美術・本・映画・音楽

チリ産のぶどう

チリのぶどうがスーパーに並ぶ。 日本のぶどうと姿が違う。 南米の細長い国に育った。 チリの芳醇で濃密な香りのワインは これらのぶどうから作られるのだろう。 私が知っているチリは ぶどうとワインと「サンチャゴに雨が降る」だけだ。 そして スペイン語…

「独居老人スタイル」都築響一著

「独居老人スタイル」 都築響一著 筑摩書房 眼光鋭くこちらを見つめる人 多分 ゴッホだろう。 この表紙とタイトルに惹かれ 図書館から借りて読んだ。 「東京スタイル」で名を馳せた 都築響一の ゆったりとした取材で 興味深い16人の人生が語られる。 アー…

アラジンの靴みたいな灰皿

手のひらに載る程の 10センチにも満たない 小さな灰皿。 赤の顔料が埋め込まれた 刻まれた花と葉っぱ。 金色に光ってはいるが これは 銅かも知れない。 アラジンが履いていた様な エキゾチックな靴だ。 夫が物心ついた時から家にあり 今は 私が探し物をす…

「白の闇」ジョゼ・サラマーゴ著

クリスマスローズ 数年前の出来事だ思っても それは 10年前であったりする。 「白の闇」を読んだのもつい数年前だと思うが 多分 10年ほど前なのだろう。 読み始めた時から 心臓の鼓動が早くなる様な 衝撃的な内容だった。 ポルトガルのノーベル賞作家 ジ…

クルクル巻いたアップルパイ

アップルパイは特別なおやつだ。 なんと言っても パイ皮のサクサクとした食感。 バターの香しさ。 これを求めるには どうしても 家で作るしかない。 自分風に作っていると オリジナルのレシピに 狂いが来る。 初めて焼いたアップルパイレシピ。 それに戻して…

成長した「アルプスの少女ハイジ」

新書版サイズ位の緑の本。 麻布の表紙だ。 水に濡れた跡がある。 本棚の隅に隠れた様に立っていた。 表紙を開ける。 「アルプスの少女 ハイジ」が成長し 娘になった頃の話だ。 額縁の様にページを囲む 植物の絵の なんと魅力的な事か。 長い序文の最後のペー…

お手塩皿に豆大福

朴訥な顔をした豆大福。 「これは美味いぞ」と 感が働く。 あんこを包む餅は 柔らかい菓子風でなく しっかりとした餅。 黒豆は少し固く あんこは粒餡で程よい甘さ。 粉にまみれた姿は 決して店先に行列が出来る そんな 店の大福ではない。 20代に 東寺の弘…

小さな皿の中の大きな世界

雁が飛んで行く。 波静かな海の中に立つ 鳥居の先は 神社か 家か。 何百年も経った大きな松の木。 夕暮れ近くの 穏やかな時を 呉須の藍で濃淡をつけ 慣れた筆さばきで 海と空と山と そして 人の気配まで描いてある。 小さな楕円の皿の中の大きな世界。 京都…

紙クリップ MADE IN ENGLAND

紙クリップは MADE IN ENGLAND。 イギリスでのパテントは1902年 アメリカでのパテントは 1903年2月24日。 そんなに古い物だった。 長い間みじかにあったのに 今日まで 気が付かなかった。 夫の祖父が使っていた。 赤銅色をしているが 新品の時は …

70枚コピーした料理のページ

図書館で定期購読している雑誌がある。 料理の器が良いので それを見る為にだけ この本のページをめくる。 今回は料理読本の付録がついていた。 「この器がいいなあ」と 4、5枚コピーを取るはずが 70枚近く、全部をコピーしてしまった。 「ほうれん草の…

陶の馬

「働き者のノームへ。 陶器を作ったり 機で布を折ったり その布を染めたり 蜜蝋で蝋燭を作ったり。 毎日忙しいね。 大きな木の洞に 陶の馬を一頭 今から そっと置きに行くよ。 気持ちの良い部屋を 暖かくする薪を運ぶ時 きっと助けてくれるはず。」 雨の朝に…

小さい壺

「働き者のノームへ。 野原で集めた雑穀を 沢山入れる様 小さい壺をこっそりと 木の棚に置いたよ。」 今日はこれで「おやすみ」としよう。 又 明日。

アフガニスタンの鉢

京都寺町二条を 少し上がった所にある骨董屋で アフガニスタンの鉢を買った。 もう 10数年前の事だ。 ざっくりとした赤土に 明るい黄色の釉が掛かっている。 毎年 今の季節になると 小さなミカンを入れて この鉢はテーブルの上にある。 長期間の戦争で 疲…

スチール写真

Hawkinsのマウンテンブーツ。 夏を除いて 毎日履いている。 8年近くも。 ゴツゴツの石混じりの土の地面も 湿った草地も 水たまりも 仕事中も お構いなしだ。 気が向けば 靴クリームをつけて ピカピカに磨く時もある。 すっかり足に馴染み 紐をきゅっと結べ…

「やっぱりライブはいいなぁ」

びわ湖ホールから見る琵琶湖 台風17号が日本海を北上している頃 滋賀県の上に広がった空は とても気持ちのいいものだった。 その空の下 夫の愛車スズキキャリーに同乗して びわ湖ホールのコンサートに行った。 びわ湖ホールへ行く楽しさは コンサートだけ…

赤とんぼ 月 カフェオレ そしてトランペットの低い音

6時半になると もう辺りは暗くなる。 出かけていても 「ああ 早く帰らなければ」 と 思う季節になった。 昼間に 赤とんぼの群れが 川ノ上高く ホバリング。 本当に沢山の群れだ。 薄いオレンジ色だった胴が 鮮やかな赤になって これからどこに行くの? 「さ…

見つめてしまったゼニアオイ

アキさんの畑の周りには 沢山の花が咲いている。 その様は自然で 野の花みたいに 風に揺れている。 季節が終わりに近づき 先日の台風の風で 細い茎が倒れ 地に這っている花もある。 ゼニアオイ。 思わず足を止め 見入った。 紅色だが派手ではない 長いハート…

山の中のファミリー・バンド

ファミリー バンド うちの前の道を車で20分程奥へ。 この集落で ファミリー・バンドの ライブを聴いてきた。 お父さんがリードギター お母さんがキーボード 次男がベースギター 三男がドラム 末っ子娘がボーカル。 途中から ゲストのフィドルと バーカッショ…

The New York Timesのツイッター

The New York Timesのtwitterを フォローしている。 新聞やウェブサイトの様に 長い記事ではなく 数行の簡潔な文で 内容を知る事が出来る。 例えば今朝のツイート。 たった4行の文に 400年前(1619年) アフリカから奴隷として 当時の英国植民地のバ…

涼しい真夜中の小屋で

山の隅々にまで 響き渡る 寂しげな ヒグラシの声。 暑い一日が終わる知らせだ。 小屋のそばを流れる 谷の奥から吹いてくる 冷たい風が気持ちいい。 今日も暑い一日だった。 やっと出した扇風機の ゆるい風を受けた だるい体と心。 そんな昼間の暑さを閉じ込…

土から来て 土に帰る靴  

Native Shoesの靴 Plant Shoe(Google画像より) とても面白い話を読んだ。 もう知っておられるかもしれない。 カナダにNative Shoesという靴メーカーがある。 日本でも売られている。 そのNative Shoesが 持続可能な素材を使って靴を作っている。 美しい水…

友達の絵と岡崎界隈を彷徨

黒谷への路 友達の水彩画が 美術館に展示されたと聞き 平安神宮そばの 市美術館別館に行った。 今 京都市美術館は改築中。 工事が終われば 京セラ美術館と名が変る。 水彩画を始めて まだ2年程の友達。 北スペインの農家を 長閑に描いていた。 大学時代に …

中国の民家と柘榴が描かれた小皿

古書店での陶展から うちの小屋にやって来た 小さな皿達。 ハルジオンの花の大きさと 比べて欲しい。 梅干し1個を載せれば それで精一杯。 掌中の玉ならぬ 掌中の小皿か。 真ん中に 中国風の家と もう一枚は ピンクの柘榴(ざくろ)。 しばらくは 食器棚の…

陶と古書店

レティシア書房 私より随分若い女性の 個展が開かれている 京都のど真ん中にある 古書店に行った。 彼女とはおよそ30年程前に知りあい その縁は細く長く続いている。 古書店「レティシア書房」の壁際に 知人の陶は並んでいた。 「小さなかわいい物を作りた…

ロックミュージシャンを撮る ジル・ファマノフスキー

Jill Furmanovsky (Google画像より) 知人のお姉さん ジル ファマノフスキーさんと 会う機会があった。 ロックミュージシャンの写真を撮り続けて 40年以上のキャリアを持つ写真家だ。 ジルはジンバブエで生まれ 1965年、11才の時に両親と共に ロン…

韓国映画「Parasite」

「Parasite」 Google画像より 日本映画人が 「羨ましくて仕方がない」 と 言っている 韓国映画の輝く才能達。 その中でも 勢力的に秀作を作り続けている 若き巨匠 ポン ジュノ監督。 その若き巨匠が カンヌ映画祭で最高賞の パルムドールを受賞した。 その作…

マッコリの器

マッコリの器 鉄分の多い赤い土に 灰釉をかけて焼いただけの 素朴な濃い鉄色の器。 形もあっさりとずっしり。 でも 白いマッコリを注ぎ 片手で持って飲むのに 滑ってはいけない。 だから 口の下の辺りに 滑り止めのカンナの跡。 朝鮮李朝時代に 平民達が日常…

映画「グリーンブック」(2)

『グリーンブック』(Google画像より) 1962年 ケネディが大統領だった時代。 有名なピアニスト 理知的な黒人のドクター・シャリー。 粗野で腕っ節のたつ用心棒、運転手の イタリア系アメリカ人トニー・バロレンガ。 ニューヨークから 南部アラバマ州バ…

NHKFM「夜のプレイリスト」The Chieftains(ザ・チーフタンズ)

3月14日 今日も一日雪が降ったり止んだり。 そんな冷たくて寒い一日が終わって 温かい飲み物をすすりながら 深夜のFM「夜のプレイリスト」を聴く。 今週は劇作家平田オリザの選曲。 木曜日深夜は The Chieftains (ザ チーフタンズ) 一年前の再放送だ。 …

邱志杰(チウ・ジージェ) 金沢21世紀美術館 (2)

チウ・ジージェは 幼少時から書家に書を習い 現代美術に入った。 展覧会のタイトルの「書く事に生きる」 まさに筆一本で自己を表現する。 「逆さ書きの書道」Google画像より 白の手透きの紙に 筆と墨で書かれた字や絵。 それは作者の内側に在る 深い意味と時…