八朔 ポンカンの新鮮極上ジュース

 

京都の友達がやって来た。

萎びた皮の 何とも不細工な

紙袋にいっぱいの八朔やポンカンと共に。

(失礼m(_ _)m)

 

今の我が家には フレッシュな八朔が

箱にいっぱい。

さて どうしよう。

 

友達のみかんを一つ 包丁で二つに切る。

私の好きな 柑橘類のいい香りが立つ。

果肉は瑞々しく 果汁もたっぷり。

 

6個のみかんの 八朔とポンカンを

それぞれ8っつに切り

ジュースプレッシャーで絞る。

これは力のいる作業だ。

右手のひらが赤い。

 

グラスに注ぐと ちょうど2杯。

雪の溶けた後に スクスクと伸びている

ミントを手折り ジュースに浮かべると

表面近くに沈んでしまう・・・

グラスの縁に 葉で止めた。

 

砂糖も蜂蜜も入れない純粋のみかんジュース。

それは 完熟のせいか甘く 極上の味。

見かけだけでは分からないものだ。

黄砂の日 コブシの花

黄砂に煙る山 コブシの花

25日 夕方

図書館に行く途中に コブシの花が

黄砂で煙った山にポツリポツリと咲いていた。

 

高校時代に読んだ堀辰雄のエッセイ「大和路 信濃路」。

堀辰雄の妻が 信濃路を走る列車の窓から

外の景色を見ていて

「あ コブシの花」という文が記憶に残った。

コブシの花とはどんなものか?とずっと思っていたら

ここに引っ越して来ると そのコブシの花が

当たり前にあちらこちらに咲いていた。

 

木蓮に似た アイボリー色の清廉な風情の花だ。

この花が咲くと 山桜が咲き

そして 広葉樹の木が芽吹き 

淡い緑 白 薄紅で山が覆われる。

秋の紅葉と共に 春の芽吹きは

本当にいい季節だと 私は思う。

 

写真を2枚撮り 又 車に乗り山道を走った。

走る車の中から見える景色は どこも黄砂で煙っていた。

途中のキャンプ場では 数個のテントが張られ

暖かそうな焚き火の炎が テントの数だけ見えた。 

蕗のとう

 

雪が溶けた後に 土の中から

小さな蕾が出てくるのが蕗のとう。

蕾の先は 淡い紫で

開くと早緑(さみどり)の花びらのようだ。

 

これを 指で根本からちぎり 次々と籠に入れていく。

気がつくと指先は土で汚れ 苦い匂いがついている。

 

水で溶いた小麦粉をつけて さっと天ぷら。

鍋で味噌 砂糖 辛子を 焦げない様に練り上げ

軽く湯がいた みじん切りの蕗のとうを加えた 

蕗のとう味噌。

よく作ったものだが 

今は春の到来を愛でるだけになった。

熱いご飯に ふきのとう味噌を載せて食べる

その美味さは格別で 又作ってみたくなった。

 

今日も寒い風の一日。

今が盛りの馬酔木の白い花が

灰色の空の下で 風に揺れて健気に咲いていた。

買い物途中 

買い物に行く途中

買い物は琵琶湖畔の街まで行く。

車で45分。

ゴールデンウィークの様に 他府県ナンバーの車が

列を作る日でなければ この時間は変わらない。

 

山の川筋に住み 狭い空しか見えない所に住んでいると

広い空の下を 車で行く買い物は

見慣れた景色でも 思わず写真を撮ってしまう。

 

まっすぐな道の北側は 自衛隊駐屯地で

この六年間に四回 演習時の実弾訓練の弾が

住宅地 山林に飛んできて 市民の不安は増している。

山向こうのうちの村にも 大砲訓練の音が聞こえる。

その駐屯地が美しい自然の中にあり

私は不安を感じながらも その落葉樹の美しさを

四季 眺めながら買い物に通っている。

 

今日も雨の冷たい春の日だった。

小屋のそばの茨の新芽が 逞しく現れ始めた。

 

今日 一日

 

今日 WBCのニュースで1日が終わった。

普段 野球は観ないが 

WBCだけはニュースで結果が気になった。

若くて優秀な選手が沢山いるのに驚き

素直に日本の優勝を喜んだ。

 

とても 暖かい1日。

ライトダウンのジャケットを着なかった。

それでも 朝と夜はストーブに薪をくべた。

夜には 強い風が吹き 

表で何かが飛ばされた音がする。

今もゴーっと音がしている。

 

明朝 目が覚めれば雨が降っているはずだ。

ひと雨ごとに 草が伸び 花が咲く。

春は行ったり来たりしながら

山に淡い緑を芽吹かせ 私を驚かすのだ。

お墓参り 京都

お墓から比叡山を望む

夫の両親のお墓は京都の北西 

比叡山が真正面に見える所にある。

 

去年の暮れは 雪混じりの天気が続き

約半年ぶりに行ってきた。

 

京都の北部でも 桜の蕾が膨らみ

山にはもう 拳の花があちこちに咲き

畑には菜の花が満開で

「下」はすでに春であった。

 

静原では 田んぼに何棟もの大きなハウス(温室)が並び

あの中では 野菜が栽培されているのだろう。

お墓への途中の西加茂のスーパーで花を買い

赤いイチゴも買った。

 

お墓の真向かいに見える比叡山

霞んだ青空が美しく 毎回来るたびに

同じ場所から写真を撮る。

小屋に帰り着いたのは まだ明るい夕方だった。

すぐにストーブに薪をくべ 暖かくした。

 

スーパーで買った活きのいい鰯を

たっぷりの生姜と醤油と砂糖で煮て

具沢山の鍋焼きうどんを作って夕食とした。

飛行機雲と豚肉ロール

今日も雲ひとつない青空。

風はまだ冷たく 

ダウンジャケットを羽織り 表に出る。

見上げた空に 白い飛行機雲が西から東へ

音もなく飛び去った。

 

軽く湯がいた人参とインゲン豆を

薄い豚肉でくるくると巻く。

軽く小麦粉をまぶし 鋳物のフライパンで

じっくりと焼いた。

誰もが好きなおかずの一つだ。

私は最後に 醤油に砂糖を少し加えて

さっと回しかける。

醤油の少し焦げた香りのタレが美味しい。

 

ブロッコリーとじゃがいもの温サラダ

コーン缶に牛乳を加え 

缶詰めのひよこ豆を加えたコーンスープ。

 

寒い日に温かいものが食べたい。

ジャケットのポケットに手を突っ込んで

飛行機雲を見ていた時に思いついたおかずだ。