シンプルで 健康的なパン

キッチンミトンを両手にはめ 釜を逆さにして振ると 湯気の立つパンが ゆっくりと出てくる。 ホームベーカリーの釜から取り出したパン。 熱々を表の冷気にさらし ほんの少し冷まそう。 夫が 二、三日に一度計量し ホームベーカリーにセット 朝に食べる焼き立…

茹で栗

もらった茹で栗を コロコロと器の中に。 大きいのやら 小さいのやら。 山の中の 栗の木の下 茶色のイガから 顔を見せた栗の実を 軍手をはめた手で 一つずつ拾い・・・ といった情景が浮かぶ。 それを アルミの大きな鍋で茹で 上手くいったかな?と 試しに一…

紫蘇ジュース

作る工程は単純 簡単だが 毎年「面倒だなぁ」と 億劫に感じるのが紫蘇ジュース。 二抱えも 三抱えもある 根付きの紫蘇の葉をもらい 艶のある綺麗な葉だけを使う。 洗った紫蘇の葉の炊き汁に 砂糖とクエン酸を加えるだけ。 今年も6リットル出来た。 夏の汗だ…

湯がいただけのインゲン豆

畑から もいで貰ってきた青い豆を 洗って 筋を取り 指でポキポキと折る。 塩を少しの湯で湯がき 深い緑に色が変わったら ザルの上にそのままで。 土の色をした四角の鉢。 インゲン豆を載せ 胡麻を指で潰しながら振りかける。 出汁と醤油で煮る事も オリーブ…

毎日同じ 朝の食事

毎朝 何十年も 同じものを 同じ様にして食べている。 NHKFMで ニュースや 音楽を聴きながら トーストしたパンにバターかマーガリンを塗り それに ジャムと蜂蜜。 大きなカップに 牛乳と紅茶 夏でも熱いのを飲んでいる。 カスピ海ヨーグルトにブルーベリー あ…

美しいブルーベリーの色

鉢に入れたブルーベリーが とても美しいので 写真に撮った。 霜がかかった様な スモーキーな濃い紫色の果皮。 コバルトの線を引いた鉢に似合う。 湿度の高く暑い 周りの景色が ぼんやりとした 靄がかかった様な日。 冷蔵庫で冷たくなった 白いカスピ海ヨーグ…

かき餅で濡れおかき

餅を薄く切り カチカチに乾かしたのは 日本のどこにでもある 保存食だ。 私の住む地域では それを たっぷりの油で ゆっくりと揚げる。 仄かに甘い。 袋に入れて「道の駅」でも売っている 実に素朴なおやつだ。 そのかき餅を一袋もらった。 タツコさんの畑で…

「湖国の食事(くいじ)」図録から

「湖国の食事(くいじ)」 琵琶湖博物館 企画展図録 琵琶湖をぐるりと囲む4っつの地域。 湖北 湖南 湖東 湖西。 それらの地域の伝統食を琵琶湖博物館で展示している。 その図録が 知人から届いた。 滋賀のネイティブではない私の 知らない食材 料理が80ペ…

雨の前にお墓参り

鴨川 花園橋辺り お盆のお墓参りは 普段なら盆の入りの前日に行く。 明日から雨が降るという 天気予報に従い 11日の今日 お昼ご飯を食べた後 京都のお墓まで行った。 山道の温度計は27度。 エアコンのスイッチを入れる事なく 窓からの風を受けて お墓ま…

チャックのトマト

チャックのトマト 新鮮なトマトをもらうと とても嬉しい。 生でそのまま食べる。 さっと 熱湯の中をくぐらし 皮を剥く。 塩揉みをしたキュウリと共に ガラスの鉢に盛る。 「なんて 綺麗なんだ!」 残りの15個程のミニトマト。 ヘタの緑もみずみずしい 黄色…

赤いすもも

すもも 深夜に 雨が大きな音をたてて降った。 朝 川の水は茶色に濁っていたが 水嵩はいつもと同じ。 久しぶりの雨に 乾いた土や 山の草木が グビグビと飲み干したのだろう。 南風で吹き荒れた木の枝は 夕方には ふわりと揺れる。 暑かった昨日が 遠い日の様…

美しい水茄子

水茄子 無農薬有機野菜を 一生懸命に作っているチャック。 夕方 水茄子だと言って 大きなのを3個持ってきた。 白の鉢に2個の茄子。 艶々とした濃い紫 その美しさを しばし愛でよう。 「素揚げして 麺つゆにつけると とてもおいしい」と言う。 それならば …

自家製ピクルス

塩をまぶした新鮮なきゅうりに 軽い重石をその上に乗せて 数時間。 水が出たら 軽くペーパーか布で拭く。 鍋にたっぷりの酢に 砂糖 塩 胡椒を加える。 そこに スライスした玉ねぎと丁子(クローブ)も。 あれば月桂樹の葉や 鷹の爪。 煮立たせて つんと酢の…

暮しの手帖の料理本(2)「一皿の料理」

前回の料理本が 家庭のお惣菜、おかずの数々であるなら 今回のは 当時大阪ロイヤルホテルの料理長 常原久彌のプロの技である。 プロの技を 分かりやすく 家庭でもちゃんと作られるように 実に上手い語り口で 作り方が綴られている。 「おそうざい十二ヶ月」…

暮しの手帖の料理本(1)「おそうざい十二ヶ月」

暮しの手帖の料理本「おそうざい十二ヶ月」 懐かしい花森安治のフリーハンドの字。 私の20代の頃から ずっと家にあった。 地味な織の写真の ハードカバーの装丁。 中に紹介されている 201ものお惣菜も 地味な 当時の母の味。 「大根ととりだんごの煮込…

今日の昼ごはん 素麺

湯がいた太めの小豆島の素麺を 蛇口からほとばしる伏流水で 洗い冷やす。 ザルにあげた素麺は 上質な艶を放つ。 煮卵に 焼きピーマン。 湯むきしたトマト 塩揉みしたきゅうり その上に 塩揉みしたみじん切りの玉ねぎ。 酢を少し回しかける。 木綿豆腐の冷奴…

木苺のジャム

野性の木苺ジャム 木苺のジャムを作った。 小屋の周りの木苺を摘んだ 小さな一瓶の 濃い紅のジャムだ。 鳥と分け合った と言うのは嘘ではないが 草むらにいる蛇が 怖かったのも本当だ。 手の届く枝から少しづつ 毎日摘んだ。 摘んでは冷凍庫に保存していた …

枇杷(びわ)

時々 友達がくれるビワの実は 不揃いで 傷がある。 それを 水でざぶざぶ洗い 指で皮を剥き齧る。 酸味のある甘い果汁で 指が濡れる。 艶々とした明るい茶色の種が 小鉢の中に貯まる。 土に蒔いた沢山の種は 二つ三つと芽を出し すくっと伸びて葉をつけるのだ…

メロン練乳ゼリー

メロン練乳ゼリー オチヨさんの妹はキンさん。 お千代と金 縁起のいい名前だ。 95歳と92歳の姉妹は JAの販売車で巻き寿司やおやつを買う。 二人のお楽しみのおやつが 時々私にも回ってくる。 雪印の6Pチーズをパクリパクリと 食べるキンさん。 元気はこ…

森茉莉の染み

20代の頃 私は森茉莉の本を何冊何冊も 熱心に読んでいた。 森茉莉の書く 森茉莉の生活。 10代に行ったベニスの運河の色を コカコーラのガラス瓶の色であったと話したり 風呂もないアパートの 狭い一部屋でする料理の 目玉焼やオムレツでさえも その色や …

木苺の夢

夕方 歩きながら摘み取った木苺を パラパラっと 琺瑯の皿に放った時の その姿の美しさを 写真に撮った。 手のひらに載せ 持ち帰った木苺は それだけで 傷みそうな程繊細だ。 ガラスの瓶にそれを入れ 冷凍庫のドアを閉める。 ジャムになるまでの間 冷たく暗い…

木苺のジャムを作ろう

桑の実 いよいよ 桑の実が熟し始めた。 淡いオレンジ色から 濃い紫に変わると その実は 儚い甘さで ついつい 一つ 二つと摘んで食べる。 指が紫に染まり 多分 口の中も染まっているに違いない。 道沿いの木苺の実も 赤く熟れて 鳥と私との ちょっとした競い…

最後の一口 果実酒「アーサー王」

最後の一口 果実酒「アーサー王」 ブルターニュ男子から 度々メールが来る。 フランス ブルターニュ カールの髪の毛 と 私が説明したのが悪かったのか よかったのか。 若き日のアラン・ドロンの様なのを 想像する人がおられる。 実物のブルターニュ男子は ひ…

ブルターニュ風ケーキ

「ブルターニュからやって来たケーキ」 それが あまりにも美味しかった。 素朴で 味わい深い そのケーキみたいなのを食べたい。 強い思いが ブルターニュ風もどきのケーキになった。 薄力粉 ベーキングパウダー 砂糖 バニラエッセンス ひとつまみの塩 卵 牛…

料理本 ”Irish Country Cooking"  

"Irish Country Cooking”に出てくる料理。 それを 読み進めると アイルランド そしてアイルランド人にとって ウィスキー ビール ポテトが いかに 大切な物かがよく分かる。 日本料理(家庭料理から料亭の料理まで)にも 酒をよく使う。 しかし アイルランド…

ブルターニュからやって来た果実酒「アーサー王」

クルクル髪のブルターニュ男子が 送ってくれた箱には ケーキだけではなく ワインと果実酒も入っていた。 淡いオレンジとピンクが混ざったような色。 それは 『末殺菌の新鮮なリンゴジュース 60% ブランデー 30% かりんシロップ 10% オークの樽で最…

ブルターニュからやって来たケーキ

「la Biscuiterie Guéguen」 直径15センチ 高さ3センチ 重さ480グラム。 ずっしりとした バターの香り高いケーキが フランスのブルターニュからやって来た。 そのケーキは ラップでしっかりと包まれ 白の紙にラベンダー色の紐を結んである。 小麦粉 砂…

蕗の佃煮風

蕗の香りと歯触り。 それは この季節の食の楽しみだ。 今が盛りのその蕗の スタンダードなおかずを一品作った。 蕗を畑で栽培している人 私のように 自生したもので作る人。 色々だが 今回のおかずは トミコさんの畑の蕗を使った。 そして 今回 一つ手間が省…

昨日の残りのスープ

昨日の残りのスープ 強い雨が降り続いた昨日。 冬の終わりに 戻ったかの様な 冷たい日だった。 残り物で温かいスープでも作ろう。 トマトとひよこ豆の缶詰 常備の人参 貰ったニラの残り。 いかにもかき集めた素材の しみったれ料理だ。 鋳物の鍋で 小さく切…

空豆 年に一度の自然からのギフト

緑の皮の中は ふわふわの綿のようで それはしっかりと 形のいい 薄緑色の豆を包んでいる。 その皮から 豆を取り出すと 草と同じ 植物の匂いがする。 後に残った立派な豆殻をどうしよう。 私はそれを大事にカゴに入れ 土の上に撒くのだ。 一つの殻に二つ 三つ…