2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥の羽

カケスの羽 鳥の羽を数枚ずつ 透明の袋に入れ 鳥の名前と 採った場所を記した黄色のシール。 二十歳前の男の子が カメラと双眼鏡を持ち 県境の峠に登り 鳥を視る。 そして 峠 近くの山 家の近くで羽を集める。 黒と水色の縞のカケスの羽 美声ではないが 眼力…

今朝の散歩

タイチさんに 草刈機でバッサリと 刈られてしまった野菊。 しかし 刈られても 刈られても まだまだ いくらでも咲いている。 薄い紫に 黄色のシベ。 花びらや葉は 朝露に濡れて 冷たい空気の中で 咲いている。 私の皮のワークブーツも 朝露で濡れて 先っぽが…

アリソン・オニール 羊飼い

Alison O'Neillの写真 Twitterより アリソン・オニールさんは イギリス スコットランドに住む羊飼いだ。 勿論 会った事もない。 ふとしたきっかけ Twitterで彼女を知った。 なだらかなスコットランドの丘陵地帯。 そんな丘の上に アリソンさんの家がある。 …

絵本「みみお」 鴻池朋子著

絵本「みみお」 鴻池朋子著 丸くて もふもふ 目も 鼻も 口もない 見た事もない 生き物「みみお」 深い森の中 春に生まれたみみお。 櫟のふかふかの枯葉の上 スノードロップの花の下で。 四季を通じて 森を旅し 冬に巡り会うまでを 鉛筆で精密に描かれ 簡潔な…

絵本「焚書(ふんしょ)」 鴻池朋子著

「焚書 World of Wonder」鴻池朋子著 図書館で借りた 絵と文の本。 絵本というには 読むのに多分のエネルギーがいる。 優れた筆致の鉛筆画 簡潔な文章 ページをめくった瞬間から うねるような想像力で 私を地球の誕生に引き摺り込む。 開かれたページには 精…

カワガラスが飛び始めた

ガマズミの実 アキノキリンソウ リンドウ 赤いガマズミの実が群れている 枯れかけた葉の間の 小さな実 鳥達が啄んでいるのを 見た事がない。 アキノキリンソウは 鮮やかな黄色 どこに咲いていても すぐにわかる。 淡い薄紫のリンドウと共に ポキポキと手折り…

果実と共有する時の歩み

貰った枝付き葉付きの柿。 ハサミで柿の実を切り取り 深い竹のザルに収める。 まだ青い実は 猿に食べられる前の収穫。 柿の香りを初めて感じた沢山の柿だ。 テーブルに竹ざるに入った柿を置く。 赤くなるまで気長に待とう。 日々 変わりゆく色の変化 熟れゆ…

「孤独の発明」 ポール・オースター著 本当にこの本を読んだのか?(2)

「孤独の発明」 30年前の本のページをめくり 私は本当にこの本を読んだのか?という 不思議な感覚を先日書いた。 その日から読み始め そして昨日 「やっぱり 私はこの本を読んでいた」 主人公であるオースター(著者でもある) 亡くなった父の遺品整理をし…

水に浮かんだダリア

枯れそうだからとはいえ 余りにも華やかな花を ただ捨てて 土に還すのは駄目だ。 白の大鉢に 水を張り 茎を切った萎れたダリアを浮かべた。 一晩 雨が降り続いた朝。 水に浮かんだ花は 花びらが解けた。 そして 溢れそうな水に 私の顔が映り その向こうに空…

黄色の葉っぱ

土に還る前の朽ちた葉っぱの上に 黄色の葉っぱが重なる。 その葉を 指でつまみ上げ くるりと回し 裏を見れば 雨に濡れた土が付いている。 どこから来たのかと 木々の枝を見上げる。 山のどこかから ひらりひらりと落ちて来た その 黄色の葉っぱは 居場所を見…

「孤独の発明」ポール・オースター著  本当にこの本を読んだのか?

メルカリに出品しようと 本の写真を撮った。 ページの間に 何か挟んでないかと パラパラとめくり始めた時に 「本当にこの本を読んだのか?」と 私は 内容を全く覚えていないのに気がついた。 30年前の本「孤独の発明」 ポール・オースター著 オースターの小…

今日は青空

窓を開けると 朝の冷気が入り込む。 半袖のTシャツでは落ち着かない。 フランネルのシャツを重ねた。 小さな小屋の大きな窓は 花粉や綿毛 枯れた木の葉の 夏の置き土産で 随分汚れた。 薄い木綿のカーテンはくたびれて そこを透る朝の光は穏やかだ。 静かな…

安価な高麗青磁の湯飲み

8、9年前 ソウル仁寺洞(インサドン)の 間口の狭い陶器屋の前。 高麗青磁の湯呑みが カートの中に 雑に入れられ 安価な値段で売られていた。 二つ買い求め 大事にバッグに収めた。 それは手のひらに載る程の大きさ。 淡いブルーに 潔く貫入が入る小さな器…

ダリアと松ぼっくり

ダリア ピンクとオレンジ色の 大輪のダリアの花を貰った。 デュフィーの描く フランスの壁紙の色だ。 朽ちかけた壁を思わせる花瓶の中 東の窓の側で 淡い昼の光を受けている。 そばに置いた2個の松ぼっくりが 静かな声で思い出を語る。 韓国 水原華城(スウ…

秋の花達

月見草 秋の花は 今が盛り。 曇り空の下でも 晴天の下でも 控えめな彩りで咲いている。 「小屋」の周りでは 何本もの秋明菊が 白い花びらを揺らし 川へ降りる 細い道には 邪魔になるほどのミゾソバが群れて ボロギクは 広い原っぱを我が物顔で占領し 風に そ…

三谷龍二さんの文から

「住む。」という季刊誌を 図書館で定期購読している。 木の家を見るのが好きで愛読しているのではなく 「長田弘」の詩が好きで それだけの為に借りていた。 「長田弘」亡き後 今は三谷龍二さんの 短いエッセイを楽しみに読んでいる。 三谷龍二さんは 信州で…

栗の毬(イガ)

栗の毬(イガ) 道路脇に バラバラと散らばる栗の毬(イガ)は 見上げる山に根を張る あの栗の木からだ。 可愛い茶色の栗坊主を 抱き抱えていた毬(イガ)。 風の強い日に バラバラと落ちた。 晴れが続いた日々。 金星が輝き 星座も空に広がった夜 アスファ…

蓼(タデ)の花

山の向こうから まだ陽が昇らない時に 雨が降った後のように 夜露が草に残る。 秋の野草が 道路脇や木の根元に ひっそりと咲いている。 緑の葉から 赤く色づき始めた蓼を 何本も手折ると 指先が濡れた。 白の花器に挿した 淡いピンクの蓼の花は 上を向いて吠…

シンプルで 健康的なパン

キッチンミトンを両手にはめ 釜を逆さにして振ると 湯気の立つパンが ゆっくりと出てくる。 ホームベーカリーの釜から取り出したパン。 熱々を表の冷気にさらし ほんの少し冷まそう。 夫が 二、三日に一度計量し ホームベーカリーにセット 朝に食べる焼き立…

藪椿の実

藪椿の実 細くて 背の低い藪椿の木。 それは タイチさんのよく手入れされた 庭にひっそりと立っている。 その木に はっと目をひく2個の赤い実。 早生のみかん位の大きさのそれは 柔らかな布で 丁寧に磨かれたかの様に 艶やかに光っている。 固い実だと鳥達…

心地いい朝の空気

10月5日 朝 霧に包まれた山々 小屋の周り。 その霧が 太陽の光に当たると すっと消えてしまう。 後には あたりを包む冷たい空気が残る。 木漏れ日は輝かしく 朝露は草や木々の葉に残る。 顔を近づけ 露の中の反転した世界を見る。 秋明菊の白い花びらは …

週に一度の買い物

10月2日 夕方5時過ぎ 買い物に出かける。 「小屋」から琵琶湖岸にあるスーパーまで 車で片道50分。 ほとんど信号のない道を 山 畑 稲田の季節を感じながらのドライブだ。 週一回の買い物で 同じエリアにある3軒の店を回る。 生鮮食品は大手のスーパー…

輝く タフなミント

ミント 夏にひょろりと伸び 葉を茂らせ 風に揺れると 空気にいい香りを撒いた。 窓辺に置いたミントの鉢。 夏の終わりに 短く切った。 タフなハーブ ミントは 決して消えたりしない。 台風の強い北風が吹き去った今朝。 青空に小さな雲が北から南へ流れ 空高…

夕方の虹

9月30日 夕方 山の中の 細い川筋に点在する集落。 迫る山に囲まれた 私の小屋から見えるのは 狭い空だ。 爆音を響かせて現れたヘリコプターも 満月も 飛行機雲も しばらく経つと 視界から消える。 霧雨が降っては止み 青空が現れては 厚い灰色の雲が 押し…