「湖国の食事(くいじ)」図録から

f:id:URURUNDO:20210818012527j:plain

湖国の食事(くいじ)」 琵琶湖博物館 企画展図録

琵琶湖をぐるりと囲む4っつの地域。

湖北 湖南 湖東 湖西。

それらの地域の伝統食を琵琶湖博物館で展示している。

その図録が 知人から届いた。

滋賀のネイティブではない私の

知らない食材 料理が80ページにわたり載っている。

 

f:id:URURUNDO:20210818013456j:plain

 

夏にはラッキョウ なす きゅうり

冬には白菜 大根 カブラ。

どの地域でも 一年中 欠かさずに野菜を食べる技

それが漬物。

 

何年も漬かった大根を 水にさらして塩抜きし

出汁 醤油 みりんで炊く「ぜいたく煮」は

うちの集落でも ご馳走だ。

 

f:id:URURUNDO:20210818014152j:plain

 

私の住んでいるいる「湖西」の道の駅では

栃餅を沢山売っている。

その無骨な大きさが田舎風。

 

先日 

きゅうりの「辛子漬け」を貰った。

黄色い辛子で漬けたのか?と思った。

それは 塩水に赤い鷹の爪を入れて

漬けたものだと この本で知った。

 

f:id:URURUNDO:20210818014831j:plain

冷蔵庫 冷凍庫のない時代の保存食。

それは 天日で乾かした野菜

若狭の鯖 琵琶湖のニゴロブナ等の

魚を発酵させたなれ鮨。

塩 糠で保存した野菜や花。

干したり 漬けたり 発酵させたり。

伝統食といえば保存食の事だ。

 

祭りや講の時に 保存した食材で

様々な料理を振る舞うのも 

今はめっきり少なくなった。

 

癖の強い味と香りを持つ湖国の食。

それを美味しく感じる舌と胃を持つ私。

幸せな事だ。