山間の一本の生活道路

冬の雪の日。 まだ暗い朝から 除雪ブルドーザーは 大きな音と振動を響かせて 道路の雪を除いてくれる。 そして 春が来て 雪が溶け 道路は穴ぼこだらけの姿を現す。 その上を車で走るのは ガタガタ ガタガタとスキーのモーグル。 今日 その穴ぼこを アスファ…

寒の戻りと言うのが これなのか?

アスファルト道路の脇に 伏流水が滲み出た 大きな水溜まり。 風の強い今日の 規則正しいさざなみが美しい。 さざなみは 漣と書く字も美しい。 電信柱を支えるワイアーが 北風と一緒に奏でる 笛のような音色。 寒の戻りというのがこれなのか? 昼前まで降った…

小さく狭い世界

輝く朝陽に喜んだのに 昼を過ぎると 又 今日も小糠雨だ。 少しずつ 雪を溶かす雨と思えば いいかも知れない。 屋根から落ちる雨垂れは絶え間なく 北風は強く吹き付け 私は 外に出て行く事もなく 小屋の中で過ごした。 小屋を取り巻く山の木々は 雨の白い靄に…

若冲の溢れる花の色

若冲(1994年 BT「美術手帖」を撮る) 皆さんの住んでおられる所 今日はどんなお天気だっただろう。 こちらは 相変わらず小糠雨。 いつも ズボンのポケットに入れている スマホで撮る写真は 静かな灰色の景色。 もっと色を! 本の整理中に偶然見つけた …

今日から三月

夕方 防災無線の時報のチャイムが 昨日までの4時半から5時になった。 今日から三月 もう春だ。 朝から降り続いた小糠雨は いつの間にか過ぎ去った。 少しずつ雪も溶けて行くだろう。 重い雪の下で ひっそりと光を待ち侘びる植物達。 雪の上に足跡を残し 毎…

「花開くのは あと一息」

まだまだ 厚い雪に囲まれている。 暖かい陽射しに 溶け出した雪の層が見える。 ゆっくりと歩いた 鹿の足跡もある。 川の上を 4羽の鴨が飛んで行く。 馬酔木(アシビ)の蕾の房が 「花開くのは あと一息」と言う。 山の斜面 苔に溜まった雪の 溶けて落ちる雫…

今日も輝く星

網戸越しに眺める 今冬初めて ドアを開け 網戸にして 外の光を眺める。 冷気がすっと小屋の中に入り込み 澱んだ空気が 掻き回されるのを感じる。 そして 空は雲一つない青空。 なんの鳥だろう 綺麗な鳴き声が響く。 「二坪小屋」のドアを開けると 川側の窓ガ…

買物に行く

買い物からの帰途 24日 午後4時半 昨日。 「午後から雪が止み 晴れる」 という天気予報を信じて 車で50分の湖岸のスーパーまで行った。 下に行くほど 道路の除雪の状態が悪く 車のタイヤが 雪の轍から外れて揺れた。 大型除雪ブル何台もと出会った。 雪…

今日は「雨水(うすい)」

雨水(うすい)の日 「空から降るものが 雪から雨に変わり 氷が溶けて 水になる。 しかし 春にはまだ遠く 大雪が降ったりもする」 それが雨水(うすい)だと知った。 霙まじりの雨が降った今日。 昨日積もった雪が 少しずつ溶けていき 屋根の雪が 大きな音を…

雪の日のコーンスープ

コーンスープ クリームコーン カットトマトの缶詰は 途切れずに常備している。 忙しくしている時の頼もしい食材の友だ。 ちょっと疲れたなと思った時は 酸味のトマトスープ 寒い時に食べるコーンスープは 体の芯から暖かくなる。 又 雪がたっぷりと降った今…

満月「スノームーン」

16日 18時半 なんて美しい。 買い物帰りの車の窓から見えた月。 白く輝く光は 静かに雪の原を 冴え冴えと照らす。 車から降りて 肘をボンネットに固定し スマホのシャッターを押す。 音のない 静かな世界に カシャリと響く。 道路脇のデジタル温度計は0…

雪に守られる 桧の葉

アスファルト道路脇。 黒い塵が散った雪の層に 桧の葉が 守られるように横たわる。 ふわりと降ってきた雪が ザラメ砂糖のような結晶になり 手のひらに載せると ゆっくりと溶ける。 雪溶けの雫の音がする。 それは 雪の層の中から響く 木琴の様な音だ。 じっ…

冬から春への兆し

白磁「家と木」 灰色の雲が南西から北西へと まるで走るように流れて行く。 時折 雲が切れて 青い空が見える。 顔に吹きつける 冷たい風 細い雨の気持ち良さ。 雪はまだたっぷりと残り 原っぱに積もった雪は まだ50センチは残る。 道路脇 小屋の周りのあち…

嬉しい 輝く陽の光

温州みかんのケーキ 窓から差し込む光が眩しくて カーテンを半分引く。 輝く陽の光。 昨日よりもっと 明るい光。 私は 心底嬉しいと思う。 煙突掃除をしたストーブの中で 勢いよく燃える薪。 ストーブの上に置いた3個のやかんから しゅんしゅんと音が鳴り …

氷柱(ツララ)

7日 朝 朝 窓から見えたのは 木の枝にまで降り積もった 輝く白の雪だった。 小屋の前を走る車の音が聞こえないのは 一面の雪に吸い取られるから。 そして 屋根から連なって並ぶ氷柱。 キラキラと朝陽に輝く。 これを見て 「グラスに入れて ウィスキーを注げ…

今日も雪は降り続き

今日も 雪は降り続き 小屋や車の屋根に 分厚く雪が積もった。 屋根からの氷柱は 昨日より大きくなり 朝日に キラキラと輝く。 雪が降りしきる夕方 新鮮な空気を吸いに歩きに出た。 顔に当たる雪が 溶けていくのを感じる。 そして 大きく息を吸う。 胸に冷た…

昨日は立春

5日 午後5時 天気予報通り 朝から晩まで雪が降り続く。 でも ちらほら ちらほらと降る雪は 白い花びらの様だ。 屋根から落ちる雪の滴が 指くらいの細い氷柱になり 並んでいる。 空気は冷たく 顔に当たる風は心地良い。 短い時間に 雪が止み 青空が見え ふ…

明日は立春

滴が落ちた! よく降った雪が硬くなり 車の排気ガスか 埃か 汚れで黒くなり そして その上を又 うっすらと雪が積もる。 雨が降り 雪の量は少しずつ減っていく。 屋根の雪も溶け 氷の浮かんだバケツに 滴が落ちる。 ポトン・・・と 軽やかな音。 メトロノーム…

枯れた茶色の花

どこから飛んで来たのか 柿渋色に枯れた 山に咲く紫陽花の花。 黒い埃に汚れた雪の上を 自分の着地点と定め 風に乗り飛んできた。 花の茎を 持ち上げ 灰色の空に透かして見ると それはまるで アンドリュー・ワイエスの絵だ。 雪の止んだ日々。 私の前に落ち…

雪の止んだ日

タイチさんの家 午後5時前 雪の降り止んだ昨日。 まだ明るい夕方に 久しぶりにゆっくりと外を歩く。 山の中から響く キツツキの木を叩く音。 トンビのピーヒョロロ 頭上を渡る カケスの大きな鳴き声 ツイーツツと鳴くのは誰だ? 今冬初めての シジュウカラ…

除雪車

今日も うちの小屋の前を除雪車が通る。 黄色の体に 大きなタイヤ 地響きを立てて 近づいてくる。 いつも2台でやって来て 前の車が雪を掻き 掻き残したのを 後ろの車が 几帳面にさらっていく。 夜が開けない暗いうちから 吹雪の中を雪を掻く。 除雪の終わっ…

映画 「ヒマラヤ杉に降る雪」

アメリカ人作家デイビッド・グターソンが書いた小説「ヒマラヤ杉に降る雪」 1995年にアメリカで出版され、たちまちベストセラーになった。 その映画化がSnow Falling on Cedars「ヒマラヤ杉に降る雪」だ。 映画館で観て、その後DVDを買った。 1954年12…

ぱくぱく食べて 除雪に精を出す

18日 友達に雪の写真を添付して送信する。 すると 「シベリアにいるのか?」という返信。 冗談だろう。 京都は青空のいいお天気だ。 本当にそう思ったのかもしれないな? 京都から私の住む山の村まで 車でたったの50分ほど。 でも 峠のトンネルを抜けると …

晴れた日は 鳥も喜ぶ

朝のヨーグルト 朝目覚めて 窓から見えるのが 雪の降る灰色の世界ではないのは 嬉しいものだ。 今朝7時前 東の山の向こうに 太陽は隠れたまま。 しかし 空は明るく晴れ 曙色の名残を残す。 晴れた日は鳥も喜び 遠く近くで 鳴いている。 耳を澄ます・・・ 明…

ファゴットの音色

14日 午後5時 朝の窓の向こうは 横殴りの北風に吹かれる 雪の景色だ。 走る車もなく 除雪車が通った後も すぐに雪が積もり出す。 昨日 小屋の周りの雪を 歩けるだけの幅に除雪をしたが その後にもう40センチほど 雪が積もった。 こんなに雪が積もるのは…

熱いミルク紅茶

一日中雪が降った。 雪の合間に 外の空気を吸いに 散歩に出た。 冷気が気持ちいい。 道路の雪が 靴の下でバリバリと音がする。 川の色は 鉛色。 流れる川音も 鳥達の鳴き声も聞こえない。 音が 雪に吸い込まれていく。 灰色の無音の世界。 明日も続くとニュ…

動物達の足跡

鳥の足跡だ。 ヒョコヒョコ ヒョコヒョコと歩いた跡だ。 少し大きな鳥 カラスか ヒヨか 野鳩が 何かを思いながら 真っ直ぐに。 雪の上には 色々な足跡が残る。 鹿 狐 テン 猪 もっと小さなイタチなど。 小さな小さなヤマネは ふかふかの寝床で冬眠中。 夜が…

鳥の寝床

杉の硬い樹皮と木の間の 茶色の薄い皮。 それを上手に剥いで 枯れた葉を間に編み込んだ 柔らかなクッション。 薪棚の薪の上に 溶けた雪の雫で濡れていた。 一体誰の寝床なのか? コツコツと丁寧に作られた巣を見ていると かつての人間の寝床も こうだったの…

晴れた雪の日々

冬の日 灰色の空と とどめなく降る雪に 心が押し潰されそうな時もある。 そして 雪が止み 力強い朝日に 世界が輝く時 白い景色はこんなにも美しいのかと 除雪の手を休め 周りを見回す。 屋根のつららは 朝の日を受け ポトリと雫を落とす。 北欧のガラスの器…

薪棚

薪棚 小屋のそばに ストーブ用の薪を積んだ棚がある。 小さく見えるが 結構な量をストックできる棚だ。 雪を被ったその姿は可愛く 生クリームをたっぷり載せた ケーキに見えなくもない。 春になり 雪が消えると 夫は残った薪や空いた所をチェックする。 薪の…