立ち話 胡瓜について

 

風は強いが 気持ちのいい日。

 

うちの前で 車が止まる。

Aさんだ。

草抜きの手を止め 立ち話。

 

今朝 Aさん宅に 集落の人が軽トラで

胡瓜を袋がはち切れる程 持ってきてくれた。

男の独り身なのに そんなに食べられない。

「きゅうちゃんを作ればいい」と言われた。

せっかく持ってきてくれたのに 「断れないじゃない」

と 「下」の町まで 生姜を買いに行った帰りだ。

車で片道50分の生姜一つの買い物。

 

少し長めの立ち話をし 

「きゅうちゃん作って 冷凍庫に入れとくよ」

と 帰って行った。

 

狭い山に囲まれた 小さな村のあちらこちら。

毎日 採れるきゅうりを みんな同じレシピで 

きゅうちゃんを作っている その図。

なぜか 微笑ましいではないか。