私の遊び(1)

 

暑い昼間の名残り。

太陽が山陰に入っても ムッとする熱気と湿度は

「小屋」の中と外に籠ったままだ。

 

周りの木々は 確かにもう夏の終わりの風情。

小楢の濃緑の葉を ハサミで数枚切り取り持ち帰る。

 

杉の大きな年輪の上に それを並べ

目を瞑り 何かを夢見るような陶の鈴の馬

手のひらに載る程の 小さな壺を載せる。

 

私のちょっとした遊び。

 

馬の ポッカポッカ 蹄の音が聞こえるかどうかは

その日の 私の気分しだいだ。