「夏の終わりだ」と感じた

 

「夏の終わりだ」と 感じた。

 

夕焼けには少し早い時間

肌寒くて 落ち着かない気持ちで見上げた空。

 

澄んだ空に からりとした空気

吹く風は冷たくはない 秋の風そのもの。

 

野生の白百合が 野原 川ベリのあちらこちら 

そして 小屋の周りに咲いている。

開きかけた花びらを 覗き込み

しべについた花粉の 微かな香りを感じる。

 

高い枝にたわわに咲いている

白の百日紅の花。

まだ 白い花を散らし続けている。

 

あんなに暑かった夏はついこの間。

半袖のTシャツに 長袖をはおり

待ち望んだ秋が始まろうとしているのに

この気持ちの落ち着かなさは なんだろう。