福井 小浜港 私の住んでいる集落で 無農薬有機栽培の野菜を作っている チャックの農業ボランティアが 7、8年前には途切れずにやって来た。 ヨーロッパ 中東 北アフリカ インド メキシコ アメリカなどから バッグパックを背負った 若者達。 その中で 初期に…
数日前 雨が大きな音をたて断続的に降った。 アスファルトの道に その雨が大きく跳ねた。 年輪を数えてみれば150ほど 厚みは40センチほどの 杉の輪切りの上に置いた 白の大鉢に たっぷりと溜まった雨水。 その底に固まり 浮かんでいるのは エゴの枯れ葉…
枇杷の葉 元の証拠(ゲンノショウコ)の花 枇杷の青い葉一枚を ガラスの瓶に挿していたら いつの間にか 渋いが明るい茶色の葉になった。 「小屋」の周りには 白と赤のゲンノショウコが群れている。 その花を4本手折り 葉をちぎっていい形にした。 花器に花…
小楢の葉とどんぐり 栃の実 午前中 エゴの木の淡い緑の実を採りに キビタキがやって来る。 目の上 胸の辺りが 黄色の可愛いオスのキビタキ。 実の茎を咥えて頻繁に 忙しなく飛び立ち 又やって来る。 午後には来ない。 小楢の木は 「小屋」の周りに沢山自生し…
JR湖西線高架の向こうは琵琶湖 JR湖西線高架の上の 実に印象的な雲。 少し淡いピンク色で その下は大きな琵琶湖だ。 ホームセンターに向かう車の中から見た景色は なんと開放的だろう。 苦しいほどの暑さの日々だった。 今 私を取り巻く景色の色は 疲れたよ…
イヌコウジュ(犬香需) 車の中からでは見つからない 自転車で走っていても気がつかない 歩いていても 空を見上げていては通り過ぎる。 私は 歩きながら見つけてしまった 本当に小さな野の花。 消え入りそうな薄紫の花と 鮮やかな緑の葉を持つ イヌコウジュ…
夕焼けの前 図書館のカウンター横に 今月の新刊コーナーがある。 今月から出来たのだろうか? それとも 今まで気がつかなかったのか? さっと流して見る。 暖かい感じのイラストの表紙に目が行き手にとった。 「工房の季節」ヨン・ソンミ著。 韓国の20代の…
小楢のどんぐり 何の木だろう? そう思って数年見続けていたら 小楢(コナラ)だった。 細い幹も枝も成長して 艶々と光るドングリまでつけて。 濃い緑の実に ベージュのベレー帽を被ったドングリ。 いつの間にか秋が来た。 ベニバナボロギク。 今が盛りと 白…
タカサゴユリ(野の百合) 数日前まで 「小屋」の周り 原っぱ 道路脇 あちらこちらに咲いていた 白い百合。 今年は 「小屋」の周りに沢山咲いた。 太い茎に 数個の花をつけるのもある。 鹿はこの花が大好き。 だから私はネットを被せたり 袋をかけたりする。…
吾亦紅(ワレモコウ) 「強い主張をしない庭」のKさんから 白い野の百合が咲いたので 見に来ませんかと お知らせをもらった。 夕方の西陽が山陰に落ちる頃 夫と二人で訪ねた。 数日前の強い夕立に打たれて 盛りは過ぎていたが それでも大きな群れの塊となっ…
ジャム:ブルーベリー 赤いスモモ 黒すぐり 赤いスモモは よく熟したのと まだ半分青いのが入り混じっていた。 熟したのは冷蔵庫に 半分青いのはテーブルの上にと 加減を見ながら全部赤くなるのを待った。 琺瑯の鍋に果実とたっぷりの砂糖。 しばらくすると …
赤のすもも 今年はブルーベリーも スモモも豊作のようだ。 スモモの木にも 枝が折れんばかりの実が付き 「好きなだけ持って帰って」と声がかかった。 スモモの皮の食感が苦手な私は 全部ジャムにしようと思う。 炊いたスモモは 紅色の美しいジャムになる。 …
ブルーベリー ブルーベリーを 大きなボウルに一杯貰った。 フレッシュな 濃い青の曇った様な色合い。 パイ ジャム どれを作るにしても こんなに沢山の粒々は 私にとってはとても贅沢だ。 まずは 甘そうなのを選り分け 朝のヨーグルトにたっぷりと。 司馬遼太…
白い花びらの様なキノコ。 盛りを過ぎて枯れてしまい 私に抜かれてしまった花の跡に 顔を出していた。 川が茶色の濁流になるほど 雨が降った後は 顔馴染みに小さな薄茶色の スーパーで売っているしめじの様なの。 探さなくても 私の目に飛び込んでくる。 夫…
栃の実 栗の実は イガイガに守られて その実は 猿や鹿の好物だが 硬い針を割り どの様にして食べるのか それが いつも不思議だ。 地に落ちた栃の実を数個 ポケットに突っ込んで持ち帰る。 固い殻はスベスベとして 鎧のようで 艶やかな実を守る。 橋の脇に2…
「枯れてもうダメかと思ってたら 先日の雨で蘇りました。来ませんか?」 と言う電話をもらった。 「小屋」から車で北へ15分。 太陽が山陰に入った頃 いそいそと出かけた。 町から山奥にやってきて40年のKさん。 広い敷地に 少しずつ花を育てたら いつの…
うちの小さな土地に ポテトが採れた。 生ゴミを埋めた土で 色々な芽が出て 伸びては消えていくが 小さなポテトは 自分なりに実を太らせ その茎を引き抜いた私の前に 現れた。 写真を撮ろう。 大きな杉の年輪に ポテトを載せる。 150年以上はあるかと思う…
2日 午後6時 北風が強いので 北側のドアの網戸を通して風が吹き抜けた。 久しぶりに「小屋」の中の気温は 30度と昨日より低い。 扇風機を回して凌ぐ。 毎日夕方になると 外は涼しく 夜になると 毛布を被って眠る。 朝方に 窓からの涼しい風がカーテンを揺…
柿の実 昨日28日 運転免許更新の為 琵琶湖大橋を渡った。 免許センターは琵琶湖畔にある。 40度近い昼間の琵琶湖は 空の色を映した青色。 北琵琶湖でも 南琵琶湖でも どこでも美しい。 大きくなった「小屋」の周りの木々は 今や緑陰で 32度の「小屋」の中…
24日 午後 買物の帰り道にて 京都や滋賀の友達は 朝からエアコンのスイッチを入れる。 こちら 山間部の私の「小屋」は 朝から晩まで 壁のファンと ドアの近くの扇風機を回す。 中の気温は30度。 夜になると スッと涼しくなるが 昼間の暑さで疲れが続く。 昼…
姫女苑(ヒメジョオン) 17、18日と雨だった。 18日は 突然大粒の雨がドーッとやって来て 周りの景色は白く煙った。 これが長く続くとどうなる事かと ニュースの雨災害の映像が 頭に浮かんだ。 雨のおかげで 草木は生き生きと蘇り 細くて貧相なヒメジ…
16日 雨あがり 干からびた土に たっぷりの雨水が染み込んだ。 大粒の雨で 周りの山が白く煙る。 私も 動物も 木々も 草も 濡れた。 雨の降らない午前中に 寂しい鵺(ヌエ)の鳴き声が 山の中から聞こえた。 夜に聴いても 夜明けに聴いても 心に響く鳴き声…
「小屋」の南の雑木 13日の昼前。 「小屋」のそばにヒョロリとした木々が 葉を茂らせている。 それは 覆い被さるように細い枝が 私の頭上に広がり 気持ちのいい緑陰を作っている。 葉の間から見える空は 夏の空だ。 木の枝に毎日やってくる小さな野鳥は 淡…
soapwort(ソープワート) ソープワート 数年前に 友達から株を少し貰い植えた。 2年前に消えたかと思ったが 今年は花盛りだ。 煮出すと石鹸のように使えるとか。 私は 群れて咲いているのを見るのがいい。 今年初めて ひぐらしが鳴いた。 鈴を鳴らすような …
胸に グッと来た本だが その感想を書こうと思うと難しくて書けなかった。 それが 「酔いどれクライマー永田東一郎物語 80年代 ある東大生の輝き」 藤原章生著だ。 東京都立上野高校の山岳部で 永田は藤原の数学年上。 大学は永田が東京大学 藤原は北海道大…
水羊羹 到来物の水羊羹を 皿に載せる。 それだけでは寂しいので ミントの葉を摘んで添えた。 今日も 日中は何もしたくない程の暑さだった。 冷蔵庫で 冷たくなった水羊羹を出し スプーンで掬って食べた。 小さな幸せだ。 一昨日 昨日と「小屋」の周りの草を …
マーマレードクッキー 小さな小屋のような 小さな家には 大きな窓が3っつ 普通の窓が一つある。 つい最近まで薪を燃やし続けた ストーブのススの汚れを 綺麗に拭き取った窓から 明るい日差しや 茂りすぎた木々の緑が くっきりと見える。 数日前に取り替えた…
Tさんから数年前にもらった苺苗 露地栽培のいちごが食べたい。 そこの到達点は中々の難路であると 最近分かった。 4個の植木鉢に一株ずつ植え 白い花が咲き 淡い緑の苺の実が出来 赤く色づき始めた。 人間が美味しいと思うものは 動物も同じだ。 色づいた苺…
ジギタリス(狐の手袋) 数年前から ジギタリスが 河岸 原っぱ 道ぎわ 山の中 そして私の「小屋」の周りに ピンクや白い花を咲かせるようになった。 ピーターラビットの絵本の中に 群れて咲いている花だ。 日本名は「狐の手袋」 新美南吉の「てぶくろをかい…
キャベツのサラダに 沢山のミントの葉を ミントを庭に植えると 茂り過ぎて大変になると 聞いた事がある。 私はミントを 特に好きというのではないが 随分前に 一株植えた。 初夏になると あちらこちらに芽を出す。 私はそれをせっせと摘み 料理に使う。 チキ…