2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

無花果(いちじく)

友達から貰った「城陽のいちじく」 洗って皮のまま 又は 手で皮を剥く。 その時の気分で食べ方が変わる。 手に果汁がつくのが嫌な時は 二つに切り スプーンで食べながら 切り口の美しさと 果汁の艶やかさを愛でる。 子供時代 いちじくは 家の空き地に植って…

峠まで

京都から 夫の友達二人がやって来た。 一年振りの訪問。 いいお天気でよかった。 昼ごはんを済ませ 今日の訪問の目的の一つ 若狭湾が見える峠まで 友達の車に乗って出かけた。 うちから 峠までの登り口は近い。 そこからまだ紅葉には早い山道を車で登る。 空…

藤袴(フジバカマ)

フジバカマ 一昨日の事だ。 いつもは車で通り過ぎる集落の道を歩いていた。 明るい日差しだが 冷たい風が吹く昼下がり 車も人もいない道は まるでいつか観た映画の中の 意味ありげな道のようだと思った。 そんな所に くすんだピンク色をした フジバカマが群…

甘くない柿

三個の柿を器に入れ テーブルの上に置いた。 大きな柿で 窓から射す陽の光を受け それらは 深とした静物画のようだ。 「全然甘くない」と悲しそうな顔をして チャックが持って来たこの柿は チャックが言う渋柿ではないと思う。 まだ固く 色も浅く 香りがない…

忙しない日々

忙しない日々を送っている。 滅多にない イラストレーターを使う仕事をしたら 忘れている事が多くて 長い時間を パソコンの前で過ごす事になったり 山形から久しぶりに友達が京都にやって来 夫と二人で会いに行ったが 珍客が参加して 思いの外時間がかかり …

完璧な秋の一日

完璧で美しい秋の1日だ。 空気は乾いた キリリとした冷たさに満ち 雲一つない 空が広がる。 鴨の小さな群れに 久しぶりに出会い 蝶なのか 小さな鳥なのか 見分けのつかない飛行の群れが 旋回しながら 移動する。 首に 薄い濃紺の木綿のストールを ぐるぐる…

茨の赤い実

茨の実 茨(いばら)は野薔薇の事だ。 その茨の 若い柔らかな葉っぱにつく アリマキが今年は本当に少なかった。 そのせいか 初夏に小さな淡いピンクや 白い花が 沢山咲いた。 その花が散り 秋になり 今は 小屋のそばに赤い実をつけている。 山の中の赤い実も…

明日から雨だとニュースで言う

陶 木の実 ドライフラワー しばらくいいお天気が続いた。 明日から数日 雨が降るとニュースで伝える。 こうやって 秋は深まっていくのだな。 秋の虫の鳴き声が 少し大人しくなったと 感じるのは気のせいか。 小屋の周りの散らかりようが 気になって仕方がな…

感動を分かち合いたい時

広大な景色を前にして その景色が夕焼けに染まった時とか 心打たれた映画を観 映画館を出て その感動を誰かに話したい時とか そんな時は誰にでもあるだろう。 そして そばに誰もいないを悔しく思う。 今日の秋の空は まさしくそんな時だった。 「ほらほら あ…

災害避難所の話

災害避難所の学舎から 私の住んでいる所は 山の中を一本の川が流れ その川に沿って 集落が点々と在る。 車の道路が出来たのは 不確かな情報だが60年ほど前。 それまでは山の中の細い道だけの時代が 延々と続いていた。 そして 茅葺屋根の(今は新建材で覆…

かわいい どんぐりの実 

アスファルト道路の上 緑と茶色のどんぐりの実が散らばっている。 それはまるで 選んで並べたかの様だ。 その間に 私は可愛いどんぐりの帽子を置いた。 道路脇に 間隔をおいて立っているどんぐりの木々。 その下を歩くと 霰おかきを踏むような 軽い 弾ける音…

ヨーグルトケーキ

甘いものが欲しいと思った時 買いに行くには 近くのコンビニでも 車で片道30分。 面倒だなと思っても 家で作ることになる。 夕ご飯と並行して作るので 簡単に美味しく出来なくてはならない。 小麦粉も砂糖も 計量カップで計る。 そんなケーキの一つが「ヨ…

ほうじ茶は熱いのを飲み始めた

午前中は 雨が降っていた。 ストーブに薪をくべたら 小屋の中は暖かく 外に出ると 身震いをするのに驚いた。 雨が止んだ後の 私の収穫。 それは 青い毬栗 栃の小さな実 小さな松ぼっくり 茨の赤い実 どんぐりの枯葉。 雨で濡れた小さな松ぼっくりは まだ緑が…

茗荷の花

茗荷(ミョウガ) 昨日の昼に ザクザク切って 醤油と胡麻油をかけて食べたのが この茗荷だ。 トミコさんの畑の周りに 薮のように生えている茗荷の叢。 それをトミコさんは 鎌で勢いよく刈り取り 根元に顔を出している茗荷を採る。 蕨 つくしと同じ 採りだし…

柴栗の栗ご飯

今日の昼ごはん 柴栗(シバグリ)を沢山貰った。 丹波栗の様に立派ではないが 皮は艶やかで 栗色そのものだ。 沢山の小さな栗を 夫と忍耐強く剥き 3カップの米に 醤油を少し落として炊く。 炊き上がりを混ぜると 立派なお焦げも出来た。 茗荷をザクザクとス…

大木の金木犀

金木犀 琵琶湖岸近くの 大型スーパーで買い物を済まし その後 帰り道に 4回目新コロナワクチン接種の為 村の診療所へ。 接種後 診療所に車を停めたまま 郵便局のATMへ歩いて行った。 最近は裏道を上手く利用する。 この季節のご褒美 金木犀の香りが漂う 地…

今日も 気持ちのいい日であった

昨日と同じ写真の様だが 実は今日撮った写真なのだ。 空の色が明るい。 そして 今日も 気持ちのいい日であった。 小屋の中から見る 朝の外の様子は 明らかに 光の色が少し前と違う。 夜露を載せた木々の葉の輝きの美しさ シジュウカラの地鳴きの声の軽やかさ…

明日も 気持ちのいい日である様に

午後に 友達が京都からやって来た。 晩御飯を食べて 午後10時ごろに帰って行った。 秋の始まりの 空気の澄んだ一日。 その写真と 短い文を載せて 今日はお終いとしよう。 明日も気持ちのいい日であれば 幸せだ。