2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

枯れた茶色の花

どこから飛んで来たのか 柿渋色に枯れた 山に咲く紫陽花の花。 黒い埃に汚れた雪の上を 自分の着地点と定め 風に乗り飛んできた。 花の茎を 持ち上げ 灰色の空に透かして見ると それはまるで アンドリュー・ワイエスの絵だ。 雪の止んだ日々。 私の前に落ち…

玄米おにぎり

雪が消えるまで ずっと 写真 本 映画などの 雪の写真と文を続けようかと考えた。 雪が好きだと言うよりも 雪が生活の一部になりつつあるからだ。 白い雪 汚れた黒い雪 陽の光を浴びキラキラと輝く雪 動物の足跡の模様ができた雪 屋根に積もった雪。 今日 炊…

雪の止んだ日

タイチさんの家 午後5時前 雪の降り止んだ昨日。 まだ明るい夕方に 久しぶりにゆっくりと外を歩く。 山の中から響く キツツキの木を叩く音。 トンビのピーヒョロロ 頭上を渡る カケスの大きな鳴き声 ツイーツツと鳴くのは誰だ? 今冬初めての シジュウカラ…

絵本「トムテ」

絵本「トムテ」 スウェーデンの農家 仕事場に住んでいる小人のトムテ。 何百年も生き続け その家の人の幸せを願って生きてきた。 小さくて 人を見ると隠れてしまうトムテ。 だから 家の人はトムテに会った事がない。 でも クリスマスイブには お粥を器に入れ…

除雪車

今日も うちの小屋の前を除雪車が通る。 黄色の体に 大きなタイヤ 地響きを立てて 近づいてくる。 いつも2台でやって来て 前の車が雪を掻き 掻き残したのを 後ろの車が 几帳面にさらっていく。 夜が開けない暗いうちから 吹雪の中を雪を掻く。 除雪の終わっ…

絵本 KATY AND THE BIG SNOW

絵本 KATY AND THE BIG SNOW KATYは大きくて強いキャタピラー付きのトラクターだ。 ゲオポリスという街の ハイウェイ署に属している。 夏には、ブルドーザーをつけ泥を押し、道を作ったり直したりする。 冬には、除雪機をつけ道路から雪を除く。 かつて、KAT…

映画 「ヒマラヤ杉に降る雪」

アメリカ人作家デイビッド・グターソンが書いた小説「ヒマラヤ杉に降る雪」 1995年にアメリカで出版され、たちまちベストセラーになった。 その映画化がSnow Falling on Cedars「ヒマラヤ杉に降る雪」だ。 映画館で観て、その後DVDを買った。 1954年12…

ぱくぱく食べて 除雪に精を出す

18日 友達に雪の写真を添付して送信する。 すると 「シベリアにいるのか?」という返信。 冗談だろう。 京都は青空のいいお天気だ。 本当にそう思ったのかもしれないな? 京都から私の住む山の村まで 車でたったの50分ほど。 でも 峠のトンネルを抜けると …

晴れた日は 鳥も喜ぶ

朝のヨーグルト 朝目覚めて 窓から見えるのが 雪の降る灰色の世界ではないのは 嬉しいものだ。 今朝7時前 東の山の向こうに 太陽は隠れたまま。 しかし 空は明るく晴れ 曙色の名残を残す。 晴れた日は鳥も喜び 遠く近くで 鳴いている。 耳を澄ます・・・ 明…

ファゴットの音色

14日 午後5時 朝の窓の向こうは 横殴りの北風に吹かれる 雪の景色だ。 走る車もなく 除雪車が通った後も すぐに雪が積もり出す。 昨日 小屋の周りの雪を 歩けるだけの幅に除雪をしたが その後にもう40センチほど 雪が積もった。 こんなに雪が積もるのは…

熱いミルク紅茶

一日中雪が降った。 雪の合間に 外の空気を吸いに 散歩に出た。 冷気が気持ちいい。 道路の雪が 靴の下でバリバリと音がする。 川の色は 鉛色。 流れる川音も 鳥達の鳴き声も聞こえない。 音が 雪に吸い込まれていく。 灰色の無音の世界。 明日も続くとニュ…

動物達の足跡

鳥の足跡だ。 ヒョコヒョコ ヒョコヒョコと歩いた跡だ。 少し大きな鳥 カラスか ヒヨか 野鳩が 何かを思いながら 真っ直ぐに。 雪の上には 色々な足跡が残る。 鹿 狐 テン 猪 もっと小さなイタチなど。 小さな小さなヤマネは ふかふかの寝床で冬眠中。 夜が…

鳥の寝床

杉の硬い樹皮と木の間の 茶色の薄い皮。 それを上手に剥いで 枯れた葉を間に編み込んだ 柔らかなクッション。 薪棚の薪の上に 溶けた雪の雫で濡れていた。 一体誰の寝床なのか? コツコツと丁寧に作られた巣を見ていると かつての人間の寝床も こうだったの…

鰊の麹漬け

鰊の麹漬け この時期になると 毎年 村のどこからか貰う ニシンの麹漬け。 塩漬けした大根と 水で戻し 柔らかくなったニシンを 麹でつける。 家によっては白菜も一緒に。 安くはない乾燥ニシンを使う 贅沢な冬のおかずだ。 青森の麹漬けは りんごも一緒に漬け…

晴れた雪の日々

冬の日 灰色の空と とどめなく降る雪に 心が押し潰されそうな時もある。 そして 雪が止み 力強い朝日に 世界が輝く時 白い景色はこんなにも美しいのかと 除雪の手を休め 周りを見回す。 屋根のつららは 朝の日を受け ポトリと雫を落とす。 北欧のガラスの器…

薪棚

薪棚 小屋のそばに ストーブ用の薪を積んだ棚がある。 小さく見えるが 結構な量をストックできる棚だ。 雪を被ったその姿は可愛く 生クリームをたっぷり載せた ケーキに見えなくもない。 春になり 雪が消えると 夫は残った薪や空いた所をチェックする。 薪の…

日常の始まり

2021.1.4 こんがり焼けたパンに バターを塗る。 バターの溶ける香り 熱いミルク紅茶の湯気 それは私にとって 平和な日常の証しだ。 水を含んだ 大きなボタン雪の 北から南に降るのが 湯気で煙った 窓ガラスの向こうに見える お正月は 久しぶりの大雪の除雪で…

あけましておめでとうございます

久しぶりの大雪。 除雪に精を出すお正月です。 今年も宜しくお願いします。