自然

鳥の声も川の流れる音も

鉄錆色の花をまとった杉 見上げる山の 落葉樹、広葉樹の間に ぽつりぽつりと針葉樹が見えるのは とてもいいものだ。 でも 小屋の周りは杉の木ばかり。 冬でも夏でも変わらない。 鉄錆色の花をまとった杉に 鳥が飛び交ってはいるが 好物の実のならない杉の木…

裸馬に股がる「ウマコさん」

遠くに馬が2頭見えますか? 湖西畔まで山を下り 郵便局で荷物を出し ちょっとした買い物をすました。 今日は風もなく穏やかな日。 いつもとは違った道で帰ってみよう。 古代の継体天皇の皇后の御陵の前を通り ずっと山の中へと車で上がる。 平野の様な山の…

のんびり屋のシジュウカラ

窓ガラス越しに撮ったシジュウカラ シジュウカラは神経質な鳥だ。 餌台にやって来ても 写真は中々撮れない。 影が動くだけでも せわしなく飛び立つ。 餌台にたっぷりのカメムシ。 昨日から一羽ののんびり屋の シジュウカラがやって来る。 少しくらいの音がし…

鳥達の大好物 カメムシ

夜になり ストーブに薪を景気よく燃やし 小屋の中がポカポカとしてくると カメムシがブーンブーンと飛び始める。 料理中の鍋には蓋をし 出来た料理にはラップをかける。 これだけ用心していても 蓋を開けた鍋の中には カメムシが溺死しているではないか。 ほ…

編み込みのセーターを着ている雀

私の住む所では雀を見かける事がない。 田んぼは沢山あるのに。 とんびは空高く円を描いて ピーヒョロと鳴き シジュウカラ、セキレイ、ヤマガラは 毎日うちの木蓮の枝にやって来る。 雁やオシドリも川に浮かび その川沿いの道を私が歩くと 驚いて飛び立つ。 …

私は一日小屋の中

今日は 強い北風で 雪が横流れに降った。 走る車も少なくて 北風に揺れる杉の枝から 吹かれる雪が 粉の様に飛んで行く。 私は一日小屋の中で なんだか体が重くなる。 こんな日にも 梅や水仙が咲いている所が 日本の中にあるなんて。 白い雪景色やら ピンクの…

春になると・・・

雪の山の落葉樹の林。 赤くて固い弾けそうな葉っぱの芽を 枝いっぱいに付けてるんだろうね。 春になると 萌黄色の木々の間に 淡いピンクの山桜や 白い辛夷の花が咲いて それはそれは 胸がどきどきするのだ。 白い雪の山を 鹿が歩いていないかと 遠目に見る。…

山を眺めて歩く人

鉄錆び色の杉 錆びた鉄の色。 まるで枯れているかの様な山や林。 それは 杉の花の彩りだ。 まだ 山も畑も家の周りも 厚い雪に覆われているのに 花だって? 風吹く日に 淡い黄色の幕がはった様に 飛び散る杉花粉。 ああ、大変だ。 白いワゴンが止まる。 「乗…

自慢げな氷柱(ツララ)

道の脇 伏流水が沁み出ている所。 冬に見事な氷柱が出来る。 所々に立っている デジタル温度計より正確に 気温を教えてくれる様な気がする。 さて 今日も側を通ると 自慢げにこちらを見てるではないか。 のこぎりでシャッシャッと切り 冷凍庫に入れておこう…

モリモリと食べた

温泉の山 支所(かつての村役場)の前で 「玉子のケンジさん」に会う。 去年の大雪で ケンジさんの池の鯉が死んだ。 屋根の雪が落ちて鯉に直撃したのだ。 そして今年も 「雪が多すぎる。 何もかも凍って、給湯器の湯が出ない。 冷たい水で食器を洗うのが嫌な…

広い空が広がる所

安曇川町 雪の道をゆっくりと運転し 琵琶湖側に下る。 大丈夫なんて思ってはいけない。 スリップして車の前に 大きな穴を開けたのを忘れないで。 山の中の狭い空から 広い空が広がる所。 白い雪の田んぼと 灰色の空との間の人間の住処。 泣いたり笑ったりの …

やるべき事を黙々と

1月31日 「水道が凍結して出ない」 集落のあちこちで困っている。 でも かつては生活水だった 年中流しっぱなしの山の水がある。 今でも豊かに庭先に流れている。 うちは伏流水をポンプで汲み上げている。 切れる様に冷たい水が 蛇口からほとばしり出る。…

久しぶりの空

久しぶりの空。 雲が流れて行く。 北から灰色の雲が 押し寄せて来ると雪。 今日の雪は水っぽいな。 そして すぐに空が現れる。 太陽の光と空は 人間にエネルギーをくれる。 厳しい自然を前にすると いつも思う。 屋根から落ちた重い雪。 気持ちのいい空の下…

「チベット旅行記」

明治時代 鎖国中のチベットに行き インディー ジョーンズ顔負けの旅をした お坊さんの河口慧海。 旅の手段は歩くのみ。 食料は麦焦がしを水で溶いたものとドライフルーツ。 氷が流れる川も泳いで渡る。 ダライラマに会ったり 山賊に出会ったり 偽医者みたい…

カワガラス

(カラー写真) 凍った道路を そろそろと、転けない様にと歩いていると 「チッチッチ」とカワガラス。 川の上を小さな黒い体で ピューッと飛び 雪の岩の上にピタッと止まる。 「おお、お久しぶり。 私は小屋の中でくすぶっていましたよ」 と、挨拶をする。 …

赤と黄色のダンプ

昨日除雪してスッキリしたのに 又、1メートル程積もった。 ふんわりとして綺麗な光景なんだけど。 午前8時頃 うちの前の道路が通行止めになり 夕方に市バスが走り始めた。 市バスと言っても 小さなコミュニティバスだ。 そして私は 雪が小降りになった頃か…

さらさらの雪(2)

うちの集落より まだずっと奥に住む「弟君」 うちの倍の雪が降る。 車の周りを除雪したのに 次の日の朝 「車が隠れる程の雪が積もった」と嘆いている。 うちは給湯器と洗濯機の水道が凍った。 除雪で汗をかいてもシャワーが使えない。 「何て事ないよ、何ヶ…

さらさらの雪

(カラー写真) よく降った。 さらさらの雪。 除雪ブルドーザーが一回だけ通った。 郵便配達さんと市バス それから 市役所の車。 こんな日は 集落全体が眠った様になる。 凍結した雪道を アクセルをいっぱい踏んだ車が3台 毎晩、うちの前を走り去る。 川に…

寒波の今日

(カラー写真) 一日中、凍っていた。 周りの景色も車の道も。 私は半日 雪の降る外で 板に釘を打った。 北風は強く吹き 雪が風で舞っているというのに。 飛び回っていたシジュウカラは とても迷惑顔。 小屋の煙突から ストーブの煙が南に流れる。 シジュウ…

涙目で歩いていると

気まぐれな空模様の一日。 灰色の雲が北西から南東へ。 忙しそうに走る雲。 雪まじりの風が吹く。 青空が見えると 雪が消えて陽の光が射す。 冷たい風で 私は涙目になりながら歩く。 すると・・・ 遠くからカランカランと響く音。 やって来た、やって来た。 …

「あ、もぐら・・・」

雪が融け始めた土の上を歩く。 靴の下がふんわり。 長い列の様な土の盛り上がり。 「あ、もぐら・・・」 今日はシジュウカラが 木蓮の枝に止まった。 薪の湿った所に ヒルがへばりついて 動いている。 北から灰色の雲が ぐんぐんと押し寄せる。 すると 霧の…

自然との対話

楢の林 「もうすぐですよ、そこまで。ちょこっとね」と 積もった雪を見ながら 春がそこまで来ていると言う人。 「雨の日は嫌だなあ 億劫になる」と言う人。 そして 「陽の光と青い空は 萎えた心に力を与える」と私。 地球に住んでいるからこそ出来る 自然と…

「何を見てるの?」

午後4時 冷たい雨の一日。 積もった雪がどんどん融ける様に。 煙った靄が 山も原も瞬時に 姿を変えてしまう。 ヤマガラが枝に止まり 首を振る。 「何を見てるの?」 窓辺に立って ヤマガラを見ている 私を見てるの?

静かな白い山の雪

14日 年が明けて久しぶりに積もった雪。 40センチ程。 屋根にも、車にも たっぷりと載った雪。 用事で出かけた京都も 屋根に雪が載っていた。 川の岩の上にも載った雪。 静かに流れる川の中で ぽっかり、ふんわり。 夕方 除雪に精を出している時 猟もす…

雲一つない夜空

狐?、犬?、それとも狸? 夕方やって来た「弟君」が 深夜に帰った。 見送りに出ると 固くなった雪が 外灯の光でキラキラと光っていた。 吐く息が白い塊で 暗闇に流れた。 雲一つない夜空に 音のしそうな星座や星達。 悩みを抱え 胸がいっぱいの「弟君」 深…

午前7時

11日 午前7時 三日月が南東の空に浮かぶ 午前7時。 朝焼けに色づいた淡い雲。 歩けば バリバリと音を立てる雪。 ブルブルっと冷気に身を震わせ 小屋に後戻りする。 ミルクを入れたカップに 熱い紅茶を注ぎ こんがり焼けたパンと ヨーグルトを食べよう。 私…

呑気そうに口笛を

雨や雪に濡れて しずくが垂れていた 花の残骸達。 チョコレート色 キャメル色 そして 砂漠の様な色。 はさみでチョキチョキ切り 花器に投げ込み テーブルの上に置いた。 暖かい小屋の中。 濡れていた枯れた花達は すっかり乾いた。 秋の終わりまで咲いた花達…

一日の終わり

9日 午後4時半 雨になったり 雪になったり 強い風が吹いたり そして 雲が切れて 夕方にはその雲が 淡いピンクに染まった今日。 山の中では ピーピーとシジュウカラの鳴き声。 飛ぶ様に流れる川。 岩にぶつかり白い飛沫をあげる 川の色と音。 そのどれもが …

白い太陽

5日 午前九時半(カラー写真) モノクロームの世界。 谷から水の落ちる音。 飛行機のジェット音が 空のどこかから聞こえる。 鳥の声は聞こえない。 南西の朝の空に ぼんやりと白い太陽が浮かぶ。 時折 灰色の雲が切れ 青い空が現れて 輝く光が降り注ぐ。 冬…

振り向いても何もいない

山の神様 山のあちこちにある 山の神様のお社はとても小さい。 それは まるで山に住む小人の家だ。 そして あちこちにある 小さな石に赤いよだれ掛けをつけた お地蔵さん。 「山の神さんが怒った」 「狐にだまされた」 「お地蔵さんが言う事をきいてくれた」…