花 樹木

鳥の修行とコブシの花

電信柱の上にトンビ 3日ほど前 雲一つない青空の日。 トンビの 多分 親子が 綺麗な声で鳴きながら 川や山の上を旋回していた。 どうみても 親が何かを教えている。 子供トンビは すぐに 電信柱のてっぺんに止まりたがる。 くるりくるりと旋回し ピーヒョロ…

薬草は私たちの周りに

ネコヤナギ(漢方薬ではない) 昨日 黄蓮の話をした。 漢方薬草がそこらじゅうにあると言う事も。 それは 私が住んでいる所だけではなく 花草木ある所ならどこにでも 薬草があると言う事なのだ。 私の住んでいる村は 車の道路が出来るまで 山裾に沿って 人間…

ビオラを植えた

雪が溶けた後の 土の上。 去年の暮れの茶色の落葉の重なり 押し潰された絡んだ木の枝 折れた木の枝 倒れたままの枯れた花の茎 雪に埋めた 生ゴミも現れて なんと無惨な春の訪れか。 春の野の花は まだ咲かず 辺りは一面の腐葉土色の世界だ。 濃いのや 淡いの…

若冲の溢れる花の色

若冲(1994年 BT「美術手帖」を撮る) 皆さんの住んでおられる所 今日はどんなお天気だっただろう。 こちらは 相変わらず小糠雨。 いつも ズボンのポケットに入れている スマホで撮る写真は 静かな灰色の景色。 もっと色を! 本の整理中に偶然見つけた …

雪に守られる 桧の葉

アスファルト道路脇。 黒い塵が散った雪の層に 桧の葉が 守られるように横たわる。 ふわりと降ってきた雪が ザラメ砂糖のような結晶になり 手のひらに載せると ゆっくりと溶ける。 雪溶けの雫の音がする。 それは 雪の層の中から響く 木琴の様な音だ。 じっ…

冬の合歓の木

合歓の木 細い枝に 沢山の莢が連なっている。 夏の陽を浴びて 絹糸のような花が咲く 合歓の木の 花の数だけの莢だ。 鳥達は 莢の中の豆を食べないのか? 下に落ちた莢を裂くと 現れるのは 美しく並んだ 薄茶色の美味しそうな豆。 色の少ない冬の景色の中 ふ…

雪の中の枯れた花 紅ウツギ

紅ウツギの枯れた花 雪の中から 弓形の枝を伸ばし その先に 花の様な 違う様な? 明るいピンクの花が房になり 初夏の緑の中で 濃密な香りを放ち 蜂を喜ばす花 紅ウツギなのだ。 濃いコーヒー色の しっかりとした枝と花。 静かな雪の世界で ポキリと手折れば …

枯れた茶色の花

どこから飛んで来たのか 柿渋色に枯れた 山に咲く紫陽花の花。 黒い埃に汚れた雪の上を 自分の着地点と定め 風に乗り飛んできた。 花の茎を 持ち上げ 灰色の空に透かして見ると それはまるで アンドリュー・ワイエスの絵だ。 雪の止んだ日々。 私の前に落ち…

琵琶湖畔 冬枯れの木々

琵琶湖西 新旭 琵琶湖畔に茂る木々は 自然に生えて 大きくなった。 そばに車の道路が出来ても 元の姿をよく残している。 春から 夏にかけ 深い緑が塊のようになり 秋 冬になれば 葉が落ちて 細やかな枝の 銅版画の様な姿になる。 車で出かける時は いつも急…

アケビの蔓に 山帰来の赤い実

トミコさんから 赤い実があるけど 採りに来るか? と電話がかかってきた。 雪の降る数日前だ。 そこは明るい林道の側。 山帰来の赤い実が覗いていた。 8、9年履いている 皮の編み上げ靴の裏はツルツルで 坂を昇り降りする時に 見事に滑って転げ落ちた。 ズ…

形のいい枯葉

杉の人工林の暗さは 歩いていても 気持ちまでもが暗くなる。 黄色や茶色や赤の葉っぱの木々なら どんなに明るい空間だろう。 山の中に倒れている広葉樹は 風化した様さえ 美しい。 林道を埋める茶色の杉の枝 日陰カズラの緑 そして 山の上から飛んできた広葉…

思索的松ぼっくり

雨の日に 足元に転がっていたのを ズボンのポケットに入れ 持ち帰った松ぼっくり。 しっかりと身を閉じ 頑なな姿 テーブルの上で 考え込んでいた。 冬がやって来て ストーブに薪をくべる。 頑なな松ぼっくりは ゆっくりと笠を広げ その姿は やはり思索的。 …

深く息を吸う

夜の間に雪が降り 朝には ポタポタと雫となって落ちた。 葉の落ちてしまった枝の向こうに 透けて見える空。 その空は青く 広がる雲は白い。 吹く風は 冷たく顔にあたり 景色も 空気も 清らかな冬の色になった。 深く息を吸う。 冷たい空気が 体の隅々にまで …

初冬の朝

紅葉 降り出した強い雨で 少し残っていた紅葉の葉 銀杏の葉は すっかり落ちるはずだ。 山の中を西から東へ流れる川の谷筋を 風が上ったり 下ったりする。 10代に読んだ ヘルマン・ヘッセの 「春の嵐」の最初に 荒々しい風の描写があった(様に思う)。 風…

山帰来の赤い実

山帰来 これが最後の赤い実だ。 山帰来の赤い実。 何種類もの木の実は 鳥の好物。 すでに 枝にそれはなく 山帰来の大きな粒の赤い実だけが 低い広葉樹の細い枝に囲われたように 絡んで揺れている。 枯葉になった丸い葉 鋭い棘のある蔓 大粒の赤い実。 棘が軍…

水仙の芽

水仙 会う人が皆 「寒いねぇ」と言う。 でも 薄いライトダウンを着れば なんて事はない程度の寒さだ。 毎日 広葉樹の葉が 風に吹かれ 踊るように落ちてくる。 それらの葉が重なった所に 瑞々しい緑の水仙が芽を出した。 12月の終わりから 3月の終わりまで…

黄色の葉っぱ 赤い実

樫の幼木の枝に 乗っかかるようにして 絡まっていたのは ガマズミの赤い実だ。 そして 私の履いているワークブーツの 足元に落ちていたのは 大きな黄色の葉っぱ。 強い北風 南風に吹かれて散り 山の中 道の脇に積もった 茶や 黄の葉っぱは 冬の始まりを語る…

遠い日の話

私の前に在る石は 哲学的な風貌で 背筋を伸ばし前を見つめる。 近くの山から持ち帰った 太い樅の木で作った台の上に 裏の河原で見つけた哲学石。 共に静かに 夕方の微かな光を受けている。 息づかいまでが聴こえるような空間で 飾り気のない 二つの物が 遠い…

机の上 枯れた紅葉の葉

枯れた黄色の紅葉。 表の机の上に落ちて来て 山陰から現れた 朝陽の強い光を浴びる。 風化途中の杉板の机に 鋭い影を落とし 風が吹けば 土の上に厚く積もった 紅葉の葉の上にふわりと重なるはず。 やがて 雨や夜露に晒されて 土に還る。 沈黙する静かな 枯れ…

心に残る物 ホオズキ

心に残る物 それは 石であったり 道に落ちている葉っぱだったり 松ぼっくりであったりする。 それらを 器に入れ 私の目の届く所に置くのが好きだ。 時期外れに姿を現したホオズキ。 数日前に 茎を手折り持ち帰ったものから ポロッと落ちた赤い実を 小さな角…

赤い紅葉

紅葉(こうよう)の美しさは 夜と昼間の気温の寒暖差による。 昼間が暖かく 夜は凍える程冷たい。 そんな日が続くと 錦繍と呼ぶにふさわしい 山の彩りになるのだ。 茶色と黄色の山を見上げ 今年の気候はどうだったのかと思い返す。 道路の脇に吹き溜まった茶…

季節外れのホオズキ

何年も前に お寺のそばの銀杏の木の枝を バッサリと切り その枝を小さな丘のように 積んである場所。 そんな枯れた細い枝の間から 細い茎のホオズキが 何本も ひょろりと顔を出していた。 青い空の下 明るい陽の光 オレンジ色のホオズキは 静かに下を向いて…

強風の一日

滋賀に強風注意報が出た。 朝から深夜まで 強い風が吹き続けた小屋の上。 谷筋の川に沿って 南からの風が吹き抜けた。 強風が苦手な私は 杉の林が 波打つように揺れるのに 心を不安にさせられる。 そんな昼間 奥の集落に住む 卵のヤマケンさんが 卵の配達に…

遅れて咲いたカガノアザミ(加賀乃薊)

カガノアザミ 立冬 なんと早い季節の移行だったのか。 落ち着かない世情に振舞わされ続けた。 周りを見渡せば 濃い緑の杉の人工林 その上に 紅葉(こうよう)の広葉樹 そして 明るい青の空。 トンビの親子が 輪を描く。 下を見れば 茶や黄に色づいた落ち葉が…

ベゴニアの花

花の盛りがすぎた小屋の周り ベゴニアの赤いのと ピンクのがまだまだ元気だ。 夏の初めに ポット苗を二つもらい 小屋の前に とにかく植えた。 目立たないどこにでも咲いている花。 ひと月 ふた月 み月 雨に打たれたり 風に倒されたり。 小さかった花の房は大…

輝く黄色い木の葉

山の村の朝の輝きは格別なものだ。 やっと顔を出した太陽が 夜露を浴びた 木々の葉っぱ 草 屋根 道路を輝かす。 ドアを開け 表に出て 冷たい空気を吸い込む。 黄色 茶色と日々濃くなる木々の移ろい 驚きの日々だ。 山を覆っていた朝霧が 日の光で スーッと消…

冬苺の赤い実

冬苺 冬苺の赤い実は どの木苺よりも美しい。 透明感のある一粒一粒が 蔓に実っている。 夏の終わり 白い野茨のような 凛々しい花をつける。 その花を覗きながら 秋になる赤い実を思うのだ。 甘くて赤い実を根気よく摘み 木苺ジャムを作るのは恒例の仕事。 …

一隅の秋

明るい茶色の葉っぱを 何枚も持ち帰る。 緑の時は 椿のような 厚みのある 光る葉。 虫に食われたり 強い風に吹かれたり 穴の空いた様 くるりと内側にカールした様。 水を入れた花器にそれらの葉を挿す。 琥珀色の葉の塊 2枚の枯葉 表は早い夕暮れで ライト…

今朝の散歩

タイチさんに 草刈機でバッサリと 刈られてしまった野菊。 しかし 刈られても 刈られても まだまだ いくらでも咲いている。 薄い紫に 黄色のシベ。 花びらや葉は 朝露に濡れて 冷たい空気の中で 咲いている。 私の皮のワークブーツも 朝露で濡れて 先っぽが…

カワガラスが飛び始めた

ガマズミの実 アキノキリンソウ リンドウ 赤いガマズミの実が群れている 枯れかけた葉の間の 小さな実 鳥達が啄んでいるのを 見た事がない。 アキノキリンソウは 鮮やかな黄色 どこに咲いていても すぐにわかる。 淡い薄紫のリンドウと共に ポキポキと手折り…