2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

恒例 芋煮会

気まぐれな昨日の天気と違って 今日は冷たいがいいお天気だった。 10年は続いているだろうか 恒例の芋煮会。 京都から友達が5人やって来た。 トミコさんから貰った 小芋と大根を使った芋煮は コクがあってとても美味しい。 それを 友達が丁寧に作る。 ヨ…

冬がやって来た

図書館の裏の堤から 氷雨 雹 霰が 降っては止みの1日。 冬がやって来た。 そして 除雪車がいつもの山際に待機した。 「タイヤをスタッドレスに替えないと」と 急に気忙しくなった。 冬の準備を何もしてない気がして 今になって慌てている。 昼過ぎ 図書館に…

山帰来の赤い実

山帰来 これが最後の赤い実だ。 山帰来の赤い実。 何種類もの木の実は 鳥の好物。 すでに 枝にそれはなく 山帰来の大きな粒の赤い実だけが 低い広葉樹の細い枝に囲われたように 絡んで揺れている。 枯葉になった丸い葉 鋭い棘のある蔓 大粒の赤い実。 棘が軍…

水仙の芽

水仙 会う人が皆 「寒いねぇ」と言う。 でも 薄いライトダウンを着れば なんて事はない程度の寒さだ。 毎日 広葉樹の葉が 風に吹かれ 踊るように落ちてくる。 それらの葉が重なった所に 瑞々しい緑の水仙が芽を出した。 12月の終わりから 3月の終わりまで…

黄色の葉っぱ 赤い実

樫の幼木の枝に 乗っかかるようにして 絡まっていたのは ガマズミの赤い実だ。 そして 私の履いているワークブーツの 足元に落ちていたのは 大きな黄色の葉っぱ。 強い北風 南風に吹かれて散り 山の中 道の脇に積もった 茶や 黄の葉っぱは 冬の始まりを語る…

大豆とひじき

茹がいた大豆 賞味期限が遠に切れた乾燥大豆。 鋳物の鍋に入れ 水をたっぷりと。 3、4時間の後 ストーブの上にかけた。 コトコトと数時間。 後は フリースの膝掛け2枚にくるみ 一晩置いた。 次の朝 膝掛けをめくると まだ熱い鍋の中で 大豆はふっくら。 …

遠い日の話

私の前に在る石は 哲学的な風貌で 背筋を伸ばし前を見つめる。 近くの山から持ち帰った 太い樅の木で作った台の上に 裏の河原で見つけた哲学石。 共に静かに 夕方の微かな光を受けている。 息づかいまでが聴こえるような空間で 飾り気のない 二つの物が 遠い…

机の上 枯れた紅葉の葉

枯れた黄色の紅葉。 表の机の上に落ちて来て 山陰から現れた 朝陽の強い光を浴びる。 風化途中の杉板の机に 鋭い影を落とし 風が吹けば 土の上に厚く積もった 紅葉の葉の上にふわりと重なるはず。 やがて 雨や夜露に晒されて 土に還る。 沈黙する静かな 枯れ…

灰色の鯨みたいな雲

17日 午後5時ごろ 灰色の鯨みたいな雲が三つ 走る車についてくる。 刈り取られた稲田の上に 広がる空は 大きく広く 雲は「さあ 走ろう」と私に言う。 夕方の暗くなる前の風景の その中を走る車と競うように 横に 前に現れる雲。 「早く 山の小屋に帰らない…

心に残る物 ホオズキ

心に残る物 それは 石であったり 道に落ちている葉っぱだったり 松ぼっくりであったりする。 それらを 器に入れ 私の目の届く所に置くのが好きだ。 時期外れに姿を現したホオズキ。 数日前に 茎を手折り持ち帰ったものから ポロッと落ちた赤い実を 小さな角…

錆びた釘

私の住んでいる小屋の暖房は 薪ストーブ一つだけだ。 番小屋などで使われている 薄い鉄板の安価なもの。 燃料の薪は 雑木 針葉樹 そして 工務店から運ばれてくる廃材。 寒い冬には どんどん燃やしたい。 薪はいくらあってもいい。 燃え付きもいい よく乾いた…

(2)「アメリカの心の歌」長田弘著 ヴァン・モリソン(Van Morrison)

日本公演を 未だにしていない稀有な 大物シンガー(ソング&ライター) 北アイルランド出身のヴァン モリソン。 20年ほど前に 友達がカセットテープを貸してくれた。 恋人よ 月夜に一緒にダンスをしてくれないか と歌う「Moon Dance」や「Brown eyed girl…

(1)「アメリカの心の歌」長田弘著 エミルー・ハリス(Emmylou Harris)

「アメリカの心の歌」 25年ほど前に 友達から借りた本だ。 読後 すぐにAmazonで買った。 著者の長田弘は 美しい日本語で 「歌は 人々の生きた記憶が そこにある場所だ」 と書く。 12の歌手 グループが登場する中で 特に興味を持ったエミルー・ハリス。 …

赤い紅葉

紅葉(こうよう)の美しさは 夜と昼間の気温の寒暖差による。 昼間が暖かく 夜は凍える程冷たい。 そんな日が続くと 錦繍と呼ぶにふさわしい 山の彩りになるのだ。 茶色と黄色の山を見上げ 今年の気候はどうだったのかと思い返す。 道路の脇に吹き溜まった茶…

季節外れのホオズキ

何年も前に お寺のそばの銀杏の木の枝を バッサリと切り その枝を小さな丘のように 積んである場所。 そんな枯れた細い枝の間から 細い茎のホオズキが 何本も ひょろりと顔を出していた。 青い空の下 明るい陽の光 オレンジ色のホオズキは 静かに下を向いて…

大根の皮と葉っぱ

昨日読んだ 「のぶち nobu_1220さん」のおかずが心に残っていた。 それは 大根の皮のきんぴらと 大根の葉っぱを混ぜ込んだ菜飯。 今日沢山の大根 赤かぶ 白かぶ 白菜 小芋を貰った。 早速 大根葉の菜飯と 大根の皮と人参のきんぴらを作った。 出来上がりを見…

強風の一日

滋賀に強風注意報が出た。 朝から深夜まで 強い風が吹き続けた小屋の上。 谷筋の川に沿って 南からの風が吹き抜けた。 強風が苦手な私は 杉の林が 波打つように揺れるのに 心を不安にさせられる。 そんな昼間 奥の集落に住む 卵のヤマケンさんが 卵の配達に…

遅れて咲いたカガノアザミ(加賀乃薊)

カガノアザミ 立冬 なんと早い季節の移行だったのか。 落ち着かない世情に振舞わされ続けた。 周りを見渡せば 濃い緑の杉の人工林 その上に 紅葉(こうよう)の広葉樹 そして 明るい青の空。 トンビの親子が 輪を描く。 下を見れば 茶や黄に色づいた落ち葉が…

ベゴニアの花

花の盛りがすぎた小屋の周り ベゴニアの赤いのと ピンクのがまだまだ元気だ。 夏の初めに ポット苗を二つもらい 小屋の前に とにかく植えた。 目立たないどこにでも咲いている花。 ひと月 ふた月 み月 雨に打たれたり 風に倒されたり。 小さかった花の房は大…

輝く黄色い木の葉

山の村の朝の輝きは格別なものだ。 やっと顔を出した太陽が 夜露を浴びた 木々の葉っぱ 草 屋根 道路を輝かす。 ドアを開け 表に出て 冷たい空気を吸い込む。 黄色 茶色と日々濃くなる木々の移ろい 驚きの日々だ。 山を覆っていた朝霧が 日の光で スーッと消…

陶のかけらのような きな粉クッキー

きな粉クッキー 焼き上がった40個のクッキーを 黄土色したプラスチックの保存容器に 白の紙を敷き きっちりと立てて並べる。 小麦粉や砂糖と一緒に きな粉をたっぷりと加えて よく練った塊は しっとりとして まるでマジパンだ。 いい加減に引きちぎり 上を…

冬苺の赤い実

冬苺 冬苺の赤い実は どの木苺よりも美しい。 透明感のある一粒一粒が 蔓に実っている。 夏の終わり 白い野茨のような 凛々しい花をつける。 その花を覗きながら 秋になる赤い実を思うのだ。 甘くて赤い実を根気よく摘み 木苺ジャムを作るのは恒例の仕事。 …

一隅の秋

明るい茶色の葉っぱを 何枚も持ち帰る。 緑の時は 椿のような 厚みのある 光る葉。 虫に食われたり 強い風に吹かれたり 穴の空いた様 くるりと内側にカールした様。 水を入れた花器にそれらの葉を挿す。 琥珀色の葉の塊 2枚の枯葉 表は早い夕暮れで ライト…