外の雨水を溜めているバケツに 薄い氷が張った。
指で押すと 儚く割れた。
夜に 雨が降ったのか
それとも 夜露か 雪なのか
「小屋」の周りの落ち葉が濡れていた。
枯れた茶色や赤の落ち葉は
濡れて色がより深みを増した。
初冬の美しい姿だ。
いつも歩くゆるい坂道に
大きな紅葉と銀杏の木がある。
見上げると 銀杏はほとんどの葉を落とし
鋭い枝の樹形を 空を後ろに現した。
小さな赤や茶の葉が ハラハラと落ち
落ちた葉は ふかふかと靴の下に感じる。
自然は日々姿を変える。
それを アスファルトの道路の上に
落ちている葉っぱにも 感じる。