野茨の赤い実を活けよう

野茨の赤い実

野茨の実が赤くなった。

淡いピンクの花や葉が 虫に食べられたのに

沢山の赤い実に驚いた。

ガマズミの赤い実も

道路沿いの木々の間から 顔を覗かせている。

栃の実 楢のどんぐり 松ぼっくり

急にやって来た秋。

 

野茨の赤い実を 花瓶に活けよう。

数本 ハサミで切り 棘に気をつけて。

 

夏の初めに苗を一本植え

そして実をつけたミニトマト。

途中で猿に食べられはしたが

まだ 赤い実を成らせ 私は朝にその色づきを見る。

 

気忙しい日々を過ごしている。

ミルク紅茶とカスピ海ヨーグルト

ホームベーカリーのパンとチーズの朝食。

窓から差してくる朝陽が

テーブルの上の湯気が上がるカップを照らす。

こんな小さな平和な日々でいいのだ。

 

もっちりした食感の天然酵母の麺麭

 

うちの前の県道を車で15分ほど奥へ走る。

少し秋めいて来た山の間。

頭上の空は 狭まったり広がったりする。

突き当たりに 白雪姫と7人の小人が住んでいるような

二坪ほどの 木で出来た可愛いパン屋がある。

 

天然酵母 地元の小麦粉 地元の無花果 庭のバジル

友達が送ってくれる甘夏で作った皮の甘煮など。

20年前から焼き続けているパンは

「麺麭」という字が相応しい。

以前は薪窯で 今はプロパンガスの窯で焼いている。

 

胡桃とレーズンを2個 バジルとチーズ 甘夏のピール

無花果のパンそれぞれ1個買い求めた。

トースターで軽く焼き目がつく程度に焼き

湯気の立つ熱々を 手で半分に割き

バター 蜂蜜 マーマレードを塗り

マグにたっぷりのコーヒーと共に食す。

 

久しぶりの青空。

窓もドアも開け放ち 朝の冷たい空気を「小屋」の中へ。

野茨の青い実達が 少し赤く色づき始めたのも

私の心が喜んでいる。

葉書「雲」:本「二月のつぎに七月が」堀江敏幸著

 

2026年9月16日の17時22分。

夕方のウォーキングの途中で見上げた空。

深い青色の空に ふわりふわりと

白い雲が浮いていた。

「ああ いいなぁ」と スマホでその空を撮った。

 

その写真で葉書を作ろう。

紙はワトソン紙。

そして 右下に撮った日時を記そう

深いコバルト色で。

 

誰かに届く「雲」の葉書は

壁にピンで留められたり 

読んでいる本の栞がわりになれば

私は嬉しい。

 

友達が面白いからと薦めてくれた本。

「二月のつぎに七月が」堀江敏幸著。

数ヶ月前に 図書館に予約すると 

何十人も待っている人がいるので

私に届くのは 来年の春だろうと

図書館司書の女性が言った。

今日 思ったよりも早く「二月のつぎに七月が」が

届いたというメールを受け取る。

分厚い本だが 友達は2週間で読んだとか。

明日 買い物ついでに受け取りに行こう。

 

台風26号の進路が気になる雨の日が続く。

土の上は黄色や茶色の葉で 初秋の風情だ。

深い青空:心に沁みた「ブルックリン・フォリーズ」ポール・オースター著

                9月17日の夕方。

 

夕方 私はいつものように歩きに出た。

見渡す野原は 芒とボロギク。

ボロギクの綿毛が 風に吹かれて飛んで行く。

見上げれば 空はどこまでも深い青空だ。

そうだ この空と雲を葉書にしよう。

癖のある紙にプリントをし

隅に極めて小さなフォントで

「2026・9・17  夕方」と添えよう。

アイデアは次々に浮かぶ。

 

一週間ほど前に ポール・オースター著

「ブルックリン フォリーズ(ブルックリンの愚行)」

を読み終えた。

柴田元幸の翻訳が素晴らしく 

ブルックリンに住む 登場人物達がなんらかの

愚行を犯す群像劇だ。

  「だがこの小説はそうした愚行を 正しさの視点から

   断罪したりはしない。人物達にむけている語り手の

   その向こうに見える 作者の目は

   おおむね温かである。」

と 翻訳の柴田元幸は あとがきに書いている。

私の心に沁みた本だった。

 

やって来たアオゲラ : スパゲティナポリタン

ゲンノショウコ(元の証拠)

ゲンノショウコが群れて咲いている。

ツルボ(蔓穂)も咲き始めた。

淋しく咲く秋の草花の中で

ピンク色した花が可愛い。

 

数日前から 山の奥で

コンコンという音がしていた。

「おっ キツツキだ」

今朝 私の前を 

大胆に飛び去りシデの木につかまった

久し振りのアオゲラ。

頭に赤いベレー帽 明るい緑の羽。

 

アカショウビンはいつの間にか南に去り

ツツドリの声も消えた。

シジュウカラ ヤマガラは 

いつも「小屋」の周りを群れて

警戒音のジジーっという鳴き声をたてる。

 

自然の中の生活は厳しい時もあるが

風雨の去った後の 清々しい空気

動物 植物の生き生きとした姿は

私の心を喜ばす。

 

久しぶりに食べたくなったスパゲティナポリタン。

簡単な料理なのに 作るたびに味が変わる。

ケチャップの量だろう。

 

ソーセージ 玉ねぎ 

人参 ピーマン 小松菜をたっぷりと。

味付けは コンソメ顆粒 ケチャップ 

粗挽き胡椒と 少しのウスターソース。

湯がいたパスタと たっぷりの炒めた具材を

混ぜれば出来上がりだ。

鉢にたっぷりの レタスとミントのサラダ。

簡単な料理も集中力が必要だと思った

昼ごはんのナポリタン。

胡桃のバターケーキ フェミニズム運動先駆者グロリア・スタイネム

胡桃のバターケーキ

 

こんがり しっとり ずっしりと

胡桃のバターケーキが焼き上がった。

粗く刻んだ胡桃をたっぷりと入れ

上にも載せて 食感がとても良い。

焼いている間は 

バターの香りが 「小屋」の中に漂う。

続く小雨の1日 熱いコーヒーを淹れた。

 

グロリア・スタイネム。

フェミニズム運動の活動家で 女性の権利の擁護者。

1934年にアメリカのオハイオ州に生まれ

2026年9月2日に

92歳でニューヨーク市で亡くなった。

半世紀以上にわたり フェミニズム運動を牽引し

「フェミニズムとは 人生の場面場面において

何が正しいかを選ぶ能力だ」との言葉を残した。

そして 

「亡くなった後 花束を自宅の前に並べてくれるのなら

そのお金を自身の財団に寄付して欲しい」と言い残したが

訃報を知った人達が ステイナムが長く住み続けた

アパートの前に 沢山の花束を並べた。

 

「小屋」の周りに 今年は沢山の白い野の百合が咲いた。

エゴの白い花が落ち 今は白い百日紅が咲いている。

土の上に落ちた後も 涼やかで美しい白い花達。

 

夏の終わり 「ジョージア・オキーフ」の動画

29日 午後6時

何日もの豪雨と雷鳴が上がり 夕方に見た南西の空。

繊細な様の雲が 素早く形を変えた。

空にも 山にも靄がかかり 

着ているTシャツまでが 湿気で濡れた。

あと半刻もすれば 日が暮れて

すでに夏の終わりだ。

 

流れる川の水かさは増えないのは 

乾いた山々に たっぷりの雨水が染み渡ったのだろう。

「小屋」の周りに咲き始めた野の百合達は

重い程に水滴が付いた。

 

久しぶりに熱くて濃いコーヒーを飲んだ。

本当に美味しいと感じた。

 

インスタグラムで 

ジョージア・オキーフの動画を見つけた。

ニューメキシコの土の家に住み

黒い服を着た 深い皺のオキーフ。

おお こんな声なのかと見入った。

40年ほど前に伝記を読んだ。

そして ニューメキシコに行き

町や村を歩くと どこに行ってもオキーフが「在った」。

まだフィルム写真の時代。

動画を見ながら 懐かしい思い出が蘇った。