2022-01-01から1年間の記事一覧

今日はこんな日

ブルーベリーとマーマレードのクッキー シルバーグレーの軽バンが止まった。 京都の家と 実家の山奥の村とを行き来している 80代のネイティブ男性だ。 外の椅子に座って夫と話を始め 私は ほうじ茶とクッキーを出した。 1時間程の話が終わり 明るい青空の…

思い出の本から作った 「記憶」

「記憶」 本を処分した 色々な機会の中で 半世紀以上経っても 私の手元に残った本。 「エデンの東」も その一冊だ。 ページは経年劣化で 茶色に変色し 活字は小さく 切り揃えられた下部は ペーパーナイフで切ったかの様。 その本を見ながら いつか これを使…

蔓穂(ツルボ) 秘めたる力

ツルボ(蔓穂) 今まで ここに何回か登場した山野草のツルボ。 ついに うちの小屋のそばに咲いた。 淡いピンクの ムスカリみたいな 小さな花の集合体。 夏の終わり 畦道や 道の脇の 日当たりの良い場所に咲く。 こんなに可愛い花だが 湿布薬として脅威の薬効…

霧雨の日 ブルーベリーパイ

秋の虫の種類 鳴き声 姿を ちゃんと認識した事がない。 でも 夜に 鳴いている虫の音の重奏は 鈴を軽く揺すったようだ。 鈴虫かな? いや コオロギかな? と 考えながら聴く。 一日中 霧雨が降り その中を 傘をさし少し歩いた。 ズボンの前が 冷たく濡れ しば…

トマト ブルーベリー 茗荷

心配した11号台風が 数時間の強風だけで収まり 本当に良かった。 過去に 台風で何回か怖い目に遭い トラウマとして残ってしまっている。 台風に怯えない心を持ちたい。 今日は トミコさんの畑で トマト ブルーベリー 茗荷を沢山貰った。 先週貰ったブルー…

台風の過ぎ去るのを 身を伏せて待つ

見上げると 白い百日紅の花をつけた 重なる緑 そして 紛れもない青い空と白い雲だ。 夏の終わりの まだ 落葉には遠い 周りの木々と その間から差し込む 朝の光。 時間の経過と共に 青い空は 灰色に変わり 細かな雨が降り始める。 薄い白のカーテンが 開け放…

いよいよ 最後か? アメリカンワイルドフラワー 

初夏に パラパラと種を蒔いた アメリカンワイルドフラワー。 どんな花が咲くのだろう 芽が出て 花が咲くのを楽しみに待った。 アメリカの草原に咲く かわいい花。 そんなのを 心に描いた。 夏になり ポツリポツリと咲き始めたのは オレンジ 黄色 コバルト色 …

まだ 夏のシャツとサンダルのまま

スーパーマーケットへの途中 2日 強い雨が夜に降り 夜が明けると 青空の美しい1日の始まりだった。 朝ご飯を食べる時に 窓から見える 小屋の周りの木々は 雨で濡れ 朝陽に輝やき 鳥達の声が あちらこちらから聴こえる。 チャックに貰った 芽キャベツの二つ…

野生の白百合

野生の百合 夏の始まりの頃には ピーターラビットの絵本に出てくる ジギタリス(キツネの手袋)が ポツリポツリと咲く。 そして今は 白い野生の百合が咲いている。 背の高い 一本の茎に花が三つ四つ咲くのもあれば 背の低い 花を一つつけているのもある。 数…

「夏の終わりだ」と感じた

「夏の終わりだ」と 感じた。 夕焼けには少し早い時間 肌寒くて 落ち着かない気持ちで見上げた空。 澄んだ空に からりとした空気 吹く風は冷たくはない 秋の風そのもの。 野生の白百合が 野原 川ベリのあちらこちら そして 小屋の周りに咲いている。 開きか…

「パタゴニア」 ブルース・チャトウィン著

ブルース・チャトウィン 著 「パタゴニア」 「パタゴニア」 図書館に予約して一週間後に私の元に。 1998年の改訂版で どんなに沢山の人に読まれたかが分かる 表紙の擦れ 色褪せ 背表紙の焼け。 著者のチャトウィン。 1940年にイギリスで生まれ 19…

ベニバナボロギク 綿毛の飛行

ベニバナボロギク ベニバナボロギクは 地味な姿と色で 花瓶にでも飾ろうかという気にさせない 気の毒な花だ。 その繁殖力の逞しさは かつてのセイタカアワダチソウを 彷彿とさせ 林の入り口 原っぱ 道の脇 河原 オレンジ色の蕾の様な花が 俯き加減に群れて咲…

思い出の本から 何かを作る

「エデンの東」上巻 半世紀以上も前の本だ。 経年劣化で紙は変色し 活字も小さい。 色々な本を 色々な機会に手放したが この本は なぜか私の手元に残った。 最初のページの 文章の美しさ 薄茶色に変色した紙の手触り そして 当時中学生だった私にとって 今で…

小さな餅煎餅

ヤマケンさんが持って来てくれた 沢山のお盆のお供え用の団子。 団子粉を水でこね 丸め 鍋にたっぷりの 湯の中で茹で 片栗粉をまぶして 仏様に供える。 お月見の月見団子と同じだと思う。 多い目に作り冷凍し 毎年それを私に持って来てくれる。 お味噌汁に入…

蓮もち

和久傳 蓮もち 今日 友達から届いた荷物は 蓮の粉末と和三盆を練り上げた ゼリーの様な菓子 蓮もちだった。 皿の上に載せ 揺すると プルプルと動く。 飾りのない 至ってシンプルな蓮もちは スプーンで掬って食べると 黒蜜の味がする。 青い葉でも敷き その上…

空を見上げた

いつもズボンのポケットに スマホが入っている。 それは 歩数計で 何歩歩いたかを知る為 そして 心が動いたものを すぐに撮りたいからだ。 15日の夕方 6時前 小屋から表に出た。 涼しい風が吹いていた。 昼間の蒸し暑さから 解放され ふうっと息を吐き 空…

楽しい事の一つ

緑豊かな所に住んでいると たまにではあるが とても楽しい事に出会う。 今朝 夫が 楽しそうに小屋に入って来た。 「ホオジロが 下に落ちている花を咥えて行く」と。 下に落ちた花 それは白の百日紅だ。 細い木の枝に その白い花は まるでぶどうの様に 咲いて…

柑橘ゼリーのシンプルな美味しさ

「老松」の晩柑糖 晩柑というみかんの実を 綺麗にくり抜き その実を絞り 砂糖と寒天で固める。 あくまで 私の推測。 器はご覧の通り くり抜かれた晩柑だ。 さて スプーンで掬うと ゼラチンの弾力ではなく サクッとした 寒天の潔さ。 苦味のある 微かな甘みの…

今日 心に残った事

スーパーで1/6に切った西瓜を買った。 二人なので十分な大きさだ。 一口大に切った甘くて 冷たい西瓜を ガラスの器に入れ 晩ご飯の後に食べた。 淡い甘さと たっぷりの果汁 いつの頃からか 種が少なくなった様に思う。 そうだ 昼間に 少し離れた山で アカ…

白い百日紅の花

白い百日紅の花 小屋のそば 厚い杉板に足をつけただけの ラフなベンチを置いてある。 雨晒しのそれは 雨は勿論 風や 太陽の強い光を受けて 苔や 土で汚れたままだ。 そのベンチに 盛りを過ぎた 白い百日紅の花びらが 風に吹かれて はらはらと舞い落ちる。 ヒ…

今日も鶯は上手に歌っている

換気扇と 年代物の扇風機を回して いつに無く長い暑さの夏を 過ごしている。 クーラーの必要を感じないのは 山の中の暑さと 街の暑さは やはり違うのだ。 数日前に貰ったブーケの ダリアは枯れて 残ったシオン(北山友禅菊)と 白い花が残った。 ガラスの瓶…

図書館で借りる雑誌の楽しみ

「暮しの手帖」2022 6−7月号 71ページ 『ふたつの中心』 「軽さと重さ」 写真・文 茂木綾子 安泰寺という禅寺で修行していたときのこと。 庭の大きな木の下に置かれていた 車のシートの上に 読みかけの本がポツンと残されていた。 『存在の耐えられない軽…

朝の風 夜の冷気

小屋のそばの 幹の細いサルスベリは 上へ上へと伸びていく。 見上げるその先に 白い塊で花が咲いている。 風で揺れる白い花。 今朝は 鶯の成熟した規則正しい鳴き声を すぐそばで聴いた。 正調ホーホケキョ。 ホオジロも鳴き キツツキは コンコンと木を叩く…

庭に咲く花のブーケのお土産

昨日の午前。 突然の来訪者があった。 奥の集落の新住民のお母さんと小学生の娘さんだ。 小さなワンルームの我が家には リビングというものがない。 窓から差し込む朝日に ベッドの上に畳んだ布団を充て 畳み掛けの洗濯物もベッドの上 雑然とした小屋の中・…

すもものジャム

黄色のすもも 奥の集落に住む「ヤマケン」さんから 私は卵を買っている。 この季節には 赤か黄色のすももが 卵と一緒に届く。 鶏小屋のそばの大きな すももの木。 よく熟れたすももの実は 鳥や熊も大好物。 「ヤマケン」さんは そのすももを 「ジャムにして…

笑ったり 感動したりした事だけを書く

今日 午後7時半 山の中の 小さな小屋に住み 鳥の鳴き声を聞きながら 日々暮らし 空を見上げて 雲を愛で 旅先で座ったのと同じ椅子が 我が家に来たと喜び 質素なおかずを作っては 夫と食べ いつもズボンのポケットに入れている スマホで 草むらの花を撮り 枯…

野鳥 ホオジロ

28日 朝 数日前から 朝の食事時に 金属音の様な鳴き声が 小屋のすぐそばで聞こえる。 それはホオジロの鳴き声だ。 その鳴き声のリズムは ホトトギスの「トッキョトキャキョク」に似ている。 頬に白い線 雀に似た平凡な姿。 得意げに 何回も何回も鳴いてい…

やって来た Santa Feスタイルの椅子

やって来た Santa Fe スタイルの椅子 私の初めて行った旅を 思い出させる椅子。 友達の家にある その椅子を 友達がいとも簡単に「あげるよ」と言った時 狭いワンルームの小屋に この椅子を置くスペースが あるかどうか・・・ 6月初旬の事だ。 先日 用事でそ…

夜の冷気 サイモン&ガーファンクル

夜の雨の音と 川の流れの音を聞きながら クランベリーの入った 微かな酸味のクッキーと 冷たいお茶をそばに置き パソコンを開く。 いつもの夜のように 冷たい風が窓から入ってくる。 昼間の暑さが夢のようだ。 咲き誇っていた アメリカンワイルドフラワー。 …

立ち話 胡瓜について

風は強いが 気持ちのいい日。 うちの前で 車が止まる。 Aさんだ。 草抜きの手を止め 立ち話。 今朝 Aさん宅に 集落の人が軽トラで 胡瓜を袋がはち切れる程 持ってきてくれた。 男の独り身なのに そんなに食べられない。 「きゅうちゃんを作ればいい」と言わ…