自然

京都 山間の村

6月7日 友達の別荘の前 うちから車で10分ほどの山の中の村。 京都市ではあるが 文化 生活 生業は林業 ほとんどが 私の住んでいる所と同じだ。 そこに 私より20歳ほど若い女の友達 (と私は思っている)の別荘がある。 別荘は緑の中にあり こぢんまりとした古…

熱い蕎麦を食べたい

6月6日 午後5時 雨が降ると 体の芯まで冷え冷えとする。 服はもう初夏の軽さで 半袖と長袖のTシャツの重ね着。 そんな格好に 茶色のウインドブレーカー。 全部ユニクロの 実に地味な自己表現だ。 この装束で「下」まで買い物に出かけた。 霧雨の中の田舎の景…

明日もいい日が続きそうだ

6月4日 こんなに穏やかな日は久しぶりだ。 街に住んでいると 見逃してしまう 風 陽の光 雨の変化。 そして 今日の様な日にうちにやって来る人は 「いい所だねぇ!」と ぐるりと周りを見回して言う。 確かに 今日の様な日のここは「いい所」だ。 風も吹かず …

鉢の中 浮かぶエゴの花

エゴの花 降り続いた雨が 夕方に霧雨に変わった。 山も 林も 草はらも 道路も ぐっしょりと濡れて 濡れそぼつとは こんな事を言うのだろう。 小屋のそばに 縁のかけた白の鉢を置いてある。 鉢いっぱいに溜まった雨水に 土が薄く溜まっている。 私は 鉢の水を…

ジギタリスが咲いた

ジギタリス(キツネの手袋) ピンクのが 4本 白が2本 ジギタリスが 自力で咲いた。 数年前に 山から引き抜いて持ち帰り 小屋のそばに数本植えたが 次の年は知らん顔で芽もださない。 それが今年 諦めていたジギタリスが 芽を出し あれよあれよと言う感じで…

雨の日 5月29日

ココアケーキ 膝まである長靴を履く。 私の長靴は男もので それで傘をさして歩いている様は きっと 滑稽な姿だろう。 朝から小雨。 台風の渦巻が大きく育ち それをパソコンやテレビで時々観ていた。 周りの緑は 雨を吸い 益々元気で ぐんと大きくなったみた…

木通 忍冬 野葡萄 屁糞葛

アケビ(木通)の葉 アケビ(木通) スイカズラ(忍冬) ノブドウ(野葡萄) ヘクソカズラ(屁糞葛) 小屋の周りに根を張る 蔓性の植物だ。 よく見れば もっとあるかも知れない。 アケビの蔓で クッキーでも載せられる様な 小さな皿を作りたい。 スイカズラ…

気分はまだ冬を引きずっている

5月27日 午後4時45分 夕方の光を受けて 草の原っぱが輝いている。 私は左手をかざして 眩しさをさえぎる。 キラキラとした 初夏の景色。 春から初夏に変わったのを 植物の草の色で気づく。 窓のカーテンは まだ冬のまま。 窓の汚れも冬のまま。 仕舞った冬の…

輝く5月の穏やかな日

5月21日 マラソン 三日前の日曜日。 新型コロナで3年間止まっていたマラソンが始まった。 コースは福井小浜から 京都出町柳 賀茂大橋まで。 新緑の いい空気の中を 苦しみながら 楽しみながら 何人もの人が 小屋の前を走り去る。 「こんにちわ」と走る人 「…

大きくなったコナラ(小楢)の木

コナラの葉 小屋のそばに 小さなコナラの木を植えたのは 5、6年前だっただろう。 前の山から 30センチほどの苗木を掘り起こし 草の茂る場所に いい加減に植えた。 雪に押しつぶされ それに耐え まだまだ 一人前ではないが大きくなった。 強いなあと思う…

ベニウツギが咲いた

紅ウツギ(山ウツギ) 今年のベニウツギは 花が少ない。 去年はブドウの房のように 沢山の花が重そうだった。 花に近づき 香りを嗅ぐ。 微かな 甘い香り。 山や谷のそばに咲くピンクの花。 谷筋に甘い香りが漂う。 小屋のそばにも 何本ものベニウツギが咲い…

草に埋もれるワイルドフラワー

去年蒔いたアメリカンワイルドフラワーの種。 芽が出て 花が咲いても 茎は細く地に這う様だった。 花も小さく 私は少しがっかりしたものだ。 その小さな花達が種をつけ それらがこぼれたのか 数日前にふと気がつくと 白いかすみ草みたいな花が いくつも咲い…

子供の松ぼっくり

子供の松ぼっくり 昨日の強い風に落とされた 松の小枝。 道の脇に落ちていたのを 持ち帰る。 淡い黄色の松ぼっくりが やがて緑に そして 茶色の枯れた松ぼっくりになる。 こんな渋い色合いの セーターが着たい。 全体は緑 胸の辺りに黄色のストライプ 共に「…

風は薫り 緑は輝く

風が薫ると 誰が言ったのか。 ここに住む様になって 本当に風が薫るのだと実感している。 今の季節は 山の木々も 道端 野原の草も 次から次へと 途切れる事なく花は咲き続ける。 その花から溢れ出る香り。 それを喜ぶのは蜜蜂だけではない。 窓や網戸のドア…

野生ミツバ

野生のミツバ 野生のミツバなる物がある事を ここに住むまでは知らなかった。 その葉っぱの見事な大きさ 香り 歯応え。 おかずに緑のものがない時 小屋の周りを 一周するだけで手に入る。 屈んで 茎をプチプチを摘み かごいっぱいになれば終わり。 流水で洗…

藤の花

山や川向こうのあちらこちら 薄紫の藤の花。 写真を撮りたくても 余りに遠い。 今日 車の中から ふと見つけた道路脇の藤の花。 私の心は喜んだ。 小屋に車を置き 歩いて行った。 トコトコと数分。 川が緩く曲がっている所 そこに 薄紫の控えめな藤の房が 強…

雨が一日中降った

5月7日 一日中雨で 小屋の中にいた。 周りの山は靄で煙り 冷たい空気が風で流れている。 植物が どんどん大きくなっていくのが見える。 私は 仕舞い込んだ冬の毛糸のソックスを出し履いた。 これだけで 暖かくなる。 長靴を履き カーキ色のレインコートを着 …

紫色の花

アジュガ 山にこんなに沢山の藤があるのかと 薄紫の花が咲いて やっと気づくのだ。 長い蔓を 隣の木々の枝に絡ませて あちらこちらに 咲いている。 写真を撮りたいと思うが 私のスマホでは 淡い薄紫の雲のようしか見えない。 小屋の前に 咲き始めたアジュガ…

シダとアオゲラ

春が真っ盛り。 黄色 紫 白 水色 オレンジの花達 優しい緑の柔らかい葉っぱ。 そして 握り拳のようなシダ類の新芽。 かわいい! 緑の中で 赤茶色の新芽に 綿のような柔らかい葉。 このシダの葉が 緑に変わるのをちゃんと見つめ続けよう。 朝晩はまだストーブ…

雨後の楽しみ

4月30日 午後4時 昨日 4月30日は昼過ぎまで雨が降り 午後は晴れで オレンジとサーモンピンクの 夕焼けが 本当に美しかった。 そして 今日は 朝から小雨で 夕方には雨があがった。 雨後の 雨水をたっぷりと吸った 植物のエネルギー。 忘れな草 スノーフレーク…

山ウドを貰った

山菜 山ウド 朝 採りたての山ウドをもらった。 小屋のそばにも自生していたが 台風の豪雨で流されたしまった。 近くにあると 食べたいと思わなくなり 今日は久しぶりの山菜 山ウドだ。 酢味噌和え 天ぷら 茎は皮を剥いたり 筋を取ったり。 少しだけ厚めに切…

今日は久しぶりの青天

見慣れた風景でも 写真に撮ると 「はて?」となる。 橋の向こうの道を車で走っている時に 前を黒い犬が走った と 思えば、それが小熊だった。 それ以降 橋の向こうは歩いて通らない道になった。 杉の人工林に挟まれているが 所々に自生している落葉樹の 秋に…

風の強い日

4月20日は 穏やかで暖かい日 昼から深夜まで ずっと強い南風が吹いた。 怖いような風だ。 表にも出ず ずっと小屋の中で暮らした。 大きな音を立て 小屋に叩きつける風。 六日前の 穏やかで暖かい日を ずっと遠くに感じる。 なぜか落ち着かなく ソワソワとし…

たけのこ 蕨

カップ2杯の米に 薄く切ったたけのこを加えて炊く。 味付けは麺つゆだけ。 四角に切った昆布を使ったり 酒を加えたのは少し前まで。 炊き上がりを しゃもじで返すと 美味しそうなお焦げ色。 淡い茶色のご飯に合う木の器は ご飯茶碗より小さいが お代わりを…

小屋の周りに咲く花 「天路の旅人」

二坪小屋 日差しは明るいが 強い北風が吹き 羊雲が西から東へと流れていく様は 秋の終わりのようだ。 それでも 小屋の周りは 忘れな草 スノーフレーク ムスカリ ビオラ クリスマスローズ 水仙 ハナニラ プリムラ・ポリアンサ まだまだ咲いている。 まめに植…

芽吹きの季節

広葉樹の美しい芽吹きの季節。 その輝きを文字で表すには 豊かな語彙力が必要だ。 悲しいかな 私のポケットには 指先で摘める程の言葉しか入っていない。 私の住む村に 室町時代に作られた庭園跡がある。 その跡を掘り起こし 整備し公園にした所は 豊かに広…

黒すぐり(ブラックカラント)

黒すぐりの花 随分前に植えた黒すぐりの苗は 中々大きくならず 大きくなっても 花は咲かず 実が出来ても 固くて酸っぱい。 そんな美味しくない実でも 鳥が啄む。 幸せな人生を送れない黒すぐり。 そんな木の枝を 剪定という名の元に バサリバサリと 切ったり…

日陰の植物 燕

日陰の場に根を張る植物にも 生き生きとした芽生えがある。 伏流水の滲み出た 苔に覆われた崖の上 小さな葉っぱ達が 私を一斉に見つめている。 コアジサイ タチツボスミレの葉は識別出来る。 その他の植物は 大きくなり花が咲けば 「おお あんただったんだね…

スノーフレーク(鈴蘭水仙)

スノーフレーク(鈴蘭水仙) うちから300m程行った川縁の 松の木の下に咲いていた。 指先で その花の周りを掘り 少し難儀して引き抜いた。 日本の花と違う雰囲気の花は 白い釣鐘状の花に 葉っぱと同じ緑の点々が 地味だがオシャレな感じがした。 数年前に そ…

ショウジョウバカマ(猩猩袴)

ショウジョウバカマ(猩猩袴) ショウジョウバカマを初めて見たのは10年以上前。 日当たりのいい 山の崖に群れていた。 先日見たこの花は 川沿いの道の暗い崖に 少しの陽の光を探すように 2株だけ咲き 淡いピンクの花は いつも通りかわいい。 蘭の一種かと…