雑感

小屋の中で思う事

友達 知人を含めて 新コロナに罹った人が三人になった。 三年前なら 大変な騒ぎになっただろう。 電話やメールで「罹ったよ」と言い 聞く方も「お大事に」と答える。 大事に至る事もあるのだが 私達が数年の間に コロナに慣れたのか? もらって嬉しい年賀状…

笑ったり 感動したりした事だけを書く

今日 午後7時半 山の中の 小さな小屋に住み 鳥の鳴き声を聞きながら 日々暮らし 空を見上げて 雲を愛で 旅先で座ったのと同じ椅子が 我が家に来たと喜び 質素なおかずを作っては 夫と食べ いつもズボンのポケットに入れている スマホで 草むらの花を撮り 枯…

30日から新年3日までお休みです

大変な事の多い一年だった。 打たれても 打たれても強い私たち。 こうやって人間は長い歴史を作ってきたんだと思う。 もう一度 私達の住む小さな青い惑星に 愛を語ってみないか? 30日から 来年の1月3日までブログをお休みします。 2022年 寅年もよ…

ワクチン接種に行った

8月8日 余程私は このキャンプ場が好きなのだろう。 この川にかかる橋を渡るたびに 写真に撮りたくなる。 8月8日。 新コロナワクチン 2回目接種の日だ。 人口五万にも満たない小さな市なので 難なく 予約は取れた。 車で片道40分の接種会場に行く途中…

ひと時のギフト

ジャケットも羽織らず 車に乗り 郵便局へ荷物を出しに 山を下る。 雪の降った後 なんの 躊躇もない 春の日和だ。 光の色は 白く輝き フロントガラスから差し込む 西からの日差しが目を射る。 郵便局で荷物を出し 表に出ると 川向こうから チェーンソーの の…

月の光に導かれ

28日 午後6時半 買い物からの帰り道。 暗い山の細い道を走る 私の車を照らすのは あの白い丸い月だ。 手が届きそうに すぐそこで 輝いている月。 停車した私を 追い越して行った車。 テールランプの赤い光が ゆっくりと消えた。 エンジンをかけ 私の車も…

川の流れる音

川のそばに住んでいると いつしか ざーざーと流れる音が 聞こえなくなる。 こういうのを 耳が慣れるというのだろう。 夜 布団を被って眠りにつく時 深とした暗闇の中で 川の流れる音が聞こえる。 そして いつの間にか 寝入ってしまうのだ。 夢を見よう。 川…

シジュウカラも好きな冬苺

冬苺の収穫 冬に実を付けるから冬苺。 紅色の木苺の実は 緑の葉っぱの間にあっても よく 目立つ。 崖の緑の間から たわわに実った冬苺の紅色が 顔を覗かせている。 ハサミで 蔓を切り 潰れないように カゴに入れる。 沢山集めて 冬苺ジャムを作ろう。 冷凍庫…

霧の朝 深夜の狐

朝 8時過ぎ 真っ白な霧の朝。 山陰から 太陽が顔を出せば 消えてしまう。 霧の中から ヘッドライトが現れ テールランプの赤が消えて行く。 今の季節によくある 霧の朝だ。 昨日の深夜 狐が谷に掛かる短い橋の上を ヒョン ヒョンという足取りで 渡っていた。…

私が撮った雲

まるで かけっこをしているみたいだ。 丸々とした かわいい雲が 青い空を流れて行く。 ズボンのポケットから 慌ててスマホを取り出し 素早く シャッターボタンを押した。 あっという間に 姿を変える雲。 かわいい雲から 逞しい雲に。 手を伸ばし まるで泳い…

晩秋のチカラシバ(力芝)

チカラシバ(力芝) 紅葉は今が盛り。 澄んだ冷たい空気の日々は 一年で一番気持ちの良い時だ。 コアジサイの明るい黄色の葉 漆の濃い赤の葉 ガマズミの紫と赤の混じった葉。 小屋の周りの鮮やかな彩り。 夏の日照りの下 黒い穂を上に向けて 頑張っていたチ…

ハンカチの木の落ち葉

ハンカチの木の葉を 一枚 二枚と数えて拾い 図書館で受け取った 本の上に大事に置いた。 家に持ち帰った シックな色の葉っぱ達。 雨や風に晒された 深い美しさ。 茎をつまみ 眺め ベンチの上に 一枚づつ置いた。 風に吹かれて 飛んで 小屋の周りに辿り着き …

ハンカチの木

ハンカチの木 図書館の南側の壁に 丸い実と 形のいい葉っぱの木が2本。 「かわいいなぁ」と思った。 ハンカチの木だ。 その花は見た事がない。 長い間 図書館に通っているのに そして その花は 白い とても美しい花だ というのに 気がつかなかったなんて。 …

秋は静かな美しさで満ちている

夕方の雨に濡れている 朽ちて行く葉っぱ。 薄い茶色 濃い茶色 大きいの 小さいの。 濡れたそれらは 深みを増して重なる。 はらはらと 時には 北風に吹かれて遠くまで。 踏みしめれば 靴底に 葉っぱが張り付き うちの小屋まで付いてくる。 小屋の周りの木々も…

今年も行きたい紅葉の峠

裏の山 夕方 日が暮れる前の 山の彩りは 紅葉の盛りには 後一息だが 朝目覚めて 見上げる山は 少しづつ 色を深かめる。 今日も沢山の車が うちの前を行き交う。 峠の紅葉狩り。 分水嶺の峠の 橅の葉は 今は どんな色だろう。 私が行く時は いつも葉は落ちて …

自然は見飽きる事がない

6日 午後2時半 山陰に 太陽が隠れる時の 山並みの 淡いグラデーションが美しい。 空は輝いて 雲は東に流れて行く。 広葉樹の色づきが 急に進んだ ここ2、3日。 カラリとした空気と透明感のある世界だ。 山や空 自然は毎日見ているのに 見飽きるという事が…

薪棚の整理 楽しい発見

小屋の中でも 外でも 油断すれば 物が増えて 大変な事になるのは同じだ。 薪用に貰った木を積む場所 それらを整理し 保管する場所 薪を割る場所 割った木を積む場所 と まめに整理しなければならない。 薪棚の整理は面倒な作業だが 楽しい発見もある。 乾い…

かわいい赤い実 冬苺

冬苺 もう 冬苺の季節なのか? 小屋の周りの崖に 丸い葉っぱをつけた蔓を這わせて 透明な赤い実が 顔を見せた。 蔦の葉っぱの赤は渋い色で 冬苺の実の赤は鮮やかな色。 私は可愛いなと感じる。 薄暮の時 明るく光る 半月が 東から 西に移行する。 月の光に照…

小浜行き

23日 福井 小浜港 カモメ 小浜に行くのは嬉しい。 用事で小浜に出かける 夫のキャリーに同乗した。 車で片道1時間余りの距離だ。 日本海に面した若狭の海は 半島や岬に 抱かれた様に 広い空の下にある。 古い町並みが残り 高いビルもなく 海の香りがし 空…

一枚の色褪せた 赤い葉っぱ

20日 小屋の近くで 本の間からハラリと落ちる 色が褪せた赤いメープルの枯葉。 それは コーヒーの豆を買いに入った 店の前のメープルの赤い落ち葉だ。 「旅の思い出に」と拾い上げた。 忘れた頃に ひょっこり顔を出す 本の間に挟まれた押し葉達。 必ず 旅…

淡い茶色と灰色のサルノコシカケ

サルノコシカケ科 小屋の周りの 少しでも湿気のある山陰。 立ち枯れで倒れた広葉樹の幹に 重なって並んでいるのは サルノコシカケ。 淡い茶色と灰色の 薄いキノコだ。 不思議な造形。 木々の間を通って差し込む光が 積もった枯葉を照らす静かな所。 腐葉土の…

小屋の中は 冬仕様

初冬の様な寒さが やって来た後の今日 小屋の中は すっかりと冬仕様に変わった。 薄い白木綿のカーテンを外し 白のカーテンの上に ベージュのカーテンを吊るす。 冬の寒気が少しでも入り込まない様に。 磨いた窓ガラスの向こうに見える 色の変わりかけた木々…

写真の中の景色

見慣れたいつもの景色。 スマホのカメラを通すと 違って見える。 ほら 今見ている山肌を 姿を変えながら 朝霧が駆け上がる。 稜線の黒い木の影が 薄くなったり 隠れたりする。 淡い雲におおわれた空。 電線 電話線 光ファイバーが 空間を切り取る。 パソコン…

蓬莱山と雲と(2)

12日 午後5時 蓬莱山の上を流れる雲が 余りに美しく 車を止め写真を数枚撮った。 前を見ると 雲がわずかに 赤みを帯びて来た。 夕焼けがそこまで来ている。 道路脇の桜並木は 落葉が始まった。 東から 西に真っ直ぐ伸びた道。 道の向こうから現れた車のヘ…

蓬莱山と雲と

12日 午後5時の蓬莱山 買い物からの帰り道。 車から見る蓬莱山の 穏やかで美しい姿。 なだらかな山の裾野は 琵琶湖に続き 日が暮れると ロープウェイの明かりが 下から上へと続いている。 それは 暗闇の中で 遠くに見える 心休まる明かりだ。 車で出かけ…

朝の「音」三重奏

12日 朝 毎朝 ストーブに薪を燃やす日々になった。 3個のヤカンから景気良く 湯の沸く音と 湯気が立ち上がる。 夜から鳴き出した こおろぎが 未だ 小屋の中で鳴いている。 FMから流れ出るピアノ曲。 毎朝 何かをしながらぼんやりと聴く。 曲名は知らない。 …

即席麺と小芋の煮物

湯がいた小芋を貰った。 冷蔵庫の中にあるものと 一緒に炊こう。 こんにゃくは味がよく滲みる様に手綱に 竹輪は味の補いに。 薄く切った生姜を数片も。 厚い鉄鍋で ほっこりと炊けた。 鉢に盛られた 小芋 こんにゃく 竹輪。 何と地味な彩り 何と土俗的な ア…

ノーベル文学賞 ルイーズ・グリュック

昨日 雨の日 暗くて 馬鹿げたニュースの数々。 又 日本に向かっている台風。 雨雲レーダーで見る日本列島は 何と小さな国だろう。 テレビニュースが伝えるのは そんなものだ。 そんな 私に飛び込んできた アメリカの詩人ルイーズ・グリュックが ノーベル文学…

内気なベニバナボロギク

ベニバナボロギク アフリカで生まれ 世界のあちらこちらに根を張り 子孫を増やし こんな 山奥の草地一面にも まるで 先住民の様な顔をして住み着いている。 花弁は薄い黄色と 上部はオレンジ色。 余程内気な性格なのか いつも下を向いている。 花は開かず ず…

秋という季節

ガマズミ 朝 ドアを開けて表に出ると アスファルト道路が 黒く雨に濡れていた。 夜の間に 音もなく降り 草木も露を含んだ 美しい姿になった。 そして この空気の冷たさ。 秋が始まったばかりなのに まるで 初冬の寒さが 首筋から入り込む。 ストーブで湯を沸…