雑感

やっと咲いた藪椿

ヤブツバキ やっと咲いた 藪椿。 鎮座するお地蔵さんを守る様に 枝を大きく広げる 太い幹の立派な木。 紅色に黄色のシベ。 数えきれない蕾の中で たった二つの椿の花。 満開になれば 怖い様な迫力で 見上げる私を覆う。 艶のある緑の葉は 風でゆさゆさと 大…

木苺の花

ナガバモミジイチゴ 木苺には沢山の種類がある。 小屋の近くにも 数種類の木苺が 毎年 実をつける。 今年もいつもの所に 白い花を咲かせていた ナガバモミジイチゴ。 たった 4個の清楚な花。 これから もっともっと咲くはず。 やがて 黄色の実がつく。 小ぶ…

うなだれているミヤマカタバミ

ミヤマカタバミ 夕方まで降り続いた雨に打たれて うなだれている。 透けるような 薄い花びらの ミヤマカタバミ。 すぼんだ白い花びらから 雨の滴が落ちる。 瑞々しい 苔の中から 伸び出た 細い茎。 明るい原っぱや 山道には咲かず 林の薄暗い所に 群れて咲く…

些細な幸せを喜ぶ

コアジサイの若芽 緑の葉の枝と 枯れたコアジサイを 山から切って帰り それを花器に挿したのは 花のない2月の終わり。 そのコアジサイの枝から 若い芽がひょっこり顔を出した。 1ヶ月の間 知らぬ顔をし 何を思って この時を待っていたの? 今日も冷たい雨…

石の上の小さなドラマ

林の中の 大きな石を くるりと包む ふかふかとした苔。 手のひらで押さえると 穏やかに反発する。 ユリ科の葉が 苔の中から覗き出 高い枝から 杉の茶色の丸い種が 苔の上に バウンドして落ち着いた。 静かな 林の中での 石の上の小さなドラマ。 観客のいない…

この植物は何なのか?

この植物は一体何なのか? 大きな葉っぱが 思い思いに広がって ちょっと行儀も悪い。 杉の林の中で ポツリ ポツリと大きな芽を出している。 これは大きくなるぞ・・・ と 覗き込む。 どんな花を咲かせるのか? 覚えておこう 暖かくなったら 見にくる様に。 …

いい加減な茶巾絞り

95歳 現役の人生を送るオチヨさん。 たった2キロの道を車で送ると 必ず 野菜や漬物を私に持たせる。 私が断っても 頑として引かない。 そんなこんなで 立派な紫芋が入った袋を持って帰る。 耐熱ガラスの器に 程よい大きさに切った紫芋 砂糖と一つまみの塩…

爽やかな香り高いミントティ

10年ほど前に 小屋のそばに植えたミント。 驚く程に 繁茂せず いつも一定のスペースを保っている。 それは 私が 料理 飲み物へと 常に摘んでは 使っているからだろう。 温かいジャガイモに 自家製フレンチドレッシングを回しかけ 上にミントを千切って散ら…

お墓参りに行った

京都 大原 19日 お墓参りに行った。 山から下の街 京都へ。 途中 大原の里の駅に立ちよる。 お墓に供える花を買う。 ヤブツバキと水仙の 小さな花束を二つ。 小松菜 ほうれん草 菜の花も買った。 暖かい日の空の下。 大原の風景はひたすら 穏やかで長閑だ…

緑青色の琵琶湖

3月13日 午後 空気は冷たいが 雲ひとつない 穏やかな日だった。 用事で湖西に下り その時に車の窓から見えた 緑青色の琵琶湖。 私は心底からため息をついた。 対岸に見える 湖東の山並み。 空はあくまでも広く 湖は 浜にゆっくりと 小さな波を打つ。 人は…

スナップエンドウとゴボウ

スナップエンドウの筋を取る。 弾ける様な 青い香り。 筑前煮で使ったゴボウの残り。 切らなくてもいい程の細さ。 たわしでさっと洗うと 気骨ある香りがたった。 共に塩を加えて湯がき スナップえんどうは陸あげ(おかあげ)で ゴボウはさっと水に晒す。 小…

盆栽とは小宇宙を描くものなのか

小屋の周りに 生えている苔。 それを鉢に載せるだけで 草原が出来ないか? と思ったり アカモノの小さな木が 苔の中から顔を出しているのが 草原の中に立つ木にならないか と思ったり。 なるほど 盆栽とは 小さな鉢の中で 小宇宙を描くものなのか。 そんな事…

紙クリップ MADE IN ENGLAND

紙クリップは MADE IN ENGLAND。 イギリスでのパテントは1902年 アメリカでのパテントは 1903年2月24日。 そんなに古い物だった。 長い間みじかにあったのに 今日まで 気が付かなかった。 夫の祖父が使っていた。 赤銅色をしているが 新品の時は …

タフなスノーシューズ

私のスノーシューズは 見かけは登山靴と同じ。 でも 底の波形と内側が違うのか 滑らない 暖かい。 10年近く 雪を踏みしめ 雪をかぶり 毎日履いている。 実に タフな靴だ。 雪に埋もれる寒い2月。 今年は雪も消えてしまった。 もう 靴をしまおうか。 今年は…

美しい風化していくもの達

雪が溶けた地面に残された 杉の葉と実は とても シックな色合いと風合いをしている。 手の平に載った杉の実は コロコロと転がり 葉っぱはイガイガとする。 しっとりとした 松の木の台に それらを載せ 小さなコアジサイの枯れ花を二つ。 土の上で朽ちていくは…

鉢の中のビオラ達

モノクロの冬の日々で 色のある植物は ドアのそばのビオラだけだ。 ドアを出入りするたび 覗き込む。 そんな私を ビオラはどう思うのか。 雪を被ったり 寒さに打たれたり。 暗い冬の一画に ポッと明かりが灯った 鉢の中の花達。 「いつも見ているよ 私の心の…

霧の後は雨の一日

朝 周りの景色が見えない程の霧だった。 屋根からぽたりぽたりと雨だれが落ちる。 そして 霧は濃く薄く 動いては姿を変える。 遠くの峰が見えていたと思えば 今はもう深い白の世界だ。 夕方から 雨になり 小屋を取り巻く世界は 湿度おおよそ100%。 だが …

詩情豊かな南画の様だ

深夜に 屋根から積もった雪が落ちる。 ザーッ ドン。 秋にトタン屋根にペンキを塗った。 その効果はテキメンだった。 ペンキを塗っていない屋根は まだ 雪は積もったまま。 明日も良いお天気が続くと テレビの天気予報で言っている。 やり残した雪かきに精を…

明るい太陽は気持ちを強くする

昨日の半月 今日は予報通りの雪が降る。 暗い景色に 心まで沈む。 と いう訳で 昨日の半月の写真を見ていただこう。 東の山の向こうから 顔を出した小さな半月。 高いところに浮かんで 下を見ている。 街に住んでいた頃 太陽 月に 「やあ やあ」なんて 挨拶…

フキノトウが出ている!

蕗の薹(フキノトウ) フキノトウが出ている! 小さな蕾は 柔らかい衣のような薄皮で包まれて。 淡い萌黄色の衣だ。 形といい 色といい これは やはり 日本の植物の顔をしている。 いつもなら 雪の下で眠り 雪解けを待ち やっと3月の終わりに顔を出す。 ど…

「泰西名画の様だ」

「泰西名画の様だ」 昇りかけた朝日の輝きが 山や木を煙ったような色に変える。 葉の落ちた木の枝は細やかで ススキの原は黄金色に輝く。 細い筆で 丁寧に色を重ねた風景画。 川から飛び立つ鴨の 激しい羽音が 静寂を破った。 明るい1日の始まりだ。

山川異域 風月同天

「山川異域 風月同天」 別の場所に暮らしていても 自然の風物は繋がっている 日本の長屋王が唐に送った 1000着の袈裟に刺繍されていた 「山川異域 風月同天」 これに心を動かされた鑑真和尚が 日本行きを決意したとか。 その8文字が 重慶への日本からの支援…

話し疲れた

雪 ミゾレが降る朝 友達と話をする為に 最寄りのJRの駅まで 40分余り車を走らす。 四時間 話し続け スーパーで食材を買い ホームセンターで白の水性ペンキを買い 暗くなるまでに小屋にたどり着いた。 姉から 一の傳の切り身の魚の 味噌漬けが届いていた。 …

70枚コピーした料理のページ

図書館で定期購読している雑誌がある。 料理の器が良いので それを見る為にだけ この本のページをめくる。 今回は料理読本の付録がついていた。 「この器がいいなあ」と 4、5枚コピーを取るはずが 70枚近く、全部をコピーしてしまった。 「ほうれん草の…

冷たい雨の冬の日

昨日は霧で 今日は一日 小糠雨だった。 しょぼしょぼと降る雨で 傘をさそうか どうしようかと 考えながら 傘を広げた。 川沿いに道を歩く。 木の枝に雨粒が連なり 苔にも丸い水の玉。 顔を近づけて見る。 バタバタと 川から飛び立つ鳥の群れ。 私の方が驚い…

陶の馬

「働き者のノームへ。 陶器を作ったり 機で布を折ったり その布を染めたり 蜜蝋で蝋燭を作ったり。 毎日忙しいね。 大きな木の洞に 陶の馬を一頭 今から そっと置きに行くよ。 気持ちの良い部屋を 暖かくする薪を運ぶ時 きっと助けてくれるはず。」 雨の朝に…

小さい壺

「働き者のノームへ。 野原で集めた雑穀を 沢山入れる様 小さい壺をこっそりと 木の棚に置いたよ。」 今日はこれで「おやすみ」としよう。 又 明日。

雪はまだ降って来ず

今日は一日 小糠雨が降り続いた。 雪はまだ降って来ず 車のスタッドレスタイヤが 泣いているのか 喜んでいるのか。 例年なら 黄色と赤のスノーダンプで 積もった雪を谷に捨てるのに 汗をかいている頃だ。 雪がないと楽だと 会う人は皆そう言うが その言葉の…

柿の木の枝

柿の木 灰色の雲に覆われた空に 柿の木の枝を広げた様が スリーピーホロウの妖怪みたいであったり 又は 身体中を巡る血管のようでもある。 明るい満月の冬の夜。 土も草も凍り 山も川も白い光に浮かび上がる。 そんな夜に 鹿やフクロウと一緒に この柿の木を…

果物好き

果物は全く食べないと言う友達がいる。 なんと寂しい事だ。 人生の楽しみの半分を無くした様なもの。 テーブルの上に 鉢に盛った果物を置くと 小屋の中が豊かな空気になる。 その鉢も アフガニスタンのざっくりとした物だったり アメリカ ニューイングランド…