2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

役割があっての実のなる木

栗の木 集落の家の周りに 梅、栗、柿の木が 必ず植わっている。 私にとっては ただの実のなる木。 それが この辺りの人達にとっては とても大切な木であった事に 気がついたのは最近だ。 梅は梅干しに 栗はおやつに 柿もおやつと渋柿は干し柿に。 閉ざされた…

小屋作り 峠は越えた

自作タイル 私は10坪のワンルームの 小さな木の小屋に住んでいる。 それは靴を脱がなくてもいい 土間の小屋だ。 もう一つの 畳が4枚程の小さな部屋 それを夫が建て始めたのは去年の秋の終わり。 やっと9割程出来上がり。 その一部の経過報告をしよう。 …

水たまりの中の空

夜に雨が降り 朝には青空という日が続く。 朝の散歩中に見た 水たまりの中の空。 そして 昼間の明るい日差しが なんと気持ちのいい事か。 台風で倒れかけたままの柵。 気になっていたのを修理した。 野ブドウやアケビの蔓が絡まった柵。 チョキチョキと蔓を…

感動過多の私の夕時

時々言っている事だが うちにお菓子やパンが無くなっても 片道40分車で走らなくては 手に入らない。 そんな事で 面倒だなと思いながら ホームベーカリー用に 小麦粉やイーストを計ったり ケーキを焼いたりしている。 マサコさんがくれた大きな梨を 厚くス…

倒れたあすなろ(翌桧)の木

翌桧(あすなろ/村の人はヒバと呼ぶ) 台風21号で神社の木が倒れた。 「取りに来てくれる?」 集落の人は 杉であれ雑木であれ廃材であれ うちが何でも喜ぶのを知っている。 車で数分の神社で見た ヒバ(アスナロ)の年輪を数える。 細かい年輪はゆうに8…

すごく幸福でなくてもいい

気持ちのいい日が続く。 朝 山に朝靄がかかり 太陽はまだ山の向こうから 顔を出さない。 冷たい空気が 肺の中まで届く様だ。 野菊が群れて咲き そんな景色の中で暮らしていると 世界の出来事が遠くに見える。 平凡な日常が一番大事だ。 すごく幸福でなくても…

淡い緑のハヤトウリ

ハヤトウリ(隼人瓜) 透明感のある淡い緑色。 棘のある皮をむけばねっとりと 包丁で二つに割れば 洋梨の様な形。 実から果汁が滲み出る 新鮮な内に食べるのが良い。 皮をむいてゴロンと切り キャベツ 人参 玉ねぎ そして 粗挽きソーセージと一緒に ことこと…

GYAO 映画「深夜食堂」

映画「深夜食堂」 原作を上回るおもしろさ。 こういう映画には中々出会わない。 たいていはがっかりして 映画館を出る事になる。 4年程前か? コミック「深夜食堂」をAmazonで買って読んだ。 1巻、2巻まで。 面白い話だったが 3巻目にはマンネリになると…

炭の燃える音と色

さて 昨日 トミ子さんから貰った炭。 早速夜にストーブにくべた。 燃える薪の上にそっと載せる。 パチパチと音をたてて しびしびと小さな炎をあげて燃える。 炭が暖房手段だった子供時代。 家族が火鉢を囲み みかんを食べたり餅を焼いたり。 ラジオを聞きな…

夕焼け空にシャワーの様な雨

「あげると言うものを断ってはいけないよ。 次にくれなくなる」 と、20代の時にしっかり者の友達が私に言った。 ぼんやりの私は 友達のこの言葉に甚く感心した。 「なるほど」と。 あの日から幾星霜 友達はずっとしっかりしたまま年をとった。 先日、ケン…

煙突から揺らぐストーブの煙

稲刈りの終わった田んぼで 籾殻を燃やしている細い煙。 屋根から突き出た煙突から ゆらゆらと揺れる煙。 秋の夕暮れ時 煙は人の心を 少なくとも私の心を ほっとさせる。 「台風で倒れた木を取りに来て」 と言うお知らせがはいる。 今日はこちら 明日はあちら…

今日の一日(午前6時半から午後6時まで)

図書館のパーキングにて 夏から秋にかけて バタバタ ジタバタの日が続き 気がつけば10月も半ばが過ぎた。 夜明けが遅くなり 窓の外の白い朝もやを見ながら バターと紅色のすももジャムを塗った パンをかじる。 10時頃 郵便配達の車が止まり ポストに友達…

琵琶湖の内湖 乙女が池

琵琶湖 乙女が池周辺 用事で近くまで来た。 帰りがけにちょっと寄る。 私の住んでいる市の 昔から変わっていないであろう 大きな内湖へ。 乙女が池を巡る細い道と木の遊歩道に コツコツと響く靴の音。 その音に驚いて一羽の鴨が バタバタと大きな羽音をたて…

ぽーっと白い煙の「爆弾キノコ」

爆弾キノコ 「ハイホー ハイホー♬」 楽しそうに歌いながら 小人達が白雪姫の待つ小屋に帰って来る。 そんな情景にぴったり。 でも名前は物騒だ。 「爆弾キノコ」と言います。 林の中。 薄い茶色の丸い形 真ん中におちょぼ口。 地味な地味なキノコ。 風船状の…

花梨(カリン)

花梨(カリン) 花梨と書いてカリン。 同種ではないが西洋花梨はマルメロ ポルトガル語だ。 目で見る「花梨」という字の美しさ。 音で聞く「カリン」「マルメロ」の響きの心地よさ。 熟すと静かな黄に色づく。 小柄な90才の女性が レジ袋いっぱいのカリン…

朝にはライトダウンをはおった

ハロウィンは10月の終わりの日。 霜が降りる頃。 クリスマスよりも 子供に人気のハロウィン。 子供英語教室を経営する友達は 飾り付けやプレゼントの用意やら 忙しくて仕方がない。 私の小屋の中。 テーブルの上に 木の鉢に盛られたみかんが山盛り。 空気…

絵本「シルクロードのあかい空」

夫はおもしろい絵本を見つけるのが上手い。 図書館に本を返却に言った時 新刊の棚に並んでいた絵本。 「シルクロードのあかい空」を借りて来た。 若い昆虫学者が中国・新彊ウイグル自治区の 広大な自然の中を旅した。 珍しい生き物、堅実な生活、古代への想…

終日の雨

強い風や雨に叩かれても 頭を下げて 通り過ぎるのを待つだけ。 そんな気位の高い花は秋明菊。 うちに来る人は皆 群れて咲く花を手にとり 「綺麗だねぇ」 太陽が一日顔を出さず 鳥の声を聞いたかな? 雨が終日しとしとと降る今日 甘いビスケットを食べながら …

山の中の小さな動物達

どんなに細い木でも 伐って倒れる時の地響きの音で 山の仕事がどんなに危険かが分かる。 楽しみの山登りと 仕事の山登りは全くの別物だが いい空気を吸い 鳥達が林の中を飛び交ったり 小さな動物達と出会ったりする そんな幸せな瞬間は同じだ。 琵琶湖を見下…

葉書を出そう

陶板に描いた絵を写真に撮り それを 50枚の葉書にプリントした。 写真で光った部分が 青い色に印刷された。 本当は濃い茶色なのだ。 機械は融通が利かない。 青だと認識すれば 青に印刷してしまう。 色は現物とは違ってしまったが 素朴ないい感じの葉書に…

さつま芋の蔓を炊きながら

午後3時 太陽の光に 雨がきらきらしながら降っていた。 そして 午後3時に雨が止んだ。 青い空に雲が西から東へ。 走る様に流れていく。 強い風も5時には収まった。 今回は日本海へと抜けた台風だった。 落ち着かない夕方までの時間を 昨日皮をむいたさつ…

台風とさつま芋の蔓

夕方 薄暗くなった頃から 風が強くなった。 小屋の中で 樹々がうねっている様を感じる。 嫌な気分だ。 トミコさんから貰った さつま芋の蔓の皮を剥いた。 こんな作業をする時 私はいつも無駄な時間を 費やしている様に感じる。 「他にやる事がいっぱいあるの…

キムチと白磁の器

唐辛子の朱色が嫌だった。 只それだけの理由。 そんな私が 友達がお土産にくれた 大阪鶴橋のキムチを食べた時 発酵した漬物の美味しさに気づいた。 今日は週に一度の大津瀬田行き。 帰り道にFoleoのコリアンレストランで キムチを買った。 白菜、大根、キュ…

「ああ 疲れた」

栗の木 軽トラ荷台 90才代の姉妹に会い そして 車で家まで送った。 トミコさんから 「さつま芋と蔓を取りに来て」 と 電話を貰う。 薄暗くなる頃に帰宅すると チャックの小屋に滞在中の 21才のフランス人の女の子が来て クレープを焼いてくれた。 そして…

80年の栗の木

うちの小屋の前の県道を ずっと奥に。 そこに「玉子屋のケンジさん」の家がある。 そのケンジさんの土地の 栗の木を貰い行った。 ストーブの薪用だ。 クネクネと曲がる山道を 車で15分か20分程。 道の両側に杉の人工林が連なる。 21号台風で倒れた大量…

茗荷ご飯

21号台風からまだ一ヶ月も経っていない。 なのに24号はこちらに向けて 真っすぐにやって来るではないか。 インターネットで 台風の進路を見すぎて目が疲れた。 カップ麺、缶詰を用意し バスタブ、バケツに水をはり ペットボトルに水を詰めた。 発動機は…