自然

毒キノコであっても

スギヒラダケ 秋の自然の嬉しさは 赤い実であったり 栗やドングリであったり 枝がしなる程の柿の実の色であったりする。 形や色のかわいさでは キノコも負けてはいない。 山や林の腐葉土から 顔をだすキノコ。 食用になるのも 毒キノコであっても そのかわい…

映画「わんぱく戦争」のどんぐり小僧

「あ、どんぐりだ」 「りんどうが咲いた」 毎年の事なのにうれしい。 頭にベレー帽 緑のかわいいどんぐり小僧。 10代の頃見たフランス映画「わんぱく戦争」 フランスの地方の子供達と風景。 テーマ曲も忘れていない。 ベレー帽を被り 皮の編み上げ靴をはい…

「おやおや・・・邪魔をして失礼」

冷たい雨が 朝からずっと降り続いた。 山に靄がかかり それが 下から上へと這い上がって行く。 私は一日何をするでもなく そして 前の道路を走る車も少なく 喜んでいるのは 黄色く色づき始めた 木の葉っぱだけだ。 傘をさして表に出ると 足もとを 土色をした…

痩せた土に植えたトマト

痩せた土に植えた 21本のトマトの苗。 雨と時々の油かす。 そして 太陽の光だけで 沢山の実を付けた。 2、3日前まで 赤い実を付けていたのが 急に衰え始めた。 夕方 ネットを取払い 支柱とトマトの茎を抜いた。 思い残す事はない。 小さな青い実を採り …

ミゾソバ(溝蕎麦)

澄んだ水が流れる溝や 伏流水が沁み出ている道路脇。 淡いピンクの 少女の様な風情の花 ミゾソバが群れて咲いている。 摘んで器に投げ入れ 枯れてくると 膨らみを持った花弁が ぽとりぽとりと机に落ちる。 この花はやはり 野に咲く花なのだ。 家の中で生を終…

ヒメジョオンの退場

原っぱに 群れて咲いていた ヒメジョオン。 仲間達は皆 どこかに旅立って行った。 道の側に きまり悪そうに立っている。 盛りの時の太い茎じゃなく 細い体で風を受ける。 「そろそろ退場しましょうかね?」 と、私に尋ねる。 「お好きなように」 と、私は答…

菊芋(キクイモ)

菊芋。 北アメリカからやって来た外来種。 花は小さなヒマワリみたいで 葉っぱも小さなヒマワリみたい。 ざらざらとしている。 背が高くて かわいい黄色い花なんだけど 油断すると畑全部が乗っ取られると 村の奥さん達には評判が悪い。 花が終わると 太い茎…

図書館の裏

図書館裏の風景。 私が一番好きな所。 透明な川が音を立てて流れ ゆったりと寝転んでいる様な山がある。 そして今日は連休で キャンプ場が賑わっている。 木々の間に見え隠れする オレンジや黄色のテント。 乾いた空気と優しくなった日差し。 平和で穏やかな…

秋雨の日のミルクスープ

午後5時20分 黄色の花が 茶色の種になり 盛りを過ぎたピンクのコスモスが ひょろひょろと茎ばかり目立って 揺れている。 夏に置いてきぼりにされた花達。 あけぼの草や 薄紫の野菊、ミゾソバは今が盛りだ。 さて 雨で冷たい今日の夕方。 有り合わせで暖か…

「メインの森」

図書館で借りた「メインの森」 「森の生活」の ソローの旅行記だ。 19世紀 アメリカ メイン州。 まだまだ未開であった土地を奥へと旅したソロー。 図書館に返却後、「もう一度読んでみたい」 Amazonで調べたら中古本のみが売られている。 ポイントも利用し…

輝く白い月

小さな青いみかんが届く。 段ボール箱にびっしりと三重から。 木のボウルに盛られたみかん。 カーテンを少したぐり寄せ 黒い夜空を見る。 視線の先に輝く白い月。 北風の強い日だった。 会う人は皆 「寒いねぇ」 壊したくない 穏やかで平和な日常。

面倒な作業

トミコさんは 私の為に野菜を作ってるのでは? と、思う程。 朝早く 電話をもらった。 ピンクの蔓穂の花の群れ。 そこを下るとサツマイモの畑だ。 茎を辛抱強く切り取り そして いよいよサツマイモ。 紅の芋が黒い土を纏って ぼこぼこと出て来る。 濃い緑の…

もうすぐ10月なのだ

午前7時 山の峰の向こうから顔を出す太陽。 八月の頃より 随分と南からのお出ましだ。 木の葉っぱや草の先の朝露の輝き。 もうすぐ10月なのだな。 日の出がもっと南に移ると冬が来る。 朝 窓のカーテンを開けると 夜の間に降った雪で一面の白い世界。 嬉…

トマトの茎を抜く

午後5時10分 薄暗くなりかけた頃。 トマトの茎を抜く。 21本植えた内の10本。 よく肥えた土に植えた残りの11本は まるまるとした赤い実が まだまだ採れる。 コスモスはひょろひょろ伸びて 私の背より高くなり 濃いのやら薄いのやらの ピンクの花を …

その名はキツツキ

コンコンコンコンコンコン と、力強く軽快に木の幹を叩く。 その名はキツツキ。 朝から夕暮れまで。 よく脳しんとうにならないものだ。 神経質なシジュウカラが 何羽かやって来て 黄色い毛虫を食べては 枝から枝へと飛び渡る。 深夜 ラジオから流れて来る ビ…

空気が気持ちいい午後

「ピーピー」と鳴くと 少し離れた所から 「ジージー」と応える。 「ピーピーピー」と鳴くと 「ジージージー」と応える。 空気が気持ちいい午後。 作業の手を止め 一点を見つめ 鳥の声を聴く。 ジージーなんて変な声。 シジュウカラ? 何を応えてるの? 窓の…

ガマズミの赤い実

ガマズミ 淡い色のホトトギス 赤い粒の様な花の水引草が あちらこちら 道の脇に咲いている。 夜になると鳴くコオロギや 名前の知らない虫の声。 リリリリリと鳴いたり リンリンリンと鳴いたり。 高くて青い空に 薄く綿を伸ばした様な雲。 夏が後戻りするかと…

加賀乃薊(カガノアザミ)

カガノアザミ さてさて 朝一番に「いが栗の様子を見に行かなくては」 と扉を開ける。 台風の強い風で 花達の茎も倒れてしまった。 土色をした濁流が 踊る様にして走り去る川。 おや・・・ その川の側に薊の花。 淡いピンクの 首を傾げた儚い姿は まだ 青空を…

緑のいが栗

自分の可愛さに気づいていない。 ぴんぴんのいがぐり頭 少年の眼差しを感じる。 強い風と雨の台風が 北を目指して走り去った 深夜の今。 朝目覚めれば まずは扉を開けて 道にばらまかれた様に散らばるいがぐり頭に 会いに行こうではないか。

原っぱにススキの穂がそよぐ

御年80才のタイチさんは それはそれは綺麗好きだ。 家の前の広い野原。 ススキの葉の背が高くなると それが気になって仕方がないようだ。 毎年の夏 かんかん照りの下 草刈り機でススキの葉を刈り始める。 キーンキーンと刃が石に当たる音。 熱中症で倒れる…

曙草(アケボノソウ)

蕾がいっぱい。 開いた花の花びらの点々が だんだん白んで行く 夜明けの空に見立てて 名前は曙草。 車の通る山の中の一本道。 その道のそばに咲いている。 夕方 車で走っている時 窓から見つけた花。 茜色に空が染まる少し前だ。

菊芋の黄色い花

菊芋の花 ヒマワリみたいな葉っぱが出て来て 日に日に茎が伸びて。 なんの植物だろう? 2メートル近くになった頃 台風の強い風に倒れてしまった。 それでも伸び続ける強い植物。 黄色い花のこの植物は 菊芋だって。 花が枯れる頃 土を掘ってみよう。 さくさ…

百合 ハルジオン

ケンジさんの野菜を作っていない畑には 百合の花がバランスのよい間隔で 咲いている。 夏の始まりの頃 ここには ハルジオンが一面に 群れて咲いていた。 「ケンジさんには似あわない花だよねぇ」 百合 ハルジオン 勝手に生えて花を咲かすのだ。 うちにこんな…

ドアを開けて表に出て

合歓の木 曇った空の下を歩く。 窓から光は入って来ても 家の中 仕事場の中 椅子に座って 背中を曲げて 仕事をしたり 何かを読んだり。 ドアを開けて表に出て 冷たい空気を感じて 「ふぅー」と一息。 歩き始める。 見慣れた山や川。 時には 靄が山に沿って登…

名前は?

道ばたに ごく普通にある木の様な草。 名前は? 分からなければ調べたくなる。 アカショウマはユキノシタ科。 ヤマブキショウマはバラ科。 花の咲く季節から考えると これは ヤマブキショウマかも知れない。 まあ どちらでもいい。 風に吹かれて 気持ち良さ…

上を向いて蔓穂は

蔓穂(ツルボ) こんなかわいい花を見過ごすわけがない。 淡いピンクが風に揺れて。 すくっと背を伸ばし 上を向いて 少し頭を傾けて。 夕方 私の頭上の空を 羊雲が覆った。 夜には 満月前の輝く白い月が 東から西に動いて行く。 羊雲も 白く輝く月も ツルボ…

突然の秋の到来に

午後5時35分 やる事が沢山ありすぎる。 寝る前にメモする。 一日の終わりにそれを見る。 全部終えている事はまれだ。 さて今日は 朝から強い北風。 すらりとしたコスモスやダリア センニチコウの茎が倒れた。 窓の白い木綿のカーテンが 旗の様に吹かれて…

今日の気温は26度

道路脇の温度計は26度。 荷物を出しに郵便局へ行く。 開けた車の窓から吹き込む風は 急にやって来た秋だ。 昨日迄の体のだるさは 暑さと湿度の高さだったのか。 今日は体が軽い。 夜になり 毛布を一枚取り出す。 朝になれば車を洗おう。 暑かった8月の汚…

夜明けが遅い

午前7時 私は朝寝坊だ。 朝焼けの空を見たのは 人生で数える程。 山の後ろから顔を出す太陽は 白い輝きを放ちながら 少し南寄りに変わった。 秋への移行。 冷たい朝の空気を 肺に吸い込み 筋肉を伸ばし 牛乳を入れた紅茶で胃を満たし ぼんやりした脳を目覚…

日没が早い

午後6時15分 いつの間にか日没が早い。 オレンジやサーモンピンクの雲。 私の周りの景色も オレンジ色に染まった。 顔を上げて眺めていても すーっと色が変化する。 時は前へ進むばかりで 後を振り向く事を知らない。