自然

「頼りにしてるよ」

「雪が降ります」「雪が降ります」と ニュースの天気予報が言う。 でも 今日も気持ちのいい青空。 夜にはクリーム色の月と 冬の星座オリオンが 私を見下ろす様に輝く。 白い色で覆われた景色。 それは 本当に美しいものだ。 しかし 雪は一日でも遅い方がいい…

冬の色

食いしん坊の私は 木から舞落ちた葉っぱが 黒糖かりんとうや チョコレートをコーティングした コーンフレークに見える。 葉っぱの上を歩けば さらさらと 軽やかな音がする。 知人が昼前にやって来た。 柚子を二つ貰った。 輪切りにして 砂糖を沢山使って ミ…

小さな2個の塊

小入谷峠(おにゅう峠)に辿り着くには 旧鯖街道に沿って 車が通れるように削られた細い道を くねくねと登っていく。 削り取られた崖は 大雨が降れば崩落し 車は通行止めになる。 道に餅菓子のあられを撒いた様に 散らばった小さな岩や石。 広がる青い空と …

小入谷峠(おにゅうとうげ)

木曜日にここを去るフランス人のポーリンと まだもう少し滞在するスイス人のカミルと一緒に まずはうちから車で20分の集落へ。 山の村の突き当たり。 その集落から歩いて 滋賀県と福井県の県境の小入谷(おにゅう)峠へ登った。 杉の暗い人工林を過ぎると …

人気者の柿の木

酒屋さんの側の渋柿の木は こう見えて 中々の人気ものなのだ。 赤い実をたわわに実らせているのが いかにも秋の風情を醸し出しているのか。 写真を撮る人の心を掴む。 景色が雪で白く変わる頃 この赤い実は枝に二つ三つ。 それが又いい被写体になる。 沢山の…

ピーピーと鳴く鳥達

木々の間から ピーピーと鳴き声がする。 あちらこちらから。 黄色の葉っぱはもう落ちてしまい 赤いのは益々深みを増した。 枝だけになってしまった木々が山を覆う。 あの木々の間を ピーピーと鳴く鳥達が 枝から枝へと飛び回っているのか。 赤い実はもう無く…

冷たい雨の日

山間に架かる橋の上。 私は車をゆっくり止める。 カメラを抱えた数人が 最後の紅葉にレンズを向ける。 「ああ、駄目駄目 あの山霧を撮らなくては」 と、心の中でおせっかいな事を言う。 横着な私は 車の窓から小さなカメラを 山に向ける。 二回シャッターを…

赤いセーター

どこからやって来たの? こんなに綺麗な色をして。 見上げても 見回しても分からない。 つやつやとしっかりとした葉っぱ。 道の脇に吹き溜まって その辺りが赤や黄色のゴブラン織り。 こんな色のセーターが欲しい。 寒くて冷たい冬も 背筋を伸ばして歩けそう…

樹の顔

教えてもらった訳ではない。 木肌、割られた木目、色 風化した姿。 いつの間にか これは何の木だと分かる様になった。 桜は割ると薄い紅色。 甘い匂いがして 「ああ、小学校の時の木琴の木だ」と 木琴の音色までも思い出す。 栗は風化すると特徴が出る。 固…

豪華な贈り物

南風に吹かれて はらはらと落ちてくる葉っぱ達。 枯れ草の上に 茶色のどんぐりの葉っぱ 黄色の楢や 漆の赤い葉っぱ。 明るい空から降り注ぐ陽の光に 山が黄金色に輝いている。 秋の終わりから冬の入り口へ なんと豪華な贈り物だろう。

雪虫(ユキムシ)

「あっ、雪虫・・・」 水灰色の5ミリ程の虫。 ふわふわと綿毛の様に飛んでいる。 初雪が降る前に現れるので雪虫。 自然豊かな山の中に住んでいると 豪雪、豪雨、台風と 災害にはことかかない。 そして動物との陣地取り。 虫達との闘い。 ある日突然 蟻が小…

霧の朝

午前7時半 山の向こうから 太陽が顔を出すのが遅い 谷筋の村。 窓のカーテンを開けると 深い霧の朝だ。 峠まで行けば 雲海が見られるはず。 太陽が顔を出せば あっという間に消えてしまう霧。 朝の一時の贅沢を堪能するとしよう。

停電の為に

21号台風で 三日間の停電を経験した。 当たり前だった夜の明るさが ろうそくと懐中電灯の灯りだけになり 暗闇がこれほど難儀な物だったのかと知った。 そして これからも起きるであろう停電の為に 発電機を備えるべきだと思った。 しかし 発電機は時々使わ…

山の中に

山仕事をしている「弟君」の チェーンソーの音が聞こえる。 毎日、少しずつ音が遠ざかる。 「しゅっとした男前」さんによると 「弟君」は潔く木を切るらしい。 チェーンソーにオイル お弁当にお茶。 色々な物を担いで目的の木まで 急な山道を歩いて行く。 「…

青い空と明るい陽の光

楢の林 朝から雲一つない空 空気が冷たい。 こんなに気持ちのいい日に 家の中にこもるのは 精神衛生によくない。 そこで私は 小さなカメラをズボンのポケットに 「ちょっと 歩いてくるか」 台風の風で南に倒れたシダ。 中から小さな野鳥が驚いて飛び立つ。 …

時は続いて行くのだ

10月30日 二つの台風が去っても 青空は見えず しかし 雨の山は 色が変わり始めた。 朝から吹いていた 強い北風が止んだ午後。 買い物で山を下る。 途中で見かける ブルーシートで屋根を覆った家々 数えきれない倒木。 自然の力には勝てない。 ねじ伏せら…

台風21号

10月9日 ほんのしばらくご無沙汰しました。 台風21号で22日夜に電気が止まり 家の灯り、井戸水のポンプ、パソコン、携帯、電話・・・ 電気を使っているものは全て使えなくなりました。 今日夕方、やっと電気が灯りました。 明るい部屋、蛇口から溢れ…

毒キノコであっても

スギヒラダケ 秋の自然の嬉しさは 赤い実であったり 栗やドングリであったり 枝がしなる程の柿の実の色であったりする。 形や色のかわいさでは キノコも負けてはいない。 山や林の腐葉土から 顔をだすキノコ。 食用になるのも 毒キノコであっても そのかわい…

映画「わんぱく戦争」のどんぐり小僧

「あ、どんぐりだ」 「りんどうが咲いた」 毎年の事なのにうれしい。 頭にベレー帽 緑のかわいいどんぐり小僧。 10代の頃見たフランス映画「わんぱく戦争」 フランスの地方の子供達と風景。 テーマ曲も忘れていない。 ベレー帽を被り 皮の編み上げ靴をはい…

「おやおや・・・邪魔をして失礼」

冷たい雨が 朝からずっと降り続いた。 山に靄がかかり それが 下から上へと這い上がって行く。 私は一日何をするでもなく そして 前の道路を走る車も少なく 喜んでいるのは 黄色く色づき始めた 木の葉っぱだけだ。 傘をさして表に出ると 足もとを 土色をした…

痩せた土に植えたトマト

痩せた土に植えた 21本のトマトの苗。 雨と時々の油かす。 そして 太陽の光だけで 沢山の実を付けた。 2、3日前まで 赤い実を付けていたのが 急に衰え始めた。 夕方 ネットを取払い 支柱とトマトの茎を抜いた。 思い残す事はない。 小さな青い実を採り …

ミゾソバ(溝蕎麦)

澄んだ水が流れる溝や 伏流水が沁み出ている道路脇。 淡いピンクの 少女の様な風情の花 ミゾソバが群れて咲いている。 摘んで器に投げ入れ 枯れてくると 膨らみを持った花弁が ぽとりぽとりと机に落ちる。 この花はやはり 野に咲く花なのだ。 家の中で生を終…

ヒメジョオンの退場

原っぱに 群れて咲いていた ヒメジョオン。 仲間達は皆 どこかに旅立って行った。 道の側に きまり悪そうに立っている。 盛りの時の太い茎じゃなく 細い体で風を受ける。 「そろそろ退場しましょうかね?」 と、私に尋ねる。 「お好きなように」 と、私は答…

菊芋(キクイモ)

菊芋。 北アメリカからやって来た外来種。 花は小さなヒマワリみたいで 葉っぱも小さなヒマワリみたい。 ざらざらとしている。 背が高くて かわいい黄色い花なんだけど 油断すると畑全部が乗っ取られると 村の奥さん達には評判が悪い。 花が終わると 太い茎…

図書館の裏

図書館裏の風景。 私が一番好きな所。 透明な川が音を立てて流れ ゆったりと寝転んでいる様な山がある。 そして今日は連休で キャンプ場が賑わっている。 木々の間に見え隠れする オレンジや黄色のテント。 乾いた空気と優しくなった日差し。 平和で穏やかな…

秋雨の日のミルクスープ

午後5時20分 黄色の花が 茶色の種になり 盛りを過ぎたピンクのコスモスが ひょろひょろと茎ばかり目立って 揺れている。 夏に置いてきぼりにされた花達。 あけぼの草や 薄紫の野菊、ミゾソバは今が盛りだ。 さて 雨で冷たい今日の夕方。 有り合わせで暖か…

「メインの森」

図書館で借りた「メインの森」 「森の生活」の ソローの旅行記だ。 19世紀 アメリカ メイン州。 まだまだ未開であった土地を奥へと旅したソロー。 図書館に返却後、「もう一度読んでみたい」 Amazonで調べたら中古本のみが売られている。 ポイントも利用し…

輝く白い月

小さな青いみかんが届く。 段ボール箱にびっしりと三重から。 木のボウルに盛られたみかん。 カーテンを少したぐり寄せ 黒い夜空を見る。 視線の先に輝く白い月。 北風の強い日だった。 会う人は皆 「寒いねぇ」 壊したくない 穏やかで平和な日常。

面倒な作業

トミコさんは 私の為に野菜を作ってるのでは? と、思う程。 朝早く 電話をもらった。 ピンクの蔓穂の花の群れ。 そこを下るとサツマイモの畑だ。 茎を辛抱強く切り取り そして いよいよサツマイモ。 紅の芋が黒い土を纏って ぼこぼこと出て来る。 濃い緑の…

もうすぐ10月なのだ

午前7時 山の峰の向こうから顔を出す太陽。 八月の頃より 随分と南からのお出ましだ。 木の葉っぱや草の先の朝露の輝き。 もうすぐ10月なのだな。 日の出がもっと南に移ると冬が来る。 朝 窓のカーテンを開けると 夜の間に降った雪で一面の白い世界。 嬉…