美術・本・映画・音楽

紫苑の花 小さな蜘蛛

紫苑(シオン) 雨粒をたっぷりと溜めた 薄紫の花びらに 顔を近づけて見る。 離れて見る花と 違った顔をして こちらを見返す。 小さい蜘蛛が 葉と花の間に張った 見えない程の糸をつたい 慌てて右往左往する。 その糸にも 細かな雨粒。 シオンの根本の土の上…

スマートフォンで撮る

外出の時は鞄の中に 家にいる時はズボンのポケットに スマホはいつも私と共にある。 毎日のウォーキングで ふと 目に止まった花や風景。 日々の暮しの中での 小さな感動や 見上げた美しい空も。 ズボンのポケットから取り出し カシャリと撮る。 空の写真は …

紙を一枚一枚めくる楽しさ

紙を束ねて一つにし 装丁をし その中に 大きな世界が広がっている。 本の姿は美しい。 黒い活字が紙の上に連なり それが意味と思いを読む者に伝える。 やって来た友達が 6冊の本を残して帰った。 ご飯をパクパクと食べる様に 本を貪欲に読む人だ。 誰かの選…

「ブログバトン 」が回ってきた

昼過ぎから 雨も止み 青空が見えて 気持ちの良い日になった。 周りの山も木も草も そして 私の心も 瑞々しさで満ちた。 さて 先日「ブログバトン」 なるものを受け取った。 大胆にも ゲイリー・クーパーを id写真に使っているPONYさんからだ。 あれよあれよ…

映画「バッファロー’66」(Bufflao'66)

1998年公開 20年ほど前に 深夜にテレビで見た 忘れられない映画 バッファロー’66。 ビデオテープに録画したが 今はそのテープも手元にない。 才能溢れるヴィンセント・ギャロが 監督 脚本 主演 音楽を手掛けた。 人の罪を被って 刑務所に入り 5年の刑期を…

馬の言葉

眠っているのか? 瞑想にふけっているのか? それとも 「ふん!」と怒っているのか? 掌に乗るほどの 小さな陶の鈴。 長い首を持って振ると カランコロンと軽い音。 「ああ この音色が この馬の言葉なのだ」 と 気づくのに時間はかからない。 ある時は 草原…

「シェナンドー」を聴きながら

トンビが私の頭の上を くるーりと旋回したり 近くでウグイスが ホーホケキョと 上手に鳴いたりと 初夏の美しい日だ。 雲は青空の中を流れ 周りの山の緑は深い。 昼間は暑くて 半袖から出ている腕が 焼けるのを感じる。 太陽が 山陰に隠れると スッと空気が冷…

写真集 AMERICAN COUNTRY

分厚くて 重い本。 その重さに比例する様に 内容が充実している 心が踊る写真の本だ。 30年程前に買っている。 「満月をまって」を読み ふと このAMERICAN COUNTRYを 思い出した。 アメリカの開拓時代の 食卓を囲んだ椅子であったり 子供のおもちゃだった…

絵本「満月をまって」

今から 100年よりもっと前 アメリカ ニューヨーク州の北 山の中で カゴを作って暮らしている人達がいた。 それはトネリコの木を薄く剥ぎ 編んだ 堅牢で美しいカゴ。 夜を明るく照らす満月の日に 出来上がったカゴを担ぎ 父さんは 街まで売りに行く。 やっ…

愛おしい驢馬

ロバは いつも下を向いている。 長い睫毛の伏し目がちの目。 「シルクロード」を旅するテレビ番組があった。 もうずいぶん前の事だ。 新疆ウイグル自治区の 埃っぽいポプラ並木。 夕陽で 赤くなった景色の中を 荷物をいっぱい載せられたロバが トコトコと歩…

映画「Paterson」(パターソン)

映画「パターソン」(Google画像より) アメリカ東海岸ニュージャージー州の 小さな町Paterson。 その街に バスドライバーのパターソンが住んでいる。 小さな家に 夢みがちな妻と 笑わないブルドッグと共に暮らす。 パターソンの毎日は何も変化がない。 朝目…

メープルシロップの缶の絵

アメリカ ヴァーモント州にて。 20年も前に 小さな土産物屋で買った メープルシロップ。 冬の間 メープルの樹液を採取し 馬車で運んでいる絵が 缶に描かれている。 中身のシロップは とうの昔に食べてしまい 缶だけが 捨てられもせずに いまだに 大事に小…

長田弘の本

何回も読み返す本 手元に置いておきたい本 若い頃に読み 今の私の有り様に指針を与えた本。 その様な本は大切に 埃を被りながらも 目の届く所にある。 10年以上前だろう 友達が貸してくれた新書版の本 「アメリカの心の歌」長田弘著。 カントリーの歌手達 …

チリ産のぶどう

チリのぶどうがスーパーに並ぶ。 日本のぶどうと姿が違う。 南米の細長い国に育った。 チリの芳醇で濃密な香りのワインは これらのぶどうから作られるのだろう。 私が知っているチリは ぶどうとワインと「サンチャゴに雨が降る」だけだ。 そして スペイン語…

「独居老人スタイル」都築響一著

「独居老人スタイル」 都築響一著 筑摩書房 眼光鋭くこちらを見つめる人 多分 ゴッホだろう。 この表紙とタイトルに惹かれ 図書館から借りて読んだ。 「東京スタイル」で名を馳せた 都築響一の ゆったりとした取材で 興味深い16人の人生が語られる。 アー…

アラジンの靴みたいな灰皿

手のひらに載る程の 10センチにも満たない 小さな灰皿。 赤の顔料が埋め込まれた 刻まれた花と葉っぱ。 金色に光ってはいるが これは 銅かも知れない。 アラジンが履いていた様な エキゾチックな靴だ。 夫が物心ついた時から家にあり 今は 私が探し物をす…

「白の闇」ジョゼ・サラマーゴ著

クリスマスローズ 数年前の出来事だ思っても それは 10年前であったりする。 「白の闇」を読んだのもつい数年前だと思うが 多分 10年ほど前なのだろう。 読み始めた時から 心臓の鼓動が早くなる様な 衝撃的な内容だった。 ポルトガルのノーベル賞作家 ジ…

クルクル巻いたアップルパイ

アップルパイは特別なおやつだ。 なんと言っても パイ皮のサクサクとした食感。 バターの香しさ。 これを求めるには どうしても 家で作るしかない。 自分風に作っていると オリジナルのレシピに 狂いが来る。 初めて焼いたアップルパイレシピ。 それに戻して…

成長した「アルプスの少女ハイジ」

新書版サイズ位の緑の本。 麻布の表紙だ。 水に濡れた跡がある。 本棚の隅に隠れた様に立っていた。 表紙を開ける。 「アルプスの少女 ハイジ」が成長し 娘になった頃の話だ。 額縁の様にページを囲む 植物の絵の なんと魅力的な事か。 長い序文の最後のペー…

お手塩皿に豆大福

朴訥な顔をした豆大福。 「これは美味いぞ」と 感が働く。 あんこを包む餅は 柔らかい菓子風でなく しっかりとした餅。 黒豆は少し固く あんこは粒餡で程よい甘さ。 粉にまみれた姿は 決して店先に行列が出来る そんな 店の大福ではない。 20代に 東寺の弘…

小さな皿の中の大きな世界

雁が飛んで行く。 波静かな海の中に立つ 鳥居の先は 神社か 家か。 何百年も経った大きな松の木。 夕暮れ近くの 穏やかな時を 呉須の藍で濃淡をつけ 慣れた筆さばきで 海と空と山と そして 人の気配まで描いてある。 小さな楕円の皿の中の大きな世界。 京都…

紙クリップ MADE IN ENGLAND

紙クリップは MADE IN ENGLAND。 イギリスでのパテントは1902年 アメリカでのパテントは 1903年2月24日。 そんなに古い物だった。 長い間みじかにあったのに 今日まで 気が付かなかった。 夫の祖父が使っていた。 赤銅色をしているが 新品の時は …

70枚コピーした料理のページ

図書館で定期購読している雑誌がある。 料理の器が良いので それを見る為にだけ この本のページをめくる。 今回は料理読本の付録がついていた。 「この器がいいなあ」と 4、5枚コピーを取るはずが 70枚近く、全部をコピーしてしまった。 「ほうれん草の…

陶の馬

「働き者のノームへ。 陶器を作ったり 機で布を折ったり その布を染めたり 蜜蝋で蝋燭を作ったり。 毎日忙しいね。 大きな木の洞に 陶の馬を一頭 今から そっと置きに行くよ。 気持ちの良い部屋を 暖かくする薪を運ぶ時 きっと助けてくれるはず。」 雨の朝に…

小さい壺

「働き者のノームへ。 野原で集めた雑穀を 沢山入れる様 小さい壺をこっそりと 木の棚に置いたよ。」 今日はこれで「おやすみ」としよう。 又 明日。

アフガニスタンの鉢

京都寺町二条を 少し上がった所にある骨董屋で アフガニスタンの鉢を買った。 もう 10数年前の事だ。 ざっくりとした赤土に 明るい黄色の釉が掛かっている。 毎年 今の季節になると 小さなミカンを入れて この鉢はテーブルの上にある。 長期間の戦争で 疲…

スチール写真

Hawkinsのマウンテンブーツ。 夏を除いて 毎日履いている。 8年近くも。 ゴツゴツの石混じりの土の地面も 湿った草地も 水たまりも 仕事中も お構いなしだ。 気が向けば 靴クリームをつけて ピカピカに磨く時もある。 すっかり足に馴染み 紐をきゅっと結べ…

「やっぱりライブはいいなぁ」

びわ湖ホールから見る琵琶湖 台風17号が日本海を北上している頃 滋賀県の上に広がった空は とても気持ちのいいものだった。 その空の下 夫の愛車スズキキャリーに同乗して びわ湖ホールのコンサートに行った。 びわ湖ホールへ行く楽しさは コンサートだけ…

赤とんぼ 月 カフェオレ そしてトランペットの低い音

6時半になると もう辺りは暗くなる。 出かけていても 「ああ 早く帰らなければ」 と 思う季節になった。 昼間に 赤とんぼの群れが 川ノ上高く ホバリング。 本当に沢山の群れだ。 薄いオレンジ色だった胴が 鮮やかな赤になって これからどこに行くの? 「さ…

見つめてしまったゼニアオイ

アキさんの畑の周りには 沢山の花が咲いている。 その様は自然で 野の花みたいに 風に揺れている。 季節が終わりに近づき 先日の台風の風で 細い茎が倒れ 地に這っている花もある。 ゼニアオイ。 思わず足を止め 見入った。 紅色だが派手ではない 長いハート…