愛らしい物

昨日拾った松ぼっくり

箱の中には 道で拾った 私のコレクションが一杯。 ドングリ 栃の実 メタセコイアの実 松ぼっくり 杉の実。 そのどれもが 茶色で固い。 松ぼっくりは 雨が降ると 手を閉じる。 メタセコイアの実は 景気良くはぜる 線香花火の様だ。 幾つかを ベージュ色の鉢に…

ラクダの鈴

ラクダの鈴 窓から吹き込む強い風で カーテンが膨らんではためき 吊り戸棚に留めた 錆びた薄い鉄板の ラクダの鈴が 低い 優しい音色で カラン カランと鳴る。 シルクロードを行く隊商の 長い列を組んで 荷物を運ぶラクダに 付けられた鈴だ。 今はもう色褪せ…

馬の言葉

眠っているのか? 瞑想にふけっているのか? それとも 「ふん!」と怒っているのか? 掌に乗るほどの 小さな陶の鈴。 長い首を持って振ると カランコロンと軽い音。 「ああ この音色が この馬の言葉なのだ」 と 気づくのに時間はかからない。 ある時は 草原…

アラジンの靴みたいな灰皿

手のひらに載る程の 10センチにも満たない 小さな灰皿。 赤の顔料が埋め込まれた 刻まれた花と葉っぱ。 金色に光ってはいるが これは 銅かも知れない。 アラジンが履いていた様な エキゾチックな靴だ。 夫が物心ついた時から家にあり 今は 私が探し物をす…

成長した「アルプスの少女ハイジ」

新書版サイズ位の緑の本。 麻布の表紙だ。 水に濡れた跡がある。 本棚の隅に隠れた様に立っていた。 表紙を開ける。 「アルプスの少女 ハイジ」が成長し 娘になった頃の話だ。 額縁の様にページを囲む 植物の絵の なんと魅力的な事か。 長い序文の最後のペー…