2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

球形のシュトーレン

ikariスーパーのシュトーレン テニスボールより 少し小さい。 珍しい球形のシュトーレン。 ドイツのクリスマス伝統菓子シュトーレンは 地味な姿だが 味わいは深い。 焼き栗 ドライデーツ ドライクランベリー オレンジピール 等々。 丸いシュトーレンの中に …

小説「Shuggie Bain」 ダグラス・ステュアート著

イギリスの権威ある文学賞 ブッカー賞。 今年のブッカー賞を取ったのは ダグラス・ステュアートの「シュギー・ベイン」だ。 スコットランドの労働者階級の見事な物語。 著者のダグラス・ステュアートの半自伝的小説 という事に興味を持った。 Shuggie Bainに…

紅い枯葉

白い花のサルスベリの葉 もうこれで 落葉拾いはやめよう。 最後に拾ったのは 枯葉になっても 紅色が褪せない サルスベリの葉。 からりと乾き 掌で握りつぶすと カシャカシャという音をたてて 砕けてしまう。 朝から 霧雨が降ったり止んだりした1日。 道路脇…

春菊のナムル

春菊のナムル 私がのんびりと 朝のパンを齧っている時に 表で車の止まる音。 紅茶でパンを飲み込み 慌てて口元を拭いて ドアを開けると 沢山の野菜の入った袋を持った タツコさんが立っている。 と いう事がたまにある。 「おお、ありがとうございます。 嬉…

洋梨 ラ・フランス

洋梨と旅先で買った皿 洋梨とメロン アボカド。 どれも 食べ頃を見極めるのが難しい。 香りを嗅いだり 恐る恐る指先で押してみたりする。 そして 「今日だ」 と ラ・フランスにナイフを入れた。 皮に模様を入れたり 剥かなかったり 全部剥いたり。 倉敷で手…

枯葉を生ける

道路の脇も 山の中も 小屋の周りは 茶や黄 紅の葉ばかり。 昨日の強い風で 山の木々の葉は 一気に飛んでしまった。 からりと乾いた フォルムのおもしろい葉 大きな葉 色の違う葉。 それらを 数枚持ち帰る。 水を入れない 白い花器に 大きな黒い葉を。 茶色の…

落葉 土に還る準備

小屋の周りの落葉樹は 貰ったり 勝手に生えてきたり 山から持ち帰り植えた物ばかり。 中々大きくならないなぁ と 思っていたら 最近は 急に上に伸び始めた。 暗い針葉樹が山を覆っている。 小屋の周りが落葉樹ばかりなのは 少しでも明るくと思っての事だ。 …

小さな秋の風情

サルスベリの葉とココアクッキー 櫟(クヌギ) 楢 栃・・・ 茶や黄色の落葉が多い 小屋の周り。 その中で 一際目を引く 紅色。 白い花の咲くサルスベリの葉だ。 「おお 私を感動させるんだね」 たくさん拾い 箱にでも詰め 保存して 思いついた時に愛でたい。…

シジュウカラも好きな冬苺

冬苺の収穫 冬に実を付けるから冬苺。 紅色の木苺の実は 緑の葉っぱの間にあっても よく 目立つ。 崖の緑の間から たわわに実った冬苺の紅色が 顔を覗かせている。 ハサミで 蔓を切り 潰れないように カゴに入れる。 沢山集めて 冬苺ジャムを作ろう。 冷凍庫…

霧の朝 深夜の狐

朝 8時過ぎ 真っ白な霧の朝。 山陰から 太陽が顔を出せば 消えてしまう。 霧の中から ヘッドライトが現れ テールランプの赤が消えて行く。 今の季節によくある 霧の朝だ。 昨日の深夜 狐が谷に掛かる短い橋の上を ヒョン ヒョンという足取りで 渡っていた。…

私が撮った雲

まるで かけっこをしているみたいだ。 丸々とした かわいい雲が 青い空を流れて行く。 ズボンのポケットから 慌ててスマホを取り出し 素早く シャッターボタンを押した。 あっという間に 姿を変える雲。 かわいい雲から 逞しい雲に。 手を伸ばし まるで泳い…

晩秋のチカラシバ(力芝)

チカラシバ(力芝) 紅葉は今が盛り。 澄んだ冷たい空気の日々は 一年で一番気持ちの良い時だ。 コアジサイの明るい黄色の葉 漆の濃い赤の葉 ガマズミの紫と赤の混じった葉。 小屋の周りの鮮やかな彩り。 夏の日照りの下 黒い穂を上に向けて 頑張っていたチ…

ハンカチの木の落ち葉

ハンカチの木の葉を 一枚 二枚と数えて拾い 図書館で受け取った 本の上に大事に置いた。 家に持ち帰った シックな色の葉っぱ達。 雨や風に晒された 深い美しさ。 茎をつまみ 眺め ベンチの上に 一枚づつ置いた。 風に吹かれて 飛んで 小屋の周りに辿り着き …

ハンカチの木

ハンカチの木 図書館の南側の壁に 丸い実と 形のいい葉っぱの木が2本。 「かわいいなぁ」と思った。 ハンカチの木だ。 その花は見た事がない。 長い間 図書館に通っているのに そして その花は 白い とても美しい花だ というのに 気がつかなかったなんて。 …

秋は静かな美しさで満ちている

夕方の雨に濡れている 朽ちて行く葉っぱ。 薄い茶色 濃い茶色 大きいの 小さいの。 濡れたそれらは 深みを増して重なる。 はらはらと 時には 北風に吹かれて遠くまで。 踏みしめれば 靴底に 葉っぱが張り付き うちの小屋まで付いてくる。 小屋の周りの木々も…

煮りんご

煮りんご 小さな王林りんごの芯をくり抜き そこに バター 砂糖 シナモンを詰める。 分厚い鋳物鍋に3個並べ 少しの水を張る。 ストーブの上に鍋を置き 後は 時間に任せよう。 ゆっくりと煮詰め 水は 甘くて バターとシナモンの香りの 煮汁に変わる。 りんご…

今年も行きたい紅葉の峠

裏の山 夕方 日が暮れる前の 山の彩りは 紅葉の盛りには 後一息だが 朝目覚めて 見上げる山は 少しづつ 色を深かめる。 今日も沢山の車が うちの前を行き交う。 峠の紅葉狩り。 分水嶺の峠の 橅の葉は 今は どんな色だろう。 私が行く時は いつも葉は落ちて …

自然は見飽きる事がない

6日 午後2時半 山陰に 太陽が隠れる時の 山並みの 淡いグラデーションが美しい。 空は輝いて 雲は東に流れて行く。 広葉樹の色づきが 急に進んだ ここ2、3日。 カラリとした空気と透明感のある世界だ。 山や空 自然は毎日見ているのに 見飽きるという事が…

お火焚き饅頭

栗蒸し羊羹 豆大福 お火焚き饅頭 (仙太郎) 京都に40年ほど住んだ。 情操の欠如した大阪(と私は自虐気味に思っている)から 京都に住み始めると カルチャーショックの連続だった。 同じ世代の若者達が早熟で大人びている。 それが まず最初のカルチャー…

明るい秋の日差し

明るい秋の日差しの下 ふっと 足を止めて 眺めていたくなる景色に出会う時がある。 静かな沈黙しているような世界。 じっと 耳を澄ますと 鳥の鳴き声 川のせせらぎが聞こえる。 細い道の奥に 静かな人の気配。 煙突から細く立ち上がる煙が それを知らせる。 …

細い田舎道

うちから車で10分 我が限界集落の生活道路は 細い県道である。 鹿や熊が 人間より多いこの地の道路を 頻繁に車が通る。 雲一つない空は 日本晴れ。 空気のいい山の中へ ほんの少し色づいた紅葉を見る為に 街から 車でちょっと一走り。 深夜に うちの前を走る…

鯖のへしこのおにぎり

私の住んでいる地域は 典型的な限界集落だ。 かつて 賑わった村に小学校が2校。 そのうちの一つは廃校になり もう一つは街から移住してきた家族の子供が三人。 生徒より 先生の人数が多い。 そんな 自然に溢れた村の学校の ゆったりとした教育の一環として…

山の中に佇む小屋のような家

雲一つない1日だった。 空気もカラリと こんな日は滅多にない美しい日。 うちより車で10分程の集落へ。 紅葉にはまだ早いが ススキの穂が輝く道を 奥へと急ぐ。 薪ストーブの煙突から 煙が立ち昇るのは とてもいいものだ。 木々の間に埋もれたような家から …