2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧
花を覗き込む 花粉が落ちて、蜂を誘う 薄い 薄い 赤い花びら。 白い花 オキーフの白い花 宇宙を取り込んだ様な白い花。
京義線は韓国ソウルから北朝鮮との国境迄を走る路線である。 _________________ 「京義線」 地下鉄機関士のキム・マンス。 変化のない機関士としての生活。 ある日、マンスの運転する電車に飛び込み自殺があった。 そのショックからマンス…
山桑の木の中で、実を食べたり、葉っぱを食べたり。 下から小猿が登ろうものなら、大声を出して叱ったり。 国が「山に杉を植えろ、檜を植えろ」と言ったので、 山は針葉樹で囲まれた。 ドングリや栗、栃や胡桃が少なくなり、 鹿や猪、猿が里に下りて来た。 …
ごま粒の様な小さい花 ラベンダー色をしている。 咲き始めた時は 「あ、咲いた」と思う。 でも、枯れた姿を見た事がない。 知らない間に行ってしまう。
私の梅干しのレシピは、佐藤雅子著「私の保存食ノート」によるものだった。 長年のうちに、今は私流に少し変化している。 最近の塩辛くない梅干しを好む人には、すこぶる評判が悪い。 梅に対して20%の塩。 紫蘇は通常の2倍。 面倒な作業は、干している間…
(撮影:4月) 枝を落とした杉の柱、裂けた杉を屋根に。 とにかく風雅そのもの。 板に彫られた店名の白の塗料。 「スグソコ」と書かれた案内に矢印まで付いている。 まるで「看板とはかくあるべき」と言うお手本の様な看板である。 この看板を作られたのは…
私の作るサンドイッチにはピクルスが必要だ。 酢、砂糖、塩、こしょう、スライスしたタマネギ、何がしかのハーブ。 月桂樹の葉、タイム・・・何でもいい。 これらを鍋で一煮立ち。 塩でしんなりしたきゅうりにかける。 冷めると冷蔵庫で保存。 常温で保存す…
高貴な風情の蓮の花 村娘のような睡蓮の花。 冷たい山の霊気を吸いながら 時には霧に包まれ ある時は赤とんぼを休ませ。 ついこの間まで、忙しく飛び回っていた燕。 いつの間に故郷に向けて旅立ったのか。
アメリカ、バーモント州のテレサから「メープルシロップを食べた事がありますか?」というメールが来た。 「勿論。日本ではメープルシロップはスーパーで売られているけど、殆どがカナダ産。バーモントのは見た事がない」と返事を書いた。 数週間後、小さな…
近所から紫蘇を貰って作る。 山の様な紫蘇の葉。 鍋で煮て、砂糖を加え、クエン酸をサッと。 大きなペットボトルに3本の 濃い紫のジュース。 グラスに注ぎ、冷たい伏流水を8倍程。 氷を加えても、加えなくてもよし。 「ひゅー、疲れが取れる」
台風が去り 梅雨も終わり これからが夏なのに。 陽の色がちがう。 空気感がちがう。 透明感のある よく見ないと見逃しそうなセピア色。 あっ 赤とんぼ・・・
このブログでは、「政治と本については語らない」と決めている。 なぜなら、 政治はこちらからの一方的な語りになる。 読んだ本について語る事は、心の中をのぞかれる様で気恥ずかしい。 しかし、朝日新聞デジタル版「京大有志の声明」だけは載せたいと思う…
朝、ドアを開けて表に出る。 雨に叩かれた緑の匂いがする。 タイム、ミント、西洋のこぎりそう・・・ 私が動けば 涼しい香りが 空気に乗ってついて来る。
16日の深夜から、台風の雨が降り続いている。 裏の川は赤土色の泥の川になり、 ラジオでも、テレビでも、インターネットでも 避難勧告を告げる。 なんでこんな気候になってしまったのか? 比叡山の中腹に住んでいる友達から 大雨で恐いという電話。 大阪で…
ソウルから高速バスに乗り1時間。 陶器とおいしいお米の利川市(イチョンシ)がある。 陶器店が集まっている陶芸村があり、道路沿いに沢山の陶器工房がある。 その中の一軒の陶器店で出会ったお茶碗のセット。 赤土に白化粧の刷毛目。 茶碗の小ささも新鮮で…
「合歓の木」「Silk Tree」 なんて綺麗な名前なんだろう。 束になったピンクの絹糸 そよそよと 柔らかい緑の枝にぼんやりと浮かんでいる。 道の端、川の辺りのあちらこちらに。 明日からの台風で 花は惨めに落ちてしまうんだね。
午後7時。 「キ キ キ キ キ キー」 夕方に 鳴き始めるヒグラシが 鳴き止む刻。 今日も暑かったな。
1997年。 香港返還の年に製作された「ブエノスアイレス」。 カンヌ映画祭で常連のウォン・カーウァイ監督が撮った、心底重い映画だった。 18年前、満員の映画館で見た。 「やり直そう」とアルゼンチンにやって来た男二人。 イグアスの滝に行く途中の車…
上賀茂。 鴨川に沿って南へ。 久しぶりの青空の下に広がる 比叡山から東山への山並み。 そして 桜の緑の並木。 こんな豊かな風景が 丸い地球の一部だなんて。 広い宇宙の中に存在するなんて。
50年程前、トラックに満載の陶器を積んで、瀬戸からこの山奥の村に売りに来ていた。 ここらで一番の金持ちの家で「今日は全然売れん。これでは瀬戸に帰れんわい」と陶器屋が弱音を吐いた。 すると、金持ちの主人が「全部、置いていけ」とトラック一台分の…
韓国の人は熱い キムチは赤い 食べ物は辛い。 ふっと思い浮かべる韓国の印象。 なのに、韓国の陶磁器は 何故 こんなに、深として、静かで、清潔なのか。 ソウルの北村(ブッチョン)で買った 綿の様に軽い、薄い、白磁の器。
コンビニとガソリンスタンド、 些細な事だけど、鬱陶しい事が続いた。 「おおっ、うっとうしい」 家に帰り着き 車のドアを開け ふっと空を見上げれば、 そこには 水色の空に白い雲。 おまけに 横切る飛行機雲。
「かわいいねぇ」 思わず言ってしまった。 雨が降ってる間に、 いつの間に咲いたのか? ところで 「名前はなんて言うの?」
「もう7月ですよ。 そろそろ、退場されては?」 中々止みそうもない梅雨の雨に 淡いピンクのハルジオンが 静かに言った。 昨日は七夕。 織り姫と彦星は会えなかったんだね。
5月に咲いた アカモノの白い花。 7月に 紅いかわいい実がなる。 りんごみたいな味がして 昔は子供の大好物。 今は誰も食べたりはしない。 鹿と鳥だけ 喜んで食べる。
ソウルと美しい田園が広がる江原道(クァンウォンド)を舞台に、「昼間から呑む」(2009年)は作られた。 韓国の輝ける若手映画監督の1人、ノ・ヨンソク。 監督、脚本、撮影、美術、編集を1人で手がけた。 カメラは普通のビデオカメラ。 100万円に…
午後6時 霧の様な雨。 ちっち、ちっち 鳥の鳴き声。 時折通り過ぎる車の音と テールランプの赤。
用事で京都に出かけた。 金閣寺の北の右大文字。 毎日この大文字を見て2年程暮らした。 若い頃だ。 この道を車で走るたびに その頃の記憶がよみがえる。 この大文字を見た時、 大阪育ちの私は 「ああ、京都に住むんだ」と実感した。 いくら若気の至りだとは…
続いた雨があがった。 青い空が嬉しい。 白い雲が心を軽くする。 雨に打たれた山の樹々。 目に沁みる緑。 「おーい」
まだ、アメリカのモダンアートが私の中には存在しなかった10代の後半。 デュフィーの描く明るい南仏の風景が とにかく、好きだった。 (Google画像)Raul Dufy 「こんな壁があるのかな?」が 「あるんだ」という確信に変えさせられた 映画「シェルブールの…