ソウルから高速バスに乗り1時間。
陶器とおいしいお米の利川市(イチョンシ)がある。
陶器店が集まっている陶芸村があり、道路沿いに沢山の陶器工房がある。
その中の一軒の陶器店で出会ったお茶碗のセット。
赤土に白化粧の刷毛目。
茶碗の小ささも新鮮で、急須のぷっくりとした形も愛らしい。
欲しい。
でも、このセットを持って帰るのは大変だ。
揺れる心が決断を下したのが「何か一つだけ買えばいい」だった。
今、私の食器棚に収まっているセットの中の蓋物がその「何か一つ」だ。
「又来た時に」とその時思った。
いくら近い韓国でも、又、行けるチャンスはまだ巡って来ない。
アメリカのサンタフェ。
ネイティブアメリカンが売っていた
何種類かの小さな土器。
欲しい。
「又、来た時に」と、一つだけ買った。
あれから25年。
まだ再訪のチャンスはない。