
沢山もらった栗を どうして食べようか?
若い頃読んだ誰かのエッセイか 新聞の記事だったか
パリの街角で売っている 焼き栗の話が忘れられない。
それを買い求めると 新聞紙に包んでくれ
秋の冷たい空気の中で 手のひらが温かくなった。
と 言うような文だった。
いつもの栗ご飯もいいが 焼き栗が食べたい。
厚手の鉄のフライパンに バラバラと栗を放ち
蓋をし 最初はガスの強火で 後は中火にすると
湯気が上がった。
切り目を入れた皮の間から 泡が立ち
皮が焦げると火を止め 余熱で最後の仕上げをした。
熱々も 次の日の冷たいのも どちらも美味しい焼き栗。
急に寒くなった。
朝は11度 昼間は13度。
今年初めて ストーブに薪を焚べた。
ストーブの上の大小3個のやかんから
湯気が立つ嬉しさ。
やかんに沸いた湯で 朝の紅茶を淹れ
網を乗せてパンを焼く。
ふんわりと暖かい小屋の中は
まだ 夏の薄い木綿のカーテンはそのままだ。