2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧
フランス人の女の子、ポーリンは20才だ。 日本のあちらこちらを旅しながら一年滞在する。 いよいよ今日 うちの集落を離れ岡山へと移動する。 スイス人のカミルと 夜に小さな小屋の我が家にやって来ては クレープを焼いてくれたり ずっしりとしたパンを持っ…
木曜日にここを去るフランス人のポーリンと まだもう少し滞在するスイス人のカミルと一緒に まずはうちから車で20分の集落へ。 山の村の突き当たり。 その集落から歩いて 滋賀県と福井県の県境の小入谷(おにゅう)峠へ登った。 杉の暗い人工林を過ぎると …
トミコさんからどっさりと野菜を貰った。 白菜、大根、赤かぶ、牛蒡 そして ヤーコン。 ヒマワリの様な黄色の小さな花をつける。 芋の内側は半透明の色で水分がたっぷり。 ほんのりと甘い。 作っているトミコさんも これをどう料理するか困っている。 去年も…
通称 まむし 春の芽吹き 秋の紅葉。 この頃は 歩いても 運転中でも 心がわくわくと騒いでくる。 黄色や赤や茶色の葉っぱが 風で舞って散っている今の季節。 私一人でこんないい目をしていいのか? マムシと呼ばれる 車の離合もままならない道。 春に小熊がひ…
伏見区醍醐 山科川 雪の融雪剤「塩カル」の威力たるや それはすごいものだ。 車の底を錆でボロボロにする。 ガタガタの山道を走っていると ゴロンと落ちる事もあるそうだ。 今年も錆び止めをしてもらいに 京都山科の修理工場まで行って来た。 無駄な抵抗だと…
酒屋さんの側の渋柿の木は こう見えて 中々の人気ものなのだ。 赤い実をたわわに実らせているのが いかにも秋の風情を醸し出しているのか。 写真を撮る人の心を掴む。 景色が雪で白く変わる頃 この赤い実は枝に二つ三つ。 それが又いい被写体になる。 沢山の…
木々の間から ピーピーと鳴き声がする。 あちらこちらから。 黄色の葉っぱはもう落ちてしまい 赤いのは益々深みを増した。 枝だけになってしまった木々が山を覆う。 あの木々の間を ピーピーと鳴く鳥達が 枝から枝へと飛び回っているのか。 赤い実はもう無く…
じつに広くて高い空間。 真っすぐに国道が南北に走る。 ビルもなく 細い道もない。 しかし 殺風景な国道の町並みではない。 こんな所が 私の住む集落の人達が言う「街」だ。 大きなスーパーマーケットが出来 道の駅が出来 音響効果のいい文化会館が出来ると …
午後4時15分 ヤマケンさんは うちのずっと奥の集落で鶏を飼い その玉子を道の駅で売っている。 村のお得意さんには配達してくれる。 うちもチャックもお得意さんらしい。 村人の中には 「コメリの餌をやってるのに地玉子やない」と うるさい事を言う人も…
山間に架かる橋の上。 私は車をゆっくり止める。 カメラを抱えた数人が 最後の紅葉にレンズを向ける。 「ああ、駄目駄目 あの山霧を撮らなくては」 と、心の中でおせっかいな事を言う。 横着な私は 車の窓から小さなカメラを 山に向ける。 二回シャッターを…
午後3時 琵琶湖東岸に沿って続く公園の側。 湖の形をなぞる様に道が走る。 信号の少ない道を トラックもセダンも軽バンも 広大な空間に音が吸い込まれ スーッと流れる様に走る。 いいお天気で 青い空に白い雲なぞ浮かんでいると 私みたいに 公園のパーキン…
比叡山 滋賀の真ん中に琵琶湖がある。 西岸から東岸に渡る橋は 南に二つあるだけ。 どちらに行くにも この橋を渡る。 琵琶湖大橋のてっぺんからは 近江平野が見渡せる。 天気のいい日も悪い日も 靄のかかった日も まだまだ開発の手が入っていない 広がりが見…
午後3時 私がそっと近寄ると 用心深い数羽のカイツブリは ばたばたと飛び立った。 湖面にぷかりぷかりと 浮かぶカイツブリ。 岸の枯れ草の上で 身動きもしないのんびり屋達は 陽の光を浴びて昼寝の時間? 風の強い日。 雲は湖の上を西から東へ。 「いいなあ…
ライスクレープ 今日 チャックの小屋に滞在中の ポーリーンは料理上手。 パリに生まれて育ち 今はトゥルーズに住んでいる。 素朴な女の子だ。 今日暗くなってから 新作クレープのお裾分けを持って来てくれた。 ライスクレープ。 ご飯を薄くして焼いただけの…
午後4時半 帰り道 村の人が「街」と言う湖西の北。 食材を買いに出かける。 車で50分程。 紅葉の山肌を霧が上って行く。 湿った冷たい空気が気持ちいいなあ。 山を抜け 田んぼの間を走り 湖西線の駅の辺りでやっと街らしくなる。 大きなスーパーマーケッ…
どこからやって来たの? こんなに綺麗な色をして。 見上げても 見回しても分からない。 つやつやとしっかりとした葉っぱ。 道の脇に吹き溜まって その辺りが赤や黄色のゴブラン織り。 こんな色のセーターが欲しい。 寒くて冷たい冬も 背筋を伸ばして歩けそう…
午後4時半 「ミッドタウン」にて 夫の友人がやって来た。 四人。 うちでお昼を食べ さあ、「ミッドタウン」に 栃餅ぜんざいを食べに行こうと 車を30分走らせた。 まだ紅葉は鑑賞に堪える姿。 車のフロントガラスに 黄色の葉っぱが吹雪いて来る。 ぜんざい…
教えてもらった訳ではない。 木肌、割られた木目、色 風化した姿。 いつの間にか これは何の木だと分かる様になった。 桜は割ると薄い紅色。 甘い匂いがして 「ああ、小学校の時の木琴の木だ」と 木琴の音色までも思い出す。 栗は風化すると特徴が出る。 固…
南風に吹かれて はらはらと落ちてくる葉っぱ達。 枯れ草の上に 茶色のどんぐりの葉っぱ 黄色の楢や 漆の赤い葉っぱ。 明るい空から降り注ぐ陽の光に 山が黄金色に輝いている。 秋の終わりから冬の入り口へ なんと豪華な贈り物だろう。
毎年 何人かの人からさつま芋を貰う。 今日貰ったさつま芋は 驚く美味しさだった。 安納芋。 色は濃い黄色 滑らかな食感 やさしい甘さ 鼻孔に届く香り。 耐熱皿にサイコロ状に切ったさつま芋を入れ ほんの少しの水を足す。 電子レンジで8分程加熱。 柔らか…
「あっ、雪虫・・・」 水灰色の5ミリ程の虫。 ふわふわと綿毛の様に飛んでいる。 初雪が降る前に現れるので雪虫。 自然豊かな山の中に住んでいると 豪雪、豪雨、台風と 災害にはことかかない。 そして動物との陣地取り。 虫達との闘い。 ある日突然 蟻が小…
午前7時半 山の向こうから 太陽が顔を出すのが遅い 谷筋の村。 窓のカーテンを開けると 深い霧の朝だ。 峠まで行けば 雲海が見られるはず。 太陽が顔を出せば あっという間に消えてしまう霧。 朝の一時の贅沢を堪能するとしよう。
チャックの小屋に滞在中の スイス人のカミル。 そこに フランス人のポーリンが合流した。 ポーリンはとても料理が上手だと カミルは嬉しくて仕方ない。 そのポーリンが作った「野菜のクレープ」 薄焼きクレープじゃなく韓国のチヂミの様だ。 中々の出来だっ…
21号台風で 三日間の停電を経験した。 当たり前だった夜の明るさが ろうそくと懐中電灯の灯りだけになり 暗闇がこれほど難儀な物だったのかと知った。 そして これからも起きるであろう停電の為に 発電機を備えるべきだと思った。 しかし 発電機は時々使わ…
山仕事をしている「弟君」の チェーンソーの音が聞こえる。 毎日、少しずつ音が遠ざかる。 「しゅっとした男前」さんによると 「弟君」は潔く木を切るらしい。 チェーンソーにオイル お弁当にお茶。 色々な物を担いで目的の木まで 急な山道を歩いて行く。 「…
午前9時 車で出かける時に 右に見える大きな欅。 隣の集落のシンボルツリーと私が呼んでいる。 「行ってきます」 「ただいま」の木だ。 琵琶湖まで下る。 毎週の大津瀬田行き。 見渡す景色が白く霞んでいる。 琵琶湖にぷかりぷかりと浮かぶ 晩秋の使者カイ…
ココアのケーキを焼く。 胡桃を包丁で細かく切る。 刃先から伝わる胡桃の感触。 ココアはバンホーテン。 バンホーテンのココアパウダーの魔法。 これだけで濃厚で上等なお菓子になる。 まずは玉子から。 材料を全部混ぜて 大きなパウンド型2個に残さずに入…
楢の林 朝から雲一つない空 空気が冷たい。 こんなに気持ちのいい日に 家の中にこもるのは 精神衛生によくない。 そこで私は 小さなカメラをズボンのポケットに 「ちょっと 歩いてくるか」 台風の風で南に倒れたシダ。 中から小さな野鳥が驚いて飛び立つ。 …