「これで雪は終わるだろう」

 

今日は屋根の雪が落ちた。

地震かと思うほどの音がする。

昼間の青い空が「小屋」の上に広がり 

太陽の輝く光が降り注ぐ。

と 思うと北から灰色の厚い雲が押し寄せる。

優しい霧雨が降った。

お天気以外の話をするには あまりにも単調な日々で

何かを語る言葉を持たない。

 

「小屋」のそばに小楢の木がある。

小さな木がどんどん大きくなり 

どんぐりをつける様になった。

秋の終わりに 明るい茶色の葉っぱも落ちてしまい

その枝々に 霧雨 夜露などの滴りが下がっている。

今日はこれが美しいと思った。

 

それから ヤマガラが数羽木蓮の枝にやって来た。

 

雪に囲まれた「小屋」の屋根の上の煙突から

煙が立ち昇り 北に流れて行くのが

平和な感じがする。

 

会う人が皆「これで雪は終わるだろう」と言う。

私も「そうあって欲しい」と答える。

 

アンドリュー・ワイエスの絵の様だ

                紫陽花(アジサイ

 

屋根の上 「小屋」の周りは分厚い雪が積もっている。

気温が7度になったくらいで 

そう易々と溶けたりしない。

昼過ぎから 雨が降り始めたが

明日は雪に変わるだろう。

 

雪の中 ベージュの透き通った花びらの紫陽花が

アンドリュー・ワイエスの絵のようだと 足を止める。

深とした風情に心が躍る。

手折って持ち帰り 花瓶に挿そうと思ったが

深い雪に阻まれてしまう。

春を待たねば。

 

13日に図書館に返却する

三毒狩り」上巻の 登場人物の名前をやっと覚え 

順調に読める様になった。

それで数日前に 下巻を予約した。

上下巻を読み終えた頃 春が少し先で 

手を振っているのでは? と楽しみが増えた。

今日も除雪

数年振りの大雪だった。

除雪をしていると 車が止まる。

お互いに「よく降った」と言う。

 

ニュースで 車庫が雪で押し潰されたのを見ると

うちの「小屋」も・・・と不安がよぎる。

ストレスの積み重なりの雪の日だが 

明日から数日は春の陽気らしい。

フランス人から「大丈夫か?」とメッセージが届く。

私は「春はもうそこまで来ているよ」と返信をしたが

果たして そうだろうか?

 

屋根からの 融雪の滴が美しい。

夕焼けの 水彩画のような空の様に見惚れる。

屋根の煙突から昇るストーブの煙が好きだ。

大きな月に照らされる雪原の明るさと静けさ。

山法師の枝に残っていた赤い葉が 

どこかに行ってしまった。

小松菜と法蓮草が実に美味しい。

東山彰良著「三毒狩り」の沢山の登場人物の

中国人達の名前と相関図が覚えられない。

除雪の後は インスタントコーヒーを飲んで

ホッコリしている。

 

毎日の作業 除雪

                31日 17時40分

 

毎日 白い積もった雪ばかりを眺め

除雪しても 翌日は又除雪をする。

屋根から落ちる雪が 窓から塀の様に見える。

京都から車で一時間ほどのこの地は雪国だ。

 

雪が夕方になり止んだ。

そして 日の入りが遅くなり 

5時半を過ぎてもまだ明るい。

毎日 少しずつ日暮れは遅くなるだろう。

 

ヤマガラシジュウカラ

「小屋」のそばの 紅木蓮の枝によく来る様になった。

餌台の上に高く積もった雪を払わなければ。

 

朝に図書館から電話がかかった。

私の予約していた本が届いたとの連絡。

待っている人が3人あるので 

出来るだけ早く受け取りに来て欲しいというお知らせだ。

夏にリクエストしたが 秋を過ぎ真冬の今日に

やっと連絡があった。

明日受け取りに行こう。

三毒狩り」上巻 東山彰良著。

 

雪の日に苺を買う

 

私にとって苺は 初夏の小さめの路地栽培ものだ。

甘酸っぱく しっかりとした果肉。

去年 それを求めて苗を買い植木鉢に植えた。

小さな赤い実が出たきたが 殆どの実は蟻に食べられ

「いいじゃないか」と思う反面 残念な気持ちが残った。

 

昨日 スーパーで大きく立派な苺の隣に 

ざっくりとポリの器に納まった小さな苺が並んでいた。

立派な苺の価格の半分ほど。

買い求め 帰宅後その苺をアイルランドの鉢に入れ

テーブルの上に置いた。

しっかりとした食感に甘酸っぱい苺で とても嬉しい。

 

昨日の夜から雪が再び降り始め 今日も1日降り続いた。

何年かぶりの大雪で 太陽が顔を出すとキラキラと光り 

灰色の空の下では 黒い鉛色の川が 

陰鬱な顔をして流れて行く。

鳥がチッチとどこかで鳴いている。

ホットワインと熱い野菜スープ

                「小屋」の前の道

 

ほとんど一日 「小屋」の中で過ごす。

北風に吹かれて飛んで行く雪を 窓から眺める。

休む間もなく降る雪で 除雪ブルドーザーが通った後も

白い雪が積もって行く。

26日になれば 雪は止むだろう。

 

チリ産の 500円もしない赤ワインをcoopで買い

しばらく棚に置いていた。

マグカップに5分の1程のワインと 沸騰した湯を注ぐ。

湯気の立つワインに 粉末のクローブを振りかける。

クローブの香り豊かなホットワイン

今日の様な 心底冷える日には

野菜をよく煮た熱いスープとホットワイン

身体が喜ぶのを感じる。

 

目が覚めれば 又 平穏が日が始まりますように。

積もった雪

エゴの木の枝

地図上では滋賀県になる 私の住んでいる集落。

気候は「福井嶺南」で見る。

標高約400mの山間部は 積雪は50センチほどで

屋根の氷柱は 牙をむいて並んでいる。

除雪ブルドーザーは 早朝の暗いうちから出動した。

 

ミニバスの市営バスは 定刻通り

赤い郵便配達の軽バン クロネコ 木材を運ぶトラック

どれも雪を被って いつも通りに走る。

 

私は赤のスノーダンプと 黄色のスコップで

厚く積もった雪の除雪に精を出した。

雪は軽く降り 冷たい空気が気持ちいい。

 

そして 灰色の雲が切れて 明るい青空が見える。

「小屋」のそばの木々の枝にも 雪が積もる。

 

ダウンジャケットと帽子に積もった雪を

ドアの外で軽く払い ストーブの上に吊るす。

すぐに乾いて 次の除雪に備える。