自然

「大きくなったねぇ」

小屋の前の杉の木に スーッと蔦の蔓が伸びて来たのは いつだったろう。 貧弱な小さな葉っぱが 真っ赤に染まって ああ もう秋なのだと 毎年知らされる。 いつ迄この雨の季節は続くのかと あきあきしている今朝。 深い緑の 雨に濡れたつやつやとした葉に おっ…

梅雨の晴れ間

梅雨の晴れ間とは こんな日を言うのだろう。 明るい陽射しで 周りの景色が輝いている。 そして 思い出したかの様に シャワーみたいな軽い雨が降る。 雨をたっぷりと含んだ土や植物。 もやーっとした空気が 汗を呼ぶ。 でも 懐かしい夏のこの空気感。 もう夏…

黴や蛭(ヒル)と闘う

雨が続いたり 曇ったりする日が続く。 小屋の周りの緑は どんどん背が伸び 色つやもいい。 まるで 成長期の子供のようだ。 黴も元気だし 蛭も油断大敵。 歩くと蛙が飛び出し 木の下を歩くと 上から水滴が落ちてくる。 小屋の中で乾いた洗濯物も 柔らかくしっ…

盛りの過ぎたハルジオン

道路の脇や 原っぱに 群れて咲いている白い花。 子供の頃から見慣れた花だ。 ヒメジョオンか? ハルジオンか? 盛りを過ぎたこの花達は どちらなんだろう。 蕾が下を向いているのがハルジオン。 そんなふうに 覚えている。 ああ だからこれは ハルジオン。 …

土から来て 土に帰る靴  

Native Shoesの靴 Plant Shoe(Google画像より) とても面白い話を読んだ。 もう知っておられるかもしれない。 カナダにNative Shoesという靴メーカーがある。 日本でも売られている。 そのNative Shoesが 持続可能な素材を使って靴を作っている。 美しい水…

芒(ススキ)の原

穂が出る前の 芒(ススキ)の原の美しさに 目と留めた事があるだろうか。 濃い緑の 細くて鋭い葉が たおやかにカーブを描き 一群れ 一群れと 広い原を埋めている。 風が吹けば 波の様にうねり 葉ずれの音も波のようだ。 お天気の日には 太陽の光を浴びて 一…

川と炎を見つめる

川の流れる様と 焚き火は似ている。 ただ流れている ただめらめらと燃えている。 それを 見ているだけなのに飽きない。 岩にあたって 飛沫を飛ばし 白い泡となって 流れ去る川。 燃える木が 赤くなって尽きる頃 又 木を上に載せる。 炎が立ち 揺れる。 走り…

すり鉢の菜園

ブルーベリーさえも 上手に育てられない私が かわいい人参を育てたい と 思うのはもう止めにしたら? 種袋に少しずつ残っていた 様々な野菜の種。 タイチさん宅の いらなくなった大きなすり鉢2個。 捨てられていたのを持ち帰り 底に穴を開けて 土を入れ 残…

かわいい頭がピョコンの茸

雨や靄のかかった日が これだけ続けば きっと現れるぞと思っていたら ほらね 登場です。 あちらにも こちらにも。 可愛い頭がピョコンの 名前を知らない茸。 茸は秋だけではないと 教えてくれた茸。 一日で生を終え 翌日に新しいのが ピョコンと出て来る。 …

小屋に相応しい風情のベリー達

ブラックベリー 小屋の周りに 実のなる木を植えたのは もう 10年程前だろう。 ブルーベリー 黒すぐり そして ブラックベリー。 ブルーベリーは2本植えるといい。 そのようにしたが 背は伸びず 実もつけない。 黒すぐりは名前に惹かれて植えた。 黒すぐり …

生ゴミを掘り返すのは誰?

カボチャの芽 埋めた生ゴミの中から カボチャの芽が出た。 逞しいカボチャの種。 遥々 ニュージーランドやメキシコから 海を渡ってやって来た。 スプーンで種を削ぎ取り 炊いたり 焼いたり スープにしたり サイコロに切ってチンして サラダにしたり。 私の好…

心の中まで緑に染まった

台風が太平洋の上を 日本列島に沿って北上。 私の住んでいる所には 激しい雨は降らなかった。 シャワーの様な 気持ち良さそうな雨が 木や草の葉っぱに 降り注いだ。 荒い土に パラパラと振り落とした コスモスとアスターの種。 雨水をたっぷりと含んだ土から…

正直者のスナップエンドウ

自然無農薬農法で がんばっているチャックが 帰りに立寄りくれた。 森永ココアの箱に 無理矢理詰め込んだ 莢がちょっと堅いスナップエンドウ。 動物園の象の糞やら 公園の枯葉やら 牛の牧場の牛の糞やら 腐葉土をトラックで買ったり。 自然無農薬農法だから …

動物達と見上げる星月夜

「秋みたいだ」 風は冷たく 朝晩はストーブに薪をくべた。 数日の雨に 樹々も車も綺麗に洗われて 光ってる。 今日は 思わぬ動物との遭遇があった。 ご飯を食べ のんびりとした昼下がり。 澄んだ空気に響く 頼りない しかし美しい 鳥の鳴き声。 「ヒョロロロ…

タフな植物 西洋ノコギリソウ

セイヨウノコギリソウ 京都からここに移る前 アメリカのワイルドフラワーの種を パラパラと蒔いた。 淡いオレンジやら黄色 そんな 可愛い花が 咲き乱れるのを頭に浮かべた。 結局根付いたのは セイヨウノコギリソウの 白い花だけ。 ワイルドフラワーであって…

強い風と雨の日

小紫陽花(コアジサイ) 台風みたいな強い風が吹き荒れた。 杉の林が立てる音の なんと不愉快な事。 まるで 私を脅している様な 地鳴りの様な音だ。 空を見上げて 雲の様子を見るが 何時間経っても 灰色から変る事はない。 暑かった木曜日。 スーパーの西瓜…

ウツギの香りが漂う

ウツギを漢字で書くと空木(うつぎ)。 茎の中が空だから。 卯の花とも言う。 この季節 山に道ばたに川辺に 余りにも普通に咲いている花が 卯の花と知った時には驚いた。 花びらは白く シベは先が優しい黄色。 沢山の白い花をつけた細い枝が ゆったりとしな…

力強い声で鳴くコマドリ

コマドリ(駒鳥)Google画像より 甲高い声が すぐ近くでする。 「キキキキーン」とも 「ヒヒヒヒーン」とも聞こえる。 山の樹々に目を向けて 姿を探すが・・・ そーっと歩いて 鳥に気づかれない様に。 今度は遠くから聞こえる 「キキキキーン」 おやおや 私…

小屋の北側の谷

小屋の北側の谷は どんなに日照りが続いても 今迄 水が枯れた事がない。 谷に沿った林道は 軽トラが走るだけの幅。 そこをずっと上に歩くと 細い険しい道になる。 谷は細くなり やがて水源にたどり着く。 そして 頂きをあちらに下ると京都だ。 広葉樹の葉っ…

今日の雨は慈雨

ツツジとコアジサイ 天気予報通りに 目が覚めたら雨だった。 木や花や屋根に静かに降る。 この雨を静かに受けている 乾いた土 田んぼ。 朝から騒がしい キセキレイの親子も 電線の上で 尻尾を振り振り。 谷川の水も さらさらと 音も軽やかに下る。 植物の緑…

耳を澄まして聴くホトトギスの鳴き声

卯の花の白い蕾が開きかけて いい香りがする。 すると 歌の通りに ホトトギスが鳴いているではないか。 トウキョトッキョキョカキョク♬ あ、ホトトギスだと。 聴き慣れた野鳥の声じゃなく ホトトギス キツツキのコンコン ヌエ(トラツグミ)のホウォー。 思…

雨に濡れたジャーマンアイリス

ジャーマンアイリス 昨日まで かたい蕾だったジャーマンアイリス。 朝 ドアを開けた時 私の目に飛び込んできた 蕾が開いた ゴージャスな花。 雨の雫に濡れて まさに しっとりした風情。 子供時代に 浴衣に締めてもらった 絞りの帯と同じ色だ。 子供心に 随分…

春から夏へ

栗の木 真夏の様な暑い数日間だった。 陽射しまでがギラギラと夏の顔。 帽子に汗が沁みる程の暑さが 日陰に入ると冷やりとする。 「ああ いい気持ちだ」 大きな栗の木の下の 大きな日陰。 聞こえる 葉の揺れる音。 そして 葉の揺れる影。 春から夏への移行は…

風の強い日 

2日続けて 強い南風が吹いた。 そして 今日も。 自然は気ままで 夏の様な日が続いたり 冬の様な寒さがぶり返したりする。 小屋の周りや山の木や草が うねる様に曲がる。 アケビの蔓とシダを切り 花器に挿す。 二坪小屋の中で聞こえる 断続的な風の音は 衰え…

自然の不思議

階段のウマノアシガタ こんな所によく花が咲くものだ と、思う時がある。 岩に貼り付いた様に立つ木も同じ。 道路から小屋のドアまで 数段の石の階段。 ここにも毎年沢山の 黄色い花ウマノアシガタが咲く。 石の隙間のほんの少しの土に。 光を浴びたり 風に…

水田の中の空

「ミッドタウン」への途中 水がはられた田んぼ。 畦で区切られた 水に映る土手の葉桜の木や 山の姿 今日の美しい青空の 逆さまの世界。 ツバメが飛べば 田んぼの水に その姿を捉え 夜の優しい風に 水が揺れれば 月も揺れる。 山からの水をはった水田。 そこ…

一日が終わる夕闇

午後6時40分 午後6時40分。 山の中の村に 街よりも早い夜がやってくる。 空はまだほの暗く あの空の向こうは どんな夜の景色なのか。 家の窓から灯りが漏れて テレビのニュースの音がして 暗い道を LEDの眩しい光が 暗い夜道を明るく照らしているのだ…

春のエネルギー(4)楢の木

楢の山 山里や田舎の植物や木には ちゃんとした存在の意味がある。 家の周りの梅の木は梅干し。 甘い柿はおやつ 渋柿はおやつと正月飾りの干し柿。 ワラビ、ゼンマイ、蕗は冬の保存食に。 塩で漬ける。 山椒の木は鯖のなれ鮨には欠かせない。 そして山には楢…

春のエネルギー(2)アケビ

アケビの花 アケビの花は アイボリー色で しべが薄紫。 山の中を飛び歩く 草の精の娘のようだ。 葉っぱは薄く 形は楕円の形。 魅力的だ。 蔓は編んでかごになる。 50年程前に買った 壁にぶら下げる あけびの小さなかごを 今でも大事に使っている。 夏には …

春のエネルギー 蕨

去年のシダが枯れた跡から 産毛をまとった ワラビがニョキニョキ。 蟻が何かを探しに ワラビのてっぺんをウロウロ。 ワラビの姿は本当にかわいい。 手のひらを丸めて グーをしている。 これを手折り ポケットにいっぱい持ち帰る。 次の日に 又次々を顔を出す…