写真展 京都

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うちの集落のまだ奥に住み

一眼レフで村の人 慣習 風俗 自然を

撮り続けている写真家がいる。

 

東日本大震災が起きた時

カメラではなく スコップを持って

東北に駆けつけた人。

 

山の村から 東北へと

行ったり来たりの10年間の写真と

村の写真を 京都の画廊で展示をした。

 

春の木々の間の 木漏れ陽

迸る谷水

撃たれた鹿の骸

蛇がカエルを呑み込む瞬間。

 

津波に全てを流された地に立つ

祭の鹿の頭をかぶる少年。

新しく出来た防波堤の向こうに

穏やかに広がる海。

 

写真一枚一枚に

写真家の意思 固く言えば概念を感じる。

 

心が満腹になる。

 

近くの「円形」イノダコーヒーで

ランチを食べ 

暖かい春の京都から

帰宅の途に着いた。

 

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鴨川沿いの道を北へ。

山のトンネルを抜けると

春はまだ遠く 冬の冷たい風が吹いていた。