花のナムル

蕪の黄色い花房と さっと湯を回しかけた香り高い三つ葉。 白の小鉢に治まる。 麺つゆに酢とチリペッパー そして ごま油。 スプーンでクルクルと混ぜ花にかけた。 花ナムル。 去年の暮れに沢山貰った蕪。 へたを植えたら 花が咲き 切り取って 花器に生けても …

桜の花がやっと咲いた

山には辛夷(こぶし)が満開。 まだ 木の葉のつかない木々の山の中で 白い辛夷の花があちらにも こちらにも。 遠くから見ると曇った様に見える 嬉しくなる春の花だ。 そして 桜の花がやっと咲いた。 しっかりと萼についている 淡いピンクの花びら。 その花達…

赤蕪 白蕪の黄色の花

大根や蕪を切った残りのヘタ を 土に埋めたのが 雪のない時だった。 それが 葉を付け その葉を摘み 味噌汁の具にしたりした。 今 小屋の周りの あちらこちらに 黄色の菜の花みたいな花が ゆらりゆらりと群れて揺れている。 綺麗な赤い色の蕪を 酢漬けにした…

やっと咲いた藪椿

ヤブツバキ やっと咲いた 藪椿。 鎮座するお地蔵さんを守る様に 枝を大きく広げる 太い幹の立派な木。 紅色に黄色のシベ。 数えきれない蕾の中で たった二つの椿の花。 満開になれば 怖い様な迫力で 見上げる私を覆う。 艶のある緑の葉は 風でゆさゆさと 大…

木苺の花

ナガバモミジイチゴ 木苺には沢山の種類がある。 小屋の近くにも 数種類の木苺が 毎年 実をつける。 今年もいつもの所に 白い花を咲かせていた ナガバモミジイチゴ。 たった 4個の清楚な花。 これから もっともっと咲くはず。 やがて 黄色の実がつく。 小ぶ…

淡い水彩絵の具で描きたい風景

気持ちの良い昼下がり。 首に毛糸のマフラーを巻いて 毎日のウォーキング。 空を見上げれば これ以上の美しさはない と思う程の 青い空 白い雲。 強い北風に乗って 雲が北から南へ。 鳶が大きく旋回し 馴染みのある鳴き声を響かせる。 ピーヒョロ。 鴨が二羽…

今日のミヤマカタバミ

4月3日 昨日 雨に濡れて うなだれていた ミヤマカタバミ。 今日の 明るい光の下 5枚の花びらを広げて こちらを見ていた。 元気で 可愛い白い花。 この姿を見ていただいて 今日は これで。

うなだれているミヤマカタバミ

ミヤマカタバミ 夕方まで降り続いた雨に打たれて うなだれている。 透けるような 薄い花びらの ミヤマカタバミ。 すぼんだ白い花びらから 雨の滴が落ちる。 瑞々しい 苔の中から 伸び出た 細い茎。 明るい原っぱや 山道には咲かず 林の薄暗い所に 群れて咲く…

些細な幸せを喜ぶ

コアジサイの若芽 緑の葉の枝と 枯れたコアジサイを 山から切って帰り それを花器に挿したのは 花のない2月の終わり。 そのコアジサイの枝から 若い芽がひょっこり顔を出した。 1ヶ月の間 知らぬ顔をし 何を思って この時を待っていたの? 今日も冷たい雨…

石の上の小さなドラマ

林の中の 大きな石を くるりと包む ふかふかとした苔。 手のひらで押さえると 穏やかに反発する。 ユリ科の葉が 苔の中から覗き出 高い枝から 杉の茶色の丸い種が 苔の上に バウンドして落ち着いた。 静かな 林の中での 石の上の小さなドラマ。 観客のいない…

この植物は何なのか?

この植物は一体何なのか? 大きな葉っぱが 思い思いに広がって ちょっと行儀も悪い。 杉の林の中で ポツリ ポツリと大きな芽を出している。 これは大きくなるぞ・・・ と 覗き込む。 どんな花を咲かせるのか? 覚えておこう 暖かくなったら 見にくる様に。 …

梅の花 春の雪に震えている

「やっと咲きましたよ」 と 会う人ごとに話したい。 小さな梅の花。 枝に沢山の蕾をつけ まだ 咲き始めたばかりの 初々しさだ。 5枚の花びらに 同じ色のしべ。 やがて 花びらが散り 葉が茂り 小さな青い梅が実るはず。 香りも微かなその花は 小鳥が休んで鳴…

谷に沿って歩く

久方振りに 小屋の北の谷にそい 奥へと上がる。 谷の水は清らかで 木々の間から漏れる陽が明るい。 鳥達の鳴き声が あちらこちらで響く。 大きく響くのは シジュウカラの警戒音。 倒れた木々を覆う 柔らかな苔 地衣類。 時折聞こえる ピシッという音。 周り…

野菜のタフな生命力

植えて 大切に育てた花であっても 風雨にやられて いつの間にか 消えてしまったのもある。 かと思えば 切り落とした 大根や 蕪のへたを 土に埋めるだけで 青い葉を元気に出してくれるのもある。 青い葉物がない時も 出てきた葉っぱをちぎり ご飯の一品にした…

水仙の世界

強い風で 折れた水仙を指で切り ガラスの瓶に挿す。 窓際に置いた水仙の 濃密な香り。 オフホワイトの花びらが 太陽に透けて見える。 渋い黄色の小さな椀が シベをしっかりと守る。 茎は濃い緑。 葉は迷いなく上を目指す。 小さくも 大きい 水仙という花の …

星みたいな花 ハコベ

やっと 出て来た。 星みたいな花 ハコベ。 元気で逞しい ミントの間に こっそりと 顔を出す。 周りを見渡せば 地味な黄蓮の花 青いオオイヌノフグリ 風で茎が倒れた水仙 そして イワナシ。 花の香りが 空気に乗って漂って来るまでは もう少し。

やっと咲いた 春のお知らせ花

イワナシ 彩りのない 山村の春に やっと見つけたピンクの花 イワナシ。 小屋の前の崖に 毎年 春の初めに咲く。 これから次から次へと 咲いていくはず。 そして その後に 小さな儚い味の実が付くはずだ。 イワナシ アカモノ これは小屋の前に咲く。 ジギタリ…

ひょっこり芽を出した栃の木

数年前に ひょっこり芽を出した栃の木。 中々大きくならなかったのに 去年から その成長が 目に見えて著しい。 赤い衣の新芽を触ると 強い粘着質の液で 私を拒否する。 暖かくなると 赤い衣を脱ぎ捨て 柔らかな若葉が出て 5枚の大きな葉っぱが広がる。 木の…

すり鉢に5本のミント

捨てられていた 大きなすり鉢に 5本の小さなミントの苗を植えたのは 去年の初冬だった。 雪をかぶっても 溶ければ シャンと立ち直る。 そして 小さな時は 普通のミントの様相だったのに 今や ちょっと大人びて 茎や葉脈が 紫色に見えないか? チャックの畑…

同じ土の上を棲み家とする

沢山の種が落ちる ヤブツバキの大きな木の下。 艶々として 柔らかい 藪椿のかわいい芽。 太陽に向かって 小さな葉を広げる。 見上げる大木の 椿になるまでの何十年を 生き延びる事が出来るのか。 靴で踏まれたり 豪雨で流されたり 強風で倒されたり。 そんな…

盆栽とは小宇宙を描くものなのか

小屋の周りに 生えている苔。 それを鉢に載せるだけで 草原が出来ないか? と思ったり アカモノの小さな木が 苔の中から顔を出しているのが 草原の中に立つ木にならないか と思ったり。 なるほど 盆栽とは 小さな鉢の中で 小宇宙を描くものなのか。 そんな事…

枯れ色のコアジサイと緑の葉っぱ

春の花には まだ早い季節だ。 広葉樹の枝に残った茶色の葉っぱ そして 蕾みたいに固く丸まった 小さな次世代の広葉樹の葉っぱ。 常緑樹の緑の葉っぱ。 見回してもそんなものだ。 コアジサイが枯れて群れている。 葉の形が「いいなぁ」と 名前も知らない常緑…

美しい風化していくもの達

雪が溶けた地面に残された 杉の葉と実は とても シックな色合いと風合いをしている。 手の平に載った杉の実は コロコロと転がり 葉っぱはイガイガとする。 しっとりとした 松の木の台に それらを載せ 小さなコアジサイの枯れ花を二つ。 土の上で朽ちていくは…

柔らかで 生き生きとした苔

私の住んでいる集落では 表玄関のそばに 必ず日本庭園がある。 若狭式庭園とかで 由緒あるものだそうだ。 雪に痛めつけられてはいるが 大きな松。 桜 ツツジ 馬酔木 百日紅等が これも 又 雪に痛めつけられている。 その痛々しい姿の木々を 労わるかの様に …

自然の行いは 私たちにはどうする事も出来ない

「もう雪は降らんだろう。2月も終わりやから」 と 人は言う。 雪が窓の外に壁の様になり 凍った道を ガリガリ音を立てながら 車をそろそろと走らす。 そんな 冬もあれば 今年みたいに 雪の少ない 暖かい年もある。 ああだこうだと言うのはやめよう。 自然の…

地味に美しい枯れたアザミ

小さなピンクの花だったはず 加賀のアザミ。 山の崖に根を張り ゆらゆらと揺れる。 今は 渋い色の萼と生成の糸の様な花びら。 その美しさは 深い輝きを放つ。 暗い灰色の空の下で 地味に美しく下を向いている。

鉢の中のビオラ達

モノクロの冬の日々で 色のある植物は ドアのそばのビオラだけだ。 ドアを出入りするたび 覗き込む。 そんな私を ビオラはどう思うのか。 雪を被ったり 寒さに打たれたり。 暗い冬の一画に ポッと明かりが灯った 鉢の中の花達。 「いつも見ているよ 私の心の…