台風7号 避難した

8月16日

台風7号が近畿を縦断 もしくは横断すると

ニュースは伝えた。

 

私は杉の人工林に囲まれた山村に住んでいる。

人工林が根を浅く張るのは 倒木を見ると一目瞭然だ。 

倒木は停電 道を塞さぎ 土石流を引き起こす。

豪雨 暴風による土砂崩れ 倒木

洪水をニュースで見ると人ごとではない。

避難所が開かれると 夫と私はそこに避難する。

今回で2回目。

 

広い畳の部屋に 避難者は私たち二人だけ。

村の鉄筋の市役所の支所は 

窓を閉めれば 風も雨の音も聞こえない。

ここで朝6時過ぎまでお世話になり

「ありがとう」と帰ってくる。

 

途中の国道は土砂崩れ 県道も土砂崩れと

山からの水が噴き出している。

川は水嵩が増えて 黄土色になり渦巻いて流れる。

 

昼過ぎになると 台風の大騒ぎは嘘のようだ。

青空の中を 雲が流れる。

木の枝も 葉っぱも穏やかに動いている。

「ああ 綺麗だな」

 

避難所での たった20時間ほどの生活で

「小屋」の生活の居心地の良さを感じる。

普通の日常が いかに幸せであるか。

すぐに忘れるだろうが 少なくとも今はそう思う。

 

林芙美子「下駄で歩いた巴里」

ロシア人の人情をいたく感じた芙美子は

ロシア人がとても好きになる。

その後 パリ ロンドンで半年余り過ごすが

天候の悪さに ホームシックになる。

帰りはマルセイユから船で。

今私は 樺太を芙美子と旅している。