シンプルなスープ

裏の雨のかからないスペースに 新聞紙に丁寧に包まれた 大根、蕪、白菜等が 段ボールの箱にストックしてある。 零下が続いた数日に 野菜はカチンカチンに凍った。 でも 私は諦めない。 シャリシャリと皮を剥き、ダイス状に切った蕪 そして 人参と玉ねぎも。 …

七草は雪の下

タイチさんのしめ縄 今日は七日。 七草を摘んで粥を作ろうにも 七草は雪の下だ と思っていたら電話が鳴った。 タイチさんからの昼ご飯の誘い。 自作のしめ縄がとてもいい。 藁をしゅっしゅと編んだ縄に ゆずり葉を挟んである。 この下をくぐって土間に入る。…

野暮用で大阪へ

帰り道 大阪へ2泊3日。 野暮用と言う事にしておこう。 野暮用の合間に 何十年ぶりかで心斎橋界隈へ 「ぶらり」のつもりだった。 噂通り中国語が飛び交う ラッシュアワーの電車の様な街に変わっていた。 通りを少し外れて道具屋筋へ。 東京の合羽橋の様な所…

「いつもありがとうございます」

バナナケーキを8本焼いた。 そんなに熟れていない実を 生地に練り込んだ。 焼きたてのずっしりとした ちょっと酸っぱいケーキ。 杏ジャムを ウィスキーで薄めたのを 刷毛で塗った。 んーーーん、いい香りだ。 野菜を下さる集落の奥さん達へ。 心ばかりのわ…

食いしん坊なのかも知れない

22日金曜日に小浜で買った鯖。 その日のうちに三枚におろし 塩をたっぷりとした。 そのまま一晩冷蔵庫で休んだ鯖。 身から水分をタップリと出し しっかりと固くなった。 酢水でさっと洗い 砂糖、少しの塩と おろし生姜を加えた酢に漬けた。 そして今日 冷…

至福の魚料理

福井 小浜港 私は訪れた土地に非常に愛着を感じる人間だ。 住んでいる集落から車で一時間。 何度行っても歩いてみたい そして愛着を感じている所。 小浜に又行った。 水産市場 水産市場は12時を過ぎると店じまいする。 今回も浮き浮きと 新鮮で安い魚や味…

朝日にキラキラ

午前9時 数日前に降った雪はまだ溶けず。 朝日にキラキラ キラキラと輝き 歩くとバリバリと凍った音がする。 一日中冷たい風と空気。 ネックウォーマーを鼻まで引き上げ 用事でチエコさんの家へ。 油断をするとツルっと滑る。 リンゴ三個を縦に八つ切り。 …

遅くなった日暮れ

「おっ?、日暮れが少し遅くなった?」 五時を過ぎてもまだほんのりと明るい。 冬はまだ始まったばかりなのに 春が遠くに見えた様な嬉しさだ。 いつもより早く雪が降った。 やり残した事を考えると気分がめげた。 一日一日明るい時間が増え 遠くで手を振って…

スイス人カミルの別れのレモンタルト

カミルのレモンタルト ジュネーブの母親に電話し 作り方を確かめながら レモンタルトを作るカミル。 皿は バター、小麦粉、水。 レモンクリームは レモン、バター、砂糖 コーンスターチ、玉子、すりおろしレモンの皮。 からりと焼き上がった皿に いい香りの…

柚子の砂糖煮

暗くなった夕方。 騒がしい音をたてて 除雪車のブルドーザーが前を通る。 明日 雪が降るのだと実感する。 雪が降る前にと思っていた仕事。 やり残してしまった。 たっぷりの砂糖で ことことと煮詰めた スライスした柚子の実。 飴色のジュース。 それを一切れ…

気合いを入れて過ごす季節

簡素な薪ストーブの上。 青い鍋にはぜんざいがとろとろと 白のミルクパンには柚子の砂糖煮がぐつぐつ。 アルミの片手鍋には 捨てようかと思った小さなじゃがいも。 皮を剥いたら冷蔵庫に保存しよう。 そして 大きなやかんにはいつも湯が沸いている。 いよい…

冬の色

食いしん坊の私は 木から舞落ちた葉っぱが 黒糖かりんとうや チョコレートをコーティングした コーンフレークに見える。 葉っぱの上を歩けば さらさらと 軽やかな音がする。 知人が昼前にやって来た。 柚子を二つ貰った。 輪切りにして 砂糖を沢山使って ミ…

素朴なフランスのパン

フランス人の女の子、ポーリンは20才だ。 日本のあちらこちらを旅しながら一年滞在する。 いよいよ今日 うちの集落を離れ岡山へと移動する。 スイス人のカミルと 夜に小さな小屋の我が家にやって来ては クレープを焼いてくれたり ずっしりとしたパンを持っ…

南米の芋 ヤーコン

トミコさんからどっさりと野菜を貰った。 白菜、大根、赤かぶ、牛蒡 そして ヤーコン。 ヒマワリの様な黄色の小さな花をつける。 芋の内側は半透明の色で水分がたっぷり。 ほんのりと甘い。 作っているトミコさんも これをどう料理するか困っている。 去年も…

玉子の配達

午後4時15分 ヤマケンさんは うちのずっと奥の集落で鶏を飼い その玉子を道の駅で売っている。 村のお得意さんには配達してくれる。 うちもチャックもお得意さんらしい。 村人の中には 「コメリの餌をやってるのに地玉子やない」と うるさい事を言う人も…

ポーリーンのクレープ 2種

ライスクレープ 今日 チャックの小屋に滞在中の ポーリーンは料理上手。 パリに生まれて育ち 今はトゥルーズに住んでいる。 素朴な女の子だ。 今日暗くなってから 新作クレープのお裾分けを持って来てくれた。 ライスクレープ。 ご飯を薄くして焼いただけの…

「明るいうちに帰ろう」

午後4時半 「ミッドタウン」にて 夫の友人がやって来た。 四人。 うちでお昼を食べ さあ、「ミッドタウン」に 栃餅ぜんざいを食べに行こうと 車を30分走らせた。 まだ紅葉は鑑賞に堪える姿。 車のフロントガラスに 黄色の葉っぱが吹雪いて来る。 ぜんざい…

「どうぞ 召し上がれ」

毎年 何人かの人からさつま芋を貰う。 今日貰ったさつま芋は 驚く美味しさだった。 安納芋。 色は濃い黄色 滑らかな食感 やさしい甘さ 鼻孔に届く香り。 耐熱皿にサイコロ状に切ったさつま芋を入れ ほんの少しの水を足す。 電子レンジで8分程加熱。 柔らか…

野菜のクレープ

チャックの小屋に滞在中の スイス人のカミル。 そこに フランス人のポーリンが合流した。 ポーリンはとても料理が上手だと カミルは嬉しくて仕方ない。 そのポーリンが作った「野菜のクレープ」 薄焼きクレープじゃなく韓国のチヂミの様だ。 中々の出来だっ…

ずっしりココアケーキ

ココアのケーキを焼く。 胡桃を包丁で細かく切る。 刃先から伝わる胡桃の感触。 ココアはバンホーテン。 バンホーテンのココアパウダーの魔法。 これだけで濃厚で上等なお菓子になる。 まずは玉子から。 材料を全部混ぜて 大きなパウンド型2個に残さずに入…

無花果(イチジク)

400メートルの道を 手押し車を押して チエコさんがイチジクを持って来てくれた。 庭の池の上に 枝を広げたイチジクの木。 腰の曲がったチエコさんが 手を伸ばして採ってくれた。 本当に有り難く思う。 夕方になると ストーブに薪をくべる。 香ばしい香り…

小浜(オバマ)行き

小浜港 うちから車で1時間かからない。 鯖街道をずんずんと北へ。 潮の香りがしてくると港が見える。 港を出て左に行けば朝鮮半島 真っすぐ行けばウラジオストック 右に行けば北海道。 雄大な日本海の海の道だ。 小浜に来る目的の一つは水産市場。 新鮮で安…

菊芋(キクイモ)

菊芋。 北アメリカからやって来た外来種。 花は小さなヒマワリみたいで 葉っぱも小さなヒマワリみたい。 ざらざらとしている。 背が高くて かわいい黄色い花なんだけど 油断すると畑全部が乗っ取られると 村の奥さん達には評判が悪い。 花が終わると 太い茎…

秋雨の日のミルクスープ

午後5時20分 黄色の花が 茶色の種になり 盛りを過ぎたピンクのコスモスが ひょろひょろと茎ばかり目立って 揺れている。 夏に置いてきぼりにされた花達。 あけぼの草や 薄紫の野菊、ミゾソバは今が盛りだ。 さて 雨で冷たい今日の夕方。 有り合わせで暖か…

輝く白い月

小さな青いみかんが届く。 段ボール箱にびっしりと三重から。 木のボウルに盛られたみかん。 カーテンを少したぐり寄せ 黒い夜空を見る。 視線の先に輝く白い月。 北風の強い日だった。 会う人は皆 「寒いねぇ」 壊したくない 穏やかで平和な日常。

さつま芋の蔓の佃煮

トミコさんのさつま芋の蔓。 雨の昨日。 夕方にひたすら皮を剥いだ。 皮の無くなった淡い緑の茎を ポキっと折っては 小さいブルーのプラスチックの洗濯桶に ポイッと放り込む。 大きめの鍋に溢れる程の 翡翠色の茎。 グラグラと炊いていると 湯が灰汁で黒く…

面倒な作業

トミコさんは 私の為に野菜を作ってるのでは? と、思う程。 朝早く 電話をもらった。 ピンクの蔓穂の花の群れ。 そこを下るとサツマイモの畑だ。 茎を辛抱強く切り取り そして いよいよサツマイモ。 紅の芋が黒い土を纏って ぼこぼこと出て来る。 濃い緑の…

本の中の「食」

ソローの「メインの森」 4フィートの長さの木が何本も焚かれている 牛を一頭丸ごと丸焼きに出来る程の大きな暖炉。 カバ ブナ カエデの薪。 19世紀 アメリカ メイン州奥の 森の中の農場で出された豊かな食事に 私は舌なめずりをした。 まずはホヤホヤの熱…

香り高い蕎麦

京都出町柳にある蕎麦屋さんの 手打ち蕎麦を貰った。 チャックの畑のボランティアをしている バンクーバー出身のカミちゃん。 数日前 「ざるそば 好きですか?」と聞く。 「好きよ、なんで?」 「別に、なんとなく」 そして今日 手打ち蕎麦を持って来た。 ス…

可愛い人参達

指の長さ程の人参。 15本程袋に入って80円。 余りの可愛さに買った。 生のフレッシュな鷹の爪も。 ピカピカ輝いている唐辛子も。 大きなサツマイモも。 図書館で本を受け取り ぶらりと入った道の駅で。 固い目に茹でた可愛い人参。 砂漠の砂みたいな色の…