コンクリートの床に置かれた
ラグビーボール位の冬瓜。
とても寡黙で哲学的な風情。
ケンジさんの畑にゴロン、ゴロンと
転がって成っている大きな冬瓜。
ケンジさんはそれを
村の全ての家に配って回る。
茄子やキュウリの様に
色々な料理に化けるのが難しい冬瓜。
「食べきれんから裏の畑に捨てたら
次の年にそこから芽が出て
ようけ冬瓜が出来たんや。
どうしたもんやろの〜」
と、困り顔のマサオじいさん。
出汁で煮て
葛であんかけにし
おろしショウガをのせた
翡翠色の冬瓜。
ちょこっと食べておいしい。
「色々に工夫して食べてますよ」と言った私。
毎夏、3個持って来て下さる・・・___________________________________
ケンジさんの冬瓜の畑。
まだまだ出来てます。