夜になり雪が積もり始めた

 

蕗のとうの蕾が

10数個出ているのに気がついたのが数日前。

開いていない蕾が「小屋」の北側

日当たりの悪い土の中から 上を向いて健気だ。

淡い若緑色の可愛い塊。

 

天ぷらにしたり 蕗のとう味噌にするのは

随分前に止めた。

 

春を感じるのは まだ蕗のとうだけ。

木の花の蕾どころか 芽吹きさえその気配もない。

 

雨 雪 霙が降る間を縫って 川沿いを歩く。

まだ 木の芽吹きのない景色の中を

川だけが いい音を鳴らして流れ去っていく。

透明な少し青みを帯びた水だ。

 

夜になり雪が積もり始めた。

久しぶりの晴れの日

昨日降った雪が溶けて 屋根からポタポタと落ちてくる。

まるで雨の日のようだ。

青空 流れる雲 明るい光が窓からさして

”What a wonderful world”だ。

強い北風は吹くが ダウンジャケットで暖かい。

 

買い物に行った。

山から琵琶湖岸の町へ。

ホームセンターでは 満開の春の花が並ぶ。

寒い日にホームセンターで花を見ると

いつも 苗を買おうかなと思う。

ラナンキュラス ルピナス・・・

馬酔木の花さえまだ米粒ほどの蕾。

春の苗は早過ぎると 諦めるのはいつもの事だ。

 

薄暗くなった帰り道。

南の空に浮かぶ灰色の雲を美しいと思った。

福井嶺南の気候

 

今日も一日霙と雨で 写真を撮るのはおろか

ウォーキングにも行けなかった。

北風も相変わらず横殴りに吹いて

湖西線は 風の強い地域は止まった。

空は暗く こんな日が続くと気分が萎える。

と こう思うのは私だけかと思ったら

最近会った人達は同じ事を言った。

福井嶺南地方の気候と同じ

この地の冬は実に湿っぽい。

 

写真の枯れた花は 去年の秋に枯れたものを摘んだ。

そして 水の入っていない花瓶に挿していたら

私好みの いい風合いのドライフラワーになった。

 

無駄に時間が過ぎて行くなあと思う。

明日 頑張ろう。

悲観主義の私と 楽観主義の私が

私の中で うろうろしている。

 

今日も相変わらず

 

表に出ると 余りの寒さに思わず背中を丸めた。

道路は濡れて 夜に雨が降ったのを知った。

北風は強く 人工林の杉の枝が大きく揺れる。

 

午後3時過ぎ 太陽が雲の合間から日が差し

心の中まで 明るい光で満たされた。

「青い空 白い雲・・・なんて素晴らしい日なんだ」

と ルイ・アームストロングも歌っている。

 

ちょっと 歩いた。

いつもの様に 渡り鳥のアイサが

私に驚いて川から飛び立った。

今日は4羽。

そして上を向いて 流れる雲をスマホで撮った。

風は止んだのに 天上の雲は姿を変え 

飛ぶ様に流れて行った。

 

夫が割った薪用の木を 

猫車で「小屋」のそばに運び そして積んだ。

きっちりと積まれた薪の様を見るのは良い。

1時間の薪の労働。

 

幸田文「木」を少しの時間を見つけては読む。

「木」への愛と観察の驚きの1頁 1頁だ。

霧雨の一日 針葉樹

雪がすっかり溶けて数日が経った。

そして緑の草や芽が現れた。

瑞々しい苔も 枯葉も 雪の降る前のままの姿で。

 

クリスマスローズの倒れた小さな芽は

今日はしっかりと立ち 葉を広げ

ムスカリの長い葉は まだ寝ている。

ミントの小さな葉を摘み

春キャベツのサラダに散らしたら

爽快な香りが立った。

 

もうそこまで来ている春。

行ったり来たりの足踏みをし

今日も灰色の空と霧雨の 冷たい一日だった。

 

幸田文「木」

杉 檜についての熱い想いを読む。

周りを杉 檜に囲まれて住んでいる私は

ひたすら 広葉樹を好み 

これらの針葉樹を 薪にしか思っていなかった。

改めて 周りの山 林を見回してみた。

針葉樹がいつもと違って見えるのは

気のせいだけではないようだ。

渡り鳥 本「天然ごはん」「木」

 

今日は霧雨の日。

水嵩が少し増えた川に棲みついている 

頭と背が黒く 腹部が白い鳥が3羽。

私が道を歩くと バタバタと羽音をさして飛び立つ。

調べてみると 渡り鳥「アイサ」ではないかと思う。

 

「天然ごはん」高橋博文著を読み終えた。

(転勤記者の台所)と副題がついたエッセイ。

「つい読まずにはいられない。

目から鱗の食いしん坊コラムと暮らしの発見」

と帯にみなみらんぼうが書いている。

それに 山歩き 山小屋の文も加わり

とても楽しく次々と読み進む事が出来た。

 

「木」幸田文著を読み始めた。

山の村に住んでいる私には 

とても身近に感じる木の生態を 

作者の優しく深い文で 楽しく読めそうだ。

栃餅 鯖のへしこ

栃餅

山の中の村の餅は 普通の白い餅と栃餅と蓬餅。

今は栃餅を作るのは限られた家だけだ。

栃の実を採り 皮を剥き 灰をまぶして灰汁抜きをし

それを蒸した餅米と一緒につく。

ざっと言えば簡単そうに聞こえるが

とても手間をかけた餅だと思う。

手間をかけても 「大事な餅米に加えて餅に」は

米の収穫の少ない土地の知恵だと推測する。

私の推測が正しいかどうかは分からないが。

 

ストーブの上に丸い焼き網を乗せ 栃餅を焼く。

砂糖と醤油の甘辛いタレを絡めて食べる。

ミルクコーヒーの様な色の餅は

酸味と渋味が微かにする。

 

鯖のへしこ

若狭湾に揚がった鯖を使って作る。

(多分、今はノルウェイ産?)

これを作るのは 今は限られた家だけだ。

塩がたっぷりの糠を 鯖に詰め樽に重ねて保存する。

 

鯖にたっぷりと付いた糠を綺麗に刮げ 切り

アルミホイルに並べて 網に載せてストーブの上で焼く。

焦げ目がつき 油が滲み出ると 皿にバラバラと移す。

塩味がとても濃いへしこは 

ご飯の上にほんの少しだけ載せて食べる。

滋味深く後を引く。

熱いお茶をかけて お茶漬けも美味しい。

 

私が食べた栃餅と鯖のへしこは

生徒四人の村の小学校の生徒達が作った。

勿論 名人の女性のサポートがついての事だ。

昨日 小学校で買い 今日の昼ごはんに食べた。