除雪車

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今日も うちの小屋の前を除雪車が通る。

黄色の体に 大きなタイヤ

地響きを立てて 近づいてくる。

 

いつも2台でやって来て

前の車が雪を掻き 

掻き残したのを 後ろの車が  

几帳面にさらっていく。

 

夜が開けない暗いうちから

吹雪の中を雪を掻く。

 

除雪の終わった道を

大阪に通勤の人の車

琵琶湖岸の町の会社に行く車。

そして

やっと空が明るくなる頃

学生が乗っている市バスが走る。

 

村の除雪車は ゲオポリスの街のKATYの様に

八面六臂の働きはしないが

雪に埋まった道を どしんどしんを音を立て

朝 昼 夕方と 

ランプを灯してやってくる姿は 実に逞しい。

 

今朝 窓から 

雪の積もった杉の木の枝を

カケスがあちらこちらと 渡るのが見えた。

そして ヒヨに似た大きな声で鳴いて

飛び去った。

 

たったこれだけの事だ。

鳥の姿と鳴き声で 私の心はほっこりする。

絵本 KATY AND THE BIG SNOW

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絵本 KATY AND THE BIG SNOW

KATYは大きくて強いキャタピラー付きのトラクターだ。

ゲオポリスという街の ハイウェイ署に属している。

 

夏には、ブルドーザーをつけ泥を押し、道を作ったり直したりする。

冬には、除雪機をつけ道路から雪を除く。

かつて、KATYは池に落ちた蒸気ローラーを池から引き出した事もある。

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そして、ハイウェイ署はKATYをとても誇らしく、大好きなのだ。

なぜならKATYに出来ない事はなかったから。

 

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出動!

 

では KATYはどんな事が出来るのか?

猛吹雪の時

雪を道路から2階の窓辺りまで押し上げたり

警察署が街を警備出来ない時

手紙が届けられない時

電話線が切れた時

水道管が壊れた時等々。

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ハイウェイ署は益々KATYの事が好きになる。

 

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任務終了!

 

KATY

55馬力 ディーゼルエンジン 前進5速 後進2速

同じ場所でクルクル回ることができる 

街用と田舎用のキャタピラーを持っている 

油圧式で ブルドーザーにも Vタイプの除雪車にもなる。

 

この絵本『KATY』(1942年作)は「ちいさいおうち(The little house)」の作者Virginia Lee Burtonの作だ。

 

KATYは仕事が好きで 誰かが困っていれば すぐに駆けつける。

喜んでもらうのが嬉しい。

1940年代に書かれたバートンの絵本は 暖かく 懐かしく 優しい。

 

私が この本の書かれた1940年代のアメリカと

日本の違いを思うのは言うまでもない。

 

そして 50年近く前に夫が買った

KATY AND THE BIG SNOW

今もうちの本棚にちゃんと収まっている。

 

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映画 「ヒマラヤ杉に降る雪」

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アメリカ人作家デイビッド・グターソンが書いた小説「ヒマラヤ杉に降る雪」

1995年にアメリカで出版され、たちまちベストセラーになった。

その映画化がSnow Falling on Cedars「ヒマラヤ杉に降る雪」だ。

映画館で観て、その後DVDを買った。

 

1954年12月、アメリカ ワシントン州 サン・ペドロ島住む日系漁師カブオ(原書でkabuoと書かれている)は、漁仲間のカールを殺害した容疑で裁判にかけられていた。

裁判取材をする地元新聞記者イシュマルは、カブオの無罪を晴らす証拠を掴んでいたが カブオの妻ハツエとの過去の恋愛の思いが断ち切れずその証拠をどう扱えばいいのか悩んでいた、から映画は始まる。

 

第二次世界大戦前後の日系アメリカ人への偏見と差別、マンザナール収容所送り・・・

その状況下でのアメリカ人と日系人の恋愛、不可能な結婚。

美しい島の風景、幼いハツエとイシュマルの恋、真珠湾攻撃後の収容所での生活、戦争にアメリカ兵として戦地に行った日系男子、カブオと結婚したハツエと戦争で左腕を無くしたイシュマル、アメリカ人によって裁かれる日系人の裁判 と様々な物語が2時間の映画の中に描かれる。

映画の最後の雪景色が余りにも美しい。

 

戦前にたくさんの日本人がアメリカで暮らし 戦争で全てを無くした。

それらの日系アメリカ人達が「ハツエ」であり「その家族」なのだと、作者グターソンはラブストーリー  殺人容疑の裁判と共に書きたかったのだと私は思う。

 

 

監督   スコット・ヒックス

キャスト イーサン・ホーク(イシュマル)

     工藤夕貴(ハツエ)

     サム・シェパード

     マクス・フォンシドー   

製作年  1999年

www.youtube.com

 

毎日雪が降り続き除雪しても又積もる日々。

「おとうと君」の住んでいる所は、うちの小屋から8キロほど奥の村。雪はここの3倍。

今年の雪は大変だ。

 

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「ピクチャーブライド」主演 工藤夕貴 

機会があれば是非!

『今世紀初頭、ハワイの日本人移民は別人種との結婚を禁じられていたことから、自分の写真を日本に送って、花嫁を日本から迎えていた。そうしたピクチャーブライドとして海を渡った日本人女性の物語』

 

 

ぱくぱく食べて 除雪に精を出す

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18日

友達に雪の写真を添付して送信する。

すると

「シベリアにいるのか?」という返信。

冗談だろう。

京都は青空のいいお天気だ。

本当にそう思ったのかもしれないな?

 

京都から私の住む山の村まで

車でたったの50分ほど。

でも 峠のトンネルを抜けると

まさしく雪国なのだ。

 

村にスキー場があるとはいえ

この違いはなんという事。

 

雪掻きをしていると 

お馴染みの村の人達が車を止め

「雪はこれからが本番なんだけど

今年は降るのが早すぎるね」と嘆かわしい表情。

 

さて

体を動かした後は ちゃんと食べなければ。

 

なんでも美味しく炊ける鋳物鍋。

そこに具沢山のコーンシチューを作る。

コーンクリーム缶詰と牛乳で

コッテリと仕上げる。

 

缶詰と牛乳を入れる前に

一緒に炊いたチキン胸肉を大きく手で裂き

同じ様に一緒に炊いた芽キャベツとで一皿。

オリーブオイルと醤油と粒マスタードで食べよう。

白菜漬と残り物のひじき煮。

 

吉野葛をすり鉢でゴリゴリと擦り

少しの砂糖と擦り生姜と共に

熱い湯で葛湯を作る。

こんなおやつを食べる時

「なんかいいなあ」と思う。

 

ストーブで焼き きな粉をまぶした安倍川餅と醤油餅。

昨日焼いたバナナケーキ。

熱いミルク紅茶。

 

ぱくぱく食べて除雪に精を出したい。

晴れた日は 鳥も喜ぶ

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朝のヨーグルト

朝目覚めて 窓から見えるのが 

雪の降る灰色の世界ではないのは

嬉しいものだ。

 

今朝7時前

東の山の向こうに 太陽は隠れたまま。

しかし 空は明るく晴れ 曙色の名残を残す。

 

晴れた日は鳥も喜び

遠く近くで 鳴いている。

耳を澄ます・・・

明るい鳴き声が 小屋の中まで届く。

 

朝ご飯を食べたら外に出よう。

屋根から落ち 1メートル程に積もった雪を

黄色のスノーダンプで除雪しよう。

 

除雪の済んだ所に

明日からの雪がまた重なる。

そしたら 又 雪かきをし

谷に捨てればいい。

 

それを繰り返し春を待つのだ。

と 自分に言い聞かす今年の雪だ。

ファゴットの音色

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14日 午後5時

朝の窓の向こうは

横殴りの北風に吹かれる

雪の景色だ。

 

走る車もなく 

除雪車が通った後も

すぐに雪が積もり出す。

 

昨日

小屋の周りの雪を

歩けるだけの幅に除雪をしたが

その後にもう40センチほど

雪が積もった。

 

こんなに雪が積もるのは珍しい。

 

そんな時 私は小屋の中で

ラジオから流れる

ファゴットの音色に驚いていた。

 

ファゴット木管楽器である事

それは知っていても

その音色を知っている人は

少ないのではないか?

私もその一人だ。

 

若いファゴット奏者 皆神陽太さんの演奏を聴いた。

立原道造の詩からインスピレーションを得て 

木下牧子さんが作曲した「夢見たものは・・・」

 

サンサーンスの歌劇「サムソンとデリラ」等

 

低音の深い音色のゆったりとした曲を

皆神陽太さんのファゴット

反田恭平さんのピアノとのデュオで4曲。

 

用事をしながら聴くファゴット

吹かれる雪の中に 溶けいるような音色だ。

 

 

 

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熱いミルク紅茶

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一日中雪が降った。

雪の合間に 外の空気を吸いに

散歩に出た。

冷気が気持ちいい。

道路の雪が 靴の下でバリバリと音がする。

 

川の色は 鉛色。

流れる川音も

鳥達の鳴き声も聞こえない。

音が 雪に吸い込まれていく。

 

灰色の無音の世界。

明日も続くとニュースで言う。

 

雪が降り始めた。 小屋に帰ろう。

熱いミルク紅茶に 少しの砂糖を加え

くるくるとスプーンで混ぜる。

こんな時に飲む 熱い紅茶は

とても美味しい。