雲
小さな月 今日 昼過ぎから雪が降った。 雪といっても 霙のような積もらない雪だ。 冷たくてベタつく雪は 湿った空気を運ぶ。 いよいよ 冬の始まりだと感じた。 昨日の夕方 もう日が暮れるぞという4時半の空に 半月には少し早い 小さな月が 逞しく力強く 西…
雲一つない 青空に 真っ直ぐに東から西に 西から東へと 2回の飛行機雲が渡った。 ズボンのポケットから 慌ててスマホを取り出し くっきりとした飛行機雲を撮った。 青の中の白い線。 単調な面白みのない写真。 大きな自然の中で見るのが 飛行機雲は美しい。…
紅百日紅の葉 土曜日の夜に 強い風が吹いた。 風速7mの風でも 杉の人工林は唸る様な音で大きく揺れた。 川の水はいつもは歩いて渡れるのに 叩きつける雨が長時間降り 黄土色の濁流になり その様は 川の中の魚が大暴れしている様だった。 4日月曜日。 大暴…
(右端の半ばの空に浮かぶ 小さな半月。見えるだろうか?) ベニバナボロギクの地味なオレンジの花 その綿毛 芒の綿毛。 それが飛ばない日は 物足りない。 そんな風の吹かない 3時過ぎには 太陽が山陰に入る秋の日。 私が見上げた空は どこまでも高い青い空…
買い物の帰り道 もう初秋というのか それとも晩夏というのか? 夕方5時過ぎの買物の帰り道は 輝く様な光りに セピア色に見えなくもない。 ミレーの晩鐘も 私の記憶が間違っていなければ 同じような 夕方の光であった様な気がする。 雲の色も 淡いピンク。 …
昨日貰った新鮮野菜。 茄子と胡瓜を 拍子木にザクザクと切る。 塩を振りかけ 軽くさっくりと混ぜる。 しばらく置くと 茄子と胡瓜の色が 鮮やかになり水が出る。 さっと冷たい流水で洗い 固く絞り ガラスの鉢に盛る。 少しの塩味が残り 歯触りもよい。 食べる…
日本は小さな島国だが 昨今の災害の多発には 目を覆いたくなる。 ニュースで心を塞いだ後に「小屋」の外に出ると なんと楽しそうな雲が 西から東へと流れて行った。 いつもズボンのポケットに入れているスマホで 「この時」を閉じ込めた。 やっと 膝の腫れが…
キャンプ場 連休の時には 難民キャンプ場と化す 川沿いのキャンプ場。 今日は 車が数台 久しぶりの強い太陽の光を浴びている。 それは 熱い土かアスファルトの上で じっとしている昆虫のようだ。 空に 白い刷毛で幾重にも描かれた雲が 伸び伸びと広がる。 な…
八重咲き水仙 道端のあちらこちらに 群れて咲いている 黄色の八重咲水仙を 7、8本手折り 持ち帰り 白い花器に投げ入れた。 その花達もやがて萎れ 「小屋」の中の高い場所に 紐で結えて吊るした。 やがてそれは しっかりと乾き 薄い花びらを触ると パリパリ…
27日 午後 買い物の帰り 私が住む山間の村にも そして うちから車で30分の 図書館や道の駅がある所も 田んぼに水が入った。 水面に 山並みや 白い壁の小屋や 空が映っている。 雲も やがてやってくる 飛ぶ燕も映る事だろう。 車で走っていると ハッとする…
雪が降る日 強風の日 雨が強く降る日以外は スマホをズボンのポケットに入れ 散歩に出る。 3000歩から5000歩の間を歩くが どうしてもそうでなければ とは思わない。 時間にして 1時間まで。 これ以上は歩かない。 歩き始めると その日の微妙な体調の…
29日 夕方 最近 夜になると 「小屋」の周りに子鹿が現れる。 北側の窓から 外を見ると まだ 生まれて間もない小鹿が 街灯のLEDに照らされて 懸命に無心に 地面に顔を近づけて 何かを食べているのが見えた。 私は思う。 「あの鹿だな・・・ 「小屋」の周り…
数日前 「小屋」のすぐ近くの所だが 初めて歩いてみた。 市バスが走っている県道から 山に向かってまっすぐの坂道。 そこは 道の両側は棚田で 山の中だが 珍しく視界が広がっていた。 空が広い。 坂道を上ると 田んぼに山の水が張られ そこは池の様になって…
昨日降った雪が溶けて 屋根からポタポタと落ちてくる。 まるで雨の日のようだ。 青空 流れる雲 明るい光が窓からさして ”What a wonderful world”だ。 強い北風は吹くが ダウンジャケットで暖かい。 買い物に行った。 山から琵琶湖岸の町へ。 ホームセンター…
表に出ると 余りの寒さに思わず背中を丸めた。 道路は濡れて 夜に雨が降ったのを知った。 北風は強く 人工林の杉の枝が大きく揺れる。 午後3時過ぎ 太陽が雲の合間から日が差し 心の中まで 明るい光で満たされた。 「青い空 白い雲・・・なんて素晴らしい日…
23日 午後 北国 南の島 高い山 海岸線 取り巻く海・・・ 雪が降る冬に 半袖で過ごせる土地がある国。 違った地勢が 小さな島国に整っている国。 細長い日本列島を 天気予報の雨雲レーダーで見る時 私はいつも不思議が気持ちになる。 飛行機から下を眺めた時…
ワトソン紙 お礼状を書く と言っても大した数ではない。 ほんの数枚。 秋に買った 木綿繊維で作られた 「最高級水彩紙 ワトソン紙」 20枚ほど残っているのを思い出し それを使う事にした。 パソコンを使う様になってから 字を書く事が本当に珍しくなった。 …
銀杏の木 銀杏の木から 葉っぱは全部落ちてしまった。 扇の形をした 黄色の葉っぱだ。 木の下には 土の面が見えないほどに 葉っぱは重なり 少し萎れ 土に還りかけたものもある。 見上げた青空に 冬の白い雲。 川面を飛んでいるのか カワガラスの鳴き声が聞こ…
ラマのキーホルダー 山の広葉樹の葉が色づき始めた頃に 台風の様な風が吹いた1日があった。 大方の葉が吹き飛ばされ いつもなら 赤 黄色の美しい紅葉で埋まる山が 枝だけが透けて 早々と冬の山のようだ。 昨日は 氷雨 雹 霰が降り 夏の名残の 薄い木綿のカ…
「お 何という雲だ」 慌ててスマホを取り出す。 雲は待ってくれない。 絵本に出てくる 穏やかな空に浮かぶ雲 そんな雲を今日見た。 若い頃 谷内こうたの絵本をよく見た。 今日のような雲を見ると 谷内こうたの絵を思い出す。 これ以上削ぎ落とすのは無理な作…
昼過ぎから7時あたりまで 雷と強い雨が降った。 午前中の晴天はどこへ行ったのかと思うほど、 雨が上がった暗い夜に ぼんやりとした しかし 丸い形の月が十三夜だとニュースで知った。 流れる雲に見え隠れする ほぼ丸い月。 もらった沢山の小芋を 甘味噌で和…
灰色の空がやって来て 冷たい雨が降った。 ざーっと通り過ぎた後に 青い空が広がった。 山の上に 小さな雲がぽっかりと浮かんでいるのが とてもいいなあと思った。 銀杏の葉が黄色に変わり 桜の葉が少し色づいた。 突然やった来た秋なので まだ 夏を引きずり…
午後5時 昨日は 食材を買いに琵琶湖畔まで行った。 帰ってきたのが 夕方5時。 夕暮れが早くなった空に浮かぶ 美しい雲を見た。 雲は 銀色に輝いて西に流れて行った。 広がる力芝の群生は 盛りをとうに過ぎた。 北風が 秋明菊の茎を無惨に倒して行き 私は も…
小松菜 日常となった豪雨 強風のニュース映像。 気まぐれな日々の荒い天気が 急にストンと秋になった。 私の住んでいる地域の話。 小雨は途切れ途切れに降り 空は灰色だったが 昼間の湿度の低い空気と風。 気持ちのいい日だった。 うちの小屋の周りに棲息し…
朝に鳴く鳥の声に 今までに聞いたことのないのが加わる。 馴染みのシジュウカラに ギターの低い弦の音のような鳴き声が重なる。 それを聴きながら 朝ご飯のパンを齧り ミルク紅茶を一口啜る。 ポプラの木の葉に 金色の毛虫が群がるのは 毎年の夏の終わり。 …
蔓穂(ツルボ) 10日 朝。 霧で周りの山が見えなかった。 その霧が晴れると 雨が降った後のように 草や木々 道が濡れていた。 それが とても爽やかな美しさだ。 今日私は何をしたのか? 毎日の家事 仕事をして 合間に吉増剛造を読んだ。 ウォーキングの時に …
今日の夕方の空に浮かぶ雲は 小さな生物のようだった。 どこに流れるともなく漂い いつの間にか 姿を消した。 午後に 以前私が卵を買っていたヤマケンさんが 紅いすももを 持ってきてくれた。 すももが熟れると 私を思い出すとかで 今年も軽トラで20分 奥か…
25日 琵琶湖 近江今津 海や湖の色は 空を映している。 それが本当だと 琵琶湖を見るたびに思う。 今日の琵琶湖の面は 深い青で波立ち 竹生島の向こうに 伊吹山が小さく見え 白い雲が 楽しそうだ。 今日 真昼は34度 夕方は27度。 用事で出かけた近江今津の行…
夕方の雲 午後6時を過ぎ 雲の色が変わり始めると やっと 暑い1日が終わる。 今日も 汗が止まらない日。 うちから車で20分ほどの奥 「ファミリーバンド」を聴きに行った。 2020年9月にも行っている。 バンドの小さかった女の子が 今は私より背が高い。 出店で…
午後7時前の 南西の空を見上げる。 そこには 小さな半月が浮かぶ。 空に 月を見つけた時の 小さな驚き。 その空に浮かぶ雲は 淡いピンク色に染まり 山の後ろから覗く。 晴れた日の夕暮れ 1日の終わりに気づいた月。 図書館から予約本のお知らせが届く。 林芙…