2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
琵琶湖東岸(草津) 夕暮れが早いので 帰りを急ぐ。 この季節はいつもそうだ。 メタセコイアの茶色の並木と その向こうに広がる琵琶湖。 急いでいるのに 琵琶湖畔のパーキングに車を停めた。 晩秋の暖かい陽射しと 刈られた草の微かな匂い。 そして 原の広が…
乾燥なつめ(棗) アキさんが あちらこちらに棗を配っている。 「焼酎か酢に漬けて」 一本の木にそれは沢山の実がなる。 生の棗は 古くなったリンゴの食感と味。 色は濃い紫の様な茶色の様な。 淡い王林リンゴの様な色のもある。 うちもそのお裾分けにあずか…
朴の葉 Cow Bell スイスの高原で 牛が首に着けている鈴 カウベル。 広い空間で よく響く様に 厚い鉄でしっかりと 作ってある。 このカウベルは 友達のスイス土産だ。 かれこれ30年程前の。 今はすっかり錆び付いているが 大きな固い音は健在だ。 熊除けの…
夫の友達から 必ず行ってねと言う注意付きで コンサートチケットを受け取った。 「第13回命輝け京都第九コンサート」 NPO法人命輝け第九コンサートの会主催。 身障者と共に第九を聴こう と言う主旨で毎年開かれている。 昼過ぎに家を出発し コンサートホー…
毎年 晩秋の紅葉が散る頃 恒例「芋煮会」に 京都の友達が数人やって来る。 今年はレギュラーメンバーの 一人が欠席。 芋煮とは 具沢山の豚汁に 小芋を加えたものと 思えばいい。 丁寧な仕事をするタエコさんが 牛蒡をささがきにし 油揚げに熱湯をかけ油を抜…
大阪 中央区 高麗橋 大阪 中津の画廊まで行ったのはいいが 開廊の時間を間違えていた。 30分待てばいいが 姉との待ち合わせ時間に遅れる。 残念だが又の機会にと その場を後にした。 中津は面白い興味深い街だった。 地下鉄の階段を上った所 そこは高いビ…
道の両脇の 朽ちた葉っぱ。 いかにも 秋の終わりだと 静かに雨に濡れている。 黄色や茶や赤に 輝いていた山々。 静かな山から 感じる熱さに 季節の終わりの力を感じる。 そして 自然の色の変化の楽しさ。 いくら見ても見飽きない。 葉が落ちた後の枝の姿が …
アボガドの芽 アボガドの淡い緑の果肉 柔らかくて濃厚な食感と味。 わさび醤油で食べるのも シーザーズサラダの様な 癖のあるドレッシングで食べるのも どれも好きだ。 スーパーマーケットで 食べごろなのを見つけては 買って帰る。 夏の暑いある日。 アボガ…
「ああ、疲れた・・・」 こんな日の夜は 椅子に座ったまま テレビ画面を眺めて ぼんやりとしてしまう。 晩ご飯はいつにも増して 質素なものだ。 大根をなますの様に沢山作り それに大根葉も加える。 塩を振り しんなりと水分も出る。 味付けは塩、少しの砂糖…
箱にかけられたリボンを解き 蓋を開ける。 小さなチョコレート達が2段。 ホワイトチョコの 大理石のレリーフみたいなのが 特に好きだ。 ボッティチェリのビーナスの貝 シーザーのマントの房飾り ギリシャ神殿の円柱のどこか。 そして 一つを指で摘み 半分を…
午後4時40分 台風21号の三日程前に チャックの畑のボランティアで フランスのリールという ベルギーとの国境沿いの街からやって来た 21才のフランス娘、アシュレッド。 大人も震え上がった21号台風にも 怖くなかったと強がった。 そのフランス娘が …
京都や大津で 青空のいいお天気でも 山の中では 雨が降ったり止んだりの日だ。 黄色や茶色の紅葉の葉っぱが 雨に濡れて より趣き深くなった。 こんな日に 歩いて帰って来ると 靴に渋い色の葉っぱが 貼り付いている。 周りは全部秋色で 晩秋という言葉の 響き…
樹齢52年の樅の木。 9月に深い山の中で伐られた。 この樅に群れていたリスは 怒ったに違いない。 2メートルの樅を 重機で軽トラに載せてもらい 貰ってきた。 夫がチェーンソー一本で形を作った 高さ 72センチ 直径 42センチの小さなテーブル。 手の…
「これはどんな花だっただろう?」 葉っぱが黄色になり 花から種に変わろうとしている 釣鐘状の額の植物が 群れている。 夏の間 葉は青く 花は紫か黄色か・・・? 元気に花が咲いている時は 気がつかず 秋の終わりの今頃に 私の目に留まる。 私のズボンの裾…
人口5万に満たない 小さな市に住んでいる。 毎年 市民検診のお知らせが封筒で来る。 ピンクの封筒だ。 「秋か冬に行こう」 すると又届く。 電話で市民病院に予約する。 胸のレントゲンも同じ。 撮影車がすぐ近くの集会所に来る。 前もって市民全部に予約票…
京都 高野 カナートから 濃い朝霧の中をウォーキング。 奥からライトを点けた車が 次々と帰って来る。 今日も峠の雲海撮影の帰りか? 車を止めて 霧の中にぼんやりと浮かぶ 紅葉を撮る人も。 そして夫と私は 今がピークの紅葉の山を下り 京都へ出かけた。 久…
ウリハダカエデ 黄からオレンジへ そして赤へ。 紅葉したウリハダカエデの落ち葉。 選んで拾って帰り 並べて写真を撮る。 「見て 見て こんなに綺麗ですよ」 と 自慢している私が見えるだろうか? 本に挟んだり 額に入れて飾ったり と 色々考えるが 茶色にな…
毎日 私の周りの山の色が濃くなっていく。 陽の光に照らされた鮮やかさ 日の陰りの中の濡れたような赤や黄 そのどれを見ても自慢したい。 「ほらほら、どうです、いいでしょう」 昨晩NHKFMを聴いていた。 谷川俊太郎と工藤直子の対談で 詩人の谷川が詩人の工…
朝晩 ストーブに薪をくべ始めて随分になる。 なのに 布団が薄い夏布団と毛布だけだったなんて。 冬の布団を出した。 ふかふかの冬布団。 暖かい布団にもぐりこんで 眠る事の出来る幸せ。 質素だが3度のご飯を 美味しく食べる幸せ。 雨露をしのげる小屋のあ…
一日がまだ明け切らない 灰色の空気の中で 鳥が鳴き始める。 目覚めて靴をはき ぼんやりした頭を 冷気で覚醒し トコトコと朝の散歩。 小さなカメラを ズボンのポケットに入れて。 山の向こうから 顔を出した太陽に照らされて 草や樹々が輝いている。 こんな…
14年前の梅干し 14年前の梅干しが食べられるかどうか インターネットで調べて欲しいと マサコさんが言ってきた。 20%の塩で漬けた梅干しなら 何年経っても大丈夫。 そう言うと マサコさんの蘊蓄が始まった。 「平安時代の申年 村上天皇が悪疫にかかっ…
夕方4時 紅葉の季節の山の中の日曜日。 沢山の車や観光バスが 離合困難な山道を行き交う。 こんな日に出かけるのは避けたいが 夕方4時 図書館へと 紅葉が始まった山道を下った。 人口2500人の村に 似つかわしくない程の綺麗な図書館だ。 本を返し 受け…
朝 ドアを開けて外に出ると 白い霧が周りの景色を包んでいる。 昨日の夕方から夜 何台もの車が うちの前を通り過ぎたのは この霧のせいだったのか? 車で30分程の峠。 その峠の下に広がる雲海。 プロ アマに関わらず 写真を撮る人に人気のスポットだ。 私…
ジョナゴールド スーパーの果物売り場に並んだ リンゴの赤い色。 紅玉とゴールデンデリシャスの子供 ジョナゴールド。 フジの様に甘くなく そしてしっかりとした食感でもない。 紅玉の酸っぱさと ゴールデンデリシャスの柔らかい歯触り。 まさに両親の特徴を…
タイチさんの家 私の住んでいる集落には 400年経った家がある。 くず屋葺きの屋根を トタンで覆ったトミコさんの家だ。 太い柱や梁もその当時のまま。 襖が開けにくい等の狂いもなく どっかりと建っている。 そんな家々の中で ひと際目を引くのが タイチ…