終わりに近い 厳しい夏

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少し離れた空中で 

雲母のようにキラキラ光るのは 

トンボの群れだ。

薄い羽が 太陽の光を反射する。

 

気の早いシデの樹の葉っぱが

ハラハラと落ちる。

道の端に それらが貯まり

そこは黄色の帯になる。

 

車のフロントガラスに

ぶつかりそうに飛んでいるのは燕。

帰りそびれたのか?

 

もう終わりのトマト

まだ収穫出来るナスビ。

 

もらった野菜を鉢に入れ

いつもの様に テーブルに載せ

艶々としたナスビの美しさを愛でる。

 

厳しい夏は終わりに近く

日暮れの早い秋は もうすぐそこまで。