美術・本・映画・音楽

「今日も小雪の降りかかる」

2月17日 「汚れっちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れっちまった悲しみに 今日も風さえ吹きすぎる」 汚れ始めた周りの雪は 今日降った雪で それは美しい白の世界に戻った。 中原中也の 「汚れっちまった悲しみ」 を思い出すには充分だ。 「汚れ…

印象深い冬の描写

「イングランド田園讃歌」の中で 著者のスーザン・ヒルは オックスフォード郊外の古い家に住み その村での出来事を綴っている。 四季の様々の出来事の中で 私が一番面白く読んだのは 冬の生活だ。 すっぽりと雪に覆われた夜。 分厚いコートとマフラーで 雪を…

4時間で出来る家

Google画像より 私の住んでいる所は林業を生業とする村だ。 60〜70年程前に植えられた杉や檜の人工林が 伐られ事もなく暗い林を作っている。 たまに間伐された杉はチップに加工されるだけ。 日本中の荒れ放題の竹林も同じだ。 何とか使い道がないものか…

映画「グリーンブック」

Google画像より 映画「グリーンブック」の記事を読んだ。 1962年。 カーネギーホールを住処としている 知的な黒人天才ピアニスト。 その黒人ピアニストが 南部での演奏の為に運転手を雇う。 雇われた運転手は腕っ節がよく 粗野な白人。 その二人の旅のガ…

写真家 フレッド・ボルドウィン と ウェンディ・ワトリス

Google画像より フレッド・ボルドウィンは アメリカの外交官の息子としてスイスで生まれた。 妻のウェンディ・ワトリスは若い時は ギリシャ、スペインで過ごしている。 ジャーナリスト、写真家として ヨーロッパ、中央アメリカ、アフリカの紛争を ニューズウ…

NHKFM「夜のプレイリスト」で聴くSam Cooke

一日の終わりに聴く NHKFMの「夜のプレイリスト」は 私の寝る前の楽しみだ。 私の好みの曲の時は 早く寝ればいいものを ついつい聴いてしまう。 深夜 雪の山の 小さな小屋の中に響く サム・クック(Sam Cooke) 鹿や猪も聴いているかもしれない。 「歴史なんて…

帰ってきた文庫本

琵琶湖 東岸 大阪で泊まったホテルに 本を忘れた。 寝る前に読み 枕の横に置いたまま。 Amazonで1円で買った文庫本。 ホテルから 着払いで送られてきた 料金は801円。 「おお お帰り」 数日の間 私の元を離れた 見慣れた本の帰宅。 迷って彷徨っていた …

柘榴(ざくろ)の皿

堅く焼き締まった 20センチ程の皿。 知人の個展で買った。 真ん中に慣れた筆遣いで 描かれた柘榴。 皿の真ん中が ほんの少し盛り上がっているのは 成形に苦労した証。 洋でもない 和でもない。 不思議な魅力を持っている皿。 私はこの皿に 薄く切ったフル…

知人の個展

画廊ぐれごりお 画廊ぐれごりおは 四条烏丸に近い ビルの谷間にある。 緑の庭木に導かれて のれんをくぐると そこが小さなギャラリーだ。 ガラガラと ガラスの引き戸を開けて中に入ると グレゴリオ聖歌が静かに聴こえる。 そこに 何十年も縁の続く 親子程も…

12月のワーグナー

(カラー写真) 昨日も今日も 朝 カーテンを開けると 雪が数センチ積もっていた。 道路は黒く光り アスファルトが見えていた。 いよいよ 雪の季節が始まる。 緊張と楽しみの不思議な感覚。 この季節になると 毎夜聴いているNHKFMでは ワーグナーの特集が始ま…

薬草の本(3)

苺 (Strawberry) 私達に非常に馴染みのある 果物 木の実等を選んで つたない説明を付けたが それも苺で最後となる。 甘くて 瑞々しくかわいい苺。 しかし お腹に合わない人 ジンマシンになる人もある。 気をつけよう。 胃弱の人 糖尿病の人 肥満で痛みのある…

薬草の本(2)

ラズベリー (Raspberry) ビジュアルの可愛さでは サクランボに負けず劣らず。 味わい深くいい香りの果実。 シロップ ゼリーを作っても美味しい。 そして ワイン 蜂蜜酒(mead)にも。 薬としては 熱のある時に喉の渇きを癒したり 発汗作用 利尿作用もあるそう…

薬草の本(1)

積み重なった本の中から 探している本が出てこず なんと珍しい 40年程前に買った 薬草の本が現れた。 当時 薬草に関心はなかったが 丁寧に描かれた花や木の実の絵が 余りにも魅力的だった。 124もの描かれた薬草の中から 日々 とても馴染みのある木の実…

京都コンサートホール

夫の友達から 必ず行ってねと言う注意付きで コンサートチケットを受け取った。 「第13回命輝け京都第九コンサート」 NPO法人命輝け第九コンサートの会主催。 身障者と共に第九を聴こう と言う主旨で毎年開かれている。 昼過ぎに家を出発し コンサートホー…

昨晩NHKFMを聴いていた

毎日 私の周りの山の色が濃くなっていく。 陽の光に照らされた鮮やかさ 日の陰りの中の濡れたような赤や黄 そのどれを見ても自慢したい。 「ほらほら、どうです、いいでしょう」 昨晩NHKFMを聴いていた。 谷川俊太郎と工藤直子の対談で 詩人の谷川が詩人の工…

GYAO 映画「深夜食堂」

映画「深夜食堂」 原作を上回るおもしろさ。 こういう映画には中々出会わない。 たいていはがっかりして 映画館を出る事になる。 4年程前か? コミック「深夜食堂」をAmazonで買って読んだ。 1巻、2巻まで。 面白い話だったが 3巻目にはマンネリになると…

ぽーっと白い煙の「爆弾キノコ」

爆弾キノコ 「ハイホー ハイホー♬」 楽しそうに歌いながら 小人達が白雪姫の待つ小屋に帰って来る。 そんな情景にぴったり。 でも名前は物騒だ。 「爆弾キノコ」と言います。 林の中。 薄い茶色の丸い形 真ん中におちょぼ口。 地味な地味なキノコ。 風船状の…

絵本「シルクロードのあかい空」

夫はおもしろい絵本を見つけるのが上手い。 図書館に本を返却に言った時 新刊の棚に並んでいた絵本。 「シルクロードのあかい空」を借りて来た。 若い昆虫学者が中国・新彊ウイグル自治区の 広大な自然の中を旅した。 珍しい生き物、堅実な生活、古代への想…

葉書を出そう

陶板に描いた絵を写真に撮り それを 50枚の葉書にプリントした。 写真で光った部分が 青い色に印刷された。 本当は濃い茶色なのだ。 機械は融通が利かない。 青だと認識すれば 青に印刷してしまう。 色は現物とは違ってしまったが 素朴ないい感じの葉書に…

奈良 高畑(たかばたけ)

志賀直哉邸 奈良に居を構え 奈良の自然や街を撮り続けた入江泰吉の 質素だが趣きのある旧邸を後に 奈良市の東部に位置する高畑に向かった。 高畑、奈良市街の東に位置する 静かな静かな所だ。 そこには 志賀直哉が10年住み 「暗夜行路」を書き上げた家があ…

停電の日に読んだ本

21号台風の六日間の停電で 私は一冊の小説を読んだ。 一ヶ月程前に 東山彰良(ひがしやまあきら)という 初めて聞く名前の小説家が NHKFM「ラジオ深夜便」に登場した。 その時に紹介されたのが「流(りゅう)」 直木賞受賞作。 東山彰良のインタビューの話…

20余年経ってやって来た感動

松本路子写真集より マリソル(MARISOL) 以前はそんなにいいと思わなかったのに 今はとても好きだと言うもの。 誰にもこんな経験があると思う。 ある本を探している時 本棚の積み重なった本の間から見つけた 1995年の展覧会の作品集「MARISOL」 探すべき…

横浜土産

横浜に野暮用で 一泊二日で行った。 バタバタと行ってバタバタと帰って来た。 まるで新幹線に乗りにいった様なものだ。 だから お土産など買う程の旅でもないのだが・・・ 中華街の喧噪の中で ひっそりと商いをしている 懐かしい煙草屋がある。 映画「Smoke…

活字を見ると・・・

私の住む所はかつての村で 人口は約2500人。 限界集落のモデルの様な所だ。 そんな村の中心地 私が「ミッドタウン」と密かに言っている所に 立派な図書館がある。 私はここで映画雑誌や美術雑誌等と共に 活字本、つまり、小説やエッセイ、評論みたいなの…

「ありがとう、チャオチャオ」

「時の経つのは速いな 寂しい、とても寂しい」 と、ポーランド人のジャグァッシュは言う。 チャックの畑のボランティアとして 2週間滞在する予定を、後、2週間延ばし ついにここを離れる前の日。 余程、ここが気に入ったのか 何回も「寂しい」と言う。 チ…

八朔と山口百恵

柿色と山吹色のみかん。 木の鉢に山盛りにして テーブルの上に置いてある。 二つ、三つ手にとり 皮にナイフで切れ目を入れて剥き 果汁が滴る実を袋から丁寧に取り出し 薄緑の器に入れる。 テーブルの側を通るたび 摘んでは口に。 甘酸っぱい果汁と 弾ける実…

「スペンサーの料理」 早川書房

1986年刊 1980年代の半ば。 私はアメリカのテレビドラマ「私立探偵スペンサー」を 深夜にドキドキウキウキしながら見ていた。 確か、ビデオもない時代だった。 ロバート・B・パーカーの探偵小説 「スペンサー」シリーズのドラマ化。 ハードボイルド…

ドキュメンタリー映画「Bowling for Columbine」

Bowling for Columbineは 2002年制作のマイケル ムーアの ドキュメンタリー映画だ。 1999年に発生した コロンバイン高校の銃乱射事件を題材とした。 アメリカの開拓時代から現在に至る 銃社会の検証。 アメリカ同様に銃普及率が高い隣国カナダの 銃…

フィンランド映画「希望のかなた」

映画「希望のかなた」 例年にない凍った日々。 しかし 愛すべきカウリスマキの映画なら 見逃してはならない。 1月の終わりに「京都シネマ」へ行って来た。 難民三部作のうちの2作目。 「希望のかなた」 監督:アキ カウリスマキ フィンランドの港に停泊中…

「−17℃だった」

「ライフルマン」氏から電話があった。 「朝起きて温度計を見たら−17℃だった。 顔がぴりぴりした。 流しに水を流したら逆流した」だって。 −17℃はまんざら嘘ではないだろう。 うちのバケツの水も凍って 重い塊になったんだから。 そして又 風呂の湯と水…