雑感

フキノトウが出ている!

蕗の薹(フキノトウ) フキノトウが出ている! 小さな蕾は 柔らかい衣のような薄皮で包まれて。 淡い萌黄色の衣だ。 形といい 色といい これは やはり 日本の植物の顔をしている。 いつもなら 雪の下で眠り 雪解けを待ち やっと3月の終わりに顔を出す。 ど…

「泰西名画の様だ」

「泰西名画の様だ」 昇りかけた朝日の輝きが 山や木を煙ったような色に変える。 葉の落ちた木の枝は細やかで ススキの原は黄金色に輝く。 細い筆で 丁寧に色を重ねた風景画。 川から飛び立つ鴨の 激しい羽音が 静寂を破った。 明るい1日の始まりだ。

山川異域 風月同天

「山川異域 風月同天」 別の場所に暮らしていても 自然の風物は繋がっている 日本の長屋王が唐に送った 1000着の袈裟に刺繍されていた 「山川異域 風月同天」 これに心を動かされた鑑真和尚が 日本行きを決意したとか。 その8文字が 重慶への日本からの支援…

話し疲れた

雪 ミゾレが降る朝 友達と話をする為に 最寄りのJRの駅まで 40分余り車を走らす。 四時間 話し続け スーパーで食材を買い ホームセンターで白の水性ペンキを買い 暗くなるまでに小屋にたどり着いた。 姉から 一の傳の切り身の魚の 味噌漬けが届いていた。 …

70枚コピーした料理のページ

図書館で定期購読している雑誌がある。 料理の器が良いので それを見る為にだけ この本のページをめくる。 今回は料理読本の付録がついていた。 「この器がいいなあ」と 4、5枚コピーを取るはずが 70枚近く、全部をコピーしてしまった。 「ほうれん草の…

冷たい雨の冬の日

昨日は霧で 今日は一日 小糠雨だった。 しょぼしょぼと降る雨で 傘をさそうか どうしようかと 考えながら 傘を広げた。 川沿いに道を歩く。 木の枝に雨粒が連なり 苔にも丸い水の玉。 顔を近づけて見る。 バタバタと 川から飛び立つ鳥の群れ。 私の方が驚い…

陶の馬

「働き者のノームへ。 陶器を作ったり 機で布を折ったり その布を染めたり 蜜蝋で蝋燭を作ったり。 毎日忙しいね。 大きな木の洞に 陶の馬を一頭 今から そっと置きに行くよ。 気持ちの良い部屋を 暖かくする薪を運ぶ時 きっと助けてくれるはず。」 雨の朝に…

小さい壺

「働き者のノームへ。 野原で集めた雑穀を 沢山入れる様 小さい壺をこっそりと 木の棚に置いたよ。」 今日はこれで「おやすみ」としよう。 又 明日。

雪はまだ降って来ず

今日は一日 小糠雨が降り続いた。 雪はまだ降って来ず 車のスタッドレスタイヤが 泣いているのか 喜んでいるのか。 例年なら 黄色と赤のスノーダンプで 積もった雪を谷に捨てるのに 汗をかいている頃だ。 雪がないと楽だと 会う人は皆そう言うが その言葉の…

柿の木の枝

柿の木 灰色の雲に覆われた空に 柿の木の枝を広げた様が スリーピーホロウの妖怪みたいであったり 又は 身体中を巡る血管のようでもある。 明るい満月の冬の夜。 土も草も凍り 山も川も白い光に浮かび上がる。 そんな夜に 鹿やフクロウと一緒に この柿の木を…

果物好き

果物は全く食べないと言う友達がいる。 なんと寂しい事だ。 人生の楽しみの半分を無くした様なもの。 テーブルの上に 鉢に盛った果物を置くと 小屋の中が豊かな空気になる。 その鉢も アフガニスタンのざっくりとした物だったり アメリカ ニューイングランド…

心を鎮める音

細い木や枝が 群れて 絡まり その後ろを流れる川の サラサラと言う音が心地よい。 山からは 少なくとも 3種類の鳥の鳴き声。 小屋の前を ゆっくりと走る軽トラ 赤い郵便配達の車。 そのエンジン音が軽い。 遠くから響く チェーンソーの唸る声。 山に囲まれ…

七草粥

七草粥ではなく三草粥。 雨の一日で 傘をさし ハコベ 大根と赤カブの葉っぱを見つける。 晴れていたら 後 2草位は摘めただろう。 手のひらに フワッと一掴み程の 雨に濡れた 葉っぱ。 まな板の上で トントンと細かく刻む。 冷凍ご飯をチンして鍋に入れ それ…

緑の草と苔

七草の粥を食べる日は 毎年 雪を掘り 小さな芽を探す。 ある時は スーパーで買った 小松菜であったりする。 手のひらに載る少しの七草を 細かく刻んで 甘い香りの湯気のたつ 白い粥に放り込む。 さっと深い緑に色が変わる。 今年はまだ雪が積もらず 七草の幾…

私の新年が始まった

3日 午後4時 雪のないお正月。 ここに住み始めて 初めての事だ。 空気は冷たく 風は強い。 そんな元旦だった。 子供時代 お正月の日の光は 昨日と違って見えた。 同じことを言う友達がいた。 のんびりと朝寝をして 小屋の中でウロウロし 午後は川沿いに歩…

謹賀新年 2020

新しい年が安らかでありますように

ホームセンターには 春の花が満載だ。 7つの苗を買い求め 人参を取り払った鉢に植えた。 色のない冬のドアの前に飾れば 木の小屋が少しはいい感じになるだろう。 今日で 今年も終わる。 なんと 厳しい一年だっただろう。 あちらこちらで 家を無くした人 命…

木の実を集めたのが 遠い日の様だ

どんぐり 松ぼっくり 栃の実 拾ってズボンのポケットに入れたのが ついこの間の事だ。 雨がしとしとと降り続ける冷たい今は 木の実を集めたのが 遠い日のように感じる。 艶々と光るどんぐりや栃の実 表に向かって手を広げる松ぼっくり 自然の造形の見事さと…

hearth and home

蓬莱山 今日は いつもと違う道で帰ろう。 信号を左折せずに 直進し 細い旧道に入り そして 真っ直ぐに西に続く道を走る。 右手にゆったりと現れる蓬莱山。 夜になると ロープウェイの明かりが 美しく輝く山。 滋賀は どこにいても 山か湖が見える。 山の向こ…

雪爺が ほら あそこに見えないか?

小屋のすぐそばに広がる原っぱの 夏の深緑の草いきれは もう遥か遠い日の様だ。 枯れて 品のいい薄茶色に変わった 原っぱの上を歩くと フカフカとした弾力。 この下に潜んでいる 次の年の春の力。 雪が降る前の静かな時。 微かに音を立てて こちらに向かって…

スチール写真

Hawkinsのマウンテンブーツ。 夏を除いて 毎日履いている。 8年近くも。 ゴツゴツの石混じりの土の地面も 湿った草地も 水たまりも 仕事中も お構いなしだ。 気が向けば 靴クリームをつけて ピカピカに磨く時もある。 すっかり足に馴染み 紐をきゅっと結べ…

ぶらりと近くの知らない場所へ

病院のすぐそばに 「なんと懐かしい」と思った商店街がある。 シャッターの降りている店もあるが そこそこ元気な通りだ。 夫の迎えの車を待つ間に ぶらりと足を運んだ。 この商店街の中に 滋賀県一の知名度を誇るスーパーの 食品だけの大きな店がある。 多分…

くっきりとした景色 白内障手術

病室の窓から 比叡山が見える(大津赤十字病院) 白内障の手術を受けた。 右目を10月に 左目を今月の3日に。 早い人は40才、50才で手術だが 私の場合は年相応という所だ。 私の周りには 経験者が沢山おり 揃って「簡単、簡単」と言った。 術後 何か不…

晩秋と冬の初め

アジサイ(紫陽花) 小屋の周りは 晩秋と冬の初めの景色が相まり アルパカの毛糸の様な 暖かい茶の色合いだ。 今朝 表のバケツの水が 凍っていた。 山の向こうから 太陽が顔を出すと すっと姿を消す 透明な薄い氷の板。 オレンジ色のマリーゴールドと 枯れて…

いよいよ冬が始まるのだな

除雪車が小屋の前を 大きな音をたてて通った。 頼もしいブルドーザー。 これでいつ雪が降っても大丈夫。 いよいよ冬が始まるのだな。 空気が冷たい。 ノーマルタイヤから スタッドレスにいつ換えようか と 思っていながら一日延ばし。 思い切って八つのタイ…

オレンジ色の葉っぱ

雲ひとつない 晴天の1日だった。 こんな気持ちのいい日に 私は一日中 小屋の中で過ごした。 なんと勿体ない。 道路わきに 吹き溜った 枯葉が美しい秋の終わりの日の まだ 細い枝から離れられない オレンジ色の葉っぱの写真を載せて 今日はこれで。

ヘクソカズラの実

ヘクソカズラの実 白い筒状の花の真ん中に 濃いピンク色のポイント。 夏の暑い盛りに 蔓が木や枝に絡みつき あちらこちらに咲いていた。 こんな可愛い花なのに なんと名前が 屁糞葛(ヘクソカズラ) 今日 葉っぱの散ってしまった木の枝に 可愛いくて シック…

恒例 芋煮会

今日は 恒例芋煮会。 京都からいつものメンバーが 5人やって来た。 トミコさんが 芋煮会をちゃんと覚えていた。 小芋やら大根やらを どっさり貰った。 大きな鍋に ふっくらと炊けた小芋が ごろごろと入った芋煮。 ゴボウの香りも嬉しい。 私が用意したのは …

名残の赤い桜の葉

アスファルト道路に 落ちていた桜の葉っぱ。 赤が綺麗だ。 踏まないように またいで通ろう。 赤い葉っぱの下の アスファルトも美しい。 急いで歩いていた私を 引き止めた物。 それは 雲ひとつない青空の日に ひらひらと落ちてきた 名残の赤い桜の葉っぱだっ…

久しぶりのカワガラスの声

カワガラスは留鳥だ。 移動せずに同じ所に棲む鳥。 でも私は長い間 カワガラスの鳴き声を聞かなかった。 ビービーと鳴く個性的な声。 その声が今日した。 そして 3羽のカワガラスが 川の面を弾丸のように 飛んでいるのを見るのも久しぶりだ。 夕暮れの 薄暗…