2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
毎朝 何十年も 同じものを 同じ様にして食べている。 NHKFMで ニュースや 音楽を聴きながら トーストしたパンにバターかマーガリンを塗り それに ジャムと蜂蜜。 大きなカップに 牛乳と紅茶 夏でも熱いのを飲んでいる。 カスピ海ヨーグルトにブルーベリー あ…
ぽっかりと雲が浮かんでいる。 青い空を ゆっくりと姿を変え 楽しそうに流れて行く。 深い緑に覆われた山 蛇行する川 狭い畑や田んぼ 山の裾の 等高線に沿って 並ぶ農家を 下に見て 西から東へ旅する雲。 ふっと 目が合った雲と私は ほんのしばらくの時を共…
木星? 小屋の窓から見える南の空。 明るく輝く星は木星? 毎晩 カーテンを引くたびに見えるのは 星や 月の満ち欠け。 風の吹く日は 木のうねり。 雨の降る日は 木の葉や草の下で ひっそりと潜む生物の気配を感じる。 真っ暗な空の下には 街灯のLEDの眩しい…
この川の水は とても冷たい。 町から来た人達が 喜んでバシャバシャと入る。 しばらくすると 唇の色が変わって 「おー 寒い 寒い」と上がってくる。 私の使う水も 山の地下を流れる伏流水。 夏も冬も 手が切れるほどの冷たさ。 トマトもきゅうりも 湯がいた…
鉢に入れたブルーベリーが とても美しいので 写真に撮った。 霜がかかった様な スモーキーな濃い紫色の果皮。 コバルトの線を引いた鉢に似合う。 湿度の高く暑い 周りの景色が ぼんやりとした 靄がかかった様な日。 冷蔵庫で冷たくなった 白いカスピ海ヨーグ…
少し離れた空中で 雲母のようにキラキラ光るのは トンボの群れだ。 薄い羽が 太陽の光を反射する。 気の早いシデの樹の葉っぱが ハラハラと落ちる。 道の端に それらが貯まり そこは黄色の帯になる。 車のフロントガラスに ぶつかりそうに飛んでいるのは燕。…
餅を薄く切り カチカチに乾かしたのは 日本のどこにでもある 保存食だ。 私の住む地域では それを たっぷりの油で ゆっくりと揚げる。 仄かに甘い。 袋に入れて「道の駅」でも売っている 実に素朴なおやつだ。 そのかき餅を一袋もらった。 タツコさんの畑で…
咲き始めた白百合が 頭を傾げている。 一本の茎から 幾つもの花。 野菜を植えるのをやめた ケンジさんの畑に 沢山咲いている。 この花が嫌いなケンジさんは 広い畑に咲いた花を 去年の秋に抜いてしまった。 狭い方の畑に 今年も咲いた白い百合を 雨降りの合…
周りの空気までも ピンクに染まる。 暗くなる前の 夕焼け空は 激しく 豪華なサーモンピンク。 山をゆっくりと駆け上がる 白い山霧。 走り去る車の 赤いテールランプ。 暗闇を照らす 白いLEDの光。 闇に包まれる前の 夕べの終わりは ピンク色に染まり 流れる…
すももジャムのクッキー チャックが持ってきた 沖縄土産のゴーヤのティーバッグ。 大きなマグカップにティーバッグを入れ 熱い湯を注ぐ。 しばらくすると 濃い黄色の 微かな苦味のお茶が 湯気をたて ふーふーと 息を吹きかけると 少し冷める。 熱いマグカッ…
8月18日 昼過ぎから 青空が見えた。 強力粉 薄力粉 蕎麦とうどんの乾麺 豆腐 納豆 麺つゆ 牛乳 米 野菜 バナナ 肉 魚 コーヒー豆 缶詰 等々 食材を買いに 山を下りスーパーまで。 そして コンビニ 図書館。 夫と二人で出かけた。 手分けして用事を済ます…
「湖国の食事(くいじ)」 琵琶湖博物館 企画展図録 琵琶湖をぐるりと囲む4っつの地域。 湖北 湖南 湖東 湖西。 それらの地域の伝統食を琵琶湖博物館で展示している。 その図録が 知人から届いた。 滋賀のネイティブではない私の 知らない食材 料理が80ペ…
8/15 夕方 ボロギクと綿毛 13日の夜から14日は一日中。 叩きつける様な雨が降り続いた。 テレビを付けても ラジオも 土砂崩れや 洪水のニュース。 不安だ。 2013年18号台風で 小屋の裏の崖が 50メートルに渡り崩落した。 それが 蘇る。 15日 …
せんにんそう しべが 仙人の髭に似ているから 「せんにんそう」だ。 私には 娘が笑っている様に見える。 白い可憐な花の蔓が 谷の脇に 大きな塊のように 絡まり合っている。 濃い緑の葉と アイボリー色の花。 風がさっと吹くと ふるふると揺れる。 冷たい雨…
私の頭上に 浅緑色のいがぐり坊主。 あたりをぐるりと見回すと あちらにも こちらにも。 夜から降り始めた雨にぬれて スッキリとした顔立ちの男の子。 指先でいがぐり坊主を トントンと叩く。 まだ チクリともしない。 夏から秋への移行は 静かに 抜き足差し…
鴨川 花園橋辺り お盆のお墓参りは 普段なら盆の入りの前日に行く。 明日から雨が降るという 天気予報に従い 11日の今日 お昼ご飯を食べた後 京都のお墓まで行った。 山道の温度計は27度。 エアコンのスイッチを入れる事なく 窓からの風を受けて お墓ま…
チャックのトマト 新鮮なトマトをもらうと とても嬉しい。 生でそのまま食べる。 さっと 熱湯の中をくぐらし 皮を剥く。 塩揉みをしたキュウリと共に ガラスの鉢に盛る。 「なんて 綺麗なんだ!」 残りの15個程のミニトマト。 ヘタの緑もみずみずしい 黄色…
すもも 深夜に 雨が大きな音をたてて降った。 朝 川の水は茶色に濁っていたが 水嵩はいつもと同じ。 久しぶりの雨に 乾いた土や 山の草木が グビグビと飲み干したのだろう。 南風で吹き荒れた木の枝は 夕方には ふわりと揺れる。 暑かった昨日が 遠い日の様…
8月8日 余程私は このキャンプ場が好きなのだろう。 この川にかかる橋を渡るたびに 写真に撮りたくなる。 8月8日。 新コロナワクチン 2回目接種の日だ。 人口五万にも満たない小さな市なので 難なく 予約は取れた。 車で片道40分の接種会場に行く途中…
絵本「いぬとふるさと」 絵・文 鈴木邦弘 2011年3月11日 東日本大震災が発生した。 福島第一原発は 津波により 制御不能に陥った。 そして 3月19日。 帰還困難区域に指定された 双葉町の住民1000人以上が さいたまスーパーアリーナへ一時避難…
友達が京都の京セラ美術館に絵を展示している。 去年に続いて2度目 38度越えの暑い中 行ってきた。 うちから最寄りの駅まで車で 後は JRと地下鉄で行った。 地下鉄「東山」で降り 後は美術館まで歩いて10分ほどだ。 拭いても拭いても噴き出る汗。 三条…
水茄子 無農薬有機野菜を 一生懸命に作っているチャック。 夕方 水茄子だと言って 大きなのを3個持ってきた。 白の鉢に2個の茄子。 艶々とした濃い紫 その美しさを しばし愛でよう。 「素揚げして 麺つゆにつけると とてもおいしい」と言う。 それならば …
買い物に行く途中 夕方 車で山を下って買い物に出かける。 下ると言っても まだ山の中。 谷筋のうちよりも 平地が多い。 田んぼに青みと厚みが増え 夕方の涼しい風と 前に広がる空の美しい事。 一本道は北へと続き 途中から折れて 琵琶湖半まで行くのだ。 夕…
8月1日 午後 夏の盛りに 秋の気配を感じるのは本当だ。 今日 コオロギが 気を遣っているかのように 小さく鳴いた。 陽の光が ほんの少しだけ セピアに色づいた。 気のせいなのか それとも 太陽の位置が原因だろうか。 周りの草木の 鬱陶しくも感じる 繁茂…