ビーガン (Vegan)

19日 午後4時 Vegan 究極の菜食主義者。 動物由来のものは食べない。 卵もチーズも牛乳さえも。 蛋白質はひたすら 植物から摂る。 大豆がその代表格。 命あるものからの 食を摂らない主義なら トマトはどうなんだ? キャベツは? 野菜だって命があるだろ…

西日を受けた白い家

午後5時 図書館で本を受け取り 新聞を読み 表に出ると五時だった。 太陽が沈むにはまだ早い時間 西日が強い。 道の駅、図書館の駐車場に 車はちらほら。 空が広いなあ。 西日を受けた白い家。 東ヨーロッパかロシアみたいな色をした 除雪ブルドーザーの車庫…

うつらうつらと居眠り

午後7時20分 晩ご飯の前にシャワーをして すっきりしたら もう扇風機はいらない。 冷たい風が窓から吹き込んで 昼間の暑さが嘘みたいだ。 知らない間にうつらうつらと居眠り。 今夜はトラツグミは鳴かない。 樹の葉っぱの風に吹かれる音と ラジオから流れ…

海への長い旅

鮎やアマゴのいる川。 うちの裏を流れる川だ。 「ほー、それはすごい」 と、驚くのはまだ早い。 漁業組合が 軽トラに魚を積んでやって来て 釣るのにいい頃合いのを流すから。 「鰻の大きいのがとれた」 と、奥の集落の人が言っていた。 これは天然鰻だ。 琵…

跳ねる鮎

水の少ない川だけど 今年もやって来る 鮎を釣る人達。 この川に沿った道を歩く。 川面をキラキラと走る光。 そして 跳ねる光。 それは 鮎のジャンプ。 「釣れますか?」と聞かれる。 「いますよ」と答える。 午後に雷のBGM付きで 大雨が降った。 雨は山や畑…

テールランプの赤い灯

午後7時半 夕方5時過ぎ 急用で夫と二人 車で出かけた。 うちから 車で50分程の所。 集落の人が「街」と呼ぶ ひっそりとした湖北の田舎の街へ。 用事を済まして帰途へ。 昼間の明るさが残る 夕暮れ時。 車のテールランプが 途切れ途切れに流れる。 それぞ…

JRで京都へ

午後6時20分 車を運転中 私は汗でずり落ちる眼鏡を 何回も指で押し上げた。 途中で車のクーラーをONにした。 最寄りの駅で車を降り JRで京都駅へ。 いつもの様に 駅は多国籍の混雑。 浴衣を着た女の子達を見て 「ああ、今日は祇園祭、宵山なのだ」 同じ趣…

合歓の木

絹糸を束ねた様な姿から 英語の名前は Silk tree。 微かな風に ゆらゆら揺れる。 蜜蜂が 忙しそうに羽音をさせて 花の周りを飛んでいる。 そして 秋の初めに 豆の莢みたいな実を付ける。 川のそば 山への入り口 畑の周り ぽっと灯りをともした様に 立ってい…

白く輝く光の束

午前6時40分 見慣れた風景も 一度として同じ時はない。 朝の7時前。 まだ 空気は冷たく 草の上の露も乾かない。 山の向こうから やっと顔を出した太陽。 白く輝く光の束。 「おう!」と私の心が唸る。 静かな山里が 眠い目をこすりながら ゆっくりと動き…

フードコンピューター (The Food Computer)

2011年 東日本大震災の跡地に立った マサチューセッツ工科大学(MIT)のハーパーは 津波による農地の塩害と放射能汚染を 目の当たりに見た。 そして ハーパーと彼の同僚は 自然環境に左右されない コンピューターが環境をコントロールする 農業を開発した…

「なんだ こりゃ」と私が呆れた

アカモノの実 うちの前の道沿いに アカモノの実が ズラリ。 春には 可憐な鈴の様な花を咲かせ 夏には 珊瑚色の小さな実を付ける アカモノ。 山の樹も花も そして実も 今年は特別に元気だ。 7年程前に植え 大きくならず 実も付けず 「なんだ こりゃ」と私が…

牛乳を入れた紅茶と

午前7時 山の向こうから 太陽が顔を出す迄の時間。 ひんやりとした空気と 葉っぱを濡らした夜露の跡。 窓もドアも開けて 冷たい空気を入れよう。 空を見上げれば 綿をほぐした様な雲だ。 牛乳を入れた紅茶と バターとジャムを塗ったパンと スライスしたチー…

平和な気持ち

抜いても抜いても 終わる事がない 草抜き。 シジフォスか? 不条理世界か? 今日はここ 明日はあっち。 こんもりと積んだ草を 夕方になると焼くのが 日課の一つ。 杉や檜の枝で 勢いをつけて炎を出す。 その上に湿った草の固まり。 白い煙が 川筋に沿って ゆ…

マムシの心臓

タイム (Thyme) 「マムシの心臓を9回食べた」 と話すのは90歳のオチヨさん。 山の中へスタコラ入り ワラビや栃の実を採る。 家族の朝食の準備をし 洗濯機を回し その後午前中に サツマイモの苗を200本植える。 マムシを捕まえて ピッと裂き 心臓をパク…

緑に染まりそうだ

毎日の雨。 私はもう緑に染まりそうだ。 手も足も背も伸びてはいないか? 雨に濡れた植物は 濃い緑だ。 背が高くなり 黄色の花を沢山つけたトマト。 青い実は赤くならない。 雨が降れば降る程 緑は繁る。 もう一度言おう。 「私は緑に染まりそうだ」

賞味期限日の栃餅

餡入り栃餅と餡ころ栃餅 カワイさんは 栃餅で儲けて まるで旅館の様な大きな家を 高台に建てた。 それは 山の中の田舎道から よく見える。 この村で 昔から作り続けてきた栃餅を 2、3の道の駅に出している。 賞味期限が近づいた栃餅は カワイさんが車で村…

明るい娘の様な撫子

撫子(ナデシコ) 梅雨と言うには 余りにも厳しい雨が 降り続いている所がある。 私の住んでいる山里も 川の水が随分増えた。 濃いピンクの撫子が 雨に打たれて咲いている。 明るい娘の様な色と形が 今日は嬉しい。

愛すべき葉っぱ、山帰来

山帰来(サンキライ) 愛すべき葉っぱ 山帰来。 ドンガメと呼ぶ地方もある。 柏餅の柏の葉っぱの代わりに 山帰来を使ったりする。 これがとてもいい。 細くて固い蔓は 棘がある。 秋になると 渋い黄色に変わり お洒落だ。 そして 晩秋には 赤い実をつける。 …

お喋りな顔

午後1時半 男の顔は履歴書と 昔は言ったものだ。 今は 男も女も関係ない。 その人の人生が顔に出る と私は思う。 雨の一日。 ニュースを見る。 貧しい貧しい顔の面々。 どんな人生を積み重ねてきたのだ? 語りたくなければ黙っていよう。 隠しても隠しきれ…

とんがり帽子のウツギの実

空気を甘くする ウツギの白い花。 樹形が悪いだの 行儀が悪いだの 私の厳しいチェックにもめげない。 そして 渋いグリーンの実が 梅雨の雨に濡れている。 「どんな色に変わっていくの?」 とんがり帽子の 緑の実に 私は尋ねた。 _____________…

21本のトマト

7月2日 あの青臭い 懐かしい香りのトマト。 お腹いっぱい食べたい。 その思いが 諦めたファーミングを もう一度やってみようと決心させた。 ミニトマトの種を ポットに撒いた。 20鉢程。 いくら待っても 芽が出ない。 シムラさんが 「こんなんあかんで。…

GYAO  映画「小川町セレナーデ」

2014年製作 ポスターやスチール写真を見るだけで 「この映画は面白そうだ」 少なくとも 「私好みだ」と感じる。 「小川町セレナーデ」もその一つ。 ゲイの男とヘテロの女は仕事仲間。 その二人の間に子供が出来てしまった。 女はためらわない。 「産むよ…

誕生日ギフト 有機野菜

この年になると 誕生日は 余り嬉しいものではないなぁ。 「私もそうだ」と友達が言う。 それを知ってか知らずか チャックは ニコニコしながら 誕生日プレゼントだと 自分の作った野菜を持ってきた。 ありがとう 有り難く頂くよ。 スーパーの小松菜は 茎が固…

誕生日に出会う「ウツボグサ」

あれ? 今頃咲くの? と毎年思う花。 道路脇に咲いている。 薄紫の花に 細い茎。 誕生日に出会ったね。 これで私の記憶にちゃんと収まった。 ウツボグサ 夏の初めに咲く花だと。

ドクダミは男の子

雨に濡れたドクダミの花は しっかりと 上を向いてはいるが 恥ずかしそうに見えないか? 美しい顔をした 細くて背の高い シュッとした 10代の男の子の様だ。 ズボンの裾が擦れるだけで 苦い香りをたてるのも 思春期の気難かしさだ。 その細い茎を ポキポキ…

スープを作ろう

去年 トミコさんから貰った 沢山のじゃがいも。 その中の 小さなじゃがいもを 土に捨てた。 雪の冬を越し 葉っぱをつけ なんと芋まで出来ていたとは。 卵くらいの大きさ。 つるっとした 新じゃがいも。 そうだ、スープを作ろう! 2月 体調の悪かったある日…

姿を見せぬ鳥達

「あ、カワガラスだ」 河原の石の上。 慌ててカメラを構えても もういない。 黒くて地味なカワガラス。 川面を超特急で飛び去る そのスピードだけで 私のお気に入りだ。 コンコンコンコン 山の中から 木を叩く音がする。 キツツキ。 暗い夜に ホーともフーと…

歌劇「椿姫」 びわ湖ホールに行った

「椿姫」の原題は La Traviata(堕落した女)。 日本語のタイトルの方が やっぱり涙を誘う。 誰もが知っているオペラだ。 だからあらすじはあっさりと。 19世紀、パリ。 貴族のおぼっちゃま(アルフレレード)と 高級娼婦(ヴィオレッタ)が夜会で出会う。…

「さ、帰ろう」

琵琶湖 東岸から 「眠い これはいかん」 運転中の車を止めて 琵琶湖を眺め 眠気を飛ばそう。 雲もなく 気持ちのいい日だ。 魚を釣る人 写真を撮る人 私も真似してシャッターを押す。 湖に吸い込まれる 走り去る車の音。 「さ、帰ろう」

熊にばったり出会ったら

裏の川 「オイッ!」 とタイチさんが叱った。 立ち姿で 杉の皮をはいで 食べていた熊。 声に驚いたのか ああ、面倒だなと思ったのか どちらかは知らないが 大人の熊はのっそりと 山の奥に消えたそうだ。 杉の皮まで食べるとは。 甘い蜂の巣も 木苺もないの?…

ウツギ(卯木)の白い花

ウツギ 白い房の美形の花。 山にも 村にも 川の縁にも。 川の縁に 山肌に 道路の脇に 行儀悪く枝を広げ せっかくの美人も これでは台無しだよ。 空気が甘い。 今の季節だけの 見かけによらず やんちゃなウツギからの やさしいギフトだ。

今日は夏至だったのか?

ハルジオン 雨と風の夜が開けた。 表に出ると 窓の網戸が外れて サルスベリの枝が折れて 台風の後のようだ。 いつまでも明るいな と思っていた近頃。 今日は夏至だったのか? でも 雨の夕方は 冷たくて暗い。 こんな日は 到来物の梅酒の お湯割りはどうだろ…

桑の実

雪に押しつぶされて 枝が折れて 満身創痍の木が 山桑だったなんて。 朱色の実が たわわに。 その中に 熟れた黒い実。 人間の好きな物は お猿も鹿も大好き。 さてさて どうしよう。 お猿さんたちに譲ろうか? 気まぐれの 仏心が顔を出す。

映画「マンチェスター バイ ザ シー」

MANCHESTER BY THE SEA マンチェスター バイ ザ シー と言う町に生まれ、育った男、リー。 妻も子供もいた。 ある事故が原因だった。 今は一人 ボストンで便利屋 をして生きている。 兄が急死し マンチェスター バイ ザ シーに帰ったリー。 兄の15才の息子…

「大好きだ」と心が叫ぶ

山下理恵 作 直径15センチ程の 小振りのガラス鉢を買った。 「大好きだ」と心が叫ぶ。 気泡で より増した ハンドクラフト感。 40年使っている 7個のグラスと同じ手法だ。 映画でも、本でも、音楽でも、アートでも 身の回りのものでも 人でも。 感動する…

いつも通る道の奥に

琵琶湖大橋 東岸から 車の免許更新。 更新センターは 琵琶湖大橋を渡った 琵琶湖沿いにある。 京都に住んでいた頃は 狭い道をクルクルと回って やっと免許センターにたどり着き 何時間もかかって 新しい免許証を貰ったものだ。 今日も いいお天気。 乾いた風…

呑気そうに小狐が

午後6時半 午後5時半。 大津から帰宅。 「狐と目が合った」と夫が言う。 夫が外で「ちょっと一服」していた時 道路をトントントンと 小狐が呑気そうに小走りしていた。 チッチッと舌を鳴らすと立ち止まり 首をキッとこちらに向けた。 じーっと夫を見る狐。…

三つのギフト 

朝 チャックの畑へ豆を採りに行く。 サヤエンドウ豆とスナップエンドウ。 鋏でパチンパチンと切る。 蜂のうなる様な羽音。 何も考える事のない単純な作業。 心が静かだ。 バスケットにいっぱいの豆。 一つまみの塩を放り込んだ鍋で 柔らかいめに湯がいた ス…

コアジサイ(小紫陽花)

コアジサイが咲く頃は 梅雨の季節だ。 毎日雨が降り 木のスプーンに 黴が生え 着ているシャツが いつも湿っている。 今年も 家の前の崖は コアジサイの群れに 覆われているのに 毎日 風の強い 冷たい 雨の降らない日々だ。 気温も低く 私の気分も低空飛行。 …

チャックの畑レポート

昼過ぎ ドアをトントン。 チャックが頼み事。 月、水、金にやって来る。 「次の水曜は用事があって来る事が出来ない。 だから エンドウ豆とスナップエンドウを 収穫してくれないか。 勿論全部貰って欲しい。 そうしないと 金曜日までに育ち過ぎて勿体ない。 …

図書館の裏

休日の 図書館の裏は 賑やかだ。 道の駅で買い物をして 「ちょっと裏の土手まで」 なんだろうね。 緑濃い桜並木の下。 双眼鏡で鳥を観る人 走る子供 写真を撮る人 カフェに座って山を見る人。 そして私は 山の上に広がる 白い雲にため息。 あの雲の下は 琵琶…

賢いセイヨウノコギリソウ

セイヨウノコギリソウ 白い小さな花なのに あまり可愛くない。 葉っぱは まるでヘリンボーン。 随分前に 「アメリカンワイルドフラワー」の種を パラパラと蒔いた。 ワイルドだから 勝手に生えてくるだろう と思ったのに。 顔を出したのは 地味なセイヨウノ…

奥手のブルーベリー

7、8年前 ホームセンターで手に入れた ブルーベリーの苗木2本。 いつまで経っても 大きくならず 花も咲かない。 一本は いつの間にか いなくなり・・・ 雪が融け 葉っぱがポッポと出始め そして 白い小さな花が 五つ、六つの今年。 こうなると 日当りのい…

「I Love You」で始まり「卒業」で終わる

深夜にラジオを聴いていた。 力強く声量のある声で歌うのは誰? 図書館で尾崎豊のCDを借りる。 パソコンに取り込み一枚のディスクを作った。 モノクロ写真のレーベルもつけて。 運転中に聴く尾崎豊。 同世代の若者に愛され ドラマの挿入歌にもなった。 沢山…

フルフルと揺れている緑達

喜んでる。 雨に打たれる草木 そして 土も。 緑に覆われて。 こんなに喜んでるのに 雑草だからと言って 引き抜くわけにはいかないね。 これはゲンノショウコ あれはドクダミ ハルジオンもいれば タンポポも。 灰色の空から落ちて来る雨に フルフルと揺れてい…

ホオジロの瞑想

モコモコと フェルトで作った鳥みたいだ。 私が動いているというのに 棒のてっぺんに止ったまま。 瞑想タイムのホオジロ。 「イッピツケイジョウ ツカマツリソウロウ」 って鳴くんだって? 「ええ、性格はいたって生真面目なんです」 夕方 川向こうから聞こ…

しっかり者のノアザミ(野薊)

輝く草原の あちらこちらに咲く 野薊。 濃い緑の 茎も葉っぱも 棘だらけだ。 その上に 紅紫の花。 気持ち良さそうに 空を向いた 完璧なビジュアル。 イギリスのヒースの丘でも 日本の山村でも どこに咲いても しっかり者の娘達。

饅頭の良心

桜餅と鹿の子 甘いお菓子を食べない人。 そんなの 人生の楽しみを 一つなくした様なものだよ。 花椿の模様に 玉子の黄身の焦げ目のついた 資生堂のクッキー。 焼き菓子なら 泉屋のクッキー。 どちらも 缶のデザインも素晴らしく クッキーが袋に一つづつ 包ま…

大阪行き

JR環状線 天満 上の姉の一周忌で 大阪の寺にお参り。 よく晴れて カラッとした気持ちのいい日。 信心深い姉と そうでない私が 同じ様に手を合わせる。 母方の祖父母のお墓にも。 地下鉄に乗る。 お墓から 見上げる空に 大きな旅客機が 伊丹空港に着陸態勢で…

ジャーマンアイリスの花びらが開いた

ジャーマンアイリス 1日、夜。 それは すごい雨だった。 雷がすぐ側で落ちた。 そして 空気が冷たくなり ストーブの薪に火をつけた。 10時半 テレビもパソコンも切れ 部屋が真っ暗になった。 ろうそくの灯は 部屋をぼんやりと照らし その中で私は 何もす…