ブルターニュからやって来たケーキ

「la Biscuiterie Guéguen」 直径15センチ 高さ3センチ 重さ480グラム。 ずっしりとした バターの香り高いケーキが フランスのブルターニュからやって来た。 そのケーキは ラップでしっかりと包まれ 白の紙にラベンダー色の紐を結んである。 小麦粉 砂…

蕗の佃煮風

蕗の香りと歯触り。 それは この季節の食の楽しみだ。 今が盛りのその蕗の スタンダードなおかずを一品作った。 蕗を畑で栽培している人 私のように 自生したもので作る人。 色々だが 今回のおかずは トミコさんの畑の蕗を使った。 そして 今回 一つ手間が省…

昨日の残りのスープ

昨日の残りのスープ 強い雨が降り続いた昨日。 冬の終わりに 戻ったかの様な 冷たい日だった。 残り物で温かいスープでも作ろう。 トマトとひよこ豆の缶詰 常備の人参 貰ったニラの残り。 いかにもかき集めた素材の しみったれ料理だ。 鋳物の鍋で 小さく切…

空豆 年に一度の自然からのギフト

緑の皮の中は ふわふわの綿のようで それはしっかりと 形のいい 薄緑色の豆を包んでいる。 その皮から 豆を取り出すと 草と同じ 植物の匂いがする。 後に残った立派な豆殻をどうしよう。 私はそれを大事にカゴに入れ 土の上に撒くのだ。 一つの殻に二つ 三つ…

さくらんぼ(桜ん坊)(2)

さくらんぼを一粒 二粒と食べている時 ジャムにしなかった事に ほんの少しだが 後悔した。 売られているさくらんぼジャムは 小さな瓶に詰められ 高い値段がついている。 それを横目で見ながら いつも 買おうかどうかと迷う。 気の小さい ケチな話だ。 残りの…

さくらんぼ(桜ん坊)(1)

おこりん坊 くいしん坊 あばれん坊 あまえん坊 やんちゃな雰囲気を感じさせる言葉だ。 可愛いさくらん坊も「坊」の仲間入り。 さっと洗い 旅先で買った 好きな鉢に入れ 赤く熟れたのを 探しながら 食べる楽しみ。 艶々とした 赤い色を見るたびに この世界に…

紫がかった赤くて小さな野菜 ラディッシュ

紫がかったラディッシュ ラディッシュ 二十日大根と呼んでいた時もある。 梅の実くらいの大きさの赤い大根 上に伸びた葉っぱの 柔らかい姿。 小さな大根を齧ると ピリッとした辛みが口に広がる。 油断出来ないぞ。 初対面の 個性の強い葉野菜に その小さな赤…

確かに春は今ここに

スノーフレーク 昨日 今日と 朝から夜まで ずっと ストーブに薪を燃やし続けた。 冷たい雨と強い風。 そして 時々雹が 屋根のトタンに バラバラと音を立てた。 ニュースで見る竜巻の被害 日々の天気の変化の激しさ 温暖化が地球を侵食している様が 頭に浮か…

クコの葉の胡麻和え

クコの実 それも乾燥した赤い実を知っている人でも 葉を知っている人は少ないだろう。 今日 齢95歳のオチヨさんから 新鮮なクコの葉をもらった。 オチヨさんから聞いた通り 葉の色が変わる程よく湯がき 水に晒して 細かく刻む。 私は「ああ メカブみたいに…

みんなが好きな赤い苺

トミコさんの畑に植っている 20個ほどの苺の株。 固い土に張り付くように 毎年 蕾をつけ 白い花を咲かせている。 実が赤く色づく頃 何者かが食べに来る。 それは カラスかうさぎか トミコさんは不思議で仕方ない。 「星野道夫のアラスカの家の庭。 赤く色…

蕨と厚揚げのナムル風

蕨と厚揚げ 旬のものは一度は食べたい。 やっと出始めた蕨を 手のひらいっぱいに掴める程に持ち帰る。 小さじ一杯の重曹を 蕨に振りかけ 熱湯をたっぷりと。 そのまま冷めるまで放置する。 流水でよく洗うと シャキシャキと歯触りのいい 蕨の出来上がり。 厚…

雨と風の日 小屋の中で燻っていた

雨と強風で ずっと小屋の中で燻っていた。 午後3時ごろ。 「借りてた草刈り機を返しに行く」 と友達から電話があった。 冷凍庫から 凍った煮小豆を出し 電子レンジでチンをした。 やって来た友達に それをたっぷりと鉢によそい出した。 餅も 白玉粉もない。…

カブラの花のサラダ

去年の暮れ 雪の降る前に 赤かぶ 白いかぶのヘタを沢山埋めた。 やがて葉が出て それを摘み 味噌汁に入れたり おひたしにしたり。 雪が降り 春が来て そのカブラから 柔らかな緑の葉が出て そして 黄色の花が次々と咲いた。 高く伸びた 花の茎。 意地悪な春…

近江今津 佃煮を買う

4月14日 近江今津 風が強く 霧の様な雨が降る 冷たい日。 低く 灰色の雲が琵琶湖を覆う。 湖の広がりは どんな時でも魅力的だ。 用事を済ませて その足でもう一ヶ所。 料理旅館と言うには 余りにも素朴過ぎる丁子屋。 その向かいにある 琵琶湖の魚を 佃煮…

「ひね」小豆で作るぜんざい

齢95歳のオチヨさんが作った 「ひね」の小豆を貰った。 私がひねと思ったのではない。 オチヨさんがそう言ったのだ。 去年の豆 「ひね」の小豆の中 変色したり 縮んだりしたものを 一粒づつ拾い出すのは面倒な作業。 ひねだから 全部炊いてしまおう。 そし…

山菜の天ぷら(タラの芽 三つ葉 よもぎ ふき ミント)

タラの芽 三つ葉 よもぎ フキの若葉 ミント 「天ぷらにするといいよ」 と タラの芽を5個もらった。 山菜天ぷらの王者 タラの芽。 これだけで天ぷらは寂しい。 小屋の周りで 自生の三つ葉 よもぎの若葉 フキの若葉 そしてミントを摘んだ。 香り高い馴染みの…

焼き立てが美味しいソーダブレッド

イーストを使わず 簡単に出来て パンの原型みたいな 素朴なパン ソーダブレッド。 パンの外側は固く ナイフで切ると 皮がバリバリっと弾ける。 微かな塩味とミントの香り。 焼き立てに バターを塗って 湯気を感じながら 食べるのが美味しい。 久しぶりに食べ…

椎茸のチキンミンチ詰め

チエコさんから貰った 大きな傘の椎茸が40個か50個。 綺麗で立派な椎茸。 美味しく食べたい。 冷凍庫から取り出した 鶏の胸肉を解凍し 包丁でみじん切りにしてミンチに。 醤油 胡椒 パン粉 卵 そして 胸肉の淡白さを 刻んだ胡桃で補おう。 大きい椎茸の石づ…

気丈な苺

友達の亡くなったお姉さんが 特に好んだ硬めのイチゴ。 今でもいちご農家から届くのだと 友達は言った。 仏壇に供えてあったのを 一箱貰った。 しっかりとした果肉と酸味は 懐かしく 気丈な娘の意志の様だ。 二つに切ったイチゴを 小さなガラスの鉢に入れ ほ…

洲浜と琥珀糖

洲浜と琥珀糖 きな粉に砂糖と水飴を加え よく練った菓子が「洲浜」 しっとりと甘く コクがある。 洋菓子のマジパンに似ている。 そして その素朴な造形と味は 和菓子の原点を感じる。 寒天と砂糖を煮詰め 冷やし固めたのが「琥珀糖」 小豆を固めたもの 淡い…

豆を煮る

鞍掛け豆 初めて見る乾燥豆を カラカラと鍋に入れる。 黒い模様が馬の背に載せた 鞍の様だから鞍掛け豆。 水をたっぷりと注ぎ ストーブのそばに置いた。 時々 蓋を開け どれくらい水を吸ったかな と 見る。 夕方になり まだ明るさが残る頃 水を代えて ストー…

深夜にココアとクッキーを

夜 寝る前に飲むココア。 それには クッキーが付く。 ソフトな生地に オレンジマーマレードを載せたクッキー。 二日目からが美味しい。 「寝る前に食べてはいけないって?」 ラジオを聴きながら ブログを書きながら飲む ミルクで溶いた熱々のココアの美味さ…

顔を出したミント

小屋の周りに 3種類のミントが植っている。 庭と言うには 余りにも狭く 痩せた土に。 ミントは繁殖しすぎて困る と よく聞くが どれもがそうではない。 冷たくて強い風が続く今日。 1年ほど前に植えた 細い茎のミントが 根を張り 茎を増やして 顔を出し こ…

熱い紅茶とココアクッキー

今日も 冷たい雨と強い風の1日だった。 もう そこまで 春が来ているのは感じるのに 行ったり来たりの足踏みだ。 林道の雪も消え 薪小屋で冬眠していた 小動物も眠りから覚めた。 私が近づいて見つめる 赤い皮を纏った木々の芽は 灰色の景色の中で まだ眠っ…

霙降る琵琶湖と噂の唐揚げ弁当

琵琶湖 マキノ 霙の降っている北の琵琶湖。 その灰色の世界の静けさ。 鴨の群れが 水面に浮かび 飛び立つ。 余りの寒さに 車に逃げ込み 昨日の暖かさはどこへ行ったのかと 窓から空を見る。 湖沿いの 鄙びた町。 ゆっくりと車を走らせ 友達から聞いた弁当屋…

花見だんご 春の形

スーパーのパックに入っているものから 和菓子屋のガラスケースに 並んでいるものまで 私の好きな花見だんご。 色は出来るだけ淡く はんなりとしているのが好みだ。 ソウルの陶器屋で見つけた 廉価な高麗青磁の皿。 深とした淡い青 花びらのような縁 シンプ…

熱々の蜂蜜レモン

蜂蜜レモン 小さいレモンを 四つ切りにし 湯呑みに ギュッと絞る。 柑橘類の青い香りが立つ。 そこに 蜂蜜をたっぷりと。 ストーブの上のヤカンに 音を立てて沸いている湯を 湯呑みに注ぐ。 染め付けの湯飲みは 40年ほど前に 京都寺町二条の北東の角 若い…

きな粉クッキー

小麦粉ときな粉を混ぜて 予想外の美味しいクッキーが焼き上がった。 指で摘み かじると それはしっとりと まるでマジパンの食感と深いコクを持つ。 姿は素朴で 土の塊のようだ。 この土の塊に胡桃のかけらを飾る。 薄茶の木綿か 麻の服に 木のボタンを付けた…

レモンとザクロ

国産レモンが3個。 届いた荷物の中に入っていた。 濃い緑の葉の間に 黄色の実が 見え隠れする。 空は青く そこには雲が 流れていなければならない。 私の頭に浮かぶレモンの実は そんな明るい景色の中にある。 そして 魅力的なレモンの形は ザクロの姿と同じ…

オレンジ色の人参

赤魚をムニエルにした後のフライパン。 胡椒と塩と魚の旨味が残った油。 そのフライパンに 薄く切った人参を並べ 強火で焼いた。 より濃いオレンジ色の鮮やかさに 濃い茶色の焦げ目が美味そうだ。 野菜の色の美しさと瑞々しさ。 それらを 器に入れた時の 小…