2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

冷たい2月の最後の日

川に流れ込む 雪解け水。 それらを集めて 流れて行く川。 ザーっと 大きな音がする。 暖かくなると 春の川は ポコン、ポコンと ユーモラスで軽やかな音を響かせて それはまるで 音符が跳ねている様だ。 川面を カワガラスが ビービーと鳴きながら弾丸飛行。 …

しずく

去年の秋の枯れた葉が 顔をだした。 雪が融けて ポコっと窓の様に開いた後ろに。 ポトリポトリと落ちる 雪のしずく。 「顔を近づけて じっと見つめるのは あんたくらいだよ」 と、久しぶりに出会った 杉や欅やクヌギの 茶色の葉っぱ達が 私に言う。 「ああ、…

清水(しょうず)

清水(しょうず) 山肌から湧き出ている伏流水。 ここらでは「清水(しょうず)」と呼ぶそうだ。 アスファルトの道路が いつも黒く光って濡れている。 山道に大きな水たまり。 そこには ゼリーの様な蛙の卵達。 そんな所は 山の崖から清水が吹き出ている。 …

カラスかな?

ん? カラスの足跡? なるほど 最後に足を揃えて 飛びたったんだね。 小雪が降る中を 歩いていると ウグイスが頭上で鳴く。 まだまだ上手く鳴けない。 「がんばりなさい」 道路に薄く積もった雪の上 私の長靴の後が 長く続く。

雨と北風の日

冬の紅ウツギ ホームベーカリーで パンを焼くのは 夫の役。 10年近く 途切れる事なく朝の食卓に そのパンは出て来る。 そして今朝は レーズン食パンだった。 ストーブで こんがり焼いたパンに バターを塗り 蜂蜜を塗り。 熱いミルクティーと カスピ海ヨー…

放射冷却の朝

氷柱(つらら) 22日 放射冷却の朝は うちの屋根からも氷柱が キラキラ キラキラ。 お陽様の光を受けると 水滴がポトリポトリと落ちる。 山の地中を流れている 伏流水も 大きな氷柱になった。 ポキッポキッと折って グラスに入れ ウィスキーを注いだら ど…

なんだかんだと言ってるうちに

山の向こうは琵琶湖 今年の豪雪には 会う人皆が ぼやく事、ぼやく事。 そして私は 背丈より高くなった 雪の壁の村から 京都や大津に出かける。 車でたったの50分。 ピカピカの光溢れる 別世界が広がる。 しかし 雪深い世界も そんなに悪いものではない。 …

除雪車倉庫(ミッドタウン)

ミッドタウンの国道に面した所に ミントグリーンのペンキを塗った 大きなトタン張りの建物がある。 大きなタイヤの 黄色の除雪ブルドーザーが ゆったりと2台入る。 今年の1月2月は 車庫に入る暇もない程の 働きぶりだった除雪ブルドーザー。 朝の暗いうち…

貫通

午後4時 1月と2月の 2回の大寒波の後も 雪は降り続けて 積もった雪は 私の背丈を越えた。 窓の外は 雪の塀が出来 これじゃまるで 「城」か「砂の女」の気分だ。 地上30センチあたりで 雪は氷の様に固まった。 そして今日 仕事場までの 雪の「道」が貫…

一つのレシピで何種類ものケーキ

バナナケーキ 人参が3本入った セロハンの袋についていた 人参ケーキのレシピ。 このレシピを 何回か私流に作り直し 今はベストの状態になった。 果物やドライフルーツが好きな私は その時手元にある物を 乗せたり混ぜたりして バラエティーに富んだ 簡単に…

安いコーヒー豆でも

安いコーヒー豆で 美味しいコーヒーを淹れて 毎日飲んでいる。 それは 淹れる前に 粉のコーヒーではなく コーヒー豆をミルで挽くだけ。 これだけで 安い豆も 香り高いコーヒーになる。 後は 当たり前にドリップする。 コーヒーミルはPHILIPS。 蓋が少し欠け…

窓を開けて

午後2時過ぎ 村の「ミッドタウン」は 私の住んでいる山の中より 標高が少し低い。 その分 雪の量も少ない。 旧道に入る。 家の前を流れる水路には たっぷりとした 清らかな水が とうとうと流れている。 国道にも 旧道にも 雪を溶かす水が 道の真ん中に ずっ…

贅沢煮

タヅコさんの贅沢煮 この山間の村に 引っ越して驚いた事。 10本の指では 足りない程沢山ある。 その中の一つ。 この集落の80代前後の男性達は 野菜を殆ど食べない。 佃煮の様に辛く煮た 魚や肉を好み それでご飯を美味しく食べる。 夏は田んぼで米を作り…

サクサクと除雪

クロネコがやって来た。 玉三郎似の感じのいいドライバー。 スノーダンプを下しながら うちより2倍の雪が積もっている 奥の集落に行こうかどうか迷っている。 クリアイエロー ポリカーボネート製 ダンプ。 先日買った鉄製のスコップ。 これがすこぶる調子が…

鹿

13日 午前8時 頭に角を おしりにふさふさの 白い毛。 小顔で 横向きの耳も かわいい鹿。 1時間程経った時 近くで銃声が2回。 多分外れているだろう。 道から撃つのは 禁止されているのに ここは アウトローの世界だ。 私を見つけて カボチャをくれた オ…

クロネコは走るのか

雪で埋まった谷 一日に何回も 気象庁のサイトを見ている。 いつまで経っても 雪雲は消えない。 注文したスノーダンプは 13日に出荷予定と アマゾンからのお知らせ。 市バスも運休だし クロネコは走るのか。 屋根にくっつきそうな 雪の壁を見ながら 「いつ…

2月11日

雪。 鳥取もよく降っているが こちらも 負けてはいない。 小屋のまわりを 一人通れる程除雪しても 次の日は もう埋まっている。 だから 今日も雪かきをした。 深夜の今も 降り続ける雪。 黄色いスノーダンプは 働き過ぎて 疲労骨折した。 ホームセンターでは…

映画「転々」

「転々」 2007年製作 Google画像より キネマ旬報で「転々」の記事を読んで以来 ずっと気になっていた映画だ。 GYAOで見た。 主人公の文哉(オダギリ ジョー)は大学8年生。 84万円の借金があるいい加減な男。 その借金を取り立てる男、福原(三浦友和)。…

バラ色の雲

午後5時過ぎ 木曜日は大津市瀬田行き。 雪の中を 朝9時に出発。 いつもの用事は終わった。 野菜が残り少ない。 買わなければ。 小松菜、人参、ジャガイモ キャベツ、玉ねぎ、ブロッコリー・・・ 野菜は大事だ。 どんな大雪になるのかと 心配しながら 4時…

星野道夫

私は 小難しい顔をした 写真が好きだ。 だから 随分前に友達が 星野道夫「旅をする木」 を貸してくれた時 「ああ、あの動物写真家の」と 期待もせずに読み始めた。 「川の上流で芽を出し、大きくなり やがて朽ち、川に流され河口にたどり着いたトウヒの木」 …

こんな日に

雪の塀 強い北風に 雪が舞い散って 道路の雪も凍ってしまった。 その上を歩くと バリバリと音をたてる。 久しぶりの オールドファッションの 赤のダウンコート。 背中のあたりが ポカポカする。 フードも被って 頭まで暖か。 こんな 怪しげな格好で 冷たい空…

熱々スープ

雪の上にカワガラスが2羽 一日中 冷たい雨や霙や牡丹雪が 北風に吹かれて 降っていた。 毎日のウォーキングも 固くなった雪を除くのも 嫌だし 仕事場で作業をするのも ごめんだ。 昼ご飯の後 冷蔵庫の残り物の野菜、豚肉 竹輪や揚げ、昆布を刻んで 大きな鍋…

雨の一日

タイチさんの家 ケンジさんの家 タイチさんも、ケンジさんも 雪かきを諦めたようだ。 太い太い柱や梁だもの どんな雪でも 大丈夫ですよ。 と、私が言っても 屋根の雪が 気になって仕方がない 二人。 今日は一日 雨が降ったり止んだり。 白い靄が山をつつみ …

目立たない花

杉の林や山が 赤茶けた錆色に変わると それは 春のサインだ。 周りは まだ1メートルの雪が残っていても 杉の木には 花粉をたっぷりとつけた 錆色の花が咲いている。 目立たない 美しくもない花。 強い風が吹くと 黄色い花粉が 霧の様に舞う。 それは 杉の花…

立春

琵琶湖東岸から 川の上すれすれに カワガラスが飛んで 岩の上にちょんと止まった。 その後ろを もう1羽のカワガラス。 鳴き声は「ビー ビー」 あー、もう少しいい声だといいのにね。 尾をピンピンとしながら 動くセキレイ。 姿は見えないが あちらこちらか…

メープルクッキーは忘れずに

草津イオン3Fから 琵琶湖東岸から見える 向かい岸の 東山連峰、比叡山、比良山系に 雪が被り 白い雪雲が 山を隠している 今日。 雪の山から降りてきた私は お陽様が明るく輝く 平野を左に 荒い波の琵琶湖を 右に見ながら車で走る。 今日の予定を済ましたら …

Destination 

青い空を東から西へ まっすぐな雲を従えて 飛行機が飛んでいく。 一日に何回も。 どこの空港から飛び立ち どこの街に降りるのか。 飛行機の中でキャプテンが話す 「destination」という言葉は 旅をしているんだという 実感がわく。 そして目的地である行った…

ナムル

小松菜とからし菜のナムル ある所で 韓国の菊菜の ナムルの話を読んだ。 菊菜をザクザクと切り それを 塩とごま油だけであえる。 とんでもなく美味いそうだ。 スーパーで ルッコラを見つけた。 水栽培のルッコラ。 ハーブソルトとごま油で和えた ルッコラの…