赤飯と梅酢大根

タヅコさんの赤飯は 大きめの小豆がふっくらと艶々している。 ご主人は濃い赤いご飯を食べない。 うっすらと赤い色のが好み。 だから タヅコさんはいつも2種類の赤飯を作る。 雪の季節を除いて タヅコさんの日当りにいい庭に こぼれんばかりの花が咲いてい…

小糠雨の降る今日は

小糠雨の降る今日は 冷たさで居心地の悪い日だ。 緑も土もしっとりと濡れて 湿っぽさの中の香りが 衣服にまとわりつく様だ。 こんな日は 体の芯まで温かさが届く様な スープが食べたい。 人参、新玉ねぎ そしてたっぷりのキャベツ 細切れにした豚肉。 少しの…

野菜に埋もれて

今、私は野菜に埋もれている。 と、言うのは大げさだが 感じとしてはそんな風だ。 トミコさんは畑が荒れるのが嫌だ。 だから野菜を作ると言う。 畑に並んだレタスや小松菜を さっさと引き抜き 鎌で根っこを手早く切り取る。 そして 二人家族の我が家には 多…

リングの形のケーキ

陶蓋物 しっかりと焼いてある リングのケーキに 白いバタークリームがたっぷりと塗られてある。 木の実を細かく刻んだのが そのクリームに少し混ざっており 口の中でプチプチと感じる。 白い粉砂糖がその上に たっぷりと振られ 軽い感じの甘さだ。 珍しくも…

ミントティー/薄荷茶

ミントティー/薄荷茶 晴れた今日。 樹々や草の緑は輝き 白いウツギの花 紫の薊の花 黄色のジシバリの花達が競い合う。 蜂はブンブンと音をたて 時々私の回りを威嚇しながら飛ぶ。 「おお、あぶない あぶない」 空には白い雲が 青い空の中を急いで走り去る。…

ミント風味 温かいポテトサラダ

ミント スライスした辛い玉ねぎを白い鉢に入れ 塩と砂糖、酢とオリーブオイルで よく混ぜる。 玉ねぎの香り高いドレッシング。 電子レンジで柔らかくした 少し厚く切ったたっぷりのじゃがいもを ドレッシングでさっくりと和えよう。 あちらこちら 元気いっぱ…

ナツメヤシの実 デーツ

デーツ(Date) 「見かけは本当に悪いでしょう?」 と、デーツは頭をぽりぽり。 「確かに、そのビジュアルじゃあね」 と、口に出して言う訳にもいかず・・・ でも、一口食べれば その濃厚で深い甘みに感動する。 どこか、干し柿の味と食感に似ている オアシ…

甘いものは別腹

晩ご飯の準備と共に アメリカンクッキーを焼く。 甘いものが無くなると いつも落ち着かない。 買いに出るより作った方が早い。 バター、小麦粉、砂糖、卵黄 ベーキングパウダー、少しの牛乳。 そして 刻んだくるみ。 180℃で15分。 小屋の中に立ちこめる…

タケノコと竹輪の煮物

タケノコとわかめは相性がいい。 しかし今日は竹輪と炊いてみよう。 タケノコだけではなく 煮物は少し濃いめの色が好みだ。 筑前煮とかおでんとか。 味付けは粉末だしと醤油と酒。 手間はかけない。 それに昆布を一緒に炊く。 昆布の一切れが深い味を加える…

タケノコを湯がく

今年2回目のタケノコ。 軽トラが止まる音。 小柄なヒサカズさんが 白い袋を持って車から降りてきた。 糠も一緒に ちょうどいい大きさのタケノコ3本。 「ありがとうございます」 鍋にタケノコを入れ 糠を振りかけ たっぷりの水を注ぎ ストーブの上に置いた…

白いガマズミの花

ガマズミ 面白い名前だ ガマズミ。 山に咲く木の花。 白い5弁の花びらに 飾りの様な5本の雄しべか雌しべ。 秋には 可愛い小さな赤い実が たわわに実る。 それは 薬にもなるし おいしく食べる事も出来る。 小鳥も大好きな 可愛い姿に似合わない名前の木 ガ…

失敗山菜料理を三品

92才のオチヨさんを ちょっと車で家まで送ったら 山ウドやウコギ、蕪のぬか漬けを貰った。 山ウドの葉っぱは 軽く小麦粉をまぶし油炒め。 本来なら天ぷらという所だ。 山ウドの茎は皮を剥きさっと湯がいて 味噌、砂糖、酢、そして山椒の葉っぱを すり鉢で…

灰汁抜きの灰はぱらぱらと

干し蕨の歯ごたえと 濃くのある味わい そして 日なたの香り。 一度その味を経験すると忘れられない。 旬の時にほんの一束程を採る。 天ぷらにしたり 重曹で灰汁をとってから おひたしにしたりする。 ふと 今年は干し蕨を作ろうと それはそれは沢山摘んだ。 …

葉山葵と蕨

葉山葵(ハワサビ) 旬の山菜を1、2度は食べてみようか。 花壇に知らない間に葉を出し始めて5年程。 艶々とした葉山葵。 可愛い握りこぶしの様な蕨。 今が盛りだ。 この取り合わせで一品。 ホウロウのバットに蕨を並べ 重曹を振りかけ 熱湯を注ぎ そして…

懐かしのジュース絞り器

夫は母の作ってくれた料理を話す時、とても幸せそうだ。 それは、ドーナツであったり、葵祭の時に作る鯖寿司であったり、兄達と競って食べたいなり寿司であったり、クリスマスにだけ焼かれるチキンのローストであったりする。 その光景を思い浮かべる時、幸…

友達がやって来た

コアジサイ 友達3人がやって来た。 予定していた日が雨模様で 2回延期して 3度目の今日は 雲一つない青空の 風もない完璧な春の日だ。 ドンクのパンを沢山 ワインやらお菓子やらのお土産。 私はランチでそれに応える。 鋳物フライパンいっぱいの 大きくて…

鮮やかな緑の小松菜

値段の安くなった野菜が スーパーの棚に元気よく並んでいる。 小松菜、ほうれん草、ブロッコリー、カボチャ。 緑の野菜や根菜類を 沢山おいしく食べたい。 くたくたと煮るも良し。 歯ごたえを残して 野菜のうま味やエネルギーを感じるも良し。 まな板の上で …

貰った椎茸

旬の物は収穫時が同じ。 3軒の方達から袋にたっぷりの 80個程の椎茸が届いた。 しっかりとした 色の綺麗な弾力のある椎茸。 小分けにして冷凍庫に保存した後 フライパンで焼いて 馬路村のポン酢を振りかける。 バターで炒めて醤油を垂らすのも良し。 パン…

ガナッシュと天然酵母パンと共に

ガナッシュと天然酵母パン チャックの畑のボランティアとして 去年の夏から冬まで 私の住んでいる集落に滞在していた フランス人の女の子ポーリン。 天然酵母を砂糖と小麦粉で作り オーブンもないのに全粒粉のパンを 上手に焼く。 料理好きで料理上手。 チャ…

八朔と山口百恵

柿色と山吹色のみかん。 木の鉢に山盛りにして テーブルの上に置いてある。 二つ、三つ手にとり 皮にナイフで切れ目を入れて剥き 果汁が滴る実を袋から丁寧に取り出し 薄緑の器に入れる。 テーブルの側を通るたび 摘んでは口に。 甘酸っぱい果汁と 弾ける実…

フキノトウの天ぷら

ポコポコ ポコポコ 淡い緑のフキノトウが出て来た。 暖かさとお陽様の光は大したものだ。 散歩の途中 ズボンのポケットに詰め込んで 持って帰った。 フキノトウ味噌は一回でいいだろう。 熱々のご飯との相性は大層よくて 食べ過ぎるのが良くない。 そこで 今…

フキノトウ味噌

やっと出て来たね! 淡い緑の衣の中から 小さな顔が私を見ている。 土の中に指を入れ 傷つかない様に 引き抜く。 香りまで苦い。 7、8個。 手のひらに載せ持ち帰り 先ずは フキノトウ味噌。 味噌、砂糖と酒を 照りが出るまで煮詰め そこに 湯がいたフキノ…

「スペンサーの料理」 早川書房

1986年刊 1980年代の半ば。 私はアメリカのテレビドラマ「私立探偵スペンサー」を 深夜にドキドキウキウキしながら見ていた。 確か、ビデオもない時代だった。 ロバート・B・パーカーの探偵小説 「スペンサー」シリーズのドラマ化。 ハードボイルド…

杉のおひつ

杉のおひつ。 赤銅の輪っかで締めてある。 30年程前 姉にもらった。 炊きたてのご飯をおひつに移し しばらく使っていた。 束子で洗い よく乾かし 大切にしていたが 内側が黒くなってしまった。 しまい込んでいたそのおひつを 何十年振りかで出した。 焼い…

粉末イーストでフランスパン

フランス人のポーリンが教えてくれた 天然酵母のパン。 その天然酵母は 強力粉、砂糖と少しの水で作る。 後は温度と時間が必要だ。 でも ポーリンの残していった酵母を使い切り 自分で作ると上手くいかない。 又 長年食べ慣れた 夫の作るホームベーカリーの…

オマーン産 三度豆

アラビア半島の角。 原油、天然ガスと砂漠の国。 そして 私の大好物のナツメヤシの大産地でもある。 それ位しか知らない国、オマーン。 スーパーで三度豆のパックを手に取ると それはオマーン産だった。 価格は国産の半分。 「よっし、胡麻和えにしよう」 三…

栃餅 よもぎ餅 

春に蓬を採って さっと湯がき それを冷凍庫へ。 半解凍の時に刻み 餅米を蒸す時に一緒に入れず 搗く時に入れる。 栃の実の灰汁抜きは 風呂の薪の灰。 栃餅は好き嫌いがあるから 知ってる人にしかあげられない。 と、タヅコさんは説明してくれる。 軽トラが止…

残り物で焼いたココアケーキ

賞味期限が過ぎたココア。 中途半端に残ったチョコレート。 たっぷりある胡桃。 おやつが残り少なくなった今日 残り物でココアケーキを焼いた。 夕飯時に作るには レシピを見ながらでは時間がかかる。 作り慣れたものでさっと作った。 玉子、砂糖、キャノー…

冬の日替わりスープ

夏の太陽の下では 全く元気のない私だが 冬の寒さには強い。 道路が凍ってツルツル滑る日も 雪が吹き付ける日でも 上から下まで防寒は怠りない。 そんな私だが 冬には熱々のスープを毎晩食べて お腹の中も温めている。 さて 今日のスープ。 凍ってフニャフニ…

納屋で凍った白菜

オチヨさんの家 オチヨさんを車で送って行くと 必ずお土産を貰らう。 「いいですよ そんなに遠くじゃないんだから」 と言ってもきいてくれない。 先日は 小豆と納屋でカチンカチンに 凍ってしまった白菜だった。 91才のオチヨさん。 現役の農婦。 艶々と光…