野菜

三谷龍二さんの文から

「住む。」という季刊誌を 図書館で定期購読している。 木の家を見るのが好きで愛読しているのではなく 「長田弘」の詩が好きで それだけの為に借りていた。 「長田弘」亡き後 今は三谷龍二さんの 短いエッセイを楽しみに読んでいる。 三谷龍二さんは 信州で…

黒の桝目に若緑

大根(?)の芽 チャックの畑 チャックは 途切れる事なく 発芽用ポットに 何かのタネを蒔いている。 ハーブであったり 野菜であったり。 小さな発芽用ポットの土から 小さな双葉が出て それらが 並んでいる様は 幼いエネルギーの発露。 強い雨に打たれたら …

紫蘇ジュース

作る工程は単純 簡単だが 毎年「面倒だなぁ」と 億劫に感じるのが紫蘇ジュース。 二抱えも 三抱えもある 根付きの紫蘇の葉をもらい 艶のある綺麗な葉だけを使う。 洗った紫蘇の葉の炊き汁に 砂糖とクエン酸を加えるだけ。 今年も6リットル出来た。 夏の汗だ…

秋の初め スダチの香り

朝晩の 寒いほどの冷気で 数日前から ストーブに薪をくべる。 半袖のTシャツの上に フランネルのシャツを着た。 うっすらと畳み皺のある軽いシャツ。 灰色の空と 頼りなげに風に揺れる芒の穂が 夏の盛りの 噴き出る汗の記憶を 忘れさせる。 知人がくれた 濃…

湯がいただけのインゲン豆

畑から もいで貰ってきた青い豆を 洗って 筋を取り 指でポキポキと折る。 塩を少しの湯で湯がき 深い緑に色が変わったら ザルの上にそのままで。 土の色をした四角の鉢。 インゲン豆を載せ 胡麻を指で潰しながら振りかける。 出汁と醤油で煮る事も オリーブ…

終わりに近い 厳しい夏

少し離れた空中で 雲母のようにキラキラ光るのは トンボの群れだ。 薄い羽が 太陽の光を反射する。 気の早いシデの樹の葉っぱが ハラハラと落ちる。 道の端に それらが貯まり そこは黄色の帯になる。 車のフロントガラスに ぶつかりそうに飛んでいるのは燕。…

チャックのトマト

チャックのトマト 新鮮なトマトをもらうと とても嬉しい。 生でそのまま食べる。 さっと 熱湯の中をくぐらし 皮を剥く。 塩揉みをしたキュウリと共に ガラスの鉢に盛る。 「なんて 綺麗なんだ!」 残りの15個程のミニトマト。 ヘタの緑もみずみずしい 黄色…

美しい水茄子

水茄子 無農薬有機野菜を 一生懸命に作っているチャック。 夕方 水茄子だと言って 大きなのを3個持ってきた。 白の鉢に2個の茄子。 艶々とした濃い紫 その美しさを しばし愛でよう。 「素揚げして 麺つゆにつけると とてもおいしい」と言う。 それならば …

自家製ピクルス

塩をまぶした新鮮なきゅうりに 軽い重石をその上に乗せて 数時間。 水が出たら 軽くペーパーか布で拭く。 鍋にたっぷりの酢に 砂糖 塩 胡椒を加える。 そこに スライスした玉ねぎと丁子(クローブ)も。 あれば月桂樹の葉や 鷹の爪。 煮立たせて つんと酢の…

今日の昼ごはん 素麺

湯がいた太めの小豆島の素麺を 蛇口からほとばしる伏流水で 洗い冷やす。 ザルにあげた素麺は 上質な艶を放つ。 煮卵に 焼きピーマン。 湯むきしたトマト 塩揉みしたきゅうり その上に 塩揉みしたみじん切りの玉ねぎ。 酢を少し回しかける。 木綿豆腐の冷奴…

空豆 年に一度の自然からのギフト

緑の皮の中は ふわふわの綿のようで それはしっかりと 形のいい 薄緑色の豆を包んでいる。 その皮から 豆を取り出すと 草と同じ 植物の匂いがする。 後に残った立派な豆殻をどうしよう。 私はそれを大事にカゴに入れ 土の上に撒くのだ。 一つの殻に二つ 三つ…

紫がかった赤くて小さな野菜 ラディッシュ

紫がかったラディッシュ ラディッシュ 二十日大根と呼んでいた時もある。 梅の実くらいの大きさの赤い大根 上に伸びた葉っぱの 柔らかい姿。 小さな大根を齧ると ピリッとした辛みが口に広がる。 油断出来ないぞ。 初対面の 個性の強い葉野菜に その小さな赤…

カブラの花のサラダ

去年の暮れ 雪の降る前に 赤かぶ 白いかぶのヘタを沢山埋めた。 やがて葉が出て それを摘み 味噌汁に入れたり おひたしにしたり。 雪が降り 春が来て そのカブラから 柔らかな緑の葉が出て そして 黄色の花が次々と咲いた。 高く伸びた 花の茎。 意地悪な春…

椎茸のチキンミンチ詰め

チエコさんから貰った 大きな傘の椎茸が40個か50個。 綺麗で立派な椎茸。 美味しく食べたい。 冷凍庫から取り出した 鶏の胸肉を解凍し 包丁でみじん切りにしてミンチに。 醤油 胡椒 パン粉 卵 そして 胸肉の淡白さを 刻んだ胡桃で補おう。 大きい椎茸の石づ…

豆を煮る

鞍掛け豆 初めて見る乾燥豆を カラカラと鍋に入れる。 黒い模様が馬の背に載せた 鞍の様だから鞍掛け豆。 水をたっぷりと注ぎ ストーブのそばに置いた。 時々 蓋を開け どれくらい水を吸ったかな と 見る。 夕方になり まだ明るさが残る頃 水を代えて ストー…

オレンジ色の人参

赤魚をムニエルにした後のフライパン。 胡椒と塩と魚の旨味が残った油。 そのフライパンに 薄く切った人参を並べ 強火で焼いた。 より濃いオレンジ色の鮮やかさに 濃い茶色の焦げ目が美味そうだ。 野菜の色の美しさと瑞々しさ。 それらを 器に入れた時の 小…

春の味 菜の花を食べる

一日中 小雪が舞って 風の強い日だった。 首にマフラーを巻き ダウンのコートを着た。 暖かい。 これからも 冷たくて 寒い日が続こうと もう春はそこに。 立春なのだから。 陽の光を浴びた 菜の花の蕾。 しっかりとした茎に 大きな濃い緑の葉。 その菜の花を…

鮮やかな赤のミニトマト

鮮やかな赤の小さなトマト。 実を 指で摘み 口に放り込み 奥歯で噛み締める。 弾ける食感と 甘酸っぱい野生の味。 送られて来た箱に 菜花 キャベツ ほうれん草 八朔 そして ミニトマト。 温暖な地で 太陽の光をふんだんに浴びて育った。 ざぶざぶと水で洗い …

チャックの干し芋

チャックの干し芋 集落で 完全無農薬 自然農法の 野菜を育てているチャック。 そのチャックが作る料理は 日本人には 馴染みのない味だ。 昨日 買い物から帰宅したら ドアの前に置いてあった 不思議な食べ物。 Facebookに 「さあ さつまいもで 村の友達に 干…

春菊のナムル

春菊のナムル 私がのんびりと 朝のパンを齧っている時に 表で車の止まる音。 紅茶でパンを飲み込み 慌てて口元を拭いて ドアを開けると 沢山の野菜の入った袋を持った タツコさんが立っている。 と いう事がたまにある。 「おお、ありがとうございます。 嬉…

蕪への愛を話そう

トミコさんの畑 良く肥えた黒い土からのぞく 蕪の赤い姿が逞しい。 大きく 長い 葉っぱは 浅黄色から濃緑。 上にすくっと伸びる。 蕪は物語性のある姿をし それゆえに 見る者に何かを話しかける。 ストーブの上に置かれた青い鍋。 たっぷりのスープに浮かぶ …