美術・本・映画・音楽
殆ど毎日の夕方に焚き火をする。 夫がチェーンソーで切った木の屑や 腐りかけた木 汚れた新聞など。 火の後始末の為に 古いトタン板を被せる。 次の日の朝 夜露が溜まったトタン板に 紅葉の 黄や赤の葉が載っている。 錆びたトタン板と 舞い落ちた紅葉の葉を…
栃の木 クロモジの木 一雨ごとに 秋が深まっていく。 赤や 黄色の木々に埋まった山が 深い靄に包まれたり 曇ったりする。 私は傘をさし 「小屋」のそばから見上げている。 しっとりとした 深い美しさだ。 「小屋」のそばに立つ 栃 クロモジの黄色の葉 深い赤…
地に落ちた葉は朽ちていたり 朽ちかけていたりする。 降る雨に濡れて艶やかな栃の葉 朽ちかけている黄色の葉は クロモジ エゴ どこかから飛んで来た葉は何の葉だ? それらを拾い 輪切りの杉の上に並べ 青森からやって来た林檎 「信濃スイート」を 葉の横に置…
JR湖西線高架の向こうは琵琶湖 JR湖西線高架の上の 実に印象的な雲。 少し淡いピンク色で その下は大きな琵琶湖だ。 ホームセンターに向かう車の中から見た景色は なんと開放的だろう。 苦しいほどの暑さの日々だった。 今 私を取り巻く景色の色は 疲れたよ…
夕焼けの前 図書館のカウンター横に 今月の新刊コーナーがある。 今月から出来たのだろうか? それとも 今まで気がつかなかったのか? さっと流して見る。 暖かい感じのイラストの表紙に目が行き手にとった。 「工房の季節」ヨン・ソンミ著。 韓国の20代の…
小楢のどんぐり 何の木だろう? そう思って数年見続けていたら 小楢(コナラ)だった。 細い幹も枝も成長して 艶々と光るドングリまでつけて。 濃い緑の実に ベージュのベレー帽を被ったドングリ。 いつの間にか秋が来た。 ベニバナボロギク。 今が盛りと 白…
ブルーベリー ブルーベリーを 大きなボウルに一杯貰った。 フレッシュな 濃い青の曇った様な色合い。 パイ ジャム どれを作るにしても こんなに沢山の粒々は 私にとってはとても贅沢だ。 まずは 甘そうなのを選り分け 朝のヨーグルトにたっぷりと。 司馬遼太…
うちの小さな土地に ポテトが採れた。 生ゴミを埋めた土で 色々な芽が出て 伸びては消えていくが 小さなポテトは 自分なりに実を太らせ その茎を引き抜いた私の前に 現れた。 写真を撮ろう。 大きな杉の年輪に ポテトを載せる。 150年以上はあるかと思う…
2日 午後6時 北風が強いので 北側のドアの網戸を通して風が吹き抜けた。 久しぶりに「小屋」の中の気温は 30度と昨日より低い。 扇風機を回して凌ぐ。 毎日夕方になると 外は涼しく 夜になると 毛布を被って眠る。 朝方に 窓からの涼しい風がカーテンを揺…
soapwort(ソープワート) ソープワート 数年前に 友達から株を少し貰い植えた。 2年前に消えたかと思ったが 今年は花盛りだ。 煮出すと石鹸のように使えるとか。 私は 群れて咲いているのを見るのがいい。 今年初めて ひぐらしが鳴いた。 鈴を鳴らすような …
胸に グッと来た本だが その感想を書こうと思うと難しくて書けなかった。 それが 「酔いどれクライマー永田東一郎物語 80年代 ある東大生の輝き」 藤原章生著だ。 東京都立上野高校の山岳部で 永田は藤原の数学年上。 大学は永田が東京大学 藤原は北海道大…
ジギタリス(狐の手袋) 数年前から ジギタリスが 河岸 原っぱ 道ぎわ 山の中 そして私の「小屋」の周りに ピンクや白い花を咲かせるようになった。 ピーターラビットの絵本の中に 群れて咲いている花だ。 日本名は「狐の手袋」 新美南吉の「てぶくろをかい…
左:ロイ・リキテンシュタインの葉書 右:I(アイ)さんからの葉書 稀に 葉書で便りをもらう事がある。 数日前に ひょんな事でお知り合いになった Iさんから 多分ご自身の作品の絵葉書に 細かな字で 温かそうな第一印象通りの 温かい内容の文の葉書が届いた…
「日本の小さな本屋さん」 和気正幸 著 京都から個性的な小さな本屋が少なくなり 大型書店が増えた頃から 私は本屋に行く事がなくなった。 集中力がなくなり 疲れてしまう。 朝日新聞デジタル版に たまに載る街の本屋さんは 小さな店に 若い店主がおり 気持…
13日 雲一つない 青空。 その空の下の 山々の木々は濃い緑に変わりつつ 風のない午後に 銀杏や紅葉の大木の葉は 時が止まったようにじっとしている。 久しぶりの穏やかな日に 大きく息を吸った。 藤の花が満開だ。 山や川縁 林の中に 薄い紫の藤が 木の枝…
今の季節を 晩春と言えばいいのか 初夏と言えばいいのか。 寒さと暑さが交互にやってくる。 こちら 山間部ではやっと野の花や 花壇の花が咲き始めた。 指で手折り 花器に挿し スマホで写真を撮った。 写真写りがいい花達。 「クレーの日記」パウル・クレー著…
買い物の帰り 買い物に行く。 片道車で50分ほどの距離だ。 琵琶湖西岸にあるスーパーまでの道は 殆ど 信号のない一本道。 田んぼ 林 山裾 今は緑が一年の中で一番美しい。 「小屋」の近くでは河鹿の軽やかな声。 山からのツツドリの鳴き声は 筒を叩く音の…
Gallery GOBANGURA KYOTOGRAPHIに行ってきた。 19日 京都は雲一つない 夏の様に暑い日。 目的の画廊2軒とギフト用の買い物をするのに 2時間余りしか時間がないという 忙しい京都行きだった。 こんな細い道にまで観光客が!と噂通りの賑わい。 目的のギャ…
「喫茶店の水」qp著 「喫茶店の水」は 清々しいコップの水の写真と 清々しい文章で溢れている。 東京 長野 神戸 大阪などの喫茶店の テーブルに置かれた コップの水。 qpさんが東京から 京都の北白川に住む様になり 私も知っている 喫茶店も多々登場する。 …
「差別の教室」は 藤原章生が2018年〜2021年 中央大学法学部で 差別についての人気講義を新書にしたものだ。 『人の心に貼り付く差別の「種」は いつ どこで生まれるのか。 新聞社の特派員としてアフリカ ヨーロッパ 南米を 渡り歩いてきた著者は 差…
胡麻と焙じ茶ケーキ 夫と私は 普段から「晩酌」という習慣がない。 友達からもらう珍しいスコッチ ブルターニュ人のお土産の果実酒 琵琶湖西岸の酒造「萩の露」の小瓶。 これらは特別で 舐める様に飲む。 猫が水を飲む様に ちびちびと。 こんなだから 自他共…
2日の夜に非常に不気味な経験をした。 パソコンを開き ブログを読んでいた時 地震の時と同じ様な 大きな警告音が パソコンからした。 画面に突然現れたのは 「あなたのwindowsは ウイルスに感染している。 今すぐに 対処が必要」とあった。 どこから見ても…
『昔の僕は 季節の移りかわりに本当の意味で 気づくことなく過ごしていた。街で生活していると このすばらしい変化の兆候を読みとるすべを なくしてしまうんだ。一方 自然に囲まれて 暮らしていると その特性にずっと敏感に ならずにはいられない。 季節の変…
道で摘んで持ち帰った花を 長皿に置き 楽しんだ後 それを麻糸でまとめ 柱に吊るした。 よく乾いた花の茎は しっかりとして 言う事を聞かない。 姿よく整えようと思っても あっちを向いたままだ。 「まあ いいや」と 花瓶に挿した。 先日 図書館から受け取っ…
朝と夜には 一番上にフリースを着る様になった。 蒸し暑くて 苦しいような一週間前が遠い日のようだ。 百日草は 気がつくと枯れている。 私はそれらを何本も引き抜いた。 その後に 綺麗な赤やピンクの鳳仙花が 去年の零れ種から 花を咲かせている。 今日のお…
買い物の帰り道 もう初秋というのか それとも晩夏というのか? 夕方5時過ぎの買物の帰り道は 輝く様な光りに セピア色に見えなくもない。 ミレーの晩鐘も 私の記憶が間違っていなければ 同じような 夕方の光であった様な気がする。 雲の色も 淡いピンク。 …
午後に 雷雨が通り過ぎた。 「小屋」の東や南に 雷が大きな音をたて落ちた。 雨が止むと すぐに鳥たちが囀り始める。 夕方。 完熟トマトと ピーマンを貰った。 真っ赤に畑で熟したトマトは 実がしっかりとし 熱湯にさっと潜らせ 冷たい水に放し 湯むきトマト…
本「刹那の美 ジェイムズ・リー・バイヤーズ」坂上しのぶ著 ジェームズ・リー・バイヤーズ(1932-1997) ミニマルでコンセプチュアルな作風の パフォーミング・アーティスト。 アメリカ デトロイト生まれ。 1958年〜1967年まで日本で暮らし その内の殆どが京…
図書館に予約した本 「黒部源流山小屋暮らし」を 受け取った。 イラストレーターでもある やまとけいこ氏の 夏の山小屋での 生活記録である。 繁忙期は六十人もの登山客を受け入れる。 仕事の合間に 魚釣り 昼寝 絵描き。 まだ 手元に届いただけなので これ…
雨が続くと顔を出すのはきのこ。 今日 私を呼び止めたのは よく見かけるが 名前は知らない。 きのこの傘の下に 小人のノームが座っている。 そんな風に思うのは 子供時代に刷り込まれた きのこが登場する童話 絵本のイメージだ。 NHKラジオ「石丸謙二郎の山…