雨水(うすい)の日
「空から降るものが 雪から雨に変わり
氷が溶けて 水になる。
しかし 春にはまだ遠く 大雪が降ったりもする」
それが雨水(うすい)だと知った。
霙まじりの雨が降った今日。
昨日積もった雪が 少しずつ溶けていき
屋根の雪が 大きな音を立てて落ちた。
そして
煙突から流れ出る煙に 私の心が暖かくなる。
人の気配がし 鍋からは湯気が上がり
安心して眠る場所がある小屋の中。
ストーブでは 薪がメラメラと赤く燃える。
寒さ温かさを繰り返し 春一番が吹き
啓蟄に向かいながら 季節は動く。
そんな事を感じた 雨水の日だ。