日本の原風景

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午後3時半

 

運転中の車を止めて

見入ってしまう景色がある。

 

用事で町まで下り

雨に降られての帰り道。

 

田んぼの中のアスファルトの道が

雨で黒く光り

その先に雲に埋もれた山並みがある。

 

稲の苗が豊かに育ち

濃い緑と淡い緑の重なる様。

 

頭上を流れる灰色の雲は

西から東へ。

生暖かい空気が 辺りを包む。

 

豊かで 静かな風景。

遠い昔から変わらない

日本の原風景を見るようだ。

 

曇り日の夕刻

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柿の小さな実を守っている

柔らかな葉っぱを

齧ったのは誰だ?

 

親指の爪くらいの 小さな実。

 

木の下に入ると

若い緑の葉っぱに

すっぽりと覆われる。

 

木漏れ日がキラキラ。

風がそよそよと吹くと

その輝きが揺れる。

 

川の流れる音

頭上から届く トンビの鳴き声。

空気を引き裂くように

ヒヨドリの高い声も。

 

遠くから近づいて来る 車のエンジン音。

 

長閑な 曇り日の夕刻だ。

映画「バッファロー’66」(Bufflao'66)

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1998年公開

 

20年ほど前に

深夜にテレビで見た 忘れられない映画

バッファロー’66。

 

ビデオテープに録画したが

今はそのテープも手元にない。

 

才能溢れるヴィンセント・ギャロ

監督 脚本 主演 音楽を手掛けた。

 

人の罪を被って 刑務所に入り

5年の刑期を終えた男ビリー。

雪の舞うバス停からこの映画は始まる。

 

「政府の仕事で遠くに行っていた。

婚約者を連れて帰る」と両親に

電話で嘘を言ってしまった。

 

婚約者に成り済ます女の子レイラを拉致し 

彼女の車で 実家のニューヨーク州バッファローへ。

 

しかし

息子よりアメリカンフットボール

父母は夢中だった。

 

自分を刑務所に入れた男への復讐。

その決心を覆えさせた「婚約者」レイラ。

 

ストーリーは簡単に言えばこんなものだ。

 

 挫折の人生を歩むのか?

両親に愛されていない男ビリー。

その男を愛した「婚約者」レイラ。

そして

息を詰めて映画を観ていた者に

とても嬉しいラストのプレゼント。

 

バックに流れる音楽もいい。

 

ドーナツショップ

レイラの為に ホットチョコレートを買うビリー。

ココアを飲むたび 私はこのシーンを思い出す。

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先日 「バッファロー’66」の中古DVDを買った。

20年前よりも強く この映画の面白さを感じた。

ひつじ雲は「明日は雨」のお知らせ雲

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夕方 6時前に見上げた空に

一面に広がるひつじ雲。

 

それが

西から東へと流れる様は

雄大という言葉しか浮かばない。

 

ひつじ雲は

「明日は雨」のお知らせ雲。

 

小さな島国に降る雨が

優しい雨であるように。

 

見上げた空に 頼んでみても

聞いてはくれないだろう。

でも

もう一度言うよ。

優しい雨を降らせて欲しい」と。

蚊取り線香の煙 薪ストーブの炎

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私が寝ている間に 大雨が通り過ぎた。

朝 目覚め 川を見ると

速い水の流れは 少し濁り

奥の山の辺りも強い雨が降ったのだ。

 

降ったり止んだりの後は

青い空に変わり

草や木々の葉っぱに 滴が丸く震える。

 

遅い日暮れが終わり

暗くなると 谷筋辺りに

1匹の蛍がふわりふわりと飛ぶ。

数日前から浮遊する小さな光。 

 

7月もそろそろ終わりなのに

小屋の中では

蚊取り線香の煙が立ち込め

そして

少しの薪を ストーブで燃やした。

 

こんな事もあるだろう。

地域振興券で鯖寿司

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鯖寿司

 

私の住んでいる市が

市民一人に1万円の

地域振興券を支給したのは1ヶ月ほど前。

 

最初は鰻を食べに行き

2回目は蕎麦を食べた。

手打ちのざるそばは 期待以上だった。

 

さて 次は?

名物 鯖寿司にした。

 

村の「ミッドタウン」の

小さな食料品店。

法事 宴会 何かあれば

村の人はこの店に料理を頼む。

 

ここの鯖寿司は 小ぶりだ。

しかし 鯖の身は厚く

酢飯と酢でよくしめた鯖の間に

大葉を挟んである。

鯖の上には薄い透明な昆布。

 

竹の子の皮でかっちりと

包まれた鯖寿司。

勿論 晩ご飯の為に。

 

そして

鯖のみりん漬け2枚とマッチの大箱も買い

合計 ¥2500程。

振興券2枚と硬貨で¥500の支払い。

 

皿に 10切れの寿司を盛り

小屋のそばに自生している

木の芽を載せた。

スコッチウィスキー Munro's King of Kings

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Munro's King of Kings

この スコッチウィスキーの瓶は陶器。

スコットランドの石造りの家の

台所の棚にひっそりと

並んでいるのがふさわしい。

そんな事を思い起こさせる風情をしている。

 

水差しの様な形

下は白で 上は茶色。

瓶の口は蝋で蓋をされ

古色蒼然たる民陶の貫禄。

 

そろりと蝋の蓋を開け

白い陶の小さな器に注ぐ。

明るい茶色の液体

口に含めば かりん酒の様な香りと味。

 

今までに経験した事のないスコッチだ。

 

今は生産されていない

日本のスコッチ史の先駆者。

 

そんな由緒のある 琥珀色の液体を

我が家に手土産として持ってきてくれた

友に感謝し 夫は瓶を紙に描いた。