近江今津 佃煮を買う

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4月14日 近江今津

風が強く 霧の様な雨が降る 冷たい日。

低く 灰色の雲が琵琶湖を覆う。

湖の広がりは どんな時でも魅力的だ。

 

用事を済ませて その足でもう一ヶ所。

料理旅館と言うには 余りにも素朴過ぎる丁子屋。

その向かいにある 琵琶湖の魚を

佃煮にして売る店「魚清」へ行く。

 

小鮎 氷魚 いさざ しじみ ごり 鰻 等々を売る。

 

買物をして 車の中でぐずぐずしている私を

最後まで見送ってくれるおかみさん。

年に一度の買物で申し訳ない。

 

スーパーで買い物を済ませて山に帰った。 

ご飯を炊き 熱々ご飯を茶碗に盛り 

醤油色の佃煮を載せ

口いっぱいに頬張った。

満足だ。

「少年の港」 藤原新也著

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若き藤原新也が 好奇心と感動で 書き綴った

「印度放浪」「西藏放浪」「全東洋街道」

 インド チベット ユーラシアを

たった一つのカメラで 大きな空や岩山 

その地に暮らす人達 喧騒を撮った。

 

放浪三部作(私が勝手にそうよぶ)の後

アメリカ アイルランド 東京 富士山等の

写真集 紀行文などを書いたが

それらは精細に欠け 先生から出された宿題を

淡々と片付けた感があった。

 

そして

50になる前 生まれ故郷 門司が舞台の

「少年の海」を刊行した。

 

表紙の写真の後ろ姿の男の子は

藤原新也の5歳の頃を彷彿とさせるに充分だ。

 

戦後の混沌とした時代に

厳しい人生を背負った人達が集う

父が営む旅館で育った。

 

門司を写真に撮りながら 

人生の大半を東京で生きた藤原新也

自分のアイデンティティーは

嬉しくも 悲しくも門司なのだと気づくのだ。

 

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高台から見下ろした関門海峡 寂れた街並み 

崩れた家 老人 子供

その写真を見つめていると 目頭が熱くなる。

 

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藤原新也の膨大な著作の中で

スターピースは?と聞かれたら

迷わずこの本をあげるだろう。

 

仕事場の作業台の前の棚。

そこにある本の中から

久しぶりにページをめくったこの本。

やっぱり 又 ジーンとした。

「ひね」小豆で作るぜんざい

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齢95歳のオチヨさんが作った

「ひね」の小豆を貰った。

私がひねと思ったのではない。

オチヨさんがそう言ったのだ。

 

去年の豆 「ひね」の小豆の中

変色したり 縮んだりしたものを

一粒づつ拾い出すのは面倒な作業。

 

ひねだから 全部炊いてしまおう。

そして 冷凍庫で保存しよう。

砂糖を加えたぜんざい風と

味をつけないのとに。

 

ストーブの上で 

炊けたら 又 炊きを繰り返す。

 

狭い冷凍庫に

煮小豆の袋がきっちりと積まれた。

砂糖入りは赤のゴムで

砂糖無しは黄のゴムで口を縛った。

 

鉢に入れ 胡桃のかけらを散らした。

艶々の上品な輝き

くどくない甘み

ホロリとした口溶けに

私は非常に満足だ。

 

 

アメリカ映画「スモーク (SMOKE)」

 

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アメリカ映画 「スモーク」

 1995年公開

原作 脚本は、作家のポール・オースター だ。

 

1990年

ニューヨークのブルックリンの街角の小さな煙草屋

そこに集う常連客の それぞれの人生を描く。

 

同じ時刻 同じ場所を Canonで撮る

煙草屋の主 オギー・レン(ハーベイ・カイテル)。

 

オギーの友達 常連の作家 

ポール・ベンジャミン(ウィリアム・ハート

数年前に妻を銀行強盗の流れ弾で亡くして以来

スランプで小説が書けないでいる。

 

ポールがぼんやりとして 車に轢かれそうになった時

助けてくれた黒人の若者 ラシード

何か訳ありだ。

 

ラシードが生き別れた父親サイラス

オギーのかつての恋人ルビー

等々。

 

登場人物の人生と日々が織りなすこの映画は

国 人種を問わない どこかにあるような

心温かい人情話だ。

 

クリスマスが近づいてきたある日。

作家のポールは ニューヨークタイムズから

クリスマスにふさわしい記事の依頼を受ける。

スランプのどん底 いい話が浮かばない。

そこで 煙草屋の主オギーに

「何か いい話はないだろうか」と尋ねる。

 

タバコを吸いながら オギーは話し始める。

  店で万引きをした黒人の若者を追った。

  逃げられたが 落として行った財布を見ると

  中に 写真があった。

 

  若者の家を訪ねると 

  盲目のおばあさんが住んでいた。

  見知らぬ男を孫と思いたい

  おばあさんと オギー。 

  二人で一緒に クリスマスを過ごしたのだった。

 

その話を書き始めた タイプライターの

キーを打つ カチャカチャと言う音。

ポールはスランプから抜け出せるのか。

 

最初は ブルックリンの街並みを見たさに映画館へ。

次は テレビで放映されたのをビデオテープに録画

今はDVDで見ている。

 

www.youtube.com

おねだり上手のヤマガラ

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朝の10時ごろ

胡桃が載ったココアクッキーを齧りながら

小屋のそばで 灰色の空を見上げていた。

冬より寒い春に 

恨んだ目をしていたかも知れない。

 

カーキ色のくたびれたジャケットを着て

冷たい風が首から入り込まない様に

ジッパーをしっかりと上げた。

 

 人懐こくて 

レンガ色のベスト 黒のジャケットを着た風体の

ヤマガラがやって来た。

 

ドアの上の梁や柱 木の壁に止まり

首を傾けて こちらを見たりと

忙しなく 動くのは

このクッキーの胡桃が欲しいのだね。

 

ドアのそばのポストの上に

胡桃のかけらを載せた。

 

人懐こいヤマガラは おねだりも上手。

こんな野鳥には初めて会った。

花も蜂も

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石楠花(シャクナゲ

朝 目覚め

ドアを開けて表に出る。

アスファルトの道が 黒く濡れて

夜の間に雨が降ったのを知る。

 

その雨の跡を

ケンジさんの庭の あちらこちら

野生の様に 逞しく咲いている

シャクナゲの花びらに見つける。

 

冬の雪に

押しつぶされて耐えた木の花。

小さな蜂が 淡いぴんくの花に

潜り込んで蜜を吸う。

忙しそうに あちらこちらへと。

 

花も蜂も

待っていたんだね

この時を。

山菜の天ぷら(タラの芽 三つ葉 よもぎ ふき ミント)

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タラの芽 三つ葉 よもぎ フキの若葉 ミント

 

「天ぷらにするといいよ」

と タラの芽を5個もらった。

 

山菜天ぷらの王者 タラの芽。

これだけで天ぷらは寂しい。

小屋の周りで 自生の三つ葉 よもぎの若葉

フキの若葉 そしてミントを摘んだ。

香り高い馴染みの野草たち。

 

蕨やこごみはまだ出てこない。

ツクシは盛りが過ぎた。

 

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山菜天ぷらの衣には 卵は使わない。

小麦粉を濃い目に溶き

三つ葉よもぎも 2、3本まとめて

次々と揚げていく。

タラの芽だけは 丁寧に。

 

癖がなくなり 性格が丸くなった山菜の天ぷら。

揚げたてを 塩か天つゆで食べよう。

甘党の私でも

こんな時はビールもいいかなと思う。